■スポンサードリンク
アフターダーク
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
アフターダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 21~40 2/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は「ねじまき鳥クロニクル」が最高傑作という人間です。 短編なら「沈黙」 村上春樹の作品で表現されている世界はすべて共通していると思います。 話が深い、浅い、心に残る言葉があるか、ないか、など…技術的な問題、 その違いで作品個々の評価が分かれるだけであって、 根底にあるテーマはどの作品を読んでも同じだと感じます。 「アフターダーク」を読んでも「カフカ」を読んでも新しいものには何も出会えませんでした。 それは、私がそれまでに同じような彼の小説を読んでいるからだと思います。 しかし、そのことが作品の評価を下げることはありません。 すべてのすぐれた作家、ミュージシャン、画家、映画監督… なんでもいいですが、結局、1人の人間が表現できる世界は1人につき1つだけだと思います。 評価を下げるのは、読んでいる途中に「これは過去の作品における…だ」とあからさまに感じるときです。 いままで通り、自分が得意な楽器で同じような曲を書くことをやめ、 新しい楽器で物語を奏でたからでしょうか? アフターダークは長編というより村上春樹小説の概略といった感じがしました。 新しい試みにより、登場人物の影は表面にとどまり、深み(暗闇)にたどり着けないまま終わりました。 この作品自体は非常に薄味で、全作品を読んでいる人間は、 これをきっかけに、 「ねじまき鳥」を「ノルウェイ」をまた読んでみようか、と思うのではないでしょうか? 答えはどの作品を読んでも見つからないですが、読書後、心に残る言葉にできない感情が村上春樹の魅力だと思います。 蛇足ではありますが、 この小説で私は村上龍の「ライン」という小説を思い出しました。 「ライン」がいつもの村上龍節でありながら強烈なインパクトを残したのに対して、 いつもの村上春樹節でありながらボンヤリとした世界を提供した「アフターダーク」の評価は決して高くありません。 しかし、この先も村上春樹が新しい楽器で物語を奏で続けるなら、 今後は、違う角度から、彼の表現する世界が見えてくるのではないかと感じました。 そして、それは、過去の作品にも新しい視点を加えることにもなると思います。 カフカは過去のスタイルの清算。 アフターダークは分岐点としての意味を持つのではないでしょうか? これからの村上春樹が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読むのしんどかったなぁ。 こういうのやらないほうがいいよ、春樹くん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たくさんの人物の物語が同時進行していく。 はじめはその関係がわからないが、次第に明らかになっていく。 この本に出でくる登場人物はどれも人物像、考えがしっかりしていて魅力的であり、誰が主人公でもおかしくないほどである。 そのそれぞれの物語は完結はしない。この本は物語の序章をオムニバスで展開した作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深夜という限られた時間帯での場面展開にひきつけられる。あちら側とこちら側はどう違うのか、顔のない男と白川の関係性はどうなのか、そこにエリは関わっているのかいないのか・・・奇妙な物語だ。なんたって読後にあたたかい玉子焼きを食べたくなるんだから。 「たくさん歩いて、ゆっくり水を飲めばいいのね」「そうじゃなくて」と彼は言う。「ゆっくり歩いて、たくさん水を飲むんだ」「とくにどっちでもいいみたいだけど」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は多くを期待せずにこの作品を手にした。 きっと初期の作品を凌駕するほどの意外感や 共感は得られないだろうと無意識のうちに 決めつけていたからだと思う。 読み進めても登場人物や設定に共感する ところが少なく、所々流し読みしてしまった。 読み終えた後ももう一度最初から読み直して みようかという気は起きなかった。 真夜中に焦点を当てた設定は悪くないと思ったが、 率直に言ってしまうと新鮮さがない。 私が本レビューで言いたいことは、 氏の作品に興味を抱いてこの作品を手に取った方が、 こんなものかと興味を失ってしまったとしたら あまりにもったいない、ということだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なにかをうまくやることと、何かを本当にクリエイトすることのあいだには、大きな違いがあるんだ。 僕らの人生は、明るいか暗いかだけで単純にわけられているんじゃないんだ。 そのあいだには陰影という中間地帯がある。その陰影の段階を認識し、理解するのが、 健全な知性だ。そして、健全な知性を獲得するには、それなりの時間と労力が必要とされる。 なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初の村上春樹でしたが読後の気持ち「何これ?」スッキリしなかったです。 想像の余地を残す作品言い方を変えれば「意味の無いものが好き」が好きな読者は気に入るかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説というものは文章力を問うものか、それとも内容を問うものなのか。 映画に例えれば、何度も映画にされた歴史上の出来事を その監督なりに表現することで表現力の部分を評価するのか、 それともパルプフィクションのように全くオリジナルなものを生み出す能力を評価するのか。 私は後者を支持したい。そしていまだにノーベル文学賞賞は安部公房がとるべきだったと私は思っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ノーベル文学賞の呼び声も高い村上春樹の新作である。 村上作品において、日常生活と非日常が交錯することが多いが、今回の作品も日常と非日常が交錯する。今回の作品で特徴的なのは「視点の動き」である。我々読者が視点となって動き回る。テレビの中の異空間に移ったり、果ては宇宙空間まで飛んで地球を見下ろす。ダイナミックな視点の移動を通じて「想像力」のすごさというものを実感する。 今回の作品は表現を懲りすぎて、一般の読者には理解が難しい部分が多い。文学的な表現と題材が少しミスマッチのような感を受ける。 あと、登場人物は個性的であるが、生かしきれていない感がある。登場人物同士の人間関係が始まったところで結末を迎える。続編が出ることを期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
巨大な都市の夜明けまでの話。家出娘、眠り姫、売春婦、中国マフィアなど色々な人物の話。ミステリーというか、ほんとに意味不明な設定だとか、登場人物の複雑な身上は結局最後までよく分からず。ヤマ場もなければオチもなく、作品のテーマもよくわからない。やたら映画や音楽の名前が出てくるけど、そんなの知らないしどうでもいい。ボロクソ言ってますけどとにかく内容がないんです。ただ、だからと言って途中で放り投げてしまうことなく最後までスラッと読めてしまう。不思議ですけど、やっぱりそこが村上春樹さんのすごいところなんでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いか面白くないかでいえばそれなりに面白い。けれど、すごく面白くはない。 ところどころに、さすがだなと思う箇所はあるが、全体的にはまあまあ。会話のニュアンスとか、小手先の技術だけでごまかしている印象さえ受ける。もし読後感想文を書けと言われても頭を抱えてしまうだろう。なぜなら、印象に残っている場面がほとんどないから。 かつての、『ダンス・ダンス・ダンス』、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『ノルウェイの森』等を読んだときの感動を求めて、あいかわらず村上春樹作品を買い続けているが、最近は失望感が大きい。『モーニング・グローリー』の輝きを求めて、オアシスの最新アルバムを買っては、がっかりしているのとまったく同じ状況。 はたしてあの感動を再び味わうことはできるのだろうか? 今後も一縷の望みを抱き、読み続けてはいくけれど・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
間違いなく村上春樹の作品。 その空気感は変わらない。 でも… 普通の小説ではない。 普通の小説に期待することを期待すると肩すかしに遭う。 そう思って読めば、多くのことは受け入れられる。 その有り様は革新的であり実験的で、 挑発的であるとも言える。 でも、それ以上の意味をそこに見出だそうとすると、 きっと多くの場合は失敗に終わると思う。 後は主観の赴くままに感じるしかない。 それがこの作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もともと春樹さんの作品が苦手な私ですが、背書きに、新境地!的な事が書いてあったので、読んでみました。正直なところ、今まで読んだものよりは(と言っても3作品くらいしか読んでませんが)分かりやすかった。基本的に、春樹さんの作品は私には全然理解できないので、これはわりかし意味が分かったという程度でした。しかし。こういう物でも出版出来るんだな。と思いました。理解出来てない者の戯言なんでしょうか。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上さんの本は7冊程読んだ私ですが、残念ですがその中では一番お勧めできない作品でした。 謎が最後まで解決されずにもやもやが残ってしまいました。 ただ舞台がファミレスやコンビニ、ラブホ等で時間の流れに沿って物語りが進行していき、さくさくと読みやすく、すぐに読破できるので☆3つということで! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作では村上氏が何を語ろうとしているのか、いまひとつ私にはよくわからなかった。短い文章だったということもあるが、カフカやネジマキ鳥のような迫力が本作には感じられませんでした。 やはり、いくつかの時間軸を伴って編まれている村上氏らしい作品でしたが、結局珍しく、結論らしいまとまりが出ずに終わっている。これについては、村上ファンであるならば賛否両論が生まれそうです。 しかし「アフターダーク」・・その単語には様々な象徴的な意味が含まれているような印象でもありました。そう考えると村上氏らしい、独特の人間の心理や行動の描写はやはり顕在でしたが、多くを語ることはせずに、敢えて本作のような長さにした村上氏の意図は私には結局わかりませんでした。 闇、夢、影・・・題名通りのダークな雰囲気の漂う不思議な作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
え?どうして? 春樹にしたら、かなりストーリー性が弱い。 舞台が平面的で空間性が乏しい。 あえて、それを狙ったのか? 芝居で演じたら、面白い芝居ができそう。 落語でもいいけど。 アレンジしたら、おもしろそう。。。 とはいえ。 こちらとあちら。 春樹氏の異次元的世界観の表現。 やはり春樹は天才だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不思議な世界である。さらっとして、深みがない。最近の村上氏の作品は、「忘れらない摩訶不思議な夢」のような作品が多いが、これは「一夜の浅い夢」のようで、目が覚めたらすべてそれは消滅してしまう世界に近い。個性豊かな登場人物も出てこないし、読みながらもスクリーンに映された幻影を、漠然と見ているようだった。他の村上作品とはかなり違う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜の都心を舞台に,孤独な人々が,ひょんなきっかけから親交を交わしていくと言った,とりわけ特徴のないストーリー。一晩の間に複数の物語が同時進行していくところに,従来の作品にはない緊迫感・臨場感があるものの,「ねじまき鳥」のような読者をぐいぐい引き込む展開がなく,残念。ただ近年の氏は3人称を取り入れたりして意図的に作風を変えようとしているような印象を受ける。インタビューで「『カラマーゾフの兄弟』ような総合小説を書きたい」と言っていたが、最近の作品が大作への過渡期だと思って期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良くも悪くも普通、といった感想。人ではない「何か」が視点というのは、なかなか面白かったですけどね。でも、それが活かされていたかどうかは疑問。この作者の「鏡」という短編小説を高校生の頃に読んだ時、衝撃を受けました。その時の印象が強いせいか、村上先生には過剰な期待をしてしまうのです・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹という方が、今までにどういう小説を書いてきただとか、そういうものは一切なくしてのレビューを書こうと思う。まず、個人の意見としては、本を読む労力(あえて言い切ってしまおう)に対する付加価値というものが、読んだ後の気持ちを作用する。「ハッピーエンドで良かった」だとか、そういうものではなくて、人生において教訓になる事柄(=付加価値)などが本への気持ちを作用する。この作品は、その事柄において、それを読者に与えていない。呼んで何かを学ぶと考えて読むんだとしたら、この本は読まなくても良い本である。逆に、本を読むこと自体が娯楽であり、趣味である方にはもってこいの作品かもしれない。文章は簡潔で読みやすく、喉の通りはいいはずだ。しかし、やっぱり読み応えはあまり感じられなかった。本の厚さとは裏腹に、内容は薄い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!