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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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二つの物語が交互に展開されていきます。世界の終わりでの<僕>ハードボイルド・ワンダーランドの<私>が不可思議な世界へと入り込んでいきます。 村上春樹の小説の一人称ってのは大抵「僕」ですけど、この小説に限っては「私」の方が面白い気がします。村上春樹の小説って大抵の場合、洋楽とか映画とかの曲名だったり俳優の名前が登場します。一見特に意味のなさそうに見えるこれらの引用ですが、不思議と春樹作品には重要な気がします。むしろこの引用がないと話がつまらなくなると思います。今回、こういった引用が多々出てくるのは「私」の方の物語なんですよね。で、「私」の方が大人っぽい。「僕」は「私」に比べると子供っぽいし、上記した引用があまり出てこないのでいまいち面白みに欠けます。 春樹作品ってなかなか一口では語れないんですよね。そこが良い所でもあり悪い所でもあるような気がする。だって意味不明ですからね。完全な自己満小説だと評価する人もいるでしょう。僕はといえば・・・まあ、中立ですかね(笑)春樹作品は物語を楽しむんじゃなくて、物語の中に流れ続ける不思議な空気とか雰囲気などを味わうものだと個人的には思います。('-,_ω-`)プッ | ||||
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村上春樹の作品はこれが初めてです。 これはファンタジーなのか否か?という何とも形容しがたい雰囲気の中で、独特の二つの世界が同時進行してゆきます。それと共に感じるのはこの物語全体を包み込む、清々しいような孤独感。 二つの物語がラストに折り重なる様は何とも言えない気持ちになりました。もの凄いメッセージが秘められているようにも思われ、ただ、一人の人間の中で世界が終わっただけのようにも思われる。読む人によって様々な思いを起こさせる。まるで詩のようです。 カラン、と音がするような乾いた孤独な世界の中には、想像力の源が詰まっています。 | ||||
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