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日本婦道記
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【この小説が収録されている参考書籍】
日本婦道記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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状態もよかったし、手に入らないと想っていた小説日本婦道記を安価で手に入れることができ、しみじみよむことができました。質実の風が吹くという言葉が印象に残りました。 | ||||
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昔にはきっと絶賛されたであろう女性の生き方で、ほんとうに良い内容ですが、さて現代においては作品と共通する部分はあまりないような感覚で読みましたが、一話一話がその時代にあって本当にきれいです。時代劇の感覚で読めば、どの話も珠玉でで たまにはこういう名作に浸るのもよいものです | ||||
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江戸時代の武家家庭を描いた作品が11篇収録されている。人間の心情の美しさ、凛とした生き方を味わえる作品である。と同時に、日本語の美しさを再認識させる文章も香り高い。 | ||||
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『小説 日本婦道記』(山本周五郎著、新潮文庫)には、江戸時代の女性たちの心意気を描いた11の短篇が収められている。「日本婦道記」というタイトルが古めかしい感じを与えがちだが、彼女たちの生き方は、現代にも通じるものである。 例えば、『風鈴』では、このように描かれている。親しい人たちが夫のことを慮って持ってきてくれた役替え(転職)の話を、夫・三右衛門は断ってしまう。「美味いものを食い、ものみ遊山をし、身ぎれい気ままに暮すことが、粗衣粗食で休むひまなく働くより意義があるように考えやすい、だから貧しいよりは富んだほうが望ましいことはたしかです、然しそれでは思うように出世をし、富貴と安穏が得られたら、それでなにか意義があり満足することができるでしょうか」。客にこう語る三右衛門の声が、隣の間で、行燈を引き寄せ、ひっそりと縫い物を続ける妻・弥生に聞こえてくる。 「たいせつなのは身分の高下や貧富の差ではない、人間と生れてきて、生きたことが、自分にとってむだでなかった、世の中のためにも少しは役だち、意義があった、そう自覚して死ぬことができるかどうかが問題だと思います、人間はいつかは必ず死にます、いかなる権勢も富も、人間を死から救うことはできません、そして死ぬときには、少なくとも惜しまれる人間になるだけの仕事をしてゆきたいと思います」。ここまで聞いた弥生は、「女と生れ妻となるからは、その家にとり良人(=夫)や子たちにとって、かけがえの無いほど大切な者、病気をしたり死ぬことを怖れられ、このうえもなく嘆かれ悲しまれる者、それ以上の生き甲斐はないであろう」と気づき、夫や子供にとってかけがえのない存在になろうと決意する。 夫が苦しむとき、妻も夫と一緒になって、一つの苦難を乗り切っていく、そういう世界がしっとりと描かれている。この短篇集は、慎ましく健気に生きた日本の母や妻たちへ寄せた、山本周五郎の讃歌である。 | ||||
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目次のページに鉛筆メモ落書きがありましたので消去しました。低価格を思えば満足です。 | ||||
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心に染み入る珠玉の短編集というキャッチフレーズが、これ程ぴたっと当てはまる小説はないでしょう。 苦難に耐えひたむきに生きる武家の女性たちが主人公のこの小説には、愛する人を信じ続ける尊さが描かれています。 ともすると現代人は苦労を避け、幸せだけを追い求める風潮がありますが、やはり真の幸せを得るためには苦難や我慢を受け入れる覚悟がなければならないということを教えられる気がします。 この小説を読むと作家山本周五郎氏の偉大さを改めて思い知ることができます。 | ||||
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最近私の住む町には1件の本屋、ロードサイドに行けば求められるかもしれないが ネット楽して求められることがありがたい。 | ||||
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この精神の鼻くそほどの心構えがあれば、この世はもっと美しくなるのにね。 | ||||
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本屋でなかなか探せませんでしたので、早く入手でき、綺麗で満足しております。 | ||||
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戦後女性は強くなりました。 なぜでしょう。 もともと女性は皆強い。しかし本当に強い女性が少なくなってきたからこそ、少数の「世間に強いとみなされる」女性がマスコミ等でちやほやされているだけなのです。 「強い女性」というのは、世界に進出したり、賞を獲ったり、社会的地位についたりする女性だと私たちが戦後勝手に思い込んでいるだけのこと。 これを読めば女性の本当の強さがわかります。 「クオレ」を読めば軍国主義、「最後の授業」を読めば国粋主義ととらえる人が読めば、この本も封建的ととらえるのだろうなぁ。 今日NHKのラジオで朗読されていてまた読みたくなってきた・・・・・・。 | ||||
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今の時代に合うかはおいて、昔の日本女性がいかに強かったかがわかる本。 女性は控えめなのがいいというのはむしろ戦後かなり経過してからの短い期間の話でいつの時代も女性はツオイ^^ | ||||
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山本周五郎が偉大な作家であることは今さら言うまでもないことだが、戦時中に連作として書かれた「日本婦道記」から、新潮文庫のために選んだのが、これである。特に前半部がすばらしく、二編ほどは読んでいて涙がにじんだ。封建道徳の下での婦道礼賛であるから、抵抗のある人もいるだろうが、決して無理に女ばかりが忍従するという構成にはなっていない。特に、岡崎藩を舞台としたものが多く、どの土地のいつごろの出来事かを、虚構ながらにおさえて書かれているのがいい。残念なことは、現代の作家でこういうものが書ける人がいないということで、もしいるというなら、教えてもらいたいとすら思う。まあそれは、山本周五郎と同程度に書けたら、それは大変なことなのだが…。 | ||||
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いかに生くべきかということを考えさせられるエピソードが多かった。現代のように、道徳観が希薄化し、人間関係が空疎化してきていると誰もが憂慮する時代に、大いに読まれるべき小説であろう。 誰にもしられず、信念を持って、地道に努力する人々がたくさんいる。成功する人は、そのような多くの人に支えられているということをしらなければならない。 これは、『さぶ』にも見られた山本周五郎の考えだが、本書を読むと、感動を伴って理解でき、思想が自分の肉になるような気がする。しかし、現代日本にもこれらの貞女たちが脈々と生き残っているような気がする。日本も少し荒んできているが、持ち直していけると信じたい。 どの話もよかったが、出自を憚り、身を引いたお石と、真相もわからず他の女性を娶った平之丞が、老いてから再会する場面は、ひときわ印象的であった。 | ||||
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凛とした日本人女性の美しさを書いているが、実は女性への愛を書いている。 地味な女を忘れてはならぬ。涙が出てくる。 | ||||
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昭和17年から20年の短編連作30編を著者が選抜した珠玉の11篇。他人(ひと)を思いやり、奉仕の心を持って清冽に生きる江戸の婦人達の姿が儚く美しく清らかに情緒を持って描かれています。一見薄幸に見える彼女達は他人(夫や周りの人々)に幸せを与えることでその生の使命を果たし恐らく幸せであったと思います。本書を紹介してくれた四谷荒木町美舟のマスターはこのような素晴らしい婦人を持つ益荒男足れという夫道の小説だと仰いましたが、男女共にお薦めできる心洗われる人生訓が描かれた素晴らしき日本文学(小説)です。 | ||||
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江戸時代の武士の生活を描いた11編の小説である。ひとつの話は30ページ程度でいずれも読みやすい。 厳しい武家の定めの中で、夫や子のため、つつましく、けなげに生きた多くの母や妻の姿は、誠に立派としか言いようがない。夫を立派に勤めさせるための心がけや強い志など、女性だけでなく、男性にとっても読者の人生の意義を昂揚させるに充分の内容である。 ところで、「婦道記」を「ふどうき」ではなく、「ふどき」と読んでしまいがちだが、作者は「風土記」を意識していたのだろうか。 | ||||
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世代を超えて読まれる書という点では最高の書である。そして何よりも男女を問わず感動させられる名著でもある。これから結婚しようというカップルには是非読んで欲しい。価値観を同じくすることの第一歩はこの書から。 | ||||
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よく語られていると思います。 ほとんどの男性の功績は、家庭や職場にかかわらず 女性の忍耐や支えにより具現化されている場合があるわけで、 しかもその認識が 男性側に足りなかったり...と云うことは よくあるわけですが、 もっと感謝しなければと考えさせてくれる 物語ばかりです。 これは、男性が読むべき小説でしょう。 | ||||
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個人的には山本周五郎の小説の中で一番大好きな本です。 大東亜戦争中に軍国主義に利用されたという悪いイメージをお持ちの方が、もしかするとい らっしゃるかもしれません。 しかし、日本女性の美徳、美しさ、慎ましさが良く描かれている素晴らしい内容です。 是非、現代の若い女性に読んでもらいたいと思います。 | ||||
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山本周五郎は素晴らしい小説をたくさん書いていますが、『小説 日本婦道記』は特にお勧めの作品です。珠玉の短編集であり、入りやすいのではないでしょうか。 初めてこの作品集に出合った高校生の時、一話ごとに感動をこらえきれず、涙と嗚咽と鼻水で続きがなかなか読めませんでした。特に『二十三年』は今でも私の最も好きな短編小説です。途方もない孤独に耐えた、偉大な愛の物語。 数年前英会話スクールに通っていた時、好きだったイギリス人の女性に『二十三年』を要約して英語に直し、誕生日プレゼントとしてあげました。彼女は女性差別や女性の権利に敏感な人だったのですが、「Great story!!」と頬を赤らめて喜んでくれました。拙い翻訳は外国人講師たちの間で回し読みされましたが、世界各地から来た彼らにも、この偉大な作品は衝撃的だったようです。 | ||||
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