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(短編集)
妻の女友達
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妻の女友達の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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心に残るかと問われれば残らない本になるだろう。これから仕事をする。仕事をするなかで忘れていくかもしれない。ひとつだけおもしろかった賞があった。小池真理子さん、でも好きです。 | ||||
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短編集なので読みやすく、女性なら分かる心がモヤモヤする話。 | ||||
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個性的な初期作品集としても面白く、以後短編ミステリー作家としての名声を得たのもうなずける。 | ||||
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表題作を含む六篇の短編集です。 どの作品をとっても、独特の雰囲気を持った「ミステリー」になっています。 それぞれの結末も洒落ているし、それぞれの持つブラックな感じが素晴らしいと思います。 確かに、どの作品も「ミステリー」には違いないのですが、所謂「謎解き」に関心がなさそうなストーリー展開です。 むしろ、どこでもありそうな状況設定なのですが、結末の「意外性」に重きが置かれているように思います。 しれだけに、それぞれの作品の読後感に好き嫌いが出てきそうですが、個人的には大好きな作品群でした。 | ||||
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凄い高評価の多い中気が引けるのだが、正直☆1である。まあここは好みの違いだろうか。 これを読んで「女って怖い」と素直に思えるとしたらそれこそ怖い。 まず「菩薩のような女」 表題作で犯人となんとなくの動機がわかる稀有な作品。特に面白みもないし、計画も穴だらけだがご愛嬌なのか。まだマシな方。 二作目 「転落」 色々と転落する作品。展開はベタ中のベタだし、登場人物の夕子の反応が機械的すぎ。猫の名前だけが面白い。 三作目「男喰いの女」 変化球だが展開は読める。猫に厳しい作品。誰にも感情移入できないし同情もできない。 四作目 「妻の女友達」 どこかで読んだような話を四作も続けて読むと発狂しそうになることを理解。この辺から死んだ目で読んでた。 これも相変わらず誰にも感情移入できない作品。 主人公の思考のぶっ飛びくらいに笑うしかないし、表向きはおとなしく裏で行動する某キャラは、計画成功した途端馬鹿みたいに丁寧に説明しだし、人格の乖離を疑う。 キャラが基本的に浅いのか違和感しか感じない。 五作目 間違った死に場所 馬鹿な作品(褒め言葉) これだけは終始ニヤニヤしながら読めて面白かった。 六作目 終幕 最初はどこかの昼ドラのような展開と、井の中のカワズ的な主人公に辟易してたが展開的に小気味が良い。この中では割と好きなほうか。 総評 同じようなテーマでどこかで聞いたような話ばかりがならび、食傷気味どころの騒ぎではない。下手な短編は下手な長編より読むのが辛いことを教えてくれた作品集であった。ウィキかなにかで「短編の名手」と書かれていたが、この作品だけを読んだ身としては嘘だろという感じ。 本当にこういう系統の話が好きな人や作者が好きな人以外読まないのが吉かと。 | ||||
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女性の怖さが際立つ、6編の短編。 「菩薩のような女」 菩薩のような、美人さん。綺麗な顔の裏でナニをたくらむ。 「転 落」 愛人の事故死と墓穴を掘ってしまった男。その妻が怖い。 「男喰いの女」 女性の思い込みが、事件を招く。 「妻の女友達」 満足している筈だった。しかし。。。 「間違った死に場所」 殺した男。遺書が引き起こす珍騒動とブラックな終わり方。 「セ・フィニ----終幕」 大女優(悪女)の愛人。新人俳優として成功をつかみつつある、その愛人が取った行動。 表題作が秀逸。 その他、どれもヒネリの効いたブラックな話で、読ませます。 かといって、徹底的に暗くなる訳でもなく、軽く楽しめる一冊です。 | ||||
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表題作で受賞したとのことですが、あまりピンときません。むしろ他の5作品の方が面白み(=ストーリー展開の意外性)があるように思いました。 1〜2時間ほどつぶすには格好の作品です。それ以上のものではないと思いますが… わたし的に鼻につくのは、専業主婦や家事手伝いやその他の無業の女性たちが、妙に賢く犯罪を計画実行し、その一方で、評論家や女優など社会の第一線で頑張っている女性が、悪者にされ、殺されていくことです。それが作者の真意なのか、ファンの要請なのか。この国の作品だからであることは間違いないと思いますが。 「人畜無害を絵に描いたように生きている女性たちも、裏では何を考えているかわかりませんよ」という作者のありがたい警告であると理解するのが妥当な気がします。そのような女性たちは、楽をして生きていくためなら手段を選ばないでしょうから。 | ||||
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小池真理子の初期短篇集。とくに表題作の「妻の女友達」は、歯切れのいいストーリー展開、おちも無理がなくよい。こういう男の主人公がいるからこそ成り立つ女たちの物語。小池真理子の初期ものには興味を以前から抱いていたものの、短篇集をぜんぶ読むのは今回が初めて。「恋」が評価されたために、文体はより文学的に、ストーリーは性愛ものに走ったり、ちょっと女版の渡辺淳一といった感もあった「恋」以後の小池真理子は何冊か読んでもう読まなくなってしまった。幻想ものも悪くはないが、ちょっと退屈だった。その点、心理サスペンスやホラーといったエンターテイメントとしての初期小池真理子は新鮮だ。文体は軽くストーリーがおもしろい「恋」以前と、文章に深みが出たぶんだけストーリーがつまらなくなった「恋」以後の小池真理子。ないものねだりとはわかっていても直木賞をとったのだから、エンターテイメントと文学の融合をめざして奮闘していてくれていたら……なんて思ってしまう。最近のものにもう一度手を出してみようか、それとも初期のものを漁ってみようか、どちらにしようか。どちらもしてみるかな。 | ||||
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小池真理子の初期短篇集。とくに表題作の「妻の女友達」は、歯切れのいいストーリー展開、おちも無理がなくよい。こういう男の主人公がいるからこそ成り立つ女たちの物語。小池真理子の初期ものには興味を以前から抱いていたものの、短篇集をぜんぶ読むのは今回が初めて。「恋」が評価されたために、文体はより文学的に、ストーリーは性愛ものに走ったり、ちょっと女版の渡辺淳一といった感もあった「恋」以後の小池真理子は何冊か読んでもう読まなくなってしまった。幻想ものも悪くはないが、ちょっと退屈だった。その点、心理サスペンスやホラーといったエンターテイメントとしての初期小池真理子は新鮮だ。文体は軽くストーリーがおもしろい「恋」以前と、文章に深みが出たぶんだけストーリーがつまらなくなった「恋」以後の小池真理子。ないものねだりとはわかっていても直木賞をとったのだから、エンターテイメントと文学の融合をめざして奮闘していてくれていたら……なんて思ってしまう。最近のものにもう一度手を出してみようか、それとも初期のものを漁ってみようか、どちらにしようか。どちらもしてみるかな。 | ||||
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最近は恋愛ものが多い著者だが、この本が出た頃はサスペンス、ミステリーをたくさん書いておられて、質の高い話が多かった。その中でも本書は特によくできていると思う。サスペンスにとって伏線のはりかたはとても重要だが、それが絶妙なのだ。クライマックスになって、あ、そういえば!と、やられてしまう。短編だとキーポイントを書く場所が限られくるはずなのに、無駄なくそれは隠されている。また、設定も日常にある光景になっているため、事件が身近に感じられその分ショックも大きい。短時間で読める割には、密度が濃くとてもおもしろい。これを読むと小池ミステリーをまた読みたくなるはず。 | ||||
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最近は恋愛ものが多い著者だが、この本が出た頃はサスペンス、ミステリーをたくさん書いておられて、質の高い話が多かった。その中でも本書は特によくできていると思う。サスペンスにとって伏線のはりかたはとても重要だが、それが絶妙なのだ。クライマックスになって、あ、そういえば!と、やられてしまう。短編だとキーポイントを書く場所が限られくるはずなのに、無駄なくそれは隠されている。また、設定も日常にある光景になっているため、事件が身近に感じられその分ショックも大きい。短時間で読める割には、密度が濃くとてもおもしろい。これを読むと小池ミステリーをまた読みたくなるはず。 | ||||
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収録されている短編の中で表題作「妻の女友達」がとびぬけて面白い。小心者の主人公が殺人を犯す動機が一風変わっていて、ちょっと信じがたいのだが、読み進むうちに「こういう動機で殺意を抱くこともあるかもしれない」と納得させられてしまう。ラストも決まっている。ほかの作品も皮肉な文章で楽しめる。しかし、アリバイくずしの一種といえる「セ・フィニ-終章」は一ランク落ちる。トリックに凝るのは他の作家にまかせておいて、この作者にはサスペンスで押してもらいたい。 | ||||
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