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それでも、警官は微笑う
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それでも、警官は微笑うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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序盤だけイマイチ好みに合わなかったのですが、その後はすっかり引き込まれて読みました。 じっくり丁寧に読ませる警察小説でありながら、ユニークな登場人物の配置によって、軽やかな読み味が生まれています。 あちこちに散りばめられたミステリネタによってエンタメ性も上がっており、ミステリ読者の心をくすぐります。 一方で、どぎつい場面も時々挟まれており(慣れてる人には大したことない程度てすが)、緊張感も持続するので、緩急に乗せられてどんどん読んでしまいます。 結末は、苦いけれど、すっきり。 続編があっても無くても素直に受け入れられる気持ちで調べたら、シリーズ4作目まで出ているのですね。 そのうちに続きも読んでみます、楽しみです。 | ||||
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初めて「ゆえに警官は見護る」を読み、面白くてシリーズ最初の 本書を読んだら、やはり登場人物がユニークなのにしっかりしていて、すっかりファンになりました | ||||
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警察ミステリー名作です(^-^*)/ まずは今作の犯罪の真の目的は、壮大且つ悲惨過ぎ&ターゲットも黒幕も大規模過ぎるという、未曾有のスケールでした! 加えて、現実でも有り得る説得力も備えてえり、日本が実際に今作の犯罪で染められたら地獄だなと思い、鳥肌立つ恐ろしさを感じましたし、 巨悪と対峙する物語の流れにはずっと興奮しっ放しで、物凄く楽しめました! また、主人公のはみ出し凸凹刑事コンビたちのキャラクター性も素晴らしく、特に潮崎の家庭環境が面白かったです。 周囲が少しずつ潮崎を認めていき、信頼を築いていく運びや、今後に繋がるラストも見事ですし、 刑事ミステリーで久し振りに真の面白さを堪能しました! シリーズとして4作出てるので、他の3冊も楽しみです。 全576ページという長さが、大長編の苦手な方にはマイナスとなるでしょうが、 抜群の面白さの刑事コンビミステリーとして是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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Very nice | ||||
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最近、シリーズ4作目が出て、重要な役割として登場した人物がどこで出てきたのか記憶になく、 確認のために買ったのですが、(結局、3、2、1と全部読んだ) あ~、一巻目だったか~と納得。 とにかく、一巻毎が長い。でも、長さを感じさせない緊迫感と人情味がたまらない、 大好きな作家です。 | ||||
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エグい、と聞いていたが、花村萬月好きの私には「どこが?笑」であった。 武本のような人物が好きなのでそれだけでも星5。 張り込みの時のその場用足が小で良かった。 これから続編にいきます。 | ||||
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これまでの刑事ものとは違う。そんな言葉が似合う作品でした。 登場人物がみんな魅力的なんですよ。最初、潮崎警部補がちょっと鬱陶しく感じましたが、読み終えた 時には警部補のファンになっていました。問題提起とエンターテイメントを両立させている点も素晴ら しい。緩急の付け方も上手いので、分厚さも気になりません。ネタバレになるので詳しいことは書けま せんが、このテーマでここまで魅せられるのは、力のある証拠です。 これがデビュー作?とは思えません。他の作品も読んでみます! | ||||
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エンターテインメント性を売りにするメフィスト賞には異例なスタンダードな警察物で、 他の作品にあるようなエキセントリックさは薄い 良くも悪くも丁寧な作品で、多くの登場人物にドラマを作っているのはいいことなのだが、 そのせいで全体的に話が間延びしてしまっており、読んでいてややだれる メフィスト賞の中では読める作品ではあるが、評価されてるような刑事物に比べると やや及ばないかもしれない | ||||
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小説やドラマ、映画などの人物を見て、「こんな人物になりたい」と思うことはよくあることだ。 本作にはそう思わされる人物が数多くいる。 主人公の武本、上司の安住、麻取の宮田、だれしもが尊敬に値する人物だと思う。 その中で自分が一番「こんな人物になりたい」と思ったのは、もう一人の主人公・潮崎である。 最初は軽口で冗談ばかり吐いている潮崎をみたときは、「絶対にこんな人間にはなりたくないな」と思っていた。 しかし、事件を解決するためとはいえ、おとり捜査まがいのことをして人を傷つけてしまって涙を流しているシーンを見たときに見方が変わった。 自分も彼のように、自分の仕事に誠実で、行動力のあるそんな人間になりたい、そう思った。 続編に『そして、警官は奔る』があるようだが、あの終わり方では無理なように思えるのだが、どう繋げていくのだろう? 興味があるのでまた読んでみようと思う。 | ||||
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良いミステリというのは導入部から緊張感が漂う。そしてグイグイ引っ張られていく。見事なものだ。 銃・麻薬・密輸というキーワードは珍しくないが、コンテナ通関・中国緑茶というのは目新しく、また二人のユニークな刑事としたたか強かな犯人との攻防戦も読みごたえが有る。 松本清張や高村薫の作品には殆ど笑う個所はないが(但し、それを望んでもいないが)、この作品には違和感なく微笑むところも有り、何と云っても読みやすい。 | ||||
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何となくテに取ってみたけど、以外に面白かった。で、中に出てくるベイエイア(神南)署。 今野 敏さんのファンなのかな?この作者。この本が良かった人は 安曇シリーズもオススメ。 | ||||
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東京池袋署刑事課に勤務する武本正純。 無骨な顔と、正義感からなのだが容赦のない腕力で「キチク」と あだ名されています。 本書でいちばんおもしろいのが 武本とコンビを組む年下の上司潮崎哲夫。茶道の家元の次男坊で 家からの圧力により、自宅から出勤、休日勤務が続けば警視総監自ら 問い合わせが入る。もちろん所属に関しても横やりが入る。 そんなキャラクターなので周りからは疎まれ、相手にされないことも 多い。けれど、潮崎は明るく現場を守りたてます。 そして、そのハンディを力に変えてしまう。 彼が本当は主役なんじゃないかな。 個人的には「中国緑茶の白い葉」というありえないお茶が登場し おもしろさ倍増。うーん。発酵度の極端に低いシルバーチップの 中国茶はありますけれどね。 ここに出てくる陽竜銀針は聞いたことないなぁ。 ま、だからおもしろいのですが。 ただし、それが証拠として付着していた、というのはちょっとムリムリかなぁ。 在日外国人の存在や、日本の官僚機構のお粗末さなど、物語展開も 読み応えがあります。 でも、やっぱり潮崎警部補が出てくると目が離せない。 | ||||
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探偵やハードボイルドの世界で、いわゆるアンチヒーローが席巻し始めたのはいつ頃のことだろうか? アンチヒーローであっても能力が高いというのではなく、もっと本格的に駄目なアンチヒーローのこと。駄目だけれども持てる能力の何倍もをその努力によって補うという種類の。ドン・ウィンズロウがそうだろうか。アンドリュー・ヴァクスの世界もそうだろうか。花村萬月は破滅的だし、馳星周となるともっと破滅的だ。 しかし警察小説となると、アンチヒーローには日本ではそうお目にかからない。アメリカのよれよれの警官(たとえばウォルター・マッソーやバート・ヤングに演じて欲しいような種類の)がいかにも日本にはいそうもないし、日本警察官というとどうしても体育会系、柔道剣道大必須みたいな印象があったりするから、小説という文化の中でもいわゆる柔らかい警官というのはなかなか出現してこなかったのだと思う。 『踊る大走査線』の人気というのは、若いのにどこかよれよれで悩む現場刑事の能力以上の活躍を描写したことで生まれたものだと思う。『大都会』でも『太陽に吼えろ』でもない、どこか庶民にとって等身大の刑事っていないの? というような願望が生んだヒューマンなドラマとでも言うべき存在。最近は『はぐれ刑事』とか『ケイゾク』とか(ぼくはちゃんとは見ていないけれど)そういったアンチヒーロー等身大刑事というものが、他の多くのアクションドラマと併走しているように見えるのだ。 だから日本警察小説界にもそろそろそういう種類の小説世界が確立してもいいのだという世間からのニーズに対しちゃんと出てきたのが、この作品であったのだ、多分。名だたる警察小説のヒーローをミーハーとしてこよなく愛する若い世代の刑事の出現。これだって書き方がお粗末であればニーズを満たすことはできなかったはずなのだが、なんとも味のある文章、それなりに女性らしく繊細で生真面目な描写。何よりも丁寧に作られた人対人という構図にフォーカスした姿勢。 極めて日常的な、ぼくらに近いところに刑事たちを引き寄せて、言い方を変えれば事件はそっちのけで警察署の中の描写に重心を置いたスタンス。そういう意味ではとても新鮮だし、今まであまり日本小説では味わったことのない、欧米なみの生活臭のある人物たちである。全然格好良くなく、そのくせ頑張り、時には鋭く、でも大きなミスメドをし、どこまでもアンチヒーローな身近な刑事たち。 作者もおそらく警察小説のミーハーなのだろうなと思う。読むことが好きで、書くことが好きで、そして多分、自分で造形した刑事たちが何よりも好きだろうと、そう思える作品である。ある意味大変に素晴らしい現象ではあると思う。 | ||||
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本来関わることのなかったであろう人間たちが、ひとつの事件を介してそれぞれが物語りの縦糸、横糸となっていく物語は、デビュー作とは思えないほどの存在感をそれぞれの登場人物に持たせている。いそうでいない彼らは、ヒーローでもなければ、傑出した人間でもなく、泥臭さと人間くささを持ちながら、それぞれの想いを胸に秘めながらそれぞれの物語をつくりあげていく内容は、読み応えが合った。個人的に、この種の小説にありがちなマドンナ的存在が、見事にこちらの予想を裏切ってくれたところに、とくに拍手。 | ||||
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本来関わることのなかったであろう人間たちが、ひとつの事件を介してそれぞれが物語りの縦糸、横糸となっていく物語は、デビュー作とは思えないほどの存在感をそれぞれの登場人物に持たせている。いそうでいない彼らは、ヒーローでもなければ、傑出した人間でもなく、泥臭さと人間くささを持ちながら、それぞれの想いを胸に秘めながらそれぞれの物語をつくりあげていく内容は、読み応えが合った。 個人的に、この種の小説にありがちなマドンナ的存在が、見事にこちらの予想を裏切ってくれたところに、とくに拍手。 | ||||
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この本の面白いところは、「警察」と「麻薬取締官」が二つ絡んでくるところです。官僚組織の悲しさ、二つの組織が互いに足をひっぱる出だしは、「これからどうなることやら」と読者をハラハラさせます。主人公の警察官潮崎と武本のコンビ、そしてそれにからんでくる麻薬取締官の宮田のキャラクターも魅力的で、特に宮田が必死にこの事件にくらいつく理由には、ほろりとさせられます。難をいえば、この作品は途中から犯人が出てきて、重要な情報を主人公たちが解き明かす前に読者が知ってしまうことがあります。犯人が、そのようなことをする生い立ちも語られていますが、その「不遇な生い立ち」にあまり共鳴できなかったことも「犯人を途中で明かしてしまう」タイプのミステリーとしては面白さを損なっているかもしれません。ああ、この人がこういうことをするのはむべなるかな、って思わせるほど共感させてほしかったな、と思います。また、この犯人はインターネットを使って犯罪をし「完璧な手段で身元を隠して」いますが、そのネット知識は、ある程度ネットワークを知っている人には噴飯もの、という欠点もあります。ただ、それを補ってあまりあるほど、主人公たちがいきいきとしています。特に宮田には、そこまで努力をして犯人を見つけたのにも関わらず、失望するような結末が待ち受けていますが、それを明るく受け止め次の道に進む彼には、大いに共感しました。ミステリー、というよりは、三人の若めの男性の成長を描いた青春小説、という感じがしました。細かく見れば、デビュー作ということもあるのか、アラはありますが、読んでいてそれを感じさせないパワーがあり、楽しんで最後まで読めました。 | ||||
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