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死都日本
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死都日本の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 41~60 3/6ページ
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素晴らしい。 そして恐ろしい。 ぜひ映画化して、日本国民を啓蒙して欲しいです。 でも… この話が現実に起こり得るってなると、川内の原発は再稼働出来なくなりますからね。 こんな話は絶対に映画化出来ないでしょうね。 | ||||
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一括りに「災害小説」という本ではありません。 災害発生による社会全体の変化から一人ひとりを取り巻く環境の変化までが、幅広く優れた観察眼と予測とで描かれています。 最後半の想定は希望的にすぎるとは思いますが、「救い」を感じさせ、自らの被災時の行動を考えさせてくれます。 | ||||
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すぐ対応して頂いて、とても助かりました。 ありがとうございました。 | ||||
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NHKスペシャルでカルデラ噴火見てから、カルデラ噴火が頭を離れず、この本を読んでさらに世界観が変わりました。 | ||||
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九州が火で生まれ、いずれ火で滅ぶというのが良く分かります。 その様が凄まじく、近いうちに一度九州を旅して小説の舞台を訪れたくなりました。 登場人物の人間ドラマ、海外や経済への影響、はたまた日本存亡をかけた賭けにまで及び、非常に読み応えがありました。 日本の天災は地震、津波だけでうんざりでしたが、国民はこの本を読んで、最も致命的な破局的噴火という最大のリスク、来るべき”その時”に備えないといけないと思いました。 最近の九州で起きている地震が気になります。 。 。 | ||||
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自分はこの物語の舞台のほぼど真ん中に住んでいます。でてくる地区地域は全部よく知っています。そのために登場人物がどの風景を見たか、どの位置で決断を迫られたか。。。あまりにも圧倒的なリアリティで、本当に心拍があがり、息が詰まりました! ただ、ここまでのリアリティを感じられた本当の理由は、自分がこの物語の舞台に住んでいる、という幸運ではなく。。 著者の”火山”やその他に対する卓越した知識と、それを物語にふんだんに入れ込む勇気、そしてなによりも、、【この現象が過去実際に起こったという事実】ではないかと思います。 Tomorrow never knows なことを改めて思い出させてくれ、今を生きる気にさせてくれる傑作として、日常を退屈に感じるあなたに是非!おすすめ致します。 読んでみらんね!てげ良い本やよ! | ||||
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火山災害のシミュレーションに興味があって、火山学者による解説書を漁っている中で、多くの著者がこの本の衝撃について言及していたことから、手に取りました。「破局噴火」が国土を蹂躙する様子がリアルに迫ってきて圧倒されました。古代史と火山の深い関係を捉え直す説も興味深い。米国のスタンスもありそうなことです。 この小説が構想・執筆されたのは2000年前後ということになります。ですから、長期に続いた官僚支配の土建屋体質の政権から脱官僚を標榜する政権への交代が果たされた直後の噴火という舞台設定は、現実世界の民主党政権への交代と東日本震災を念頭に置いたものでは全然ないのですが、まるで予言のようで面白い。ただ、せっかく本作が提示している「巨大災害と壊滅的被害はしかたがない。せめてそれを逆手に取って国土を整理し、新生日本に生まれ変わろう」というアイディアは現実には生かされていません。基本的にはただ元に戻そうとしているだけですよね。菅原首相と黒木のような政治家と参謀が国策を進めることはそれこそ夢物語でしょうか。 それにしても想起せざるを得ないのが、再稼働されたばかりの川内原発。ここを火砕サージ・火砕流が襲えば、建屋も炉も吹き飛ばされ、焼きつくされ、埋め尽くされて、全滅です。本書のストーリーでは噴火以前に核燃料の撤去が完了しているのですが、本当に今、破局噴火が発生すれば、残されるのは、誰も寄せ付けない灼熱の荒野に剥き出しでバラまかれ放置された核物質ということになります。福島第一よりもさらに制御不能な状況です。ホカホカの空気に乗って火山灰と共に巻き上げられた核物質の微粒子は日本全国に舞い落ちる。いかなる知恵者にも日本国をこの列島で存続する戦略はないでしょう(だからこそ本書の政府は早々に川内を無害化した)。 九州電力は発生しない方に賭けたわけです。確率論でいえば、確かに期待値としては低リスクです。でもゼロではない。この賭けは負けた時のダメージ、周囲にかける迷惑があまりにシビアです。日本の歴史が終わっても、多国籍企業とその主だった従業員なら、国外で生きる道もあるかもしれませんが、地場産業である電力会社はそこで終了… あー、だから責任取らなくていいというつもりなのかな。 | ||||
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霧島火山の下に眠る加久藤カルデラが30万年ぶり に巨大噴火、南九州は火砕流に飲み込まれて瞬時に 壊滅し、本州でも大量の降灰で交通・ライフラインが 途絶、日本国は一日にして存亡の危機に瀕する。 これが本書の想定であるが、過去の記録に照らせば 決して絵空事ではない。2014年の神戸大学の発表 によると、本書の想定と同じ火山噴火指数7の 「破局噴火」が100年以内に九州で起きる確率は 1%、その場合は本州全域が厚さ10cm以上の 火山灰に覆われ、最大で1億2千万人の生活不能者 (実質的には死者)が生じるとされる。約9万年前 の阿蘇山噴火はさらに大きく、富士山宝永噴火の 1000倍の量のマグマを放出、火砕流は海を渡って 山口県に上陸し、北海道東部にまで15cmの火山灰 を降らせた。他にも本書では、古今東西の噴火の 記録を引用して、その想定の現実性を強調している。 火山学者達が本書を絶賛し、そのタイトルを冠した シンポジウムまで開催していることからも分かる通り、 本書は正確な火山学の知識に裏打ちされた シミュレーション小説であり、「日本沈没」などの 空想小説とは一線を画する。しかもその描写の強烈さ は「日本沈没」以上である。なぜなら後者の設定では 地盤沈下がゆっくりと進むのに対して、本書では 高さ数百メートル、幅数十キロの巨大な火砕流が 時速数百キロで爆走し、一瞬で都市を飲み込むのだ。 また後者の設定では国外脱出まで数ヶ月の猶予が あり、かつ被害は日本に局限されるのに対して、 本書の想定する破局噴火は突発的であり、かつ 世界的な寒冷化による食糧危機と政情不安を招来 するからだ。(事実、天明の大飢饉やフランス革命の 一因はフィンランドの火山噴火にあるらしい。) 本書の紙数の半分は、主人公の火山学者が迫り来る 火砕流をかわして日南海岸に到達するまでの決死の ドライブの描写にあてられている。超高温の火砕流 堆積物に降り積もった火山灰の上で車が走れるのか? という疑問は湧くが、これは小説の設定として目を つぶらないと、戦慄すべき火山現象の目撃談が成立 しないだろう。本書の終章は、主人公が東京に飛び、 その入れ知恵を受けた首相が日本の再建策を世界に 発信するところで終わる。しかしその再建策は日本 の経済破綻を避けるための大芝居ということもあり、 極めて楽観的な内容となっている。またその前提と して、噴火の兆候を事前に察知した政府当局が、 川内原発の核燃料抜き取り、海外からの食糧購入 予約、火山灰に耐える特殊ヘリコプターや船舶の 建造など、あらゆる対策を打つことになっている。 しかし噴火の正確な予知はできないと火山学会が 宣言している現状では、このような事前策は期待 できない。(原発の全廃ぐらいは火山と関係なく 進めるべきだが。ちなみに川内原発には過去に 少なくとも3つの火砕流が到達した可能性を 九州電力が認めている。)したがって噴火後 24時間以降の「ザ・デイ・アフター」は、本書の 想定を越えてはるかに過酷なものになるはずだ。 食糧一つとっても、陸と空の交通が途絶した中、 1億人を上回る被災者に救援物資が行き渡るとは 考えにくい。(これが前述した「1億2千万人の 生活不能者」の根拠となっているようだ。) ともあれ、本書は災害の恐怖をあおるだけでなく、 長期的な視点に立った国土開発計画や食糧政策 の必要性、原発の危険性を指摘している点で、 バランスの取れたものとなっている。 もう一つ本書の興味深い記述は火山神伝説である。 古事記の岩戸隠れ、ヨハネの黙示録の一部、北欧 神話のラグナロク(神々の黄昏)などが破局噴火の 描写だという指摘だが、実に鋭くもっともな説だ。 岩戸隠れが冬至または日食の描写であるとする 通説では、「常夜」(長時間続く暗闇)や「狭蝿」 (フワフワと飛散する火山灰と本書では解釈)などの 記述が理解できないのである。天の岩戸遺跡がまさに 九州の火山地帯にあることも本書の説を後押しする。 九州の古名は「火の国」(後に転じて「肥の国」) であり、一万年に一度の巨大噴火によって当地の 文明が滅びることは宿命と言わざるを得ない。 約7300年前の鬼界アカホヤ噴火では九州の縄文 文化が断絶した。食糧や資源の大量輸送に依存する 現代では、日本全体が巨大噴火によって壊滅的な 影響を受ける「火の国」となったとも言えよう。 2011年の大地震を経て日本列島の火山活動が 活発化している今、本書はより多くの人に 読まれるべき小説だと思う。 | ||||
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この本は、地震や津波よりも、火山噴火のほうがはるかに被害が甚大なのです、というTTCセミナーの講師の言葉に啓発されて調べていくうちに出会った。この分野では出色の作品らしく、アマゾンの書評もわんさとあるし、シンポジウムも開かれている。不思議なのは、3・11の後で、当然ながら、多数の参照があったはずなのに、私は、いままで知らなかったということであるし、意外とマスコミを含めて知られていないらしいことだ。日本沈没とよく比較されるらしいが、日本という国土自体は無くならないという点で信憑性も実用性も高いと感じた。その意味での、国土・国家再建のところが、私が認める、この本の価値なのだが、これまた意外なほどに、その部分への言及も少ない。まあ、いい機会だから、3・11のことも踏まえながら、まとめておこう。 Wikipediaにあらすじやら、登場人物が載っている。目次だけは記述がない。まずは、その紹介。 フロローグ/第一章 蠢動/第二章 K作戦/第三章 水蒸気爆発/第四章 噴火/第五章 恐怖の大王/第六章 黄泉/第七章 彷徨/第八章 脱出/第九章 ラハール/第十章 真理/第十一章 神の手/エピローグ 基本は、数万年に一回の大噴火が日本で起こったらどうなるか、ということなのだが、第二章にあるように、首相がなぜかそのような可能性を信じて対策を立てていた、そこへ、予定より若干早いが噴火が生じて、というのが筋立て。 第一章で、古事記の火山神による解釈が試みられるが、これが日本再建策のいわば下地となるのが、おもしろい。描写の中心は、主人公が噴火の起こった霧島から、妻のいる日南海岸へ必死の脱出行を行い、最後は、救助船からヘリで首相官邸に入って、再建策の大枠を作るというもの。再建策は第十一章で謎解きよろしく提示され、良質のハリウッド映画さながらに、まずはめでたしで終わる。 3・11との(そして阪神淡路大震災とも)類似は、政権交代と震災発生の同時性、但し、準備の問題、原発の問題、そして再建策の戦略が大きく異る。ついでに言えば、再建策のベースとなるのが、破局噴火のみならず、東海・東南海大地震、南海大地震、富士山噴火と大破局が矢継ぎ早に襲うという事態。これに対して、時の首相は、「もう一度やり直すチャンスだ」と述べる。 まずは、再建策から見ていこうか。 1 土石流対策「世界中から寒冷な火山灰地帯に適した植物を選び、その種を共生微生物や地衣類の芽胞と一緒に粘土に封入して乾燥させます。その際、緯度や標高、海岸からの距離などにより被災地を八種類に分類し、地域に合わせて種をブレンドします。こうして作った種団子を、航空機から広域に散布する」 2 食糧対策 土石流対策の植物、耐寒遺伝子組み換え作物、繁殖する兎やネズミを捕らえる、イナゴなどの昆虫を加工して食べる、海産物や海外からの輸入物資、備蓄食糧と諸外国からの食糧援助、契約済みの輸入穀物で凌ぐ。 3 土地政策 地形が著しく変化して土地管理責任に耐えられなかったり、土地区画が不明となった地域は時価で国が買い取ります。そういう土地の大部分は、周辺の整備や、一定面積を公有地として提供することを条件に開拓者に分与されます。おそらく河口付近の低地は殆どが肥沃な農地に生まれ変わるでしょう。 4 住宅対策 千人から二万人の間の仮設開拓避難民村を、西日本を中心に全国に約三千ヵ所作ります.食糧などの生活物資は海上輸送・水は井戸と天水、不足分は海からの搬入。今度建てられる仮設住宅は、従来のように一定期間が過ぎれば追い出されるものではありません。規定年数以上住めば低価格で土地ごと住民の物となります。政府としては、これを機会に住宅はなるべく地盤のしっかりした丘陵地に建て、河口を中心とした軟弱平野は農水産業と運輸業のための地域とするよう政策を変える 5 エネルギ対策 頻発する土石流のために、現在のような遠距離エネルギー送達システムは当分再建不能です。そこで開拓村では丘陵の麓に複数のメタンガス発生槽を設け、屎尿・残飯他の有機物は高度差を利用してすべてここに投入します。発生するメタンは、そのまま燃料にしたり、触媒を使って水素を取り出し燃料電池で発電します。計算上、初期の開拓村はエネルギーの大半をこれにより自給できる筈です。しかも、この方式には別なメリットがあります。メタンガス発生装置から出る発酵残渣が、火山灰を有機物で飽和させるための肥料としてそのまま使えるのです。大量に出る発酵上澄み液は、農地に直接流すことが出来ますし、環境破壊も起こしません。火山灰土は充分な有機物で飽和された場合、水はけが良く、植物に必須なミネラル分も多いため、農業に適した沃野となる場合が多いのです。いずれ、日本の平野は素晴らしい農地になるでしょう。この災害国で原子炉や放射性廃棄物保管施設を維持する事はできない。 6 環境・ゴミ対策 有機ゴミは新生日本には無くてはならない資源。再生コストに合わないゴミは溶融炉で発電燃料に使い、残津は資源として再利用しましょう。貴重なレア金属まで回収できますし、汚染物質はガラスに密封されて出て来ますので、建築材として安全に再利用できます。 7 雇用対策 「開拓村は最初から独立して運営できる集落を目指し、決して難民キャンプではありません。いくらでも仕事はあります。緑化が進んで土壌が安定してくると、堤防工事、植林事業、牧畜、一次産品の加工、サービス業、陸上交通網の整備など、仕事は更に増えます。開拓村にいる限り仕事の心配はまったくございません」 筆者は、過去の日本を「軟弱地盤都市中心社会」と呼び、そこからの決別を述べる。 「振り返ってみれば、我が国の規制は、国民の命や健康に関する分野ではなんと甘かったことでありましょう。九州の破局噴火地帯にも、東海地震の震源域の真上にも、中央構造線の活断層脇にも原発が建っています。こんなロシアン・ルーレットのような真似をしている先進国は日本くらいのものでしょう。いや、こんな考え方の国家を先進国と言って良かったのかさえ、私には疑問に思われます。こうした安全無視行政を続けた結果、沖積平野上に人口が集中し、関東から近畿にかけての脆弱地価格だけで一時期は国家予算の何十倍にも達してしまいました。利権も複雑に絡んで、もはや整理移転をお願いできるような状況ではありません。もし今回の破局噴火がなければ、正直申しまして私も臭い物に蓋で、東海地震が任期中に起こらないことを祈るしかなかったでしょう。」 3・11の後、よく聞かれた内容ではなかろうか。東海・東南海地震、南海地震、富士山噴火と続くことを考えれば、過去の日本の「軟弱地盤都市中心社会」を棄てるべきだとこの首相は説く。 「私は国民の皆さんに提案したい。今回の破局噴火を契機に、そろそろ国情に合わない国造りは止めにしませんか?…大変不幸な事件でしたが、たった一発の噴火により閉塞していた日本社会は死に、代わって国土の大半にも及ぶ清浄の地が誕生しようとしているのです。関東はこれからですが、西日本は既に残留農薬も化学物質汚染もない、世界でも希有な清浄表土を得ています。この機会を逃してはなりません。今度こそは、先祖や子孫に申し訳が立たないような荒らし方をしないで済む社会を創りましょう。」そして、古事記を引き合いに出しながら、「するとこの話は、神話と言うより祖先が子孫に贈る日本最初の噴火災害心得だったのではないか?という気がしてきます。国民が災害の悲しみに沈んでいては明日への希望が見えて来ない。災難を豊かな新生の祭に変えてこそ死者も浮かぼれるし、出雲をはじめとする諸外国も信頼して付き合ってくれる、という社会危機対応マニュアルだったのではないでしょうか?」 「今回の噴火は誠に悲惨な事件でした。しかし、この洗礼が終われば、川は自由な流れを取り戻し、ダムは滝と化し、干潟が復活し、世界で一番清浄な表土が日本を覆うのです。」 再建策の詳細は、これ以上語られていないが、戦略的な方向は明らかだろう。国土計画そのものを、火山や地震、津波、水害など、天災の存在を前提にして組み直し、過度の工業生産に頼る国家経営を止めようというものだ。 防災対策も減災というだけではなく、止めようもない災害をどうやりくりするかという方向を向かないといけない。ハザードマップが国土利用計画と同期するのだ。 本書が出た2002年に、この政策が真面目に議論されていれば、3・11の東北の震災での被害が大幅に軽減されただろうと思うのは、私だけではあるまい。 幸か不幸か、このような破局噴火は、過去にはあったことが知られているのにもかかわらず、まだ私達の世代では、世界のどこにも生じていない。しかし、地球規模の歴史では必然だろう。その必然に向かい合えない集団というのは、一体何者なのだと本書は問いかけている。 | ||||
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久々に分厚い本を2日で読み終えました。面白いことは面白いく沢山の知的な興奮を味わえたのだが、政治経済の話になると朝日新聞や岩波書店・毎日新聞などの初めに結論ありきの左派イデオロギー臭が、プンプンして興醒めした。 少し前まで左翼で無いと読書人に在らずの風潮が有ったのですが・・・・・・・最近は若干弱まり慶賀の至りです。 グッと読ませられましたが、最後は楽観的と言うか幼稚と言うか、火山噴火の描写がリアリティが有った分、イデオロギー的な部分が残念でした。 | ||||
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天災の前には日本人が踊り出すという話は興味深かった。現実の日本でも政権交代したら震災が起こった。 全体としては面白かったですが、破局噴火の最中数百万人が死んだというのに専門家が公共投資批判や財政赤字の熱弁をふるうのはちょっとおかしいと感じた。そのような個所が何回かあったと思う。日本は地震や津波などはある程度考慮に入れて防災対策しているんでしょうが、火山の噴火への備えももっと考えた方がいいと思った。 | ||||
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どんな怪談よりも怖い、これこそ理系ホラー小説だ。対策の重要性を感じさせる読み物としても役立つ。 | ||||
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地震や台風、津波で「国」が滅びることは無いけれど、火山の噴火一発で一国の滅亡を招くことがヒシヒシと伝わってくる一冊です。政治家が好き勝ってをしているようですが、国内のどこかの火山が噴火すれば、みな浮世の夢と化すことでしょう。(政治「屋」に全く危機意識ゼロ!)こればかりは、対策が立てられないし、神に祈るしかないようですが。 | ||||
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2014年。私たちは、御嶽山の噴火、霧島連山、蔵王の火山性微動と日本列島が火山の上にあることを思い知らされた。 そんな中、『死都日本』の存在を知り、図書館で借りて読んでいる最中の10月22日。NHKニュースが、『巨大噴火 “今後100年間で確率約1%』という研究グループの報告を伝えた。 小説は、30万年前に巨大噴火を起こし南九州を焼き尽くした加久藤火山の破局噴火により、連鎖的に起こる現象を、時系列で淡々と述べていく。まるで映画を見るようにスピーディに展開する場面。寝るのも忘れ一気に読む小説は、北方水滸伝以来か。 この小説は、いずれ映画化される日が来るであろう。 小松左京の『日本沈没』の映画をみて、日本が沈没するなら明日から学校で勉強する意味があるのかと真剣に思った少年時代。この作品も娯楽作品と呼ぶには社会的影響が大きく、小学生以下は鑑賞が制限されるかもしれない。 近年、日本列島で繰り返される自然災害。私たちは、多くのことを学び、体験談として後世に伝える。 しかし、1万年に1回の自然災害は、伝承も、人間の想像力を超え、やがて物語となり伝説となる。 そんな伝説の世界を、現実に起こる世界として私たちの目の前に見せてくれる『死都日本』。 巨大噴火発生時の対応マニュアルとして、今後、数千年間、読み継がなければならない1冊かもしれない。 | ||||
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火山学者たちがこぞって「リアル」と評しているから、実際そうなのだろう。怖すぎる。でも面白い。 | ||||
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火山の噴火が報道されるたびに、(宮崎の火山に限らず)どのように行動したらBESTなのかを考えながら、読んできました。初版本がすり切れてしまったので、今回アマゾンをはじめて利用し購入しました。 新品同様でお安く手に入り、すごく満足しています。 高年齢ということもあって、ある時期からカードは持たないことにしました。 通販でも現金引換え購入ができることを知り、今後も利用します。 | ||||
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火山について書かれている部分は大変おもしろかった。 ただ政治経済に関わる所は説得力に欠ける部分が多々見られる。 | ||||
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地名がどんどん出てきて面白いです。 中学生の息子も、面白かった!と一気読みしましたw なんと、ポジティブ! 最初は、ちょっとグロテスクな描写もありますが テンポが非常に良く読みやすかったです。 オススメの1冊です! | ||||
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災害や事故を扱った名作は数多いが、国産の傑作は案外少ない。だから、小松左京の「日本沈没」や西村寿行の「滅びの笛」を除けば、思いつくのはどうしても外国の大陸的な作品になる。島国という特性から、地震頻発国にもかかわらず、大規模なカタストロフを思い描くことが難しいのが原因ではないかとずっと思っていた。そんな固定概念を根本からひっくり返したのがこの作品である。 新燃岳の噴火で多少有名にはなったものの、本作の霧島火山は全国的な知名度はそれほど高くない。ここに出てくる都市も東京や大阪ではなく、九州の人以外にはなじみの薄い宮崎である。いわばマイナーな土地を舞台にした小説だが、科学的ディテールの積み重ねによる「破局噴火」の描写はただひたすら圧倒的で、舞台になったのがどこかなど全く忘れてしまう。しかも、すべて観測事実に基づいているので、理屈の上からはいつ本書で書かれたようなカタストロフが本当に起きてもおかしくない。だから、筆者は決して大げさな表現を用いていないが、淡々と述べられる「事実」の積み重ねに引き込まれずにはいられないのである。 また、古事記の描写を火山の爆発に結びつける発想も非常に面白い。古事記に関するいろいろな解釈を読んできたが、荒唐無稽の一言で片付けられない論理性がある。古代日本と「現代」の噴火との結びつきは、決して話の本筋ではないが、カタストロフにより現実味を加味する大きな効果があった。 唯一残念なのが、「破局噴火」に立ち向かう人間の描写の弱さである。筆者の現実政治への失望と怒りを感じさせる表現はしばしば見受けられたが、想像を遙かに超えるカタストロフに遭遇した人間の偉大さ、卑小さ、愚かさ、強さを、もう少し詳しく丹念に描けなかったのだろうかとは思う。「破局噴火」のカタストロフの表現が圧倒的だっただけに、余計にそれが目立ってしまう。特に、3.11に遭遇した政権および日本のエスタブリッシュメントの迷走ぶりをイヤと言うほど見せつけられただけに、「神の手作戦」に携わった政治家がスマートに見えすぎてしまったのも事実である。 とはいえ、パニック小説としてこの本の出来は超一流である。最初は少々地学の話が多いので取っつきが悪いが、それを通り越すと後は一気に読まずにはいられない。分厚い本で、科学的知識に欠ける自分のような読者には内容に少々難解な点はあるものの、とにかくぐいぐい惹きつけられるのである。 それにしても残念なのは、無類の面白さを持つこの本が、読み終えた後いくつかの本屋で探してみたが、1冊も見つけることができなかった。2002年発行で無名の著者による本ということもあってのことだろうが、もっと高い評価をこの本は得るべきだと思う。今回、kindleの特売リストの中にこの本が入っていたのでたまたま衝動買いしたわけだが、こういう機会がなければこの本のことを知ることはなかっただろう。電子書籍は、紙媒体や店舗といった紙の本の持つ制約からは自由である。なので、Amazonにはこのような埋もれた作品を電子書籍としてもっともっと世に出して欲しい。 | ||||
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・破局噴火の怖さ、マグマパワーの巨大さが良くわかる内容でした。 近頃、地震災害ばかりに視点がいきがちな風潮に警鐘となる一冊だと思います。 ・カード変更の手続きに戸惑いましたが、注文の翌々日に届き満足しています。 | ||||
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