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アフターダーク



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【この小説が収録されている参考書籍】
アフターダーク
アフターダーク (講談社文庫)

アフターダークの評価: 3.47/5点 レビュー 470件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全256件 141~160 8/13ページ
No.116:
(4pt)

闇の手触り

今まで何冊もの本を読んできたけれど、私の場合、思えばそのなかの気に入ったものは、匂いや、手触りや、空気の濃さなどがタイトルを見ただけで蘇る。といった共通点があるように思います。「アフターダーク」を思い出す時、これを読んでいる間自分がつつまれていると感じていたそういう「手触り」のある時間が瞬時にかたち造られ、その世界にやわらかくしかも強力にとりこまれます。うまく言えないけれど、空気の粒子が降るのが見えるような、こんな心地よく静かな闇があることを知ったことが、わたしは例えようもなく、嬉しいです。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.115:
(4pt)

青春小説!?

今、読み終えました。いつもの通り読書後は、不思議な浮遊感に取り憑かれてここちよい気分でした。読み始めから、最後はやっぱり読者を迷子にして気持ちの置き所がないんだろうなと思いつつ、やっぱり、期待を裏切らないところはさすがでした。どの主人公もやるせな感が青春小説。はやくまた新刊を書いてください。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.114:
(5pt)

鏡に映した私たちの世界

大型資本に乗っ取られたかのような東京―――デニーズ、すかいらーく、シェル石油、セヴン・イレヴン、スター・バックス。なんとか自分のアイデンティティを確立しようと努力する娘、マリ。(多分親の)期待に応えてそれを演じきろうとして疲れ果てたマリの姉、エリ。過去に傷を負いながらも自分を確立しようと努力する高橋。過去がいかに過酷なものであれ、それが燃料になって今を生きているという、ラブホテル、アルファヴィル従業員コオロギ。(コオロギの傷はわたしにどういうわけか短編『とんがり焼きの盛衰』を思い起こさせて、村上さん大丈夫かな・・・などと、ついつい作者へ思いをはせてしまうことになる。コオロギに関してはなんだか『神の子はみな踊る』の『アイロンのある風景」を思い起こさせて、村上さん、窒息してないといいけど・・・・なんて、長年のファンととしてはいらぬ心配までしてしまった)ひたすら掘り下げることを一旦やめて(いくらだって今までの路線でいけたはずなのに、本当に勇気のいることだったと思う)、視点が空に移ったのは、長年のファンであればあるほど、期待を裏切られた気分になるのかもしれない。おそらくはそんなことは作者は承知の上で書いているのだとわたしは思うのだけれど・・・。一旦、掘り下げることをやめ、鏡にうつしてみた私たちの世界。わたしにはそのように思える。少なくともわたしにはひどく身近に感じた。でないとなんでわざわざ大型資本のチェーン店オンパレードになんかするだろう?わたし(たち)は、一生『本当の自分の姿』を『実際には』目にしないまま一生を終えるのだ、と実感させられる一冊。(だって、そうでしょ?鏡に映った自分は本当の自分じゃないでしょ?なんかの漫画みたいに目玉を取り出して自分を眺めない限り、本当に自分を見たということにはならないのだから・・)日本の姿を眺めるには一旦日本を離れてみないと見えてこない姿があるように・・・。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.113:
(4pt)

夜の闇と世の闇

一夜の出来事をモンタージュのようにつなぎあわせている短編小説の延長にある中編。それぞれ人物のプロットは、なじみのあるもので、高橋は「カフカ」の少年の成長した姿のよう。穴を掘ったり、壁を通してつながったり、二つの世界がつながる話は彼のお手のもの手法である。高橋とマリは、ノルウェーの森の「ワタナベ君と緑」を思わせるが、出会いだけが描かれ、二人の間には、恋愛の予感があるだけだ。村上春樹の代表的な恋愛小説である「ノルウェーの森」が出版されたのは1987年だった。当時の感想として、今覚えているのは、直子より緑にひかれ、緑が幸せになってほしいなと思ったこと、レイコさんがとても魅力的な女性であると感じたこと、こんな精神病の書き方はウソっぽいと思ったことなどである。なによりも、レイコさんのように直子に回復してほしかっし、なぜ直子が回復しないのかが分からなかった。他者に共感を覚える直子は「精神病」の中で自殺し、ハツミさんも自殺とみんな死んでしまう。人を支えてきたワタナベ君や緑は、自分を守るために、ハリネズミのようになっていて、一人で自立して生きていく強い永沢さんは、ハツミさんを死に追いやる傲慢な男になってしまう。私は他者に共感を覚え、人を支え支えられ、できるだけ傲慢にならない生き方を選択することも可能であるように思いたい。そんなことが「ノルウェーの森」に対しての不満であった。 それから、17年たち「アフターダーク」で、村上は姉エリの回復を支えるマリと、マリを見守る高橋やカオルさんなど重層的な関係を描いている。こんなに強く回復をイメージさせる村上春樹への評価は二分されるだろう。私は今この世界で、この世の闇を深く覗き込んだからこそ、前作「海辺のカフカ」と同様に明確に回復とそれを支える人々を描く村上春樹を支持したい。アフターダークとはこの小説の設定そのものであるが、「夜の闇」は明けていくが、「世の闇」は深まるばかりである。こころの闇を覗くことはできるが、世の闇を知ることはとても危険だし、取り返しのつかないことになる可能性もあるだろう。村上春樹はもはや「闇の世界」を書かないことにしたのだろうか。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.112:
(4pt)

意図した不完全

まるで戯曲のト書きが延々と続くような地の文。登場人物の関係は吉本ばななさんの作品のようでした。なにもかもが不完全なまま終わってしまい、肩透かしを食ったような感じでしたが、ある一夜の出来事、夜は明日もその次もつながっている、という意図した不完全さではなかったのかと自分なりの解釈をしてみました。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.111:
(5pt)

村上春樹の挑戦

堀江貴文と村上春樹には共通点がある。二人とも、「現実の革命家」という点だ。人々の「現実」は、乱暴に分類すると、主に二つの側面からなる。社会制度や食物、建築、法などの物理的(目に見える)な面と、常識、夢、善悪の価値判断などの精神的(内面世界)な面である。前者を革命しているのが堀江貴文であり、後者が村上春樹というわけだ。この作品で春樹は非常に大きな挑戦をしている。文体は、読みやすく、簡単な表現を使い、舞台もファミレスやラブホテル、会社、一般の住宅、公園など身近なものだ。タイトルも、「アフター・ダーク」という非常にシンプルでわかりやすいものになっている。これは、多くの読者に読んでもらい、読者の中の現実感覚を変えようとする春樹の試みではないか。そして、驚くべきことに作中で一人の孤独な少女を除き、人々のコミュニケーションは成功している、あるいは、成功させようと努力しているということだ!これは今までの春樹の作品にはなかった点だ。閉塞感が非常に少ない。繰り返し訴えるのは、「理由はわからないがそうなってしまったもの」だ。理由はわからないが、物語の進行役である映画のカメラのような「視点」はファミレスである少女に注目してしまう。高橋はたまたま、中古レコードやでジャズのレコードを買い、トロンボーンと運命的な出会いをする。だめもとで申し込んだら、偶然留学にいけることになる浅井マリ。普通の人々がふと感じる偶然のような不思議なことを扱い、コミュニケーションは可能だということを訴える。物語の進行役である「視点」は、そんな人々のネットワークの生成の場面を見逃さない。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
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No.110:
(4pt)

携帯電話

この作品では地下鉄サリン事件を扱った『アンダーグラウンド』以降、『神の子どもたちはみな踊る』での第三者の視点での物語というのを、さらに追求していこうという著者の姿勢がみられます。私もそうですが、僕や鼠やワタナベ君や羊男に自分を照らし合わせてきた村上春樹ファンにはこの小説はどこか違和感を感じてしまうかもしれません。作品の中の登場人物はお互いに絡み合いそうで絡み合わず、登場人物と読み手もすれ違っていく、読み終わると印象に残るのはデニーズということにもなりますが、なんとなくその意味を考えてみようと思う小説です。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.109:
(4pt)

生きることに前向きなんだって感じました☆

 こんにちは。初めてレビューを書きます。えーっと、実は長い間、春樹ワールドから離れていましたが、昨年タイトルに惚れ込んで「海辺のカフカ」を読んで以来、これまで読んでなかった作品を少しずつ読んでいます。 で、「アンダーダーク」についてですが、根底に流れるものは以前と変わってないなーって思いました。ただ、年月を重ねた分、文書が簡素化され無駄が無く読みやすかったです。春樹ワールドの基本だと思うけど、出てくる登場人物達は、自分の中にある闇をゆっくりと咀嚼して飲込み、自分なりのやり方で生きていますよね。その姿が良いですね。普通はなかなか出来ないことです。 時として、自分より劣った人間を探して安心している自分に嫌気が差すことがありませんか?そういう意味でも、高橋くんは魅力的な青年だけど、幼い頃から闇と向かい合って生きてきた分、きっと実年齢より老けてるんだろうな…。眼が綺麗だと思うんだけど…。 だから、私自身はこの小説を新しいとは感じなかったです。「ノルウェイの森」の100%の恋愛小説も?って思ったし。 村上春樹先生は、表向きはスタイリッシュかもしれないけど、基本は或る意味かなり古典文学的というか自然派っていうのか、えーっと、チェーホフとか思い出しながら読んでいます。これから先、どのような活躍をされるのか、とても楽しみです。しかし、現在の日本(都心)って、深夜の水族館ですね…。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.108:
(5pt)

そして彼は新たな闘いのステージに立った

いままでのどの作品とも違う、新しい村上春樹の挑戦が始まった。コンビニエンスストア。ファミリーレストラン。デリバリーヘルス。ファッションホテル。散りばめられた「今」を示す記号の数々。従来の作品は、「ここかもしれないけれど、たぶんここではないどこか」、ある種のパラレルワールドが舞台で、そこに生きている人たちの物語だったように思う。でも、ここには羊男はいない。計算士も記号士も、208と209の双子も登場しない。この21世紀に生きている「普通」の人たちが主人公だ。「アンダーグラウンド」、そして河合隼雄との出会いなどを経て、今彼は、私たちの心の中の闇だけでなく(井戸を掘るだけでなく)、現代という闇に真正面から向き合っている。闇の先(アフターダーク)にあるのは何か。私たちはこの先に進むことができるのか。すべてが示唆的で、深く大切なメッセージに満ちている。Haruki Murakamiの歴史の大きなターニングポイントになる、重要な小品だ。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.107:
(4pt)

光が射す予兆。

所謂「村上春樹」ではない。だからこそこの時期、海辺のカフカが醒めやらぬこの時期にこそっと出してきたんだろう。ムリに読まなくともいいょって意味も少し含めての意図だろう。私は好きだ。この作品では『結局なにも解決しない』のだけれど、きっとこの先、世界に光は射すのだろう。静かな、しかし確かな予兆を感じることが出来た。もうそれだけでこの作品の意味はあるのだろうと思う。混沌とした世界の幕開けとなった21世紀に力を与えてくれる一作。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.106:
(4pt)

超お薦めの村上ワールド

深夜から明け方にかけての男女4人のコラボレーション。まさにMURAKAMI WORLDですね。読みやすくて、奥が深いです。前回の「海辺のカフカ」から内容がさらに洗練されて新たな世界が展開されました。感無量です。村上春樹のファンは必読!村上春樹がはじめての方も納得の一冊です。深夜零時少し前、村上ワールドの幕が開く。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.105:
(4pt)

三日月が

どうしても気になってしまう。三日月である。終盤、夜明けの時間帯になって、読み進むのに何か違和感を感じた。よく読み直したら、三日月が登場しているのである。しかも西の空に。三日月は太陽のすぐあとに昇ったり沈んだりするから三日月の形をしているのであって、夜明けの西の空にあることはあり得ない。太陽が沈んだ後に昇ってくるはずの満月が、日が暮れてすぐに西の空にあることがあり得ないのと同じように。もちろん小説だから何があってもいいし、この物語でも非現実的なことは起きている。でもこのシーンは一番遠い視点から、客観的、俯瞰的に普通の世界を眺めているはずだ。それに西の空の三日月のイメージは(もちろんその時は空が暗いのだが)これから夜が深まっていく感覚を呼び起こし、夜が明けて新しい日が始まる再生感と生理的にそぐわない。著者はわざとそう書いているのだろうか。一番離れて見ても非現実的な世界を描いたのだと、示唆しているのだろうか。いやそれでは、読者は「私たち」の側に留まってしまい、向こうの見られている世界の住人のひとりになりえない。語られた物語を、自分の物語にすることができない。それでいいのだろうか。気になる。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.104:
(4pt)

解決の兆し

高校生のとき、「ねじまき鳥クロニクル」の1、2部を読み始めたら、止まらなくなり、風邪を引いたことにして、学校をサボってまで読んで以来、けっこう、村上春樹好き。でも、今回のは、「ねじまき鳥クロニクル」の2部があまりにも、「えっ!続きどうなるのさー!きになる~!」くらいに、放り出されてしまった感じ。現実的に、一晩夜が明けただけでは、解決できない問題はたくさんあり、一晩で解決できるような問題と言うのは、たいした問題ではないのかもしれない。徐々にではあるが解決の兆しを垣間見ることができたところで満足すべきなのだろうか?
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.103:
(4pt)

村上ワールドの進化

「風の歌を聴け」から何冊もの村上春樹の作品を読んできた。しかし、この作品は他の作品とは一味違ったものを感じた。それは、一貫して客観的、俯瞰的な視点からストーリーが展開されていかれること。また、文章が細かく句点で区切られていること。結末をぼかした様に読者に想像させるようにしていることだ。このような、変化を進化と読んでいいの分からないが、村上氏の意図的な新境地開拓のような気がしてならない。だが、村上氏の節操も随所に見られる。大都会の真夜中に動く登場人物、過去を背負って逃げる人、眠れない人などの孤独感、その孤独感の埋め合わせる描写、ミステリアスな展開、時間的または空間的な非現実な世界がそうだ。これからの村上ワールドも必読だと思う。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.102:
(4pt)

心の夜明け

夜の11時56分から、翌朝の6時50分過ぎまでの物語。19歳の女の子マリと、その姉エリと、それを取り巻く人々のそれぞれの「夜」が3人称のユニークな視点で語られる。物語りも終盤にさしかかり、やがて朝の光が街を静かに包む頃。読者は自らの中にある、やわらかな優しさと出会うはず。そして、自分を取り囲むすべてのものに感謝をしたくなる。静謐な光が心の中にスッーと舞い降りてくるような、そんなちょっといい話。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.101:
(4pt)

やっと結びついた

やっと結びついた結びつくまで長かった厳しい評価の多いこの作品ですが私は好きです村上春樹の文章はこちらに細部まで想像させてくれますだから村上春樹が好きですでも。。最後まで読んじゃえば全てのことに一貫性みたいのも見えてくるけど、普通にはじめて読むとわけわかんないえ?なんでいきなりこんなシーンなの?ってかんじこれは繰り返し読んでゆっくりと理解してゆきたいと思いますでも、もしもこの続きがあるのなら読みたいんですエリはマリのぬくもりで起きたのかエリの心は癒されたのかマリと高橋の文通の内容北京から帰ったらどうなるのかすっきりとしない終わり方なんですでもやっぱ好きです
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4062125366
No.100:
(4pt)

深淵なる闇のなかで人は・・・

夜更けから暁にかけての短時間に、これだけ静謐でありながら躍動感を持った物語を書けるものかと嘆賞した。時間軸に沿って物語りは進み、それを見つめる第3者の目線も描かれるが、それは人物を冷静に客観視する。また、時折みせる人物の交差は、同一線上に存在しながらもそれぞれが孤立した「個」であることを逆説的に強調しているかのようだ。登場人物の色分けも技巧的で、時として会話に遊び心も垣間見えるし、印象にも残る強い魅力を持っている。物語後半にかけて主人公の独白にも似た告白を受けとめる女性には、すでに世界を達観したような強さを感じた。執筆活動25年で節目の年というが、今後の活動への期待を考えると、本書もただ一点の通過点に過ぎないだろう。カーヴァーやアーヴィング作品の翻訳、地下鉄サリン事件のルポタージュと活躍のフィールドを常に模索する村上氏への期待は、本書により一段と高まった。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.99:
(4pt)

ねむろう

大部分の人間は夜、眠る。記憶を再構成するために。この小説でエリ一人を除いて登場人物は皆、夜、眠らずに過ごしている。マリ、高橋、カオリ、コオロギ、彼らは自分たちの重々しい記憶を語る。その夜、二人は偶然出会ったにも拘らず、出会ったからこそ。コオロギが語る「思い出しなさい」というアドバイスに私は心を打たれた。動揺したと言っていいほどだ。まだ、読み終えてすぐということもあってか、この小説の色んなことが分からない。だから、ともかく今は眠ろう。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.98:
(5pt)

どうだっていいじゃないですか

ついつい口出ししたくなる。そんな、でしゃばりな女です。構成がどーたらとか、文体がどーのとか、どうでもよくないですか?みなさんは何のために小説を読むのでしょう?いっぱしの評論家気取りはやめて、純粋に文学を楽しみ、それをきっかけに内省してみてはどうですか?私はみなさんが一読者として感じたことを知りたかったな。私にとって「アフターダーク」は、内省を促し、これからを前向きに生きて行く決意をする、とてもいいきっかけになりました。それは、この物語に描かれている今の時代の悩める人々が発するメッセージの一つ一つが、現代の悩める一人類である私の心にしみわたり、そして自分の心に消化されたことで、得られたものがあったからです。つまり、村上さんが上手に話を書いてくださったから、その話が禅問答のように私に問いかけ、その意味をとことん考え抜いた私はそこから生きて行くための教訓を得られた、というわけなんです。えーん、私生い立ちゆえにあんまり日本語上手じゃないんで、あんまり言いたいことが伝わらなかったんですけど・・・とにかく、今暗闇を生きているような思いをしている人は特に、希望を見出せる一冊ですよ。ラストがいまいちだと思った人も、もう一回読んで、あとちょっぴり問いと答えを考えてみてくださいね。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.97:
(5pt)

なんともいえないけど・・・

今までの小説とはまた違った形の小説でした。ストーリーを説明しろといわれると、正直無理ですね。普通本の読みはじめで考える「この本はどんな話なんだろう」という思いが最後のページまで続きました。でも決しておもしろくないわけではなく、私は結構惹き込まれました。人物が魅力的なんです、ひとりひとりが。全体的に読みやすかったです。飽きてつまったりすることなくさらさらっと読めると思います。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366

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