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深く深く、砂に埋めて
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深く深く、砂に埋めての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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話の構成自体は面白いのですが、主人公が男性だからでしょうか、この作者特有のねちっこい人物描写が生かし切れておらず物足りなかったです。いちばんのひねりは「女ともだち」に出てくる楢本野江でしょうか。とはいえ、一気読みさせられる筆力はさすがです。 | ||||
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以前読んだことがありましたが、売ってしまったので再度購入しました。 状態はまあいい方かと思います。 | ||||
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一言で表すと真利子という一人の女性をめぐる、人の憎悪を描いた作品だと思います。 文体は真利子と関係を持った斉藤という男の手紙で語られる章もあれば、真利子に翻弄され、最終的には彼女と逃避行をしてしまう篠原弁護士の目線で進むもの、章の途中から真利子の母親である辰子の告白でその章が終わるものもあり、そういった意味では主人公というポジションが存在しない作品ではないでしょうか。 色々な目線で話が進むので飽きるといったことはありませんでしたが、終始ドロッドロしているなあというのが率直な感想であります。 最後は亡くなってしまった真利子を、篠原弁護士が砂に埋めようというシーンで終わるのですが、真利子含め彼女に関わった人は「堕ちていく」といったことが共通して言えることであり、「砂に埋めて」とさも終わりがないようなタイトルをつけるあたり、真利子を底の見えない砂に埋めるといったテーマが感じられます。 不思議と誰もが救われないはずなのに、それでも幸せと感じているような、ドロドロだけではない印象でした。 惜しむらくは各章の表題、それぞれの章のキーワードがつけられていると思うのですが、「斉藤は真利子を裏切らなければいいのだが」みたいな終わり方をした次の章が「裏切り」とつけられており、無理やりネタバレを見せられたような気分になったのが残念ですね。 一瞬で冷めてしまい、インターバルが必要でした。 | ||||
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「殺人鬼フジコの衝動」の面白さにつられて、真梨幸子氏の2作品目として 「深く、深く、砂に埋めて」を読んだ。主人公、野崎有利子に魅せられゆく 男たちの破滅の道。何故、ゆえ、エリートサラリーマン、弁護士までも、 彼女の虜になってゆくのか? 残念ながら、その心理が、この小説からは、見えてこない。 彼女(有利子)が、心底愛したのは、斉藤啓介だったというラストの 手紙は、救いの気がした。壮絶な生き方の有利子は、やはり、純情 だったのだろうか?彼女の指に光るサファイヤだけが知っている。 | ||||
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話としては、途中の面白さに比べ、纏めが雑で、何が伝えたいのか曖昧なまま。有利子の人物像も、強く一貫性を感じられないし、取り巻く人物も右に同じ、結局はどうだったかと読了後に結論が出ない。マノン・レスコーを下敷きにという事ですが、私が連想したのは有吉佐和子の『悪女につて』。有吉佐和子は君子が本当はこうだったのだと読者各々の君子像を描ける様に結んでいるだけに、この作品に物足りなさを感じてしまう。 | ||||
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