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マジシャン
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マジシャンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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同じ本を依然買っていたのではないかと思ったが、読んだところ内容に記憶がないので安心した。 | ||||
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小学館の無印「マジシャン」、角川の「マジシャン完全版」とあって、この最終版ですが、一番出来がいいです。 なにやら小学館版を捺す声がありますがそれはたぶん高齢者で、当時の思い出補正だと思います。小学館版はまったく本筋に関係のないコンピューターハッキングのエピソードが平行して進み、全体的に現実感が薄く、警視庁捜査二課という設定も非現実的で、当時のテレビドラマ風コメディに仕立てようとした嫌いがあります。これは完全版でもあまり変わっていません。所轄の生活安全課になった今回こそが本当に現実的だし、警察官が薄給でないと指摘する内容も現実に即しています。最後のエピソードも納得がいくものです。古参に惑わされず、新規読者はこの最終版をこそ手に取られるべきと自信を持って言えます。 | ||||
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雑だった完全版を仕上げ直したような印象です。 またさりげに小学館版に出ていたものの完全版で出番を完全にカットされた白金恵子が復活してます。 小学館版を角川完全版として発売した際は旧読者の意外性を狙ったのか犯人をすげ替えたものの修正が甘く、小学版の犯人の自白をそのまま別人が語るといった点に不自然さが拭えなかった。 先のレビューにあるように犯人が明らかになるのも唐突ではあるが、完全版とこの最終版を読み比べればその唐突さを軽減させ、より犯行動機をハッキリさせています。 これ以外にも小学版から完全版で変更した際に不自然だった点を補強・修正した描写が目立ち、ようやくこっちの結末もこれはこれでありだと思える流れになったと思います。「イリュージョン 最終版」へ繋げるという意味でも。 ただあくまで完全版と比べての話であり、結局のところ単独作品として「マジシャン」だけを考えると1番自然だったのは小学館版の犯人、そして容赦ない犯行動機だったように思います。 最終版でどうにか整合性をつけたのはいいけど、小学館版のストレートさには敵わないなとも思いました。 | ||||
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以前のバージョンを読んでいる身としては大分前で細部は覚えていませんが 大筋に関してはだいたい同じだと感じましたが、完成度は間違いなく上がったと思います 本筋や話の展開がスッキリし犯人の示唆や動機の匂わせ方、伏線が巧みで完全版の時の後付け感がなくなっています | ||||
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千里が読んでてこの本読みたいなって思っていたので購入しました。 やっぱ松岡圭祐は最高ですね! | ||||
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マジシャンシリーズが完結すると作者公式サイトで発表され遂に来たかと喜んでいます 里見沙希の境遇とマジックに没頭する心理はある意味で惨めであり捻くれた所もありながら応援したくなります 今後出てくるであろう椎橋彬や嵯峨敏也達との絡みや今後どういう結末に進むのか楽しみです | ||||
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読んでると手品をしたくなるミステリーでした。帰りに百貨店で手品グッズを一つぐらい買って帰ろうか。 完全版になる前の『マジシャン』も読みたくなるではないかぁ!! あとがきに、旧作を思い切って短くしとか、途中からは旧作とは全く違う方向に話が進むとか書かれたら旧作もちゃんと読みたいっすよ! 相変わらずの松岡圭祐ワールド。生きていくにはそんなに役に立たない知識をうまーくミステリー仕立てにする。今回のテーマはマジック。マジック業界の裏側やマジックの種にも目を向ける。万能鑑定士の物語でも出てきたお札の話も出てくる。ちらっと出てくる小ネタの使い回しに遠慮がないのが嫌じゃない。 万能鑑定士Qシリーズと特等添乗員αシリーズ以外の作品の松岡圭祐には初めて出会ったけど、好きな文体、物語の作り。悪く言えば味がないとか、行間がないとか言えてしまうのかもしれないけど、エンターテイメントとしてのミステリー小説を読むならこの人をオススメする! 【手に入れたきっかけ】 万能鑑定士Qシリーズと特等添乗員αシリーズファンとして、松岡圭祐の名前に惹かれて。 | ||||
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一日中読んでいたい・・・。しかし私には仕事が・・・・そんな超お勧め作品です。 謎の作家さんだな〜松岡氏!その昔、催眠術師でテレビも出たことがあるとか・・・。 松岡氏が手品を好きであることは確かですね!たんなる取材や発想だけではこの作品は書けない。多岐に渡るマジックの世界。著者本人がもともと好きで書籍や道具、実演までして初めて書ける作品ですよ。催眠術とは関係していたのか? 金がその場で倍になる!超常現象?!そんな馬鹿なアホな!・・・。面白すぎる出だしで物語は始まる! 刑事の苦悩、少女の葛藤、詐欺師の知恵・・主人公達と気持ちが一緒になって読破していきました!ラスト近くは少々泣かせますね!派手地味というか地味派手というか。人間を本当にうまく描き出せる作家さんです。 金が倍になる技は松岡氏の小説の技なのか?実際あるのかな?と思いました。 | ||||
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筆のスピード・エンターテイナー、松岡圭祐のリメイク作品。 松岡さんの書き直しにはいつも「うん、新鮮」と納得していたのですが、これに関してはそうそう素直には頷けませんでした。 確かにスピード感やリズムはよくなっているし、読みやすいし楽しめるんですが、オチを変える必要はなかったんじゃないでしょうか。 帯に書いてあるんでいいだろうと思い言ってしまいますが、前作で犯人だった沙希の父が今回は犯人ではありません。でも、お父さんが犯人だった方が深みがあって面白かったと僕は思います。 なんか今回のオチの付け方は松岡さんらしくない、あざとい感じ。いや、面白いんですよ。面白い上で、でも僕は前作の方が好きでした。 | ||||
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本書は、これまでの小学館文庫版を書き直したもので、全体的に枝葉を落としスリムにしたのと、ストーリーがかなり書き換えられている。前者では殺人が起こらないが、後者では起こる。そして驚くべきことには、犯人が想像もできない者に換わっているのだ。 「催眠」シリーズは「心理学」がベースとなっていたが「マジシャン」シリーズは「マジック」をベースにミステリーが展開される。リンキングリング、フラッシュペーパー、サムチップ、シェルコイン、パーム・・・というマジックの専門用語がごろごろでてきて、マジックが好きな方には嬉しくてしかたがないはずだ。そして冒頭は「目の前でカネが倍になる」という胡散臭い言葉で始まる。オススメの作品だ。 | ||||
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松岡氏の著書には荒唐無稽な設定に荒唐無稽な特技や履歴、外見の人物が登場しがち、と思われているかもしれません。しかしなんという肉太な骨付けなのでしょう。ひとりひとりの人物造詣がすばらしい。とことんイヤなヤツも、とことんダメなヤツもいない。みんな同じに悩み、苦しむ人間なんだなと納得できてしまいます。 さらにヒーロー、ヒロインであっても挫折や絶望を克服し単なる正義の味方でおさまってはいない、スケール感があります。 必ず落とし前をつけてくれるストーリー展開。それは敗北であっても、登場人物たちの心のゆらめき、動きをていねいにくみとって、どこかで希望を見せてくれる、著者のまなざしの暖かさに他なりません。 シリーズ化によりさらなる熱狂的ファンが数多いのも当然のクオリティです。 さまざまな枠組みをのりこえる著者の冒険にエールを送りたいと思います。 この本は、面白い! | ||||
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この小説が、マジックに対する愛情に欠けているなどと思うのは、アマチュア奇術愛好家だけでしょう。私はプロを目指して何年かやりましたが、この小説ほどあの「芸能界のなかでも特異かつ、ある意味でとても惨めな職業」をうまく正しく表現している小説はほかにありません。一般の人には、文章を通じて違うタネ(のあり方)を想像してしまうよう工夫されてもいます。少女の成長物語として、ヒューマンな物語として、そしてコンゲーム小説として、一流です。 | ||||
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この小説を読んでマジックが趣味になりました。自分の人生を変えてくれた名著といっても過言ではありません。マジックを詐欺に利用する悪者をこれまたマジックで退治する、っていう話ですが、ドラマの「トリック」同様、時間を忘れて入り込んでしまいました。 | ||||
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コンゲーム仕立てで刑事・少女マジシャンのコンビが詐欺師の企みを打ち破っていく警察小説風な話。マジックの業界話も金融の内情も非常に正確。 | ||||
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推理小説の世界では、マジシャンはいつも完全犯罪を目指す頭のいい人間として描かれてますが、実際にはトリックはマジックショップで買ってくるだけだし、トリックのパターンもいくつかに分類されるし、プロマジシャンの業界も儲からないし・・・という現実に即した描写のなかで展開される「奇術師VS詐欺師」の物語。刑事と少女の関係もレオンっぽくって上品だし、次々と出てくるマジックの応用業の詐欺トリックのアイディアも興奮させてくれる。殺人が一件も起きないし読後感も爽快。 | ||||
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詐欺師対奇術師対決。小説のジャンルの一つにコンゲーム小説というのがあって、それは詐欺をネタにした小説であり、海の向こうではロス・トーマスあたりが得意としていた。映画ではまさにジョージ・ロイ・ヒルの作品『スティング』がコンゲームの本家みたいなものだった。 ただしコンゲームというのは詐欺そのものをネタにするのではなくて、騙し合いだとか裏のかき合いによって相手を陥れてゆくタッチの小説であり、必ずどんでん返しがなければならない。フリーマントルなどもこれに近い作りをしている作品が多い。 日本ではコンゲーム小説というのはあんまりないのだけれど、真保裕一『奪取』などは偽札作りを材料にしながらも、コンゲームの楽しさを満載した作品としての傑作であったと思う。私も他にあまり記憶にない。特に日本では。要するにコンゲーム小説を作るというのは結構大変なことなのだ。だから実際にはあまり出回っていない。 さて、だからこの本『マジシャン』がコンゲーム小説なのかと言うと、そうではない。何せ詐欺そのものと真っ向から対決してゆく捜査官たちの物語だからだ。捜査官の方は騙すのではなく、詐欺やマジックを学びながら真相に迫ってゆくからだ。犯人側は記述を悪用した詐欺犯グループ。だから言ってみれば逆コンゲーム小説。どんな手口で犯人たちは詐欺を実行しているのか? その謎を解いてゆく物語なのである。 こういう小説外ネタモノ、薀蓄モノ、舞台裏モノを書かせると右に出る人がいないのがこの作家。怪しげな題材を一般読者に展開して見せる大道芸人マイメとでも言おうか、その芸風、いや作風は娯楽小説界にあってなかなか変り種でもあると思う。本書は久々に千里眼シリーズ(さすがに催眠シリーズとともにマンネリ化しつつある)から離れた独立作とあって、それだけこちらも構えることなく(と言っていつも構えたくなる仕掛けいっぱいの作家であることは間違いないのだが)楽しく読むことができた作品なのである。また、それ以上に、マジックのネタに興味がいくつも展開されることだけでもけっこう興味を引きつけられる。 現代の生んだあまりジャンル所属のはっきりしない、鬼子的な作家であり、自身もかなりのオープンな娯楽人であるのだと思う。どの作品もある意味玩具のように他愛もなく、理屈抜きに何故か楽しい。 | ||||
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楽しく読むことができるという点では十分及第点。娯楽という意味でのコストパフォーマンスは納得。本のデザインと素晴らしいコントラストをなす帯が一番のMagic。「二転三転四転五転」の文字が購買意欲を掻き立てますが、過度な期待は禁物。人の心理の描写は流石に見事。しかし奇術のトリックに頼りすぎ、小説の構成自体のトリックは今ひとつ力不足。詐欺は芸術でなければなりません。技術的なトリックより心理的なトリックでの演出が不足。光文社から出版されている「詐欺師入門」レベルのトリックでの小説が読みたかった。 | ||||
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たしかによく考えられた小説であると思うけど、2転3転4転5転ってほどのではなくラストも読んでるうちにわかってたことって感じだった。 ただ文章が読みやすく読んでいてだるくなることは一度もなかった。 | ||||
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だますことで人を苦しめカネを奪う詐欺師と、だますことで人を喜ばせる奇術師の技の応酬を軸に、不況下の日本を襲う未曾有の経済破綻の危機をからませながら、謎を次々と解き明かしていく社会派ミステリー。それがけれんみだけで終わらず、現職の刑事に詐欺として成立することを保証されたリアリティは、読む者を唸らせる。個性的なキャラクターたちの描写が読者にワクワクドキドキ感と感動をもたらす。小説の世界のザッツエンターテイメントと言える。 | ||||
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ひさびさに面白い読書の時間を過ごせました。面白さで言えば、今まで読んだミステリーの中で最高かもしれません。詐欺師とマジシャンの手口をぶつかり合わせることで、小気味よくトリックと推理の波状効果を生むことに成功しています。終盤の逆転劇が結構、思わず膝を打たせてくれます。 | ||||
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