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アフターダーク
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アフターダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 41~60 3/6ページ
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「羊をめぐる冒険」からのリアルタイムのファンです。しかし、これは「東京奇譚集」のための習作でしょ。東京というエリアで作品が成り立つのか、そのために書かれたとしか、私には思えません。よくもまぁ、文庫化されたものです。ハードカヴァーを予約して購入、読後の失望感は言い尽くせませんでした。最も、氏の作品で失望感を覚えたのは、この本だけです。それでも、氏の評価は下がりはしませんが。 | ||||
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都会の一夜。 ファミレスで読書をして暇を潰す19歳のマリ、行為の前に生理が始まったという理由で、客から暴力を振るわれる中国人売春婦、売春婦を殴り、持ち物を身包み剥した後で、会社に戻って仕事を続けるサラリーマン、元女子プロのラブホマネージャー、後ろ暗い過去から逃げつづけるホテル従業員、眠りつづけるマリの美しい姉、孤児だったこともある音楽青年。 彼らが少しずつ絡みながら、一夜の物語が進行する。あちこちに伏線が張られ、遠回しだがこれ見よがしな示唆と啓示が、ふんだんに盛り込まれる。 「ねじまき鳥クロニクル」に出てくるような、くそ生意気で魅力的な若い女の子、理屈っぽくてさばけている男が登場し、妙にアメリカナイズドされたわざとらしい会話が繰り広げられる。 深遠ぶった、まるで物事の本質をつかむような、断定的な科白が頻繁に登場するが、それは実に薄っぺらく、実は何も語っちゃいない。 あちこちに張られた伏線は、回収されることなく、どこにも繋がらず、放置されて終わる。このあたりの無責任さも、ねじまき鳥に共通している。 カメラ視点からの情景描写は、新しい試みではあったが、押し付けがましく、独り善がりに感じ、不快でさえあった。 文章を書く、物語を紡ぐ技量は文句のつけようもないが、彼の作風というのはどうも、あざとく、わざとらしく、鼻についてしょうがない。 | ||||
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「よくわかんないけどこの人が書いたんだからきっと何かあるんだろうな」 と思わせるには十分に意味深な本。 謎ばっかり。でも、ミステリーみたいにその謎を追って解決してくれる刑事や超能力者はいない。謎は謎として放置プレイ。 物語として読もうとすると破綻しそうです。意味不明で。 「アフターダーク」の名前からすると、深夜から朝までのことを描いているようだが、眠り続ける美少女とそれを見続ける視点の部分は朝でも夜でもいいんじゃない? 時々、大変ウィットに富んだ会話が行われるときにはハッとさせられますが、他は結構淡々としてる。 オシャレと言えないことも無いだろうが「面白かった」と言えるかは疑問符がつく。 新ジャンル開拓を目指しておられるのだろうか…。 | ||||
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良かれ悪かれ裏切ってくれる作品です。私にとっては悪いほうでしたが… 実験的な試みがあったのでしょうか? いわゆる村上春樹風ではないです。別に今までとスタイルが違うからって否定している訳ではなく、ただ、面白くなかったんです。 読者を置いてけぼりにしている気がします。 近代日本文学を代表する程の作家になっても意欲的だってのは良いことなんでしょうがコレは無いのでは? お金を払ってまで読む本では無いと感じました。 | ||||
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村上春樹の作品にしてはえらくほっそりとした感がある。俯瞰的に見るという意味ではわかるような気もするが、映画には映画の特徴が、小説には小説の利点があるはずである。ロブ・グリエも嘗て視線で見続ける者を描くということをやってみせたが、アフターダークにはあまり新しさを感じない。 作者が敢えてその全てを現在進行形で書いたことの意義はわかるが、私の感性からは遠く離れつつある。何も解決されず、日常という一枠の中で私たちも置き去りにされる。現在進行形なのでこの作品の中においては問題が終わることはない。謎が解き明かされることもない。嘗てのような鋭角に突き放しつつ、その一方で同化をはかってきた村上春樹の姿はない。その試みは評価しますが、それが+かーかはここでは論じないでおきます。緩やかにつつみ込む彼女たちの姿はどこかもの悲しい。であるならば、なおさら救済だけではすまないはず。 倫理的な作家であった村上春樹がさっと降りてきたが、込み入る境地はない。降りてきた村上春樹はもう少し自分の足で探す必要があるように思える。なだれゆく時の中で模索してゆくのであれば自分の足で探す以外にはない。私の中で村上春樹は比較的好きな作家の部類に入るが、現実に追いやられ、そこで悩みゆく氏の姿が仄かに垣間見えるようだ。一時代を築いた村上春樹は少し後退した印象を受けた。 長くなってすみません。忙しすぎて読む暇がなかったので今頃読むはめになりました。感想遅くなってすみません。ちなみに「グランド・フィナーレ」すらまだ読めていません。けど、ここ数日は読書三昧なるやもしれません。マイナーなものも、ビッグなものも区別なく。 最後に「アフターダーク」をこのお眼鏡がどう見たかお知らせします。このお眼鏡が少し曇ってきました。村上春樹氏へ、この眼鏡をシンチョウできることを期待します。 | ||||
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村上春樹さんの小説が好きでほとんど本棚に並んでいます。しかし、この小説は正直言ってあまり面白くありませんでした。楽しみにしていたのでちょっと残念です。 | ||||
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デビュウ作からのファンのにとっては、たぶん全然面白くないでしょう。最近、春樹の小説は、彼の虚無感というか、実存神経症の軽快とともに「救い」のあるものに変わってきている。 この作品は、明らかに現代の若者10代後半から20代前半を対象に書かれていると思う。 | ||||
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読了したあと、思わず「えっ!」と漏らしてしまいました。正直、その内容のなさに失望しました。前作「海辺のカフカ」の精緻さはどこへやら……(偉そうにすみません、ただあまりのショックだったもので)次回作に期待するしかなさそうです。 | ||||
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どこかにいっちゃったみたいな感じがします。初期のころは、もっと文章にも洗練さがあったような・・。でも、新たな村上春樹を期待します。 | ||||
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私は生粋の村上ファンですが、コレはどうだろう??私は勧められないな~。もしかしたら、これから時間を置いてまた読むといいのかもしれないけど、今のところは「新鮮」だという印象だけ・・・。それでも、ファンには今の「村上春樹」として読んで欲しいとは思います。 | ||||
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シナリオ調の語り口で淡々と話は進む。特に何を期待して読み始めたわけでもないけど、やっぱり物足りない。ありがちなストーリーで、ありがちな人物設定。ドラマチックなことが起こらないかわりに、何か訴えるところがあるのでは、という期待を持って読みましたが、私はこの本にそういったところは見出せませんでした。10代の人たちが読んだらどういう感想なのかな? | ||||
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時間的、空間的な制約の中から、各登場人物がそれぞれに意味のある答えを見つけていく。読んですぐにはこの小説の意味がよくわからなかったけど、たぶん、世の中に意味の無い出会いは無く、意味の無い事象はないという事なんだと解釈しました。私の好きな村上春樹の小説とは違っていたけれど、これもまた村上春樹の違うステージなんだと、次回作も少し楽しみに感じました。 | ||||
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小説もエッセイも、村上作品はほぼ全て買って読んできたけれど、一番失望した。ここのレビューで星1つつけている方達と、感想はほぼ同じ。何が言いたいかわからない、というより、もう、村上春樹には小説を通して言いたいことがなくなっちゃったんじゃないかと思う。これに失望した後、久々に「ダンス・ダンス・ダンス」を読み返したら、そこには確かに、孤独感とか人生の虚しさみたいなものを、作者が本当に感じながら書いている手触りがあった。この本には、そういう「本当さ」が全然ない。多くのレビュアーの方が書いている通り、陳腐な道具立てとどこかで聞いた会話と、どうでもいいような悩み。もう、充分お金はあるんだし、創作意欲が尽きたなら、いっそ断筆宣言してくれた方が、ファンとしては嬉しい。次作はたぶん、買いません。 | ||||
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村上春樹の小説、エッセイ、オウム関係のインタビュー本など殆ど読んで来て各々感銘を受けてきたので私にとっては大事な作家なのだけれど、この本では「う~ん」と唸らざるを得ない。感心しての「う~ん」ではなく、「何が言いたいんだろう」の「う~ん」。敢えて純粋視点或いはカメラと化した「私たち」を設定したことの効果と意味もよく判らない。各章に時計が出ていて場面が移動する点は、ちょっとはらはらさせられるけれど、純粋視点を導入してしまったものだから共時性がない。映画と同じである場面を描写した後カメラが別の場面の別の映像を映し出すというだけのこと。仕掛けとしては「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の方が優れている。村上さんはいつも最後に明確なオチをつける人ではないけれど、今までの作品からは、もう少し、個々のお話が一つに収斂していく謎解きみたいなおもしろさがあったが、この作品ではあまりにも中途半端に読者が投げ出されてしまう。何か明確な意図があってこういう仕掛け、内容、結末にしたのか、何だか倦怠を感じて途中で投げ出しちゃったのか、それさえも判らない。でも新作が出たらきっとまた読むだろうな。村上さんには今でも期待しているから。 | ||||
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それは村上春樹の作品を初期から愛読していただけに落胆は相当なものでした。村上春樹に感化された駆け出しの小説家が真似て書いてみた文章を読まされているような感じでした。 登場人物を追うカメラの視点、新しさを感じるというより興ざめして、読む気が失せました。何を解決したのか何を伝えたいのか、もやもやしていて判らず、後半はストーリーがどうでもよくなり、なぜ作者はこんなものを書いてしまったのかと考えながら辛い気持ちで読んでいる状態でした。 元世界チャンピオンの引退間近の試合を見ているよう。 しかし、村上春樹フリークとしては初期三部作から入って欲しいと思います。そのあとでこの作品に触れて欲しい。作者の新境地を受け入れる読者もいることでしょう。そこで何を感じるかはあなた次第です。 | ||||
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新境地なのはわかるが、正直言って面白くなかった。事件の起こしっ放し、謎の投げっ放しばかりで、とても中途半端だし、「起・承」だけで話が終わってしまった感じ。登場人物にも全く魅力を感じず、全体的に何が言いたいのかも良く分からなかった。こんな作品を発表してしまうこと自体が、ちょっと信じがたい。(それでも売れてしまうのは、さすが村上春樹と言うべきだろうが)次の作品に期待。 | ||||
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私的に村上春樹さんの本を読んで初めてガッカリした一冊です。「海辺のカフカ」までの一種独特な不思議な静寂感の中に展開する不可思議なドラマ・・・心の中に澱が溜まるような(良い意味で)不思議な充足感がほとんど感じられませんでした。村上ワールドの信者として、読み返す気持ちにならなかった初めての作品かも。次ぎの作品に期待します。 | ||||
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はっきり言って面白くなかったです。あまりに境遇の違う姉妹で、、、ホント言いたいこと分かります。ぼくもそうでしたし。小麦にコオロギ、ラブホ。高橋が彼女に気付いて数歩下がるとこから白けてました。姉がずっと眠り続けてるのが現実すぎて、あの顔の見えない男とかが、かなり間抜けに感じるんですよね。会社員と中国娘ヘルスと中国マフィア。流れから分かるんですが、後は想像してくれみたいな感じ。ぼくにとっての村上さんの作品は、世界の終わり、風の歌、羊で終わりました。もう読まないと思います。 | ||||
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「ラブホテル。カップルホテル。要するに、連れ込み。」ここまで読んで、本を置いてしまった。東京の大学に入学したての8年ほど前、“ノルウェーの森”を初めて読んだ。徹夜で一気に2回読んだのを覚えている。それ以来、村上春樹の大ファンになったが、そのよさは、リアルな童話というか、時代背景や、曲名や言い回しなどをまったく知らなくても、まるで自分がその時代や世界の住人のような“懐かしい”感覚が持てることだった。しかし、著者よりも私のほうが、若干世代が近いこの作品の情景描写には、非常に戸惑った。ラブホを説明するのに、”要するに連れ込み”、と言ってもわからないだろうし、チェーン・レストランはファミレスだろうし(レストラン・チェーンとは言うが)、入店の挨拶は”デーニーズへようこそ”だろう。挙げるときりがないが、自分自身と等身大の世界になったとき、リアルな童話から、リアルでないドキメンタリーに感じてしまった。“懐かしい”童話だった村上作品が、同世代からだと、懐かしくないドキメンタリーだったとすれば、私とは同世代でない今までの作品に対しても、疑問を持ってしまう。現代を描くことに魅力がないからなのか、取材不足とこの世代に対する理解不足からなのかわからないが、次回作に期待したい。 | ||||
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少しテンションが落ちている。新しい村上春樹なのかも知れないが、ちょっと退屈であった。今後面白い小説を期待します。 | ||||
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