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Nのために
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Nのためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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カロリーメイトを食べても、ビールを飲んでも欲求は満たされない。一時しのぎに食している。 読了後にそんな感覚を抱く作品。 本作品は娯楽としても半端であり、文学としても半端である。 その2つに近づけようとしてはいるが、決して触れることはない漸近線のままで終わる。 本作品は同作者の他作品と同様に登場人物の各々の視点から語られている。 特に言及したいのは登場人物が語る過去の物語。 結論ありきで書かれている。 過去に起こった出来事により人格形成され、事件が起きたというよりは、出来事を起こらせるために過去の出来事で辻褄を合わせた。そんな感想を抱く。 かつて、他作品ではあるが、解説の覧にこの作者は登場人物への愛が溢れていると書かれていたが、どこを読み取ればそう感じられるのか甚だ疑問である。 この作品は物語では無い、綿密なプロットである。 私は小説を4つに分類している。 1つ目はご飯と味噌汁、言うなれば主食。 他に目がいっても最終的には戻ってくる。必要不可欠とも言える作品群。例は太宰治作品等。 2つ目は3時のおやつ的なスイーツ。時に無性に食べたくなる。例としては村上春樹作品等。 3つ目はポップコーンあるいはスナック的な作品群。ちょっと試しに食べてみたくなる。例は東野圭吾、伊坂幸太郎作品等。 最後、4つ目はカロリーメイト的作品群。 これは個人の理解が分かれるところだと思う。私が最初にカロリーメイトを食した時は驚いた。主食でも無く、スイーツでも無い不思議な食品。取り立てて必要では無いし、無性に欲するものでも無いがあったらあったで良いのでは無いかという作品群。 例は言わずもがなこの作者。 誤解しないで頂きたいが、決して批判はしていない。 多くの方が知っている「告白」。登場時は一つの潮流を生み出す程の衝撃を受けた。しかし、それ以降は特に驚くべき作品は無い。慣れてしまえば物足りなく、どうしても粗探しをしては文句をつけたくなる。かといって、改善点は無い。 それは作者の書く作品がそういうものだから…。 | ||||
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それぞれのNのために、最後はちょっと・・・だったけど。 ドラマがとても良かったので、どちらから手を付けるべきか悩むところ。 自分的には本が最初だったけど、正解でした。 | ||||
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ドラマを先に観て、それから原作を読んだ。ドラマとの大きな違いで まず気づいたのは、狂言回し役の警察官がドラマで追加されていた。 また、衝撃的だったのが、杉下希美の母親役(森山未來)の演技。 原作でも扱われてるが、大量の無駄遣いと精神崩壊振りには驚いた。 主要登場人物は以下の6人。 杉下希美(Nozomi) 成瀬慎司(Naruse) 西崎真人(Nishizaki) 安藤望(Nozomu) 野口貴弘(Noguchi) 野口奈央子( 〃 ) 全員に「N」がつき、それぞれの『Nのために』が存在する。 誰が誰の為に…というのが全員に伝わっているはずもなく、 神の視点で見れる読者だけにしかそれは分からない。 この手法は『告白』でも用いられた、港かなえ氏の得意分野 だと思うが、「告白』以上の衝撃的な感想は感じなかった。 今後に期待を込めて☆3つ。 | ||||
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作者独特の「告白」を重ねながら真実を探っていくプロセス作りは大したもの。 どこまでが嘘なのか、誰のために嘘をついているのか、を探る楽しさがこめられている。 それでもドラマのほうがよくまとまっていると思われる。 ドラマを全話見たわけでないので、断片的な話しかできませんが、ラストのまとめ方はドラマに軍配があがる。 (以下ネタバレ含みます) 結局のところ、タイトルにもなっている「Nのために」は杉下の人生に愛を与えた全ての人への感謝の念である。 そうであるなら、あの決着の方法はあまりに唐突すぎるし、薄情すぎる。 (まあ、それが湊かなえという作者なんですけど) 一方でドラマでは「それでも生きていたい、自分がなくなるのが恐い」と語る。 これは単なる恐怖でなく、これまでの不遇を乗り越え、愛を与えてくれた人のためにも生きていたいという悲痛な叫びだった。 榮倉奈々の演技が良かったこともあり、見る者の胸を打ったのはやはりドラマ版だったと思う。 本は読みなおそうかなと思わないけど、ドラマはまた見直したい、と思います。 | ||||
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図書館で借りてきて、先ほど読了しました。 テレビ内容のほうがドキドキ、ハラハラ場面が、もの凄く多いです。 それは原作を読んだ脚本家のアレンジの仕方が最高に良かったからです。 原作ではテレビほど読者に、人物の印象をあれほど与えていません。 原作は、あまりにも淡々と進行していき感情移入できません。 | ||||
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深く考えさせられるすっきりしない小説も嫌いではないが、 緻密なプロットを売りにするなら、 やっぱり最後に「そうだったのか」的カタルシスがほしい。 パズルのピースが一見あっているようだけれども、微妙に隙間が空いてる感じ。 | ||||
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先日、「告白」を読んで、最近類を見ない秀逸な作品だと思った。その理由は、独白という形態をとりつつ登場人物の心理描写がしっかりなされていることと、最も大切なものを奪われた主人公が、犯人から同じように最も大切なものを(しかも犯人自らの手で)奪ってしまうというテーマの明確性にある。 本書も各人の人物描写は優れていると思うけれども、テーマへの訴求が明確でない。また、編集者の入れ知恵か根性焼きとか土下座とか「読者の注意をそらさないための無意味な残酷シーン」があって、登場人物の人間性をむしろ非現実的なものにさせてしまったと思う。 ドラマのほうがいいという感想もあるようですが、文庫本のオビにある俳優(?)の写真を見ただけで見る気は失せます。 一昔前なら、成瀬君:渡辺文雄、安藤君:三橋達也、西崎君:松橋登、という最強の布陣でおもしろいドラマが作れたでしょうに! | ||||
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ドラマ原作本。 超高層マンションで起こった夫婦殺人事件。 一端の解決をするが、その裏には人の愛情渦巻く真実があった。 果たして、真実はどこにあるのか? 著者特有の多人称視点で描かれる構成。 徐々に明らかになる真実は、それなりに読んでいて面白いが、何か物足りない。 「告白」ほどのインパクトを期待する自分が悪いのか? そもそも結末が今ひとつなのか? 前者と信じたいが、やはり後者な気がする。 | ||||
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ドラマがはじまり、面白かったので原作本を購入しました。原作では事件の真相を探る役どころがでてきませんがテレビ的にはそれが逆に話が前後する時系列を分かりやすく視聴者に伝えていると思うし、三浦友和さんの演技力がドラマ全体としての深みを持たせていて面白いですが、原作での灼熱バードの生々しさをテレビではなかなか実現できないと思うのと、安藤と杉下の関係性が少し原作とドラマでは違ってくるのかな‥と予想しています。杉下の余命宣告後もドラマでは細かく描かれると期待したいです。告白ほどの構成と衝撃的な幕開け・ラストではないため3にしましたが、読み始めたら止められない感じはさすが湊かなえさんだと思いました。本の感想にあまりなっていなくて(ドラマ寄りで)すみません。 | ||||
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まだテレビは始まったばかりですが、テレビがなかなか良さげだったので先が知りたくて買いましたがいまいち感満載です。 湊さんは、告白、贖罪、白雪姫は面白いけどあとはう~んですね。 かなり無理がある設定でなんでそんなこと「人のため」にしないといけないんだ????という疑問満載。 それからいままでのように誰かの視点がはっきりかかれていないため話も見えにくくわかりにくく、同作家の秀作のように 最後の方になって「あーそれならそういう選択するかもね?」っていう説得力もなし。 ど~にも納得いかない無理のある設定でした。 いまんとこテレビのほうが盛り上げ方がうまいですね。 | ||||
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誰のことなのか分かりにくくて、今誰?ってなり読みにくかったです。あと展開がなく途中でちょっと後悔しました。期待していただけにショックでした。 | ||||
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書店で探しきれなくて、Amazonで注文したら翌日到着で本当にビックリ、助かりました。 | ||||
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湊かなえさんらしい、連鎖的心理と事実の絡みって感じでした。相変わらずです でも好きですね | ||||
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少しよくわからない部分や理解できない部分もあったし、エピソードの組み立てが粗い気もするが、引き込まれるように一気に読んだ。魅力的な小説だと思う。 虐待を受けながらそれを愛と思い込んで、離れられない心理。そこが理解できるかどうかがこの小説に対する評価の分かれ目だと思う。私は共感できる。自分もそうだったから。 ただ、希美の安藤に対する思い、これがこの殺人事件という結末に至った直接のきっかけであり、西崎に対する重大な裏切りであり、最後のどんでん返しを生む重要な要素であったと思うが、成瀬に対する思いを意識させようという意図が垣間見られた展開だったのに、どうして、という気がした。それで星マイナスふたつ。 | ||||
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それぞれが、それぞれ大事に思うNの為に嘘の証言をした。 うーん・・・そうでしょうか、 それが当てはまっている人は一人も居ないような気がしました。 少なくとも一人は完全に蚊帳の外ですし、 残る3人の内一人は事実を知らないわけですし、 他の2人は完全に自己満足に思えました。 さて、それでは一番キモになる事実について、 ・・・ この事件の場合、仮に本書のように4者が証言したとしても、 鑑識が調べることにより、事実とは異なる点を 容易に発見出来ることでしょうね。 ひょっとしたら湊さんは警察捜査には詳しくないのかも知れません。 | ||||
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著者の最高傑作「告白」を超える作品を書くのは、正直、難しいとは思う。 「告白」は、衝撃的で、多くの問題提起をし、読者に強烈な印象を残した。 だから、あの作品を超えるものを読みたいとは、簡単に言えない。 でも、「Nのために」は、遠く足元にも及ばず、途中で投げ出したくなった。 「〇〇のために」と考え、起こす行動は、自己満足に過ぎないのではないか? それは、本当に相手が望むことなのか? ちょっと、そんなことが、頭をよぎった。 | ||||
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ドラマ化されるとあり、読んでみました。 これまでに湊さんの作品は、『白ゆき~』しか読んだことがありません。 『白ゆき~』は、なんだか上滑りな作品だな~としか感じませんでしたが、『Nの~』は、私も一種病的な家庭で育った為、登場人物に感情移入し、読んでいる間中、胸が苦しかったです。 ただ、病的環境とは無縁の方には理解され辛いと感じます。 安藤さんの男女性別置き換え変換(変な日本語ですが)は小説だからこそ出来るダマシ手法だと思うので、映像でどうなるのか、どうするのか、注目です。 | ||||
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湊かなえさんの作品が好きで購入しました。 あまり驚きはなかったですが おもしろかったです。 | ||||
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Nさんがいろいろ出て来ますが、なかなかいいキャラクターばかり。 するする読めるのだけど、だれがだれのN?偽証?真実?とすんなり進めない。 紙芝居をみているような気分になりました。 ただ最後の文章に矛盾があるなと思いました。 ちょっと残念です。 | ||||
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告白、贖罪、Nのためにを読みました。 「告白」を読んだときはかなり衝撃を受けて、「贖罪」を読んだときはそれでも面白いと感じで一気に読んだのですが、「Nのために」は・・・ かなり時間がかかりました。 読んでいて疲れてしまうんです。 理由は主語が曖昧で誰の言葉かわからないことがあったり、誰の行動かわからないことがあったりと、もう一度読み返さなければならなかったからです。私の読解力にも問題があるとは思いますが・・・ しかし、他のレビューにもあったように、私も安藤が女だとずっと思っていました。 「告白」は緻密に計算しつくされた感じがあったのですが、「Nのために」はやっつけ仕事なのかな、っと少しがっかりしました。 | ||||
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