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暗黒館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
暗黒館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 41~60 3/6ページ
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長い。とにかく長い。それだけが欠点です。 日々時間に追われている方にはお勧めできません。どっしりと腰を据えて、「よし、読むぞ」と作品世界に没入できる方にだけお勧めしたいです。 しかし、ボリュームに相応するだけの内容は備わっていると思います。謎めいた館に、怪しげな登場人物たち。散りばめられた謎。そして殺人。ミステリの妙味が凝縮されているといって過言ではありません。ただ、殺人が起こるまでが無駄に長いです(尤も、殺人が起こらなくとも私は面白く読めました)。 さらに、見逃されがちですが、雰囲気をもり立てる綾辻氏の描写力にも注目です。重々しく今後の展開に期待を持たせる文章、館に関する微に入り細に穿ちの的確な描写。ここに力を入れたから長くなったのでは…と思うのですが、逆を言えば文章にはまることができれば、長さも気にならないということ。 是非、文章にも没入しつつ、豊潤な綾辻ワールドに身を浸してみてください。 | ||||
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長い長い物語に終止符が打たれる下巻。やはり「落ち」が重要視されるミステリにおいては、大切な一冊でしょう。 さて、それではこの作品の落ちはどうだったかというと、予想できた部分と予想できなかった部分がありました。 まず予想できた部分についてですが、あまり書くとネタバレになるのですが、「この二つは別!」という予想です。これが拍子抜けするほど簡単に当たりました。綾辻氏にしてはストレートすぎる?と首を捻ったのですが、何と本命は別にありました。 それは、ある登場人物の正体なのですが、これは予想できませんでした。素直に驚きました。しかも、その正体が、館シリーズ全てを遡る伏線になっており、この作品が集大成である、ということの意味を痛感させられました。いやあ、さすがです。 殺人事件の推理についてももちろん面白いところがあり、膨大な文章に散りばめられた伏線も一気に回収されていきます。 この作品は、期待の遥か上をいった、という傑作の部類ではないのですが、良作であることは間違いないでしょう。 | ||||
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大きな謎だった「ダリアの宴」の謎が明かされます。なんとなく想像していたことだけれど、うわ~やっぱり~!とういう感じで、でもそれまで何もかもが謎だらけだったのが、隠された事実が明らかにされることによっていろいろなことに納得がいってきます。また、え?と驚く新事実も。これは想像していませんでした。でもまだ河南さんは記憶が戻らず、頼りの宍谷門実さんも未だ登場せず(早く出てきて~!)すべては次の第4巻めに詰まっているはず。一族に伝わるどろどろとした秘密が中心となっていますが、ちゃんと?殺人事件が起こっているので、それを解決してもらわねば。何より「私」が誰なのか。これから最後に向かってどうなっていくのかわくわく楽しみです。全4巻ということで、最初は長いなあ・・・と思っていたのが、1巻ごとに引き込まれてついにここまできました。これから4巻読みま~す! | ||||
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綾辻さんらしい、推理小説にとどまらないホラーファンタジーの要素が含まれていたエンディングでした。 読んでいくうちに、え?やっぱり・・・え?そういうことかあ・・・え?ん?頭を整理しながら読みました。 考えていたことが、やっぱり!と思って読み進めていくと、それがまたひっくり返ってこうくるか!でもそうじゃないと理屈に合わない。 今まで出てきたたくさんの視点。 その謎が明かされます。 何度もどんでんがえされます(笑)。 中村青司、こんなところに出てきたのね。 鹿谷さんも・・・。 読み終えちゃって残念。 これから読む人がうらやましいです。 奇面館は先に読んじゃったので、早く次の館シリーズ出ないかな~ | ||||
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暗黒館の殺人(二)を読み終えて三に入ったところです。とても怪しげな宴があり、それが何なのかなかなか誰も語ってくれないのがもどかしいですが、まだ二話目なので・・・。でもどうしてもグロテスクな想像をかき立てられます。そして相変わらず江南君は記憶を失ったまま、そしてまた事件が。どうも過去にそこで起こった事件と関係あるようなないような。「私」の本当の名前もまだ明かされず。それでも物語はだんだん進んで行きます。さらに誰かの記憶なのか、それとも現在進行形で起こっていることなのか、ある少年が屋敷にたどり着いて、今の段階では同時に起きている事なのかな・・と思うのですが、まだまだわかりません。最後にいろんな事がひっくり返されるような気がします。それを楽しみに1冊1冊を丁寧に楽しんで行きたいです。 | ||||
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4冊の内の1冊目と言う事で、なかなか事件が起きません。 暗黒館についての不気味さが詳しく描かれています。 そして、何人かの目線で文章が書かれているので、今これを考えている(体験している)のが誰なのか、これらのことは同時に起こっている事なのか、一番多く「私」という形で書かれている人物の本当の名前もまだ明かされていません。 とにかく怪しい雰囲気満々です。 これからいろいろな事が起こって、いろいろな事が明かされていくのでしょう。 やっと2冊目に入ったところです。 これからどう展開されていくのが楽しみです。 ただ、やっぱり館シリーズはおもしろいことは確かです。 | ||||
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これまでの館シリーズとはやや趣の異なる どちらかというと、同じ著者の「霧越邸」を思い起こさせる幻想的な作風 だけど、それも読み終えて納得 読み終えた時、館シリーズの最終作に持ってきても良かったんじゃないかと思うくらい 感慨深いものがあります シリーズの読者はぜひ読んでおきたい一作 | ||||
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書こうと思ってたのにずっと忘れてた(笑)。 読後しばらく経ちますが、それでも心に残ってるものを書きます。 確か・・・中也こと”私”というのが、実は忠教かなーと読んでいました。 それがまぁ、実はとんでもない人物だったのですけれど。 若いころそんな経験をしてしまったら、そりゃイワクも付くってもんですね。 市郎は余計な人物だったかなぁ~という気がしてなりません。 彼の出演なくして、上手いこと進められなかったものか? それと、江南孝明の割って入るモノローグ(というのか)が、やっぱり余計なノイズ過ぎます。 ”語り部”として、視点が過去に移動するとしても、己の意識は表層に出てこないという 「猿丸幻視行」方式はとれなかったのでしょうか? まぁある種のトリックの役目にはなっているのですけれど・・・。 それでも、ノイズのない「正本・暗黒館の殺人」が読みたい気がします。 | ||||
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綾辻氏の最大長編の暗黒館の殺人の下巻。 一応、前半の密室殺人の解明や犯人の解明などがあるが、それよりも圧倒的に書き込まれた暗黒館の館の住人達の出生の秘密が書き込まれている。 本書は館シリーズとしては異色の怪奇趣向が全面に出た作品として賛否両論であるが、位置づけとしては以前の怪奇色の比較的強かった霧越邸殺人事件の発展系ではなく、これは明らかに京極夏彦登場以後の新本格推理の動向を踏まえて書かれた作品と言えるだろう。 はっきり言えば新本格ムーブメントの立役者として登場した綾辻氏がしばらく新本格の帝王として君臨したが、突如90年代後半に京極夏彦が衝撃デビューを果たし、それまでの新本格の世界観が一転した。 旧世代とも言われかねない綾辻氏が京極堂シリーズを意識して本書を書いているのは明らかだろう。 何で館シリーズでこういう試みをしないといけないのかという意見もあるだろうが、やはり綾辻氏の原点であるこのシリーズで、京極夏彦以後の新本格ミステリーへの回答をしなければならないという強い自負があったのであろうと感じさせる。 まえがきの現時点での自身のミステリー作家としての存在表明的作品となったとの言葉そういう意味ではないか。 こんな長い作品になってしまったのも要するに京極氏の長さを意識したのだろう。 このボリュームで殺人事件が地味とかトリックもショボいとか叙述トリックが分かりやすい等、欠点は多いのも確か・・・だが、京極氏の狂骨の夢以降の京極堂シリーズのプロットを明らかに意識した呪われた一家の蘊蓄と伝承のプロットは本格ミステリーならではの魅力とは別の新たな要素として機能している。 確かに間延びして退屈な部分もあるが、綾辻氏の京極以後のミステリーへの意思表明として力作と言える。 | ||||
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無駄と思う描写は斜め読みしましたがおもしろかったです。読んでゆく内に夢落ちだと言うことがわかりましたが。謎があって解決があってそれがおもしろかった。 | ||||
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無駄と思う描写は斜め読みしましたがおもしろかったです。読んでゆく内に夢落ちだと言うことがわかりましたが。謎があって解決があってそれがおもしろかった。 | ||||
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館シリーズ7作目の今作は今までの量とは一線を画した大長編。 正直綾辻さんの作品が大好きな私でも読むに耐えれるのかどうかという感じでしたが… 読んですぐにそのような不安は吹き飛びました。どんどん引き込まれ、気づけば二巻へ。 しばらくして殺人事件がおきて、トリックへといった流れでなく、 暗黒館の成立ち、隠された秘密がちりばめられながら物語は進んでいきます。 そのためどんどん知りたいことが出てきて、整理するのが大変でした。 勿論明かされるのは後の巻なので謎を整理しながら次巻へと続きます ここに書くのは全4巻を読んでからの1巻の感想になりますが、今から読まれる方は 「必ずこれまでの館シリーズを読む」ことを推奨します。 これまでの感じで言えば 「読んでいると合点がいくことがある」「知っている名前が出てきてにやりとする」 といった館シリーズ共通の、言うなれば館シリーズを順に読んできた読者に対する作者からのサービスはありましたが 今回の話はそれだけでは収まりません。根本的な要素が、この作品には込められています。 いきなりこの超重量級の「館」から挑戦するひとはまずいないと思いますが、念のため。 長いお話ではありますが、事件の謎だけでなく館の謎について語られるため、普通の冒険小説として、この巻は楽しめると思います。 | ||||
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第1巻では暗黒館での謎がちりばめられ、主人公「中也」の疑問を膨らませてばかりでしたが この巻でようやくといいますか、殺人事件が起こります。 ただいままでの趣と違い、なんだか主人公達の話の外で起きているような、 人事のような雰囲気で事件が進行していくのがとても気になりました。 それはつまり、後の犯人像に繋がっていく訳ですが… 推理する楽しさもありますが、なにぶん館が広すぎて今自分がどこにいるのか見失います。笑 そこは流石綾辻さんなので館の全貌を少しづつ明かしていくように話を進めてもらえはするんですがなかなか大変でした。 殺人事件は起きるんですけど、相変わらず館の謎が気になりすぎて結構どうでもよくなる節はあります。 物語自体がとても気になる面白いストーリーですのでさくさく読めると思います。 | ||||
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これまでちりばめられていた謎が回収され始めるので加速度的にページを捲る速度が早まってしまいます。 館が隠し続けてきた秘密、というのが明かされる訳なんですがとてもおぞましいグロテスクなもので私としては大好きでした。 ゲーム「SIREN」のような、閉鎖的な村での忌まわしい風習のような雰囲気で読んでいてわくわくします。 正直殺人事件そっちのけでした。犯人より館の謎の方が知りたくなっていたことは否定できません。 主人公の友人にまつわる秘密、そして出生の謎、家系にまつわる呪いが明かされていきます。 館のすべての部屋、場所が明かされて、そこには… 続きが気になる第3巻でした。 | ||||
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2600ページに及ぶ集大成。長くに渡り語られ続けた館の謎、一族の守り続けてきた秘密、18年前の事件、すべてが一つに紡がれます。 物語の犯人自体にはさほど驚きはしませんでしたが(殺人事件自体の興味が薄れていたのもありますが) 物語としての結末は流石の一言です。 そしてまたやられてしまいました。2転3転、読んでいた世界がひっくり返されました。 私が思い込んでいた人物は実は…といういわゆるトリックですが、びっくりというより見事、という感じでした。 何より物語を進む視点の移動が巧みで、最後に明かされた事実をふまえるとすべてに合点が言ってしまいます。 そして最終章手前の一行、正確にはその名前に、鳥肌が立ちました。 館シリーズをすべて読んできたからこそ生まれる衝撃に時間が止まってしまった感覚でした。 「暗黒館」がこんな長編だったのも納得の内容ですね。 そのあとの後日談、物語全体の構成は賛否が分かれるところではありますが私としてはアリじゃないかなあと思います。 ひとつの見せ方として、とてもよかったと思います。 探偵島田潔の活躍が見れなかったことだけが残念ですが、のちのシリーズに期待します。 読んでよかったと思える名作。 | ||||
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著作渾身の長編小説。 序盤から事件は起こらず、謎めいた雰囲気をたちこませながら、物語は展開します。 謎めいた館に住む、奇形の双子に生気のない少年、それを運命として受け入れている大人たち。 各章で主人公(語り部)が変わるので、注意して読まないと戸惑います。 事件が起こる前のながい序章。 それだけに期待も膨らみます。 | ||||
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他のシリーズファンの方には賛否両論のようですが いち館シリーズファンとしては面白かったです。作品が長い分 シリーズ特有の読者向けの仕掛けに感付く部分も多かったので ラストはやっぱりね〜っていうのが沢山あり いつもみたいな騙された〜感の驚きは半減…でしたが、シリーズを通しての謎が明かされるっていう部分には驚きました!本格ミステリーではなく、前シリーズ達の原点作品としてお読み頂けと楽しめると思います。シリーズの世界観を壊さない程度に明かされる暗黒館の非現実的な物語や、暗黒館のその後が気になって、続きが読みたくなる終わり方には高評価。最後に、最終部で鹿谷さんが登場してくれて安心しました。 | ||||
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この作品は実に大作でありました。 なぜならば巻数にして4巻もあるミステリーでしたから。 上下巻、と言う代物は読んだことがありますが 4巻と言うのは初めてでありました。 ですが、その巻数の割には 長たらしい、と言うことはあまり感じず すんなりと読むことができたのは やはり著者の表現力の高さ、 といっても過言ではないかと思います。 …ですが、残念なことに 結末の評価に関して言えば おそらく評価が分かれることとなるでしょう。 いかんせん読者が期待するような 「完全な解決」は見ないのです。 したがって人によって「なんじゃこりゃ!!」 と怒り狂ってしまうかもしれません。 だけれどもこれは 暗黒館そのものが持つ歴史からすれば 相応の展開なのかもしれません。 決して明かされることのない歴史… ある事実にはきっと驚かされることでしょう。 ただし、賛否は分かれる作品です。 | ||||
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この文庫の中ではもしかしたら 重要な要素を持つ作品かもしれません。 前の2巻で謎が謎を呼ぶ展開から一変して 今回は謎がだんだんと表に出される巻だからです。 その事実は… おそらく心臓の弱い人にはかなりきつい グロテスクそのものです。 心臓が弱いと自負しているあなた。 引き返すのならば今のうちですよ? とにかく聞きたくない!! と思わず声を荒らげたくなるような事実の羅列です。 そう、タブー要素が存分に出てきます。 と、言うわけなのでこのレビューでもあえて出しません。 そして、さらに謎が解決するとともに また新たな謎が提示されることとなります。 しかもその事実は明らかに 見てきた事実とは「まったく異なる」 異色のものであるのですから… まだ幾分の謎が残ります。 最後の巻で、どう解決されるのでしょうか? | ||||
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この2巻目になってようやく 本格的に事件が動き出すようになります。 だけれども、それとともに謎が出てくることも確か。 時折出てくる部屋の謎や 玄児の抱えている記憶の謎など さらに増えていく謎、 そしてそんな謎まみれの中、 殺されていく人… ちなみに前の巻をきちんと読んでいれば あるひとつの謎に関しては きちんと出てくることでしょう。 そう、1ヶ所壊れた場所がありましたよね? まだまだ長いです。 でもこの巻はなぜか短めですので ましかと思います。 | ||||
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