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マジシャン
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マジシャンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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何と言っても、新本格や社会派の枠組みに収まらないオリジナリティ溢れるアイディア、プロットが唸らせる。詐欺に利用されるマジック(奇術)の講釈が見事で、事実に即している。そして、詐欺と知能犯罪の世界、マジシャンの業界ともに、よく取材してあり現実的に描かれている。 舛城刑事が言う「窓の明かりも街灯もない道をヘッドライトもつけずに疾走して…」などのいくつかの引っかけ問題は、実際に知能犯犯罪課の刑事が尋問で使う手。そういう所もよく書いてある。 | ||||
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とにかく息もつかせないほどの謎と謎解きの絶妙なタイミングとテンポ、まるでこれは小説で読むマジックショーです。詐欺師がマジシャンの知恵を手にしたら何をしでかすか、たっぷり教えられました。闇金融のブラックリストのトリックなんかは、背筋が寒くなるような思いです(自分だったら確実にだまされてます)。不況で続発する詐欺事件、ハイテク金融犯罪と、マジックの内輪話の織り成す極上の協奏曲、純粋に読書でエンターティメントを楽しみたい人は絶対にお薦めです。 | ||||
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昨今のハードカバー推理小説は社会派・人間小説に傾倒しすぎの感があって、プロットやトリックの妙を楽しむ娯楽性が薄れてきている。半面、ノベルス中心の本格派小説も、トリックのアイディアが枯渇ぎみでマンネリズムに侵され意外性が欠如している。ところが、この小説はすごかった。目を奪う意外性に満ちたトリックが次から次へと惜しみなく登場するとともに、ヒューマンドラマも充実している。楽しい読書の時間をありがとう!と言いたい。 | ||||
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1ページ目の1行目から、ハマる仕掛けが目白押しで、ぐいぐい引きつけられました。日本の小説をあまり読まない私でも飽きることがないばかりか、片時も目を離せないといった感じで最後まで一気に読まされてしまいました。こんな事は初めてです。私の中では、ハリーポッターかマジシャンかというぐらいまで圧倒されました。最後も痛快です。 | ||||
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ある日ふと現れた人に「あなたのお金を倍にしてあげますよ」なんて言われたら、そりゃ断わるでしょう。やばいことに関わりあいたくないですもんね。でも、その人がお金に手も触れないまま、魔法の杖をひと振りしただけで、お金が倍に膨れ上がったとしたら……その人を拒絶できるでしょうか。なんか、ファンタジー小説みたいに思えますが、これがすべて現実に根ざした社会派ミステリーだというところが面白いです。 | ||||
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最近、本格以外の小説はストーリーも平凡で意外性に欠けていると思ってましたが、これは別格ですね。トリックの種類もプロットへの生かし方も、意外性に富んでいて間違いなく楽しめる本です。映画かドラマになったら、それもきっと楽しめるものになると思います。 | ||||
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お金が倍増するという奇妙な事件から国際規模の金融破綻を狙うハイテク犯罪まで、息もつかせぬノンストップミステリーの連続。新宿大手町池袋と都内を駆け回り、いかにも身近で起きている一大事という感じ。舛城刑事と科捜研の女捜査員恵子、初級マジシャンの里見沙希という少女の三人が詐欺師の仕掛けた罠を次々看破していく爽快さ。娯楽小説のお手本のような作品です。 | ||||
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推理小説であると同時に社会派小説でもあり時事小説でもあります。お金が倍に増える詐欺のからくりは、マジシャンのタネと仕掛け。古畑かコロンボを彷佛とさせるベテラン刑事と科捜研の新米女性刑事、15歳の天才少女マジシャンがその謎に挑みます。 資本主義にして搾取社会。勝ち組と負け組がいる。誰でも勝ち組に加わりたい、トリックこそが勝ち組に加わるための武器であり知恵。そんなふうに主張する詐欺師の言葉が胸にズシンときます。なんとつい先日の、石原都知事の娘を騙って9億円を集めて自殺した、例の女社長の話までも出てきます(いつ書かれたのか!?) 不況で詐欺が横行するなか、全国民必読の書!と言えるんじゃないでしょうか。 | ||||
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サスペンスや推理ものでありながら、まるでワンダーランドで遊んだかのような一日が過ごせました。主人公の舛城徹刑事の乱暴だけど優しい人格、実直で努力家の里見沙希ちゃんとともに勝負を繰り広げるたび胸が高まります。トリックについてもすごく深く学べて面白かったです。 | ||||
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詐欺師の金儲けにマジックのタネが利用されるという、意表を突いた発想にまず脱帽。私もマジックを少しはやるのだが、この本に書かれているマジック業界や、過去に起きた事件、テクニックや人間関係など、実に正確。推理小説に出てくる手品師は、たいてい有り得ないマジックをいきなり演じたり、密室など完全犯罪のトリックで探偵に挑戦したりするものだが、そんなわけはない。この本にあるように、マジシャンはトリックをショップで買って演じるにすぎないのだ。純粋に映像でも見てみたいと思わせるスピーディーな展開の傑作だった。 | ||||
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「カネが倍に増える」と証言しながら懐を肥やす自営業者たちが続出、複雑なトリックの絡んだ詐欺事件と見た捜査二課の刑事・舛城徹が、見習いマジシャンの少女・里見沙希と出会ったとき、事件は二転三転、意外な展開を迎える……。まさに息詰まる面白さ。マジックと詐欺という、共通点がありそうななさそうな二つの素材を巧みに結びつけ、従来にない傑作ミステリと成り得たと思う。トリックは一つや二つではない、まさに全編にわたって巧妙かつ絶妙なトリックのオンパレード。そこに描かれる刑事と少女の友情、そして天才詐欺師との葛藤など、すべてが素晴らしい。買ってすぐ一気読み、だれるところはまったくなかった。本格ミステリと、社会派サスペンスのミックスがこんなにうまくいった例もめずらしいと思う。 | ||||
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この著者の「催眠」「千里眼」とはがらりと変わって、とても身近で現実的ながら、意外性に富んだプロット。刑事とマジシャン少女と詐欺師というアンサブルが織り成す深いストーリー。どれをとっても秀逸です。読み始めたら、本当に止まらなかった! | ||||
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