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火蛾



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【この小説が収録されている参考書籍】
火蛾 (講談社ノベルス)
火蛾 (講談社文庫)

火蛾の評価: 3.88/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

ユニークな試みなのだが、途中で挫折

とても珍しい、イスラム教を題材としたミステリー。半分は勉強のためと思って読み始めたのですが、62/202頁で挫折しました。

 文章は読みやすいので、スイスイ頁が繰れるものの、内容が教義のオンパレードなので途中で飽きて来ました。

 ご免なさい。でもこういうオリジナリティのある作品はいいと思います。
火蛾 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:火蛾 (講談社ノベルス)より
4061821490
No.1:
(2pt)

これでもかと展開されるめくるめく幻想?

12世紀の中東を舞台にした、登場人物はほぼ修験者のみというミステリ。第17回メフィスト賞受賞作。若い修験者はある導きによって「山」を登り、そこで新たなる修行のために天幕を張るのだが・・・、と、そこからがミステリ譚になるというつくり。

イスラムの修行を行うものたちが主たる登場人物であることから、イスラム教に関する各種のキーワードが多量にちりばめられており、これの理解に最初はかなり難渋する。とっかかりはなかなかハードだが、新しい概念の類が大量に出てくるのは冒頭のみなので、あとはそれなりにするする読み進められるようになるのは助かる。

さて本作が扱う「謎」は基本的に密室殺人なのだが、その解はどこかでみたことがある気もするが、なかなか画期的。登場人物たちがことさらにその解について理屈をこねくり回さないのも抑え目の演出ということか。もっとも、逆にあまりにさらっとしすぎていて、そこが主題だったとは思えないという気もする。実際、本作の中盤から終章にかけてひたすらこれでもかと展開されるめくるめく幻想的な表現を読むと、密室トリックなどよりもこちらを書きたかったのではないか。

個人的にはやや消化不良な読後感。表現が高度すぎてついていけなかったかもしれないが、まぁ虫太郎などよりはだいぶましではある。
火蛾 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:火蛾 (講談社ノベルス)より
4061821490

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