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ヘーメラーの千里眼
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【この小説が収録されている参考書籍】
ヘーメラーの千里眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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シリーズだったことは下巻の巻末の作品紹介を見るまで知らなかったが、この作品は非常に面白かった。防衛大から現在の自衛隊を襲う危機、ヒロインの魅力、あきさせないスピーディーな展開、リアリズム、スケール、迫力。どれをとってもピカイチの面白さ。個人としては「亡国のイージス」や「ローレライ」よりもこちらのほうが楽しめた。もちろんそこには意図的な現実味の薄さがあってのことだが、「ローレライ」も映画化で要するにオタク文化ガンダム世代が戦争に名を借りた作品であることが発覚したいま、本書のほうがその意味で一枚上手の感がある。 | ||||
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あの「千里眼の死角」のあとどうなるかと思ったら…かなりSF風味だった「千里眼の死角」と違って、今作はリアルに自衛隊の話です。やっぱり文庫版は読みやすい! ハードカバーは二段組だったみたいですが、このシリーズは文庫のほうが楽しめるんじゃないでしょうか。防衛大に入るきっかけの場面も、ハードカバーとは違っているそうです。嵯峨さんは稲垣吾郎さんでしたが伊吹さんは木村拓哉さんですかねー(ちょうどカーレーサーのドラマやるっっていう時だし 笑)高校三年の頃の美由紀さんがまたいい味出してる! 密輸船の話もハラハラドキドキ! | ||||
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日本を守るという誇りをもって国防に青春をささげる若人たち。今回は岬美由紀版「愛と青春の旅立ち」ですかね。とある事件をきっかけに交わっていく岬美由紀の「現在」と「過去」自衛官と呼ばれる人々の生活が熱く語られます。終盤の空中戦は大満足ですが、悪役にキレがないかな。ちょっと残念。でも相変わらず、読後の爽快感あふれる物語です。 | ||||
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今回の本を書くにあたり、またたくさんの参考文献などあたったりよく勉強しているなと思います。少し分野が偏ってきたかという感もありましたが、岬美由紀が「誰かがやらなくてはならないにしても、自分でなくてもよいのだ」と自分の本来やるべき道に帰っていくところ、その足がかりを作ってくれたのは、自分を快く思っていなかったはずの亀岡。自分の生き方を全うすることで、人を動かすことができる。そうした力強いメッセージがこの小説からもひしひしと伝わってきました。毎回、この主人公でいろいろな展開を見せるシリーズですが、今度はそうきたか、と驚かされることばかりです。本書、かなり厚いので、電車の中片手で読むのは大変ですが。(笑) | ||||
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シリーズ読者なら周知の通り、本書は軍事小説ではない。それから、単なる冒険小説でもない。「千里眼」シリーズはそれ特有のジャンルであり、他のジャンル分けで説明はできない。だから他の作品との比較は無意味であり、本書はシリーズ最新作として読むのが正しい。唯一言えるのは、シリーズの1・2・3作目頃のサスペンスが戻ってきたことで、まさに近年出色の出来栄えだということだ。 | ||||
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やっぱり岬美由紀はカッコイイ美由紀さんに癒されたい・・・シリーズ初期を上回るテンションでドキドキハラハラ。 | ||||
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私はこの作者の本を読むのは初めてで、率直な感想を述べさせてもらいます。作品中のミステリー的な部分は、マイケル・クライトンを模倣したような感じ。そこそこのテンポで物語が展開して楽しかったです。ただ、主人公である女性元自衛官の回想が物語のところどころにちりばめられていて、この部分を読むのが若干苦痛でした。なんていうか、読み手がテンポ良く読むのを邪魔しているような印象でした。また、物語の後半はミステリーではなく、完全にトップガンの世界です。おそらく、ミステリー以外にも色々な要素をぎっしりと詰め込もうという試みだったのでしょう。作品の冒頭で、物語に現実味を出したという記述があるとおり、政府官僚同士の会話は現実味がある内容なんだけど、物語後半では退役した女性元自衛官(今は心理カウンセラー)がF15に乗ってミグと戦う等、???な要素も。全体的な印象では、そこそこ面白いし、読んで損はないと思います。ただ、大人の読者には勧めることはできません。なぜなら、内容は深いとみせかけて結構浅いし、作品のコンセプトは全くわからなかったという印象です。おそらく著者は、執筆に入ったときに作品イメージが出来てなかったか、途中で作品の方向性を変えたんでしょう。こういうことを読者に悟られてしまう出来の悪さが目立つのも確かです。 | ||||
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執筆に入った時にコンセプトができてなかった?途中で方向性が変わった?ご冗談を。岬美由紀が最後に戦闘機に乗るのはシリーズの「お約束」です。それがおかしいなんて、水戸黄門に印籠だすなというようなもんです。内容が浅い?ご冗談を。エンターティメント重視のこのシリーズにおいて、これぐらいの深みは最も読み応えがあります。岬美由紀の過去を読むのが苦痛? それこそご冗談を!シリーズの読者が待ちわびた回顧録です。 | ||||
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命懸けで任務に赴く幹部自衛官の愛と青春の出発、トップガンを目指す若きエリートたちの壮絶な試練と、倒錯する人間模様。細部のリアルな筆致と、独特のユーモアでテンポよく読ませる娯楽作。ベールに包まれていた美由紀の過去と恋愛。青春小説とアクション小説とミステリー小説の巧緻な結合。時間を忘れてのめりこめる。 | ||||
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プロットの変化に富んだ作品、岬美由紀の過去が遂に明かされて実に深みがあります。面白いです。岬美由紀が最後のドッグファイトに臨むのが、シリーズのお約束ということを知らないと、下の人みたいなイタイ感想になっちゃうんでしょうね…。クライマックスの盛り上がりが流石です。 | ||||
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この作品のトリックはマイケルクライトンなんかじゃなく、コナン・ドイルの「ノーウッドの建築士」のオマージュだろ火事→地震作品のコンセプトはシリーズ読んでる人にこそ嬉しい内容 | ||||
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全体のまとまりが良く、構成もしっかりしている。ストーリーに一貫性があり、キャラクターも第1作以来の良さを復興させていて、読んでいて安心感がある。オペレーション・ヘーメラーは2004年度防衛大綱の不審船対処を下敷きにしていて、かなり細部に渡って緻密に研究されている印象がある。テーマもシリーズの転回点であり、過去に繰り返された問題提議の答えが、この作品のクライマックスに生かされている。宣戦布告・亡国のイージス・戦場のローレライといった作品が好きだった人に勧められる傑作と感ずる。女性自衛官の男性と同じ職務への登用は平成5年から始まっていて、平成14年を舞台にしている着想の良さも光っている。シリーズ第1作からの不変のテーマが、今回も実に巧く料理されている。 | ||||
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「千里眼の死角」で全世界まで巻き込んで大変なことになって、さあ~この後いったいどうなるのか!って思ったら現実志向の作品に急転直下したんですね。自衛隊で本格取材した成果は随所に現れてます。前作までの空中戦とは違って描写がリアルです^^SF大作調の「死角」でちょっとバテ気味だった岬美由紀も、今回は若々しく、生き生きとしてます。名鉄電車が出てきたのもよかった^^ | ||||
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初めて読みましたが・・・岬美由紀には勇気を分けてもらいました!胸に突き刺さるほどの感情が伝わってきました。女性自衛官が強くなれるっていう爽快感がたまりません~ | ||||
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今までとは何もかも違います。構成も文章も巧みで、単体作として読んだ方がいいぐらい。過去の作品より高級で、人物造形も成功しています。謎解きの意外性もあるし、主人公に自分に引き比べて見れる身近な魅力が加わりました。自衛隊を舞台にした青春小説にサスペンスとミステリーと活劇が加わって本当に飽きさせません。そうとも!なにが「癒される」だ! なにが「世界の中心で愛を叫ぶ」だ!なにが平井健だ!(←ちがうか)「千里眼」は最高だーーっ!!!! | ||||
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お世辞でもなんでもなく「亡国のイージス」に匹敵する快作と思う。防衛庁と航空自衛隊に取材した描写は緻密で、データ的にも過不足ない。その中で28歳の元二等空尉の女性自衛官が、防衛大を卒業するまでの記憶と、現在置かれた危機を通じて、友情と敵対のなか、成長を遂げていく。間然とするところが皆無の変化に富んだ物語、日本がどうあるべきか、そして自衛官とはどうあるべきか、無闇に癒しを求めたがる現代人の心理の弱点を鋭く突いて、戦いの真の意味を問う。そして、平和を愛する者の奮闘の尊さを描く一連の美学。終盤のドッグファイトは真に迫っていて、読んでて血が熱くなる。この著者の他の作品は未読だが、本作は現代冒険小説として最高峰に位置づけられるものと確信する。 | ||||
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幹部自衛官の女性自衛官として、初めてF15パイロットになった岬美由紀の青春時代とオーバーラップする形で、防衛庁という組織、自衛隊という「永遠の青春を謳歌する楽園」の成長の軌跡、この国と戦争の意義が描かれます。というとなんか堅苦しいですが、そこはエンターティメント最高峰な著者のこと、現在進行形のサスペンスに魅力的なキャラクターたちの行動のなかでうまく謎を転がし、読み出したら止まらないリーダビリティを発揮してます。 今までとは違って自衛隊の協力を得て本格的に取材している作品で、防衛大の回想など人間味溢れる描写が秀逸です。今までより大人っぽい視点ですが、恋愛相手や旧友と再会する岬美由紀はとても魅力的で、初めて等身大のヒロインになりえた感があります。 | ||||
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