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名残り火



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【この小説が収録されている参考書籍】
名残り火 (てのひらの闇 (2))

名残り火の評価: 4.48/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 21~21 2/2ページ
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No.1:
(5pt)

惜別の涙

藤原伊織の作品の中で一番好きな『てのひらの闇』の続編と知り、読むのをためらっていた。
『てのひらの闇』の完成度があまりに高かったので、万が一にも蛇足になっていたら哀しい。
そんな風に思っていた自分の浅はかさを、嗤いたくなるほどの面白さだった。
この『名残り火』単体でも充分楽しめるが、やはり『てのひらの闇』を読んでからの方が、
相関関係も分かりやすく物語世界にすんなりと入り込めると思う。
本当に、くたびれた中年男の意地と悲哀を書かせたら、藤原伊織の右に出る者はいないと思う。
唯一の親友のために、破滅覚悟で突っ走っていく主人公の背中に、作者自身の影をみたような
気もしてしまった。
第一章から第八章までは、作者の推敲が済んでいたとある。
確かに、全体としてみれば推敲不足による不完全さを感じさせないでもない。
でも、今はそんなことよりも、最後の力を振り絞ってこの作品を残してくれた藤原伊織に、
心からの感謝を捧げたいと思う。
ご冥福をお祈りします。
名残り火 (てのひらの闇 (2))Amazon書評・レビュー:名残り火 (てのひらの闇 (2))より
4163249605

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