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サイコロジカル
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【この小説が収録されている参考書籍】
サイコロジカルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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タイトルにもあります兎吊木垓輔。 この人が最高です。 白衣で、メガネで、ド変態。 この人の存在だけで、『サイコロジカル(上)』は楽しめます。 | ||||
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戯言シリーズ第四作。かつての玖渚の仲間、兎吊木垓輔を救うため玖渚友、鈴無音々と共に斜堂卿一郎研究施設へ向かういーちゃん。ここまで上巻。 そこで起こった事件の容疑者として拘束されてしまい、施設に忍び込んでいた泥棒、石丸小唄の手を借りて事件解決に乗り出すいーちゃん。これが下巻。 今までより文章が複雑になっている。しかも「クビツリハイスクール」の後だし余計に。これが作者の真骨頂、これこそが戯言。特に冒頭の会話(一方的だから厳密には会話とは言えないが)はすごすぎる。 事件自体はつまらないもの。最後の大オチも「クビキリサイクル」ほどの驚きはない。解決編すら本来の「事件解決」という醍醐味を放棄して、むしろフリとして使っていたり。ミステリより会話やいーちゃんの心の揺らぎが見所。ただし、哀川潤にはやられた。本当、この人、大好きだ。 この話でいーちゃんと玖渚の関係が徐々に変わりだす。それぞれの本性が垣間見える。物語が動き始める。 「クビシメロマンチスト」と似たような雰囲気、シリーズ中最も難解な話である。正直良く分からないい部分も。ただ、そのフォローされない曖昧な感じ、ある種の奇妙な心地よさがそのまま伝わってくるのがいい。これ以降、良くも悪くもその感覚は薄れていくのでこれだけ独特の磁力を持った作品になっている。 この話が一番嫌いな読者も多そうだが、逆に最高傑作と言われても違和感はない。不思議な読後感がある。 | ||||
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戯言シリーズの4作目。作者自身、本シリーズでミステリ味があるのは3作目までと言っているが、私はむしろ本作がミステリとして一番成功していると思う。 物語は、玖渚友のかつての仲間の兎吊木が囚われている正体不明の研究所に、救出のためお馴染みのメンバが乗り込むが、そこで殺人事件が起こり、その犯人探しに戯言使いが奔走するというお話。研究所には、玖渚や戯言使いの旧知の人物もいる。 ミステリを書かねば、という縛りが無くなったせいか作者の筆致は伸び伸びとしている。妖しい女賊が発する「十全でございますわ」という言葉の繰り返しギャグも大いに笑わせてくれる。人物描写で言えば、レギュラー化している看護婦さんのクールでお茶目な言動も魅力的だ。 肝心のトリックだが、それ自身は新しくないのだが、作者のストーリー展開の巧みさと人間模様の複雑さとで注意が脇に逸れ、トリックをトリックと気付かせない所がうまい。それまでのシリーズの成功が作者に与えた自信と余裕のなせる業だろう。 そして、何と言ってもうまいのが、冒頭と結末との対比である。冒頭のあのセリフがああして結末に繋がることを誰が予想し得たろうか。5作目以降は本当に殺戮合戦に入ってしまうので、本作が最後のミステリ味を持った作品になってしまった。また、別な機会に本作のような作品を読んでみたい。 | ||||
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男の子ってのは、どんなに自分の殻に閉じ籠ろうとしても、結局は殻を破らずにはいられんのですね。全てを諦めようと道から外れようしても、いつかはまた同じ場所に戻ってきてしまう。自分一人じゃなにも出来なくて、だからこそ、誰かのためにしか動けんのです、男の子は。そういうふうにできてるんですなぁと読んでて思わされちまいました。かっこいいぞ!いっくん!沢山の人に読んでみてほしい本ですので、まだ読んでない人は上巻からお読み下さい。 | ||||
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難しすぎるよ私には…。 読めない漢字いっぱい。 クビキリサイクルは面白かったんだけど こう延々とおなじよーな感じで 上巻はつまんない(o- -)o っていうか、買う順番を間違えた自分も悪いんですけど…。 下巻読まずにクビシメロマンチストから読んでみようかなぁ。 | ||||
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今回は研究室といった密室の中での話です ヒロイン玖渚友の旧友を訪ねた先での事件から大きく展開していき 最後はうまくまとまった終わり方で終わっています トリックも穴が多々ありどうなんだろうと思っていたのですが 下巻で最後にきちんと説明されてますので安心して読んで大丈夫です 上下巻、最後まで気持ち良く騙されて西尾維新の世界を堪能してください | ||||
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前作の上巻とセットで完結しています トリックの謎や穴なども説明されてますのでセットで読んでください 上巻に続き戯言が多い為、なかなか話が進まない感じはありますが この雰囲気が好きな方にはストレスを感じることなく、さらりと読むことが出来ます 物語の真相を確かめるべく上下巻共に読んでみてはいかがでしょうか | ||||
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今回も巻き込まれて、流されて、事件を解決する。その事件篇。 この上巻だけで犯人を当てるのは無理なので、いつも個性的なキャラクター達との会話、いーちゃんの戯言が破壊されるところ、零崎の新キャラなどを楽しんで次の下巻に早く行くのが良いでしょう。 コレだけだと、ほんとにワケ分かりませんので。 | ||||
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クビキリ以降、そのキャラクタの設定上ほとんど出番がなかった友と戯言使い中心の話。友の過去に迫り、さらにいーちゃんの過去にまでぐいぐいと抉りこんでいる。 ただし、西尾維新は面白いという前提に立っての話だが、上巻だけに面白さは希薄。まるで発展がないからだ。むしろ、逆ベクトルに向かう話だと認識しておいたほうがよい。 友といーちゃんの立ち位置、関係、世界との関わりを再確認しておくためだけに創られた話に感じる。これは、別に批難じゃない。そういうことをやってのける作者を褒めるだけ。 この本は改革前の立ち位置の確認。下巻、あるいは次のヒトクイマジカルからもう本格的にとまらなくなる。 | ||||
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クビシメでも思ったんだけど、そう、いつか、いつかこの作者はやってくれる、やってくれると思っていた。 ついにやっちまいました。 後半のバトルシーン。最高です。言葉の奔流。いーちゃんの心の中にあるたったひとつのもの。存在の欠片。無邪気。残酷。ああ、最高だ。こういう文章を書ける人は本当にかっこいいと思う。震えがとまらない。背中のずっと、鳥肌が立っている感じになる。やばい。 構成が最高。どんでん返しが本当にうまい。しかもいくつもいくつも用意していて、伏線の張り方が上手い。ここは張るとこじゃねえだろ、ってところに平気でばしばし張ってる。いや、別に批難じゃない。そういうことを平気でやる作者を褒めるだけ。 この本は完璧に原点回帰です。さぁ、次からは革命ですね。 | ||||
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この本の主人公はもちろん、ぼく=いーちゃんですが、表紙の人が 大活躍します。途中、いーちゃんが電話をかけるシーンがちょっと 感動的。かけた相手がすごく意外でした。こういうサービスはいい ですね。 あいかわらずイラストがいいです。読み終えてからもう一度イラ ストを見直しました。今回は眼鏡っ子が多いですね。三好先生がか わいい。 伏線、というか解決のヒントはミステリの常套として、あります。 でもそれが成立するのにちょっと気になるのが声なんですが。その 説明はなかったような。と思ったら、ちゃんと傍点付でありました。 ちょっと強引だけど。 2段落ちの構成好きです。探偵の謎解きの解説のあとの後日段、 緊張感がとけたあとののんびりした雰囲気での会話が心地よいで すね。 | ||||
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タイトルから初めて『クビ』が消えた戯言シリーズ4作目、『サイコロジカル』。前作の『クビツリハイスクール』では随分と作品の雰囲気が変化したこのシリーズですが、今回の雰囲気はシリーズ一作目である『クビキリサイクル』にとても近い感じであると思う。色々な類似点があるし。ただし、この本だけでは完結しません。物語は次巻の『サイコロジカル 曳かれ者の小唄』に続きます。少しずつ『ぼく』や『玖渚友』のことが明かされ始め、少しずつ『終わり』が近づき始めた今作。『クビキリ』、『クビシメ』は好きだけど、『クビツリ』が好きになれなかったという方にも、今回はオススメの内容ですよ。 | ||||
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タイトル通りです。(もうちょっと上手い言い回しがある様な気がしますが)具体的には書きませんが、推理小説の概念を嘲笑うかの様に根底から覆して(というより皮肉って)います。ちょっと分かり難いので万人が(特に主要読者層であると思われる若年層が)読んで理解できるか微妙なトコロですし、ミステリファン(同じく主要読者層)から批判されかねないテーマなのでよく考えるとあれぇ?なカンジですが。私個人としては心底シビレました、憧れましたとも。ええ。西尾さんの作品は全部読ませて頂いてますが、中でも一、二を争う出来ではないかと思います。作中の人物に幾度も『反ミステリ』的な台詞を語らせている作者が(この辺の真意は本人に聞いてみないとわかりませんが)、ミステリ的論法(ロジック)を『狂った条理(ロジック)』で突き崩す。正しく『サイコロジカル』、天晴れです。 | ||||
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潤さんツェペリ疑惑。だって座ったままジャンプしてるし。 たしかにミステリとしては弱い。かなりこじつけられているのだけれど、やはり個性的なキャラクタが魅力。それぞれの異名がまさにその人物を表現しているけれど、だけど語りつくせない。 過去の作品のキャラクタ(既に死亡している)の名前が出てくるだけでも鮮烈に思い出せるくらい魅力的。 恒例になった事件が解決した後にさらに解決するというのも、すっきりしていい。 色々な方面の微妙なネタがふんだんに盛り込まれていて飽きない。 哲学的な、かつ根は凄いダウナーな『いーちゃん』だけど、どうも回を重ねるごとに丸くなっているような。ひねくれてるのは変わらないけれど。 | ||||
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とりあえず、上巻を読んだ時点での感想を。一応、「ミステリ」の形を取っているものの、事件は最後の最後に起き、上巻ではまさに戯言が延々と続く。これまでのシリーズでは殆ど語られていなかったいーちゃんの過去、玖渚友の過去が語られる。友との曖昧な関係を指摘されて動揺し、自分の知らない友の側面に恐れ、同時にそれを知るものへの嫉妬(?)をするいーちゃん。そんないーちゃんの心の動きが上手く描かれている。猟奇殺人で下巻へ続くわけだが、その事件がどうなるか。そして、揺れ動くいーちゃんと友の関係がどうなるか。楽しみだ。 | ||||
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~「終盤まで誰も死なないミステリー」という表現が作中にあったような気がしますが、まさにそんな感じ。 もちろん、上下巻ですから、その辺のバランスはわきまえたもの。いつにも増して個性的なキャラクターの説明(&戯言)で一巻が終わってしまうのでは、まるで「指輪物語」の最初のような感じ。ここで挫けてはその先の面白さに行き着けません。 ~~ もちろん、西尾維新お得意の長台詞・冗長節もまた健在。でも飽きるようなことはありませんでした。 ~~ この話では《死線の蒼》の二つ名で呼ばれる玖渚友、《害悪細菌》兎吊木垓輔、《堕落三昧》斜道卿壱郎と個性あり過ぎな研究所員・・。もちろん、これまで以上に正体不明な「戯言遣い」も健在で、今回は冷静ボケの戯言も楽しく、すいすいと読んでしまいました。 ~~ 玖渚が自分のことを「僕様ちゃん」ではなく「私」と呼ぶ時は《死線の蒼》・・というのは、ちょっと秋せつらしているような気がしなくもないですが。 (どうも、西尾維新さんはちゃーんと意識してやっているような気もしますが(笑))~ | ||||
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~これだけの個性的(というか、超人的)な登場人物達を向こうに回して強引に「ミステリー」に持っていくのは西尾維新ぶり炸裂といった感じです。 トリックそのものに凝っている訳ではないので、一部の「正体」を除いてはあまりびっくりするようなことは無いですが、それを補ってあまりある展開がおもしろかったです。 ~~ 途中、ちょっと停滞気味な所があって、さすがに個性で重力は凌駕できないって感じですが、全体的にはちゃんとオチもついて、すとん、と収まった感じです。~ | ||||
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本屋さんでカバーの可愛さにひとめぼれしてしまいお財布と相談した結果買ってしまいました(^^;ちょっと悩んだんですが…基本的にチョット哲学チック(且つ後ろ向き)な主人公(?)いーたんの考え方、話し方にとても興味がそそられました(笑)お話の切れ間切れ間にある短文(これまた後ろ向きなものが多いけど)などなど…私は好みだったのでシリーズ買いしてしまいましたw推理以外の部分の要素も強い、他には無い感じのおもしろさですかねwもちろん!!推理小説としての面白味も充分で、意外な展開と西尾ワールドにハメられてしまいました(笑)オモシロイです。読み返したら伏線結構ひいてありましたし…気付きませんでしたけど('Д`υ)㊥3なのでお値段がイタいっ!!(>_<)ということで☆×4ですが(笑)気持ち的には5つですwぜひ読んでください | ||||
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自分の知らない「玖渚友」の姿に戸惑ういーちゃんが、少し新鮮でした。今まではお気楽な印象の強かった友の暗い部分が見えてきたので、ついに私も「青色サヴァン」玖渚友の魅力に釘付け。ただ、少しまわりくどいかな?という部分があり投げ出しそうになったこともまた事実。星5つでないのはその辺を考慮して。しかしながらお話は面白いですし、やっぱりキャラが魅力的!最後まで読む価値があると思いますよ~。 | ||||
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今回の話はいーちゃんが壊れてしまうか玖渚ちゃんが更に壊れてゆくか、という感じでいつもながらに(いつも以上に)痛かった。いーちゃんの独白、戯言に、玖渚ちゃんの救われ無さに、『死線』の言葉に、読んでいるこちらの方が真っ先に壊れてしまいそうに成った。今回の物語で、今まで停まっていたある『スイッチ』が入った。そして玖渚ちゃんの『闇』と、いーちゃんの『罪』を垣間見た気がする。これからこの二人はどうなっていくのだろう?いーちゃんは玖渚友を『壊す』のか『死線の蒼』に『終わらされ』続けるのか。この二人の過去は開けてはならない箱のような気がする。今回、トリック以外の真相、「真」犯人や小唄さんについてのこと等は早い段階から気付いてたんですが、そのことに西尾さんは重点置いてないと思うので全然良いと思う。ミステリ作家と分類されながら、『ミステリ』と分類する作品を書いているのに『ミステリ』に捕われていない、そう云うなんと云うか、ナチュラルに規格外な西尾さんがとても凄いと思う。でも、オビの『青春エンタ』と云うのには笑った。青春している登場人物が居ない気がするのだが(笑) | ||||
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