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天使のナイフ
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天使のナイフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 41~60 3/7ページ
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よく出来たミステリーですし、難しい「少年犯罪」に真正面から向かっているのに好感を持ちました。 この本を読んで初めて知ったことがあります。 言われてみれば当然なのですが、少年法の60条では「刑を終えた少年は、将来に向かって刑の言い渡しを受けなかったものとみなす」となっています。 つまり、「前科」にならないという事です。 この作品でも、主人公は妻の中学生時代の殺人を知らずに結婚します。 このことが、妻が少年たちに殺された原因でもあることが後半になって解ります。 この作品には、「少年犯罪」がいくつも登場し、それらが複雑に絡みます。 そして、少年たちの「更生」とは何なのかを突き詰めて行きます。 「更生」と共に出てくる言葉が、「贖罪」です。 作者は、「贖罪」の心無くして「更生」なしと言いたいのかも知れません。 | ||||
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この小説を読み始めたころ、ちょうど、18歳や17歳のこどもたちが、中学生を殺害したという衝撃のニュースが報じられた。 この小説は、そういう少年犯罪をテーマにしているが、それ以上に法律で裁かれ、刑罰をうけたとしても、罪は消えないということだ。 そして、その罪はとんでもない犯罪を引き起こし、連鎖する。その恐ろしさを表している。 少年犯罪について現状の法律についてはさまざまな意見があるとは思うが、犯罪の連鎖を断ち切れるような、被害者の気持ちを納得させる方法は欠かせないとも感じる。「贖罪」ということを法律で定めるのもおかしな話かもしれないが、それが唯一の被害者が少しでも心を和ませることなのかもしれない。 そういうことをテーマに書かれているが、小説の登場人物の設定や構成は見事だと思う。 WOWOWで映像化されているが、かなり小説に忠実に描かれているので、最後をどのように描くのか・・・非常に興味深い。 | ||||
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衝撃的な内容でした 罪を犯した人は最後までその罪を償わなくてはならないという考えと、過ちを犯した人は最後までその過ちから逃れられないのかという残念さとの間で考えさせる内容です。 でも、妻と子を持つ立場としては…、最後はどちらを選ぶのかな? 答えはだせません。 | ||||
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少年法と少年犯罪をテーマにした小説。 薬丸 岳のデビュー作。 中盤以降は、謎がどんどん解けて行き 終盤は非常にスリリングであった。 ラストは、「まさか」と思ってしまった・・。 被害者家族の心情について、考えさせられた。 デビュー作としては、非常に良くできた作品。 | ||||
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ストーリー展開が素晴らしく、一気に読みました。大変、面白かったです。 | ||||
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WOWOWOで放映されるのを知り、又、「江戸川乱歩賞」受賞作として興味がありました。 文体は非常に読みやすいですし、内容も賞を受賞しただけに良かったです。 ご興味がありましたら、お読み下さい。 何故、相反する単語「天使」と「ナイフ」を組み合わせたのか(!?) 作家の人柄が分かる(!?)、この作品の価値(!?)が分かるタイトルです。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 結末が予想できず、とても読み応えがありました。 | ||||
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わかりやすい文章でとても読みやすい。 しかし、ラストで明らかになる中学生の行動があまりにも現実離れしてる。 | ||||
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刑事のまなざしがTBS系で連続ドラマ化されるなど、いよいよ江戸川乱歩賞作家の成功例を歩まれている氏のデビュー作である。 近年の小粒化が著しい江戸川乱歩賞作品としてはダントツの面白さで、全選考委員絶賛というのもうなづける。 少年犯罪を題材にしているため、あまり気軽に読もうとは思えないかもしれないが、読むとかなりエンタティメント性が高く、後半の二転三転する複雑なプロットもあって、重苦しさはあまり感じない。 後半の凝りに凝った事件の真相のせいで、社会派的な要素は薄まってしまいかねないほどのエンタメ性だが、面白いのだからそれでいいだろう。 全江戸川乱歩賞受賞作品の中でも五本の指に確実に入ると思われるよく出来た作品である。 | ||||
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鋭いところを、人間の悪に、悪は悪で、どうしようもない存在なのに、、 今まで逃げてきた部分を苦悩と共に描き、とても共感できる、 | ||||
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少年犯罪とその贖罪について書かれたミステリー。 内容は重いんですが、プロットが良く練られていて面白い。 ただ・・・・・そんなに犯罪者を溢れさせなくても良いんじゃない?と思わなくも無いです。 気がついたらオールキャスト皆犯罪者、とは言わないけど、殺人者だらけになってました。 何だか、犯人だらけになると一つ一つが軽くなっちゃうんですよねぇ。 という訳で星は満点逃して四つです。 | ||||
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レビューを書こうと思ったのですが、纏まらないので一言だけ。 読めば貴方の中で良くも悪くも何かが変わると思います。 まだ読んでないのなら、 是非読んでみて下さい。 | ||||
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ゲイをテーマにした映画「IN&OUT」で、主人公(ゲイ)に結婚式当日に振られた花嫁がウェディングドレスのままバーでやけ酒、隣に座った男に「今すぐ結婚して!準備はできているから」とやけくそで言うと「できない、ゲイだから」とまたもや振られ、「ここはゲイの惑星なのー!?」と叫ぶシーンがあるのだが、この本の世界はさしづめ「未成年犯罪者とその被害者と家族の惑星」。さすがに関係者の人口密度が濃すぎる。 テーマは現在も熱い議論があるものだし、心情的にはどうしても未成年者とはいえ犯罪者には厳罰をという考えによってしまうし、それに反対する擁護論者の登場人物には架空の議論を脳内で戦わせてしまうほど話の流れは面白かったですが。 でもやっぱり、え、こいつもなの!?いくらなんでもさすがに多すぎないかと思ってしまった感あり。 | ||||
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面白い。そして深い。ただ気になるところがあるとすれば、どことなく高野和明の『十三階段』に近い匂いを感じる。沢山の受賞者が存在し、かつ江戸川乱歩賞にある特定の傾向がある以上、重なる部分が多くなることは当然の成り行きだが、少し近すぎる気がする。また若干、資料に寄りかかりすぎの気もある。 とはいえ、筆力は十分であり、ページをめくる手も止まらなかった。エンターテイメントを書く力は並みの新人作家レベルではなく、乱歩賞に合わせてこの作品を書いたのだとすれば、まだまだ未知数。技術は作家のテイストに左右されない以上、これからが楽しみである。 ということで、面白さ☆5、オリジナリティ☆3、今後の期待☆4で☆4つです。 | ||||
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少年犯罪を扱ったミステリー 前半は妻を殺された主人公の懊悩が続きそこから引き込まれた! 文章も読みやすくまた、しっかりと書かれています。 妻を殺した少年の一人が殺されて ミステリーらしくなり更に引き込まれました。 読み進めていくうちに、なるほど、なるほど、 そんな感じで、ページをめくる手が止まりません。 江戸川乱歩賞受賞作の名にふさわしくとても面白かったです!! しかし、読んでいてどうかなって点も多々ありました。 少年たちが主人公の奥さんを殺した動機がまず首を傾げてしまった。 ラストのくだりも、あれで作品のバランスを欠いた印象を受けました。 | ||||
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クリスティなんかがそうですね。作者が思わず作品中に顔を出してしまう。 この作品の場合、どうしてもその職業がなかなか理解されず、その環境も ある人物が説明することが必要となる。そう言った意味では、オリヴア夫人とは 異なりますが。 その職業は法務教官。高野和明さんが、会社員っておっしゃっていますが、 違いますよねえ。 最初は、刑務官かなあと思いましたが、刑務官にしては鑑別所から、少年院 以外の施設に対しての知識がありすぎるよなあ。と思っていたら、思わずポロリ。 ずばり、貫井さんが作者自身。少年犯罪に対して、擁護でも批判でもない。でも 一番問題を知りぬき、多くの事例を知っている。 刑務所から見れば、少年院っていいですよねえ。期間限定。基本的には、家庭 環境に問題のあることが原因ですから、愛情を注げば、三度三度のご飯を与えれば、 どんどん良くなっていく。可塑性って言ってますね。 少年犯罪の輪廻。これが見事でした。知っている限りの事例を組み合わせる。 結果とても不自然になってしまうのですが、最期のオチに、弁護士は無責任で 嫌いって主張が出てて、思わず○でした。賛成します。 再犯率って言葉は、一般の方には縁遠いでしょう。これが、意外と高いんです。 刑務所から見ると低いのですが、結構驚きます。(刑務所はホント、絶望的です。) 少年院は期間限定ですから。その間我慢って子も多くなり、その後の就職斡旋も、 離職率は当然高い。教育を謳うと言っても、どのくらい有効かは、実は数字が出て いるのです。 それがどうした?って思われる方、自分が支払っている税金の何十億円が、この 収容者の食事、施設、及び医薬品に使用されているか知ってますか?収容者の家族に 支払い義務はなく、収容者自身は一円も払わず、税金も納めていません。その後 働いてからの支払い義務も無いのです。 これが法律ですから。弁護士さんも言ってます。 是非とも、税金を払っている被害者擁護、支援の法律に変えていく必要が あるのでは? 被害者が、加害者を養う施設費、医療費の負担をしていると考えると 酷いでしょう。 この作品を契機に、御一考を。 面白かったです。85点かな。 | ||||
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アマゾンのおすすめ商品を見ていたら本作品があり、面白そうだったので読んでみた。 読み終えた今、自分の判断が間違いでないことを確信している。 そして、あの時開いて見た自分に感謝している。 さて、いつもレビューを書くときは読みながら自分なりにレビューのテーマが思い浮かんだりするのだが、今回は全くと言っていいほどなかった。 正確に言うと、いくつも浮かんできて一つに絞り切れなかった、というのが正しい。 作品として評価するべきなのか、作品のテーマ性を評価するべきなのか、ついに絞り切れなかった。 まあ、言ってしまえば「両方素晴らしかった」ということになるんだろうか。 しかし、これだけは言える。 それは、少年犯罪という難しいテーマを描きながらも、読むスピードが落ちることがなく、むしろ上がっていって、物語が進むうちに考えていく、こんな作品を作った作者は素晴らしいということだ。 これから作者の作品を見ていきたいと思う。 | ||||
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評判を裏切らない傑作だった。少年法の問題に対する真摯かつ丁寧な描き方がいいし、幾重にも入り組んだ人間関係と一つの事件が別の事件を生んでいく連鎖のしかたが自然かつ恐ろしい。全てが明らかになると驚きと納得と満足と、心地よい読後感があった(でもタイトルの意味は分からないが)。 著者の他の作品も読んでいきたい。 | ||||
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デビュー作にして、凄く完成度が高い。久しぶりに感動しました。 少年法については考えさせらました。法律も詳しく書かれて読みやすいと思います。 再読したいと思わせる作品です。 | ||||
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いつからミステリーはこんなに数学の連立方程式のように難解になったのでしょうか?読むにつれて徐々に式が分解されて読み終わったときにはスッキリと解け切り、開放感を得ることができるのに改めて内容を思い返すと、自分一人の力では到底解くことができない。そんな感じの本です。 あの登場人物が、こんな重要な役割を負っているとは…。これ以上は是非本書を読んでみてください。そしてこの難解な連立方程式を一緒に解いてみてください。 | ||||
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