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アフターダーク



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【この小説が収録されている参考書籍】
アフターダーク
アフターダーク (講談社文庫)

アフターダークの評価: 3.47/5点 レビュー 470件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全113件 41~60 3/6ページ
No.73:
(3pt)

私は馬鹿なのでしょう。

この物語は何?これからどうなるの?3部作のはじまり?全くもって、著者の真意を理解できない私はたぶん、馬鹿です。アンニュイな気分だけは感じましたが。特に、私自身は再生することもなく・・・。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.72:
(3pt)

私好み♪

考え方、生活のパターン、性格、性別・・。それぞれ異なる人々が、同じ時間の中にいる。どこかでつながっているようでもあるけれど、それに気づくことなく生きている。そういう人たちを、密やかに見つめる目がどこかにある。それは人間ではない。人間の想像をはるかに超えた、超自然的なものではないだろうか。人々の真の目覚めとは?おのれの心の内側をのぞき見れば、答えは見つかるのだろうか?難解な作品だけれど、私好みの作品だった。
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No.71:
(3pt)

「アフターダーク」を媒体にしての我々のコミットメント

誰かが「風の歌を聴け」から「風の歌を聴く」に変わった、と書いていたのを読んだが、その通りだと思う。1月17日、朝日新聞で村上春樹が「地震の後で」と言う文章を一面割いて載せていたがそれを読んだ時、この作品が胸の奥に落ちた気がした。声なき声で、エリは叫ぶが、誰にも聞こえない。当初、他人事である「視点」は、いつしか他人事ではなく、エリに深くコミットメントしている。エリを救ってやれるのは、マリなのだ。コミットメントの極端に失われてしまったこの時代だが、深い「井戸掘り」作業のその向こうで我々は繋がることが可能なのだ。最後に、エリとマリは深くコミットメントできる。
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No.70:
(3pt)

作中の経過時間より短い時間で読める

第三者視点ということでくどさがなく大分ストイック。若年層には多分春樹作品で一番読みやすいし読んでる間は面白いと思う。けど毒にも薬にもならないです。飴玉かガムのよう。ここにきてこんな当たり障りのない作品を出すよりもっと時勢を反映した危険なテーマに挑んでほしい。主役のひとりの高橋は氏の男性キャラには珍しく主体的で好感を持ちました。内容うんぬんより、マンネリになっていた方法論の転機という意味で次作に期待できます。元に戻らないといいな。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
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No.69:
(3pt)

存在、他者、権力

強い「うねり」のようなものを感じた。自分ではどうしようもない世界(自分とは、読者でもあり、登場人物ででもある、いろいろなものを代入してほしい)、手が届かない世界、村上春樹が、様々な作品で描いたことだ。僕はこの作品で、作者の強いあきらめを感じた。「諦め」とは、放棄ではなく、様々な読み方をしてほしい、自分の考えをぶつけるだけではく、文章に汎用性を持たせたいという作者の意志だ。これは、村上春樹の作品では多く見受けられる。暗喩も、その一部であり、作品中にでてくる様々な、命題もその一部だ。文章、ひいては作品が抽象化されているということだ。三者的な、視点で、ある時は、その視点が語り、ある時は、読者と同調し、今までの作品と違った。でも、結局、読者(我々)は、登場人物に対して、見ているだけで、何もできなかった。その点に於いても、客観性、抽象性は保たれ、成功したと僕は思う。最後に一言。僕は初めて村上春樹を読む人は「ノルウェーの森」を読むことをおすすめします。頭が、相当切れる人以外は、一発目にこの作品を読むと、多分つまらなく感じるでしょう。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
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No.68:
(3pt)

88年へのリフレインなのだろうか・・・・・?

前長編、「少年カフカ」と比較すればその完成度は再度安定化した。映画『去年はマリエンバートで』を思わせる、第三者の客観視点を堅持したスタイル、いびつさの消えた文章で描かれる各デッサンとシュチュエーションに破綻はない。しかし、テーマの掘り下げは一見「脇の登場人物の謎」として残しているように見えながら、主人公の人格的変化との構造的な連動がない。前作での不必要な長さとあえて比べてみれば、本作こそ上下等の長さで書くべきテーマではなかったか。~そして、いったい何時になったら著者は「結論」を描くのか?88年「ダンス・ダンス・ダンス」で自己の根源との対話を超え、「ユミヨシさん、朝だ」と暗黒を脱していながら、その時点からテーマの深化(村上の成長)がみえず、「純粋な個とその世界」への決定打が無く(見せず)、その類似のパターンテーマの周囲を延々と回り続けているように思える。~もう60歳を向えようとしている著者は、結局、何がしたいのか?もうこのままではの自己愛の代謝行為として著者を擁護していた「無条件肯定」のファン層ですら、飽き始めてしまう。
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4062125366
No.67:
(3pt)

テレビピープルな雰囲気

何をつたえたいのか・・・・それがわからずにいるような、それこそを彼の世界でいう「喪失感」なのではないでしょうか。そんな雰囲気がつたわってきた。いろいろなものがそぎ落とされ、シンプルに読める内容だと思う。
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No.66:
(3pt)

視点の喪失と自己の点と線

春樹さんは僕からしたら宮崎ハヤオと同じ線の上にいる人だと思っててそれはつまりファンタジー作家であるということです。これまでの春樹作品からしたらあまりにも違うので、その読書中の頭の中で聞こえる自分の「声」というのが何に設定していいのかわからなくなった。まさにそれは意図的に文体のコアな部分を一度崩壊さえ再構築の領域へと入った分岐的なものかもしれません。それはやはり視点の変更が大きく関わってますね。とうとう「僕」という風景は冒頭の街の描写の中で息をし、それを眺める私たち。そして幽体離脱でもしたかのようなカメラという観念が壮大な自己の世界で四方八方へ動き回る。そしてそれを読む現読者。。。。この四つの視点はまさに自己の覚醒そのものではないだろうか。。。次回作品がやはり気になる。今後どのような「物語性」があるのか、、近代の終わりなのか、、、それとも近代の続きという続きなのか、、、とにかく次回作品を読むことが大事な気がする。
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No.65:
(3pt)

ひさしぶりに読んで。

久しぶりに村上さんの作品を読みました。以前の作品「ねじまき鳥のクロニクル」「ダンスダンスダンス」「羊をめぐる冒険」などは、ちがう作品なのに思いがどこかで繋がっているようでした。「アフターダーク」は、なにものかが異次元からこちら側の世界を、物理的にも感情的にも人と触れない視点で見ています。そのせいか、音楽とか映像のように色とか調和を感じることはできたのですが、いったい何が言いたいのかわからず、彼らのおしゃれな会話は宙を浮いたままです。心が落ち着きません。
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No.64:
(3pt)

Five Spot After Dark

今、読み終わりました。ずっとジャズを聴いていたような、そんな読後感です。
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No.63:
(3pt)

文体まで変えて新たなテーマに挑むのか?

闇と眠りの中では、時空は本来の着実な役割を捨てて跳梁跋扈する。われわれの誰一人として、時空の追跡から逃れることはできないし、また、われわれが時空を捕捉してわがものとすることもできない。そして最後には、われわれは追いつめられ、蹂躙される。この作品に登場する人物がすべて暗喩であることは自明だと思うけれど、村上春樹が何を意図したのか、よくわからなかった。いつもなら文章の奥に隠れた作者の意識に降りていって、これと共鳴できる気がするのに(だから村上春樹のファンなのだ)、この作品では、私の目の前にある扉はついに開かなかった。都会の歓楽街に起こった一夜の出来事、という筋立てで、彼の作品ではいつもそうであるように、単に筋書きを追うだけなら容易なのである。しかし、隠された意味が感得できない。とりあえず冒頭のようなことを考えたが、確信はない。私の読書力や性向の問題なのかもしれないが、この作品で用いられた文体は、村上春樹のものではないような気がする。もちろん、端々に彼らしい表現はあるし、まぎれもなく彼にしか書けない文章ではあるけれど、どうも不慣れで「板に付いていない」という感じが強い。「カフカ」までのテーマをひとまず終えて、新しいテーマに馴染むまでには、今少し時間が必要であるようだ、おそらくは作者にとっても、読者である私にとっても。ともあれ、本作の問題提起が私に感応しなかったということは、長い間彼の作品を読んできた私にとって少なからざるショックである。
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4062125366
No.62:
(3pt)

本当に村上春樹??

いきなりではないですが本当に村上春樹の作でしょうか?なんだかいつもと感じが違いますね。随所にそれらしき痕跡はあるのですが少々退屈気味かも??でもまたこういう面もあっていいのでは?
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No.61:
(3pt)

暗黒の先

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の"やみくろ"や、『アンダーグラウンド』で取り上げられた"地下鉄サリン事件"..."暗黒"が登場する彼の作品を読むたびに、村上春樹の特別な(個人的な)執着のようなものが感じられた。"暗黒"の先に、いったい何があるのか...?正直今回の作品を読んだだけでは、僕には分からなかったけれど、今までの作品とはまったく異なる読後の感触(違和感といってもよいかも)から、今後の彼の作品に期待せずにはいられない。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.60:
(3pt)

これからの村上春樹

いままでの村上さんでありませんね。この作品は村上作品としては実験作にあたります。いままでの作品にはみられなかった視点を重視した文章が特徴ですね。作品的には成功しているとはいえませんが、新しい小説を書こうとする気持ちが伝わってきます。次回の作品には新しい村上春樹としてすばらしい作品を書いてもらいたいと思います。
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4062125366
No.59:
(3pt)

次に続く長編を予感させます。

街に闇が訪れてからのたった一夜のお話である。夜を迎えるということが、不安と期待の感情を呼び起こすものであったという幼い頃の感覚が蘇ってきた。当たり前のように感じていることが夜になるととても不自然なことに思われ、自分の立っているこの場所自体が不確かな居心地の悪いものにも感じる。それとは逆に、すべてが自由であらゆることが許される、見落とされているようにも感じる。 眠るとき、僕はそっとこの小説を思うようになった。朝まではまだ時間がある…。突然何が始まっても不思議じゃないのだ、夜という空間においては。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.58:
(3pt)

期待しすぎたから??

待望の新作でしたがあっという間に読み終えてしまいました。村上春樹さんの作品は私が今いるここではないどこか遠いところへ連れて行ってくれるはず・・・と期待していたのですが、何かが起こりそうな予感がした途端に終わってしまいました???これは続編を期待してもよいということでしょうか?こんなに謎が残されたままの状態では、私の心は収まりません。こんなにもレビュー数が多く、他のレビュアーさんたちの評価も厳しいということは、みなさんそれほど期待していたということでしょうね。「期待しすぎる」というのも考えものですね~。確かに大好きな村上さんの作品ですから、素敵な部分はたくさんあります。音楽や食べ物に関する描写の細かさは相変わらずだし。完全なる脇役かと思っていたコオロギさんは意外にかっこいい人生論をかたってくれます。高橋さんの人生のモットーは私の生き方にも共通するような納得のできる素敵な言葉。でも・・・・全編を通して残る「物足りなさ」はどうしようもありません。プリーズ!続編!期待しすぎない程度にまっています☆
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
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No.57:
(3pt)

難しいです

すらすら読めるには読めました。でも作者の言いたいことはよく分かりません・・・
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.56:
(3pt)

『坑夫』を思い出しました。

いま、読み終えたばかりで、その感想です。 文体が俯瞰的な所から始まって、なんか、神の目っていうか、傍観者的な書き出しが多くて、ちょっと驚きました。それと、「私たちは...と感じる」という言い回しも初めて目にしたので、驚きです。神の目みたいな書き出しは、総合小説を目指して、包括的な小説を目指しているのかなぁ、と思いましたが。 それと「私たち....」の言い回しは読者もコミットすることを求めているのかなぁ、と思いました。 情景描写が多いのは、新たな試みかもしれませんが、『短編小説案内』に出てた、庄野潤三の『静物』や、志賀直哉の『城の崎にて』に比べると、どうも徹底していなくて、なんか中途半端な気はします。ああいう俳句みたいなのは、19歳の主人公の話には、合わないかもしれませんね。 それと、夜の東京といっても、実際、夜の東京の情景描写はそれほど多くないので、あんまり、東京に関係する話ではなくて、どこの大都市が舞台でも構わない話かなって気はします。 読み終わって思ったのは、夏目漱石の『坑夫』(『海辺のカフカ』で引用された)みたいだな、ということです。『坑夫』は、なんでこんな終わり方なのか、疑問を抱く作品でしたけど、『アフターダーク』もそんな感じは持ちました。 読みやすいので、3時間ほどで読んでしまいましたから、それはそれなりに、まぁ、こんなもんかって感じです。 主人公が19歳の女の子でその主な会話相手も大学生で、村上春樹氏はこの年代を多分、よく知らないんじゃないかなって、気がします。もっと大人を相手にした話の方がうまく書けたんじゃないでしょうか。引用される洋楽ポップスに80年代の曲が多い点は、今の大学生が主人公の話では、どうも厳しいなぁって気がしました。その他、正体不明の人物やら意味不明の姉やら、ちょっと、読者に丸投げはないんじゃないかって気はします。 ただ、すらすら読めてしまう文を紡ぐのはさすがですね。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.55:
(3pt)

なんなのだ?

春樹さんはこの小説で何をやりたかったのだろう?「世界の中心で・・・」が売れたので、文字数が少なくて、文体も読みやすく、ちょっとおしゃれでミステリアスな小説でベストセラーを狙った?映画化(小説に書いてある通りのカメラワークとコマ撮りで簡単に映画化できそうです)を狙っている?新刊を出した勢いで、旧作の売り上げアップを狙っている?いろいろ勘ぐりたくなりますが、村上流の、食べ物&音楽&映画&哲学といった小道具と、サブリミナルに訴える象徴的な風景描写といった特徴は生きていますし、謎は謎のまま、物語に結論を持たせずに自由な解釈にゆだねる、という手法も、今そこで切り取ってきたような淡々とした(でもどこか特別な)場面の数々も、十分魅力的です。なんだかんだいってさらっと読めて楽しめました。でも、村上さんには、それ以上を期待している僕にとっては、本作は肩すかしでもありました。現実の上の方をふわふわ漂うような、村上ワールドのさらなる進化を期待して、星三つ。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.54:
(3pt)

つい読んでしまう村上ワールド

お気に入り作家の村上春樹氏の新作『アフターダーク』である。遠足の上野公園までの行き帰りで一気に読んでしまった。 小説ってこんなにはやく読めたっけ?と思うのだがー仕事関係の本はどうしても線を引いたりメモをとったり、関連する事を調べたりとするっと読めないー、するっとよめてしまった。 このお話、村上氏のお得意のストーリー展開手法で描かれている。 いくつかのストーリーが同時並行で進みながら、いつしか別々の場面出会ったはずがつながりをもってきて、そして一気に週末に向かってストーリーが展開していく。 深夜のファミレスで本を読む19才の少女マリと、その姉で昏睡したかのように眠り続けるエリ。トロンボーン吹きだが、この番で足を洗って法律家になろうとする高橋、ラブホテルの支配人のカオルとそこで働くコオロギ、コムギ、マリと同じ19才の中国人娼婦、謎の男白川が織りなす、深夜から明け方までのドラマだ。 いったいこのストーリーで村上は何を描きたかったのだろうか? 高橋のエピソードにあるように、犯罪を犯す凶悪犯と我々の境はそれほど確固としたものではないという事なのだろうか?また、眠り続ける姉と妹の心のつながりの問題なのだろうか? 村上氏のストーリーは暗示的であり、登場人物の会話は哲学的で、僕には何が結論なのかよく分からない事が多いのだけれど、いつもとても惹かれるストリーなのだ。 今回も、勝手になるほどとと思ったのは、どんなに距離が離れてしまったように思える2人も、どこかにはそうでない瞬間があったはずなのだという事だ。何かから逃げていて、名前を捨てている女性コオロギがマリにいう。「マリちゃんは、今のお姉さんとはあんまりしっくりいってないみたいやけどね、そうやない時もあったと思うんよ。・・・・今すぐには無理かもしれんけれど、努力したらきっと思い出せるはずや」(p.243)「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないかな」(p.244)このストーリーから僕は何を手に入れる(た?)のだろうか。もう少し時間をかけて(おいて)考えてみたい。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366

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