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王将たちの謝肉祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
王将たちの謝肉祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本の状態が良くなかった | ||||
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う~ん、すみません、私はだめでした。内田先生の作品はほぼ全部読んでいますが、これが一番だめでした。正直、内田作品には凡作も多いです。が、苦作の跡に愛嬌があったり、旅情の雰囲気がよかったり、探偵キャラに親しんでいたりして、読んで損したと思ったものはひとつもありませんでした。が、これは唯一の例外です。先日読んだ囲碁テーマの「本因坊殺人事件」の方はしっかりしたミステリになっていて、囲碁を知らなくてもおもしろく読めたので、こちらも大丈夫かなと思ったのですが、こちらは将棋のことを知らないと楽しめないと思います。 一応ミステリ仕立てになっていますが、ミステリ部分は最初のプロローグと第6~8章の一部だけで、作品の3分の2以上は将棋小説です。業界の特殊な事情と歴史、将棋の対局の詳細、有名な将士たちの紹介などなど。最初に起きた事件の顛末はどうなったと思って読んでいっても、一向に話が出てきません。最後の方になって政治がらみだったということがわかるのも唐突で、正直、ミステリとしての体裁をなしていません。 特に、「2一飛車、6三歩成り・・・」と将棋の手が延々と続くところはまったくのちんぷんかんぷんで、対局の勝負の場面が結構多いため、かなりの部分を読み飛ばすことになってしまいました。 内田先生ご自身があとがきに「異色であって面白い。面白くて、しかも泣ける。僕は感情移入の激しい性格だから、自分の小説を読んでもしばしば涙ぐむ」と書かれているように、将棋に対する愛情と、あふれるような情熱が感じられます。将棋を知っていたらどんなにおもしろかったでしょうか。残念です。 | ||||
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