アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全512件 121〜140 7/26ページ
No.392
(3pt)

雰囲気を楽しんだ

村上春樹の本はどう読んだらよいか、未だによくわからない。たった一晩の小さな出来事を、ファンタスティックに書いていく。そこには悪意も善意も織り交ぜて、解けきらない謎は人生そのもののよう。私たちは何度も目覚める。目覚めなくなるまで。そんな一夜の物語。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.391
(4pt)

心地よい浮遊感

起承転結がはっきりと感じ取れる内容でもなければ趣旨もはっきりとせず曖昧なんだと思います。第3者の視点から客観的に話が進んでゆくんですが、それぞれの瞬間をリアルタイムで覗いているようななんともいえない感じがたまらない作品です。とても心地よいテンポで、これといって面白みがあるわけでもないんですが、夢の中を泳いでいるような神秘的な空間にいるような心地よさを感じさせられます。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.390
(4pt)

回る劇場のような、複数視点で、驚いた。

最初はとっつきにくいのだ、視点が節ごとに代わったりするから。
ダンダンなれてくるとそれも楽しめるようになる。
文章が、展開が、面白いからでしょう。
最終的には、不可解な部分も大いに残りますが
それはそれとして、この世の中を反映しているような気がして
そのまんま飲み込むことにします。
心理や、会話の細かさの所為で、とても登場人物達が身近に
感じられて、言葉も会話も、耳元で囁かれてるよう。
それぞれの連続するシーンが映像として見えてきます。
主人公の女の子の性質、性格が今ひとつ読めない。
その姉の気持ちは全く分からないままだ。
しかし、印象にも残る部類の小説です。
結構、レストランやコンビニの舞台が楽しめます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.389
(4pt)

熟成‥

街は夜も眠らない、と知ったのはいつ頃だろう‥
この作品を読んでふと思った。
村上春樹の円熟した筆致が、都会の夜のダークな部分を
静かに呼吸するように伝えている。空を飛ぶ鳥の目を通して。
実体をあとに残し、質量をもたない観念的な視点となって、
鏡やTV画面を通り抜け、登場人物を、あちら側とこちら側の世界に
自在に行き来させながら、サラサラと小説は進んでいきます。
副音声的な描写が、読み手の感情移入をあえてかわすよう施されています。
宇宙船の内部を見ているような錯覚にとらわれる不思議な作品。
不可解さといくつかの暗示の中で、作中に出てくる映画『ある愛の詩』を
「ハッピーエンド」としていることが、春樹さん独特の伏線なのだろか?
数ある村上春樹作品の中でも、個人的にはとても落ち着いて読めた作品。
作家としての熟成を感じます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.388
(5pt)

こちら側とあちら側

 これは「こちら側」と「あちら側」をはっきりと打ち出した村上春樹の金字塔的作品であるといってよい。村上春樹に「こちら側」と「あちら側」を書かせるきっかけとなったのが、1995年3月のあのオウム・サリン事件であり、「アンダーグラウンド」としてインタビュー作品となって結実した。
 被害者たる「こちら側」と加害者たる「あちら側」のオウムとして。
 自ら「あちら側」に行ってしまった姉エリと、これを悩む「こちら側」の妹マリが体験する一夜の夢ドラマ! 夜明けまでの数時間にくりひろぱれるあちら世界とこちら世界のせめぎ合い。 
 村上の初期作品は「翻訳調」として嫌われ芥川賞を逸したといわれているが、本作は短いセンテンスの繰り返しで、これこそまさしく翻訳調子! 
 単純極まりない文章回しで、読み手に快感を与える。
 海辺のカフカとか1Q84の世界を漂流するわれわれ読者からすれば、このアフターダークの世界はまだまだ単純な世界でる。理解しやすい世界である。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.387
(4pt)

初 レビュー です。

今回初めて村上春樹氏の作品を読みました。
冒頭の独特な情景描写からとても好印象で、そこから一気に引き込まれました。
登場人物の人間関係が、意外とシンプルに描かれていて、それでいてリアル。
カメラからの視点、リアルな時間の流れ、すべてが私にとって新鮮なものとして映し出されました。
これから、村上氏の他の作品を読むのが楽しみです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.386
(4pt)

アフターダーク

ノルウェーの森以外はこれが初めての村上さん作品。
実はあまり期待していなかったが、やっぱりさすがだなと思わずにいられなかった。
会話やストーリー運びに一味違う才能が感じられる。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.385
(3pt)

実験的な作品

深夜零時を指し示すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。そんな彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声を掛ける。氏の実験的な作品という位置づけがなされているものであるのですが、この世界を受け入れるのには時間が掛かりそうです…。
「ねえ、僕らの人生は、明るいか暗いかだけで単純に分けられているわけじゃないんだ。そのあいだには陰影という中間地帯がある。その陰影の段階を認識し、理解するのが、健全な知性だ。そして健全な知性を獲得するには、それなりの時間と労力が必要とされる」
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.384
(2pt)

どこ行きのボートなのだろう

 中国行きのスロウ・ボートであれだけ異質な手触りを覚えていたかの国に対して、作者が大きなシンパシーを寄せている本作品に、膨大な時間の流れと進展を感じました。
 作品についていえば、このタイプの同時進行型の群像劇は、断片を積み重ねることで総体としての大きなドラマを描くのに適していますが、作者自身は巨大なドラマを描く気はなく、むしろ登場人物たちの個人的な絆の深淵を描きたかったようです。
 しかし第三者的視点で描かれているため、かつてねじまきにおいて我々が井戸の底で垣間見た、ヴィヴィッドな深淵にたどり着くことはできず、結局、表面的な傍観者の観察と考察で終わってしまった感が否めません。
 目的地も曖昧にしか定めず、飛び乗った電車は結局目的地には着かなかった。
 そんな印象を受ける一本でした。
 でもそのような空振りは日常よくあること。一個人の心の中で起こる事象としては、限りなくリアルです。
 村上春樹が徹夜で居座り観察して成果あろう、東京の深夜のファミレスの雰囲気を体感したい人にはお勧めです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.383
(1pt)

唯一読めなかった村上春樹作品

春樹さんの小説(翻訳でなく自作のほう)はほとんど全部読んできたけれど、本作品は唯一読了できなかった作品でした。
冒頭シーンは悪くないと思ったのですが、すべて現在形で書かれる部分で挫折してしまいました。
内容云々でなく、残念ながら「文体注射」が効かなかったみたい。
ごめんね、ハルキさん。
『海辺のカフカ』にも少々現在形の語りが出てきて、そこも少し違和感を感じた。
(カフカは好きでしたよ)
だからもともと私はそれが苦手なのでしょう。
実験的な文体である気がしました。
現在形が続く文体が気にならない人ならいいんじゃないかな?
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.382
(4pt)

村上春樹初体験

初めて村上春樹作品を読ませていただきましたが、とても面白かったです。
眠れずに夜中1時から読み始め、朝5時に読み終えましたが、物語の時間経過と
並行して読むことになったため、より印象深かったのかもしれません。
不可解な点もなく、自分の中ではしっくりとエンディングを迎えることが出来ました。
冒頭、前に一度だけ会ったことがある女の子にそんなにペラペラと喋るだろうかと
いう違和感が少しありましたが。。。
折角なら、ちょっと家に帰りたくないなぁと思った夜に渋谷のファミレスで一気に
読んで始発で帰るとかしたかったな。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.381
(2pt)

ハードカバーの本を買わなくてよかった

皆さんのレビュー、どれを読んでも納得できます。
あえて言うとすれば、タイトル通りです…
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.380
(4pt)

進化村上春樹さん

比較的初期の作品
風の歌、ダンスダンスダンス、ノルウェイの森、ねじまき鳥
などの文体に慣れていたので
最初の一ページを読んだときに
あれっ?
って思いました。
僕の視点は一切出てこないのが一番の新鮮さでした。
不可解なほど「僕」の心理の深層に深く入る事は無くて
三人称が紡ぎ出す人間模様が
すっきりと描かれている印象を持ちました。
なおかつ一晩の出来事を一見ハッピーエンドの着地点まで描ききった作品で
今までの村上さんには無かったテイストがあります。
いろんな書評から判断するに
あえてこの様なテイストを目指しているとの事なので
ますます進化するであろう
今後の作品が楽しみです。
好みとしては
現時点で
「僕」視点の作品の方なので
☆は4つにしました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.379
(5pt)

卵と壁

この作品をあまり高く評価していない人たちがいらっしゃるようですが、村上さんのイスラエルにおける卵と壁のスピーチを聴いた(知った)あとに改めて読むとこの本の価値が見えてくるのではないでしょうか? そしてそれはこの作品の登場人物に現実味が感じられないという指摘への返答も兼ねているのではないでしょうか?
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.378
(1pt)

つまらない。

流石にこれでは読者に対して解釈を丸投げしているだけのように思う。
変に偉そうな調子の文体はアリだとは思うが、私は好きにはなれない。
ラブホテルでの少女と従業員のやり取りの場面など、
雰囲気的には悪しからぬ場面もあっただけに、全体的な脈絡の訳分からなさは残念。
さてこういう感想を抱く読者の僕の頭が足りないのか、それとも……。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.377
(3pt)

村上春樹の全作品を読んでいる人たち。

私は「ねじまき鳥クロニクル」が最高傑作という人間です。
短編なら「沈黙」
村上春樹の作品で表現されている世界はすべて共通していると思います。
話が深い、浅い、心に残る言葉があるか、ないか、など…技術的な問題、
その違いで作品個々の評価が分かれるだけであって、
根底にあるテーマはどの作品を読んでも同じだと感じます。
「アフターダーク」を読んでも「カフカ」を読んでも新しいものには何も出会えませんでした。
それは、私がそれまでに同じような彼の小説を読んでいるからだと思います。
しかし、そのことが作品の評価を下げることはありません。
すべてのすぐれた作家、ミュージシャン、画家、映画監督…
なんでもいいですが、結局、1人の人間が表現できる世界は1人につき1つだけだと思います。
評価を下げるのは、読んでいる途中に「これは過去の作品における…だ」とあからさまに感じるときです。
いままで通り、自分が得意な楽器で同じような曲を書くことをやめ、
新しい楽器で物語を奏でたからでしょうか?
アフターダークは長編というより村上春樹小説の概略といった感じがしました。
新しい試みにより、登場人物の影は表面にとどまり、深み(暗闇)にたどり着けないまま終わりました。
この作品自体は非常に薄味で、全作品を読んでいる人間は、
これをきっかけに、
「ねじまき鳥」を「ノルウェイ」をまた読んでみようか、と思うのではないでしょうか?
答えはどの作品を読んでも見つからないですが、読書後、心に残る言葉にできない感情が村上春樹の魅力だと思います。
蛇足ではありますが、
この小説で私は村上龍の「ライン」という小説を思い出しました。
「ライン」がいつもの村上龍節でありながら強烈なインパクトを残したのに対して、
いつもの村上春樹節でありながらボンヤリとした世界を提供した「アフターダーク」の評価は決して高くありません。
しかし、この先も村上春樹が新しい楽器で物語を奏で続けるなら、
今後は、違う角度から、彼の表現する世界が見えてくるのではないかと感じました。
そして、それは、過去の作品にも新しい視点を加えることにもなると思います。
カフカは過去のスタイルの清算。
アフターダークは分岐点としての意味を持つのではないでしょうか?
これからの村上春樹が楽しみです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.376
(1pt)

なんだか

薄っぺらで面白くありませんでした。
登場人物らの話し方が独特で不自然なので(いつも通り)
村上ワールドが大好きな人はそれだけで楽しめるんじゃないかと思います。
話自体や登場人物の完成度には期待しないほうがいいかも。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.375
(4pt)

村上春樹と第三の新人

冒頭、アラン・ロブ=グリエの小説を思わせる、しつこいまでの情景描写から入っていく。その意味では、この小説の主人公は視点を共有する読者なのかもしれない。そして、ファミレスで出会う若い女性と男性を中心に、その姉、ホテルに置き去りにされた中国人売春婦とホテルの経営者、顔のない男などがからみあって、時間が進行する。
 村上にとって、大きなターニングポイントとなったのは、阪神大震災と地下鉄サリン事件だった。これまで、村上は個人の内部にある「やみくろ」を相手にしてきた。でも、実際には「やみくろ」は地下に存在し、本当にそこから出てきて人を陥れる。だとすれば、作家として村上は現実にコミットしていく必要性を感じることになる。その結果が、「アンダーグラウンド」とその続編であり、「神の子供たちはみな踊る」であり、「ねじまき鳥クロニクル」におけるノモンハン事件であった。
 その中でも、「アフターダーク」は「神の子供たちはみな踊る」をもう一歩進めたものといえる。地震が起きた時間、みんなは何をしていたのか、そのことがあの連作短編集を支えていたのだとすれば、「アフターダーク」は任意の深夜を切り取ったとき、それぞれの人生はどうなっているのか、ということになる。
 結論じみたことを言ってしまえば、本書の中には罠も用意されており、100%ハッピーエンドとはいかない。それでも、人が前に進む意思が少しでもあれば、何とかやっていける。闇はまたやってくるのだけれども。人は闇から出ることだってできるし、そうした強い存在でもあるし、同時にまた闇は何度もやってくるしぶとい存在でもある。その一つの断面を小説にして見せたということになる。
 それにしても、文庫化された同じ村上の「若い読者のための短編小説案内」(文春文庫)を読んでいて、村上が第三の新人と呼ばれていた作家たちの本を読みこんでいるということを読んで、なるほどなっていうのはあった。第三の新人といえば、遠藤周作、吉行淳之介、安岡章太郎、小島信夫といった、戦後すぐに登場してきた作家であり、当時は戦前の大家に比べて小ぶりな、個人の内面にポイントを置いた作家という評価だった(らしい)。だが、彼らはしぶとく生き残る。彼らが持つ内面の哀しみといったものは、確かに村上に共通するのかもしれない。何より、彼らの持つ世界が外から見る以上に深く広い世界だったということになる。でも村上は、そのことを理解しつつ、そこからもう一歩先に行きたい、そういう欲があったとも思う。そのことが、「アフターダーク」につながる一連の作品になっているのではないか、そう思う。
 それでもなお、あえて言えば、「アフターダーク」は長編小説というよりも、とても長い短編小説という気がしてならない。時間の流れがそうさせるのかもしれないのだけれど、それにしても。野球のピッチャーで言えば、今回の先発で、新しい変化球を試してみました、みたいな。そこそこ手応えを感じたので、次の先発では、もっと有効に使ってみたい、というところだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.374
(4pt)

闇の中とはこういうもの

独特の世界観。
この、わけのわからない状況がなぜか
物語の世界へどっぷりとつかっていく入口。
想像力をかきたてられる情景描写。
深夜のファミレスで一人本を読む行為。
一度やってみたいものです。
彼の描く女性の飾らないところが好き。
どこか素直な所があります。
現実の世界であり、そうではない部分も垣間見える。
その微妙なバランスがなんとも心地いいと感じました。
真夜中って、こうであって欲しいような気がします。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.373
(3pt)

水を飲むんだ

深夜という限られた時間帯での場面展開にひきつけられる。あちら側とこちら側はどう違うのか、顔のない男と白川の関係性はどうなのか、そこにエリは関わっているのかいないのか・・・奇妙な物語だ。なんたって読後にあたたかい玉子焼きを食べたくなるんだから。
「たくさん歩いて、ゆっくり水を飲めばいいのね」「そうじゃなくて」と彼は言う。「ゆっくり歩いて、たくさん水を飲むんだ」「とくにどっちでもいいみたいだけど」
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366