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王将たちの謝肉祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
王将たちの謝肉祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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昨今の将棋人気は、藤井聡太四冠の出現によるのは間違いありませんが、30年前にこの作品が書かれた時期羽生善治九段が活躍してブームでした。登場人物もとてもリアルです、また新しい視点で続編を読みたかっですね❗ | ||||
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いつの時代にも天才が現れます。 羽生さんの次は藤井聡太。 この小説を読んでいて、常識にとらわれない 将棋の指し手を探求している藤井聡太の誕生を 予言しているようにも受け取れました。 将棋好きとしては、たまらなく面白いかった。 | ||||
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実名ではないにしろ、将棋好きであれば誰がモデルかピンと来る人物が多く、書かれたの当時(1986年)では存命の人ばかりなので、よく問題にならなかったというのが正直な印象です。 (2人の名人経験者を筆頭に、そもそも主人公の女流王将もわかるところです。) また国有地の売却話も本当に合った話かわかりませんが、結構リアリティあります。 個人的には征田九段(本名を言ってもよいでしょう 升田幸三第三代実力制名人)が升田式石田流の新手を指して時の名人に勝ちを収めるところが一番印象に残りました。 (時の名人は中原名人(当時)だと思いますが、この2名は名人戦を争ったことはないので、ここは作者の創作でしょう) | ||||
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後書きで筆者が述べている通り、将棋界のモデル小説ですが、将棋を知らない人でも充分楽しめる作品。推理小説と言う点では少し物足りないので星一つマイナスにしました。 | ||||
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本の状態が良くなかった | ||||
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う~ん、すみません、私はだめでした。内田先生の作品はほぼ全部読んでいますが、これが一番だめでした。正直、内田作品には凡作も多いです。が、苦作の跡に愛嬌があったり、旅情の雰囲気がよかったり、探偵キャラに親しんでいたりして、読んで損したと思ったものはひとつもありませんでした。が、これは唯一の例外です。先日読んだ囲碁テーマの「本因坊殺人事件」の方はしっかりしたミステリになっていて、囲碁を知らなくてもおもしろく読めたので、こちらも大丈夫かなと思ったのですが、こちらは将棋のことを知らないと楽しめないと思います。 一応ミステリ仕立てになっていますが、ミステリ部分は最初のプロローグと第6~8章の一部だけで、作品の3分の2以上は将棋小説です。業界の特殊な事情と歴史、将棋の対局の詳細、有名な将士たちの紹介などなど。最初に起きた事件の顛末はどうなったと思って読んでいっても、一向に話が出てきません。最後の方になって政治がらみだったということがわかるのも唐突で、正直、ミステリとしての体裁をなしていません。 特に、「2一飛車、6三歩成り・・・」と将棋の手が延々と続くところはまったくのちんぷんかんぷんで、対局の勝負の場面が結構多いため、かなりの部分を読み飛ばすことになってしまいました。 内田先生ご自身があとがきに「異色であって面白い。面白くて、しかも泣ける。僕は感情移入の激しい性格だから、自分の小説を読んでもしばしば涙ぐむ」と書かれているように、将棋に対する愛情と、あふれるような情熱が感じられます。将棋を知っていたらどんなにおもしろかったでしょうか。残念です。 | ||||
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内田さんらしい推理小説です。将棋のことはわからないのですがとても面白く読めました | ||||
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将棋は全くわかりませんが、逆に読んでから将棋に興味を持つくらいこの小説に引き込まれました。何度読み返しても面白いです。 登場人物は江崎秀夫、柾田九段(どっちが主人公?)を始め、大道将棋の今井さんから政治家、棋士の面々、ほか脇役にいたるまで一人ひとり個性的で人間くさくて魅力的。また彼らのやりとりは小気味よく、時に落語を思わせるようなところもあります。 たくさん出てくる将棋の型やモデルとなった棋士のことも、知っていればきっともっと楽しめるんだろうな、と思います。 | ||||
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著者の異色の作品で将棋の舞台が登場します。 登場人物像から物語は随分前の話ですが、将棋ファンの方たちにとっては懐かしい感じを抱きながら楽しく読めるでしょう。 著者はミステリー作家であるため、どうしてもそういうシチュエーションが織り交ぜてありますが、本作品にとっては殺人事件などは邪魔な扱いで、寧ろ将棋そのもののミステリー性を描いて欲しかったと思います。 また、ところどころ実名で棋士が登場したりしていますが、何だかちぐはぐな感じを受けてしまい、それならば始めから実名を使った形で描いて欲しかったと思います。 最後に残念だったのは、天才素人棋士・江崎秀夫のその後のことが書かれてないので、何処か不満を感じてしまいました。 | ||||
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物語は、将棋で始まり、将棋で展開し、将棋で幕を閉じる。 大道将棋から、プロの将棋界、無名の凄腕の将棋指しの登場、さらに、将棋がらみの事件。 将棋に関するウンチクや、プロの将棋界の話題、さらには、闇の?将棋界の話題まで、将棋一色だ。 物語には、いくつもの将棋勝負の場面が盛り込まれている。 そういう点で、勝負の行方もからんで、ハラハラドキドキの展開だ。 本作品は、1986年に書き下されたらしい。 そのため、話題そのものや、人々の価値観に、少し古さを感じる。 しかし、時代を感じる厚い人情の機微も盛り込まれ、かえって価値を感じる。 それにしても、無名の将棋指しの江崎秀夫は、本当に強い。 将棋好きにとっては、大変楽しいが、そうでなくても、それなりに楽しい。 むしろ、ここまで将棋に徹した作品である事に、意義がある。 | ||||
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この作品は内田先生のいつもの作品とはちょっと違います。ミステリーではあるけれど、事件の謎解きよりも、将棋の世界に重きを置いている感じ。私は全く将棋はわかりませんが、将棋を知っている人なら、この人物はあの人をモデルにしてるんだな、っていう読み方もできるし、棋譜を頭に思い浮かべることもできるのでしょう。 でも、将棋を知らなくても楽しめる作品であることは間違いありません。浅見光彦も信濃のコロンボも出てきませんが、こういう異色作を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。 | ||||
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本書は将棋ファンにとって名著の誉れ高い小説です。 升田幸三・大山康晴といった一時代を築いた巨星ともいうべき棋士をモデルにしているあたりからして、本書のユニークさは伺えます。個性的な登場人物に支えられてストーリーはどんどんテンポ進んでいきますのであっという間に読んでしまいますね。 第7章のラストにまだ中学生だった羽生少年が実名で登場するあたりも興味深い描写です。 本書が書かれてから20年近く経ちました。升田・大山両氏とも今は亡く、盤上の解説者として途中に登場する芹沢博文も亡くなりました。本当に個性豊かな棋士が減って残念ですが・・・・。 フィクションではありますが、将棋の奥深さと面白さが随所にうかがえます。 勿論、将棋をよくご存知でない人も、普通の推理小説として楽しめますし、難しい理屈抜きで楽しめるエンターテイメント性に大変優れた作品だと思います。 久しぶりに再読しましたが、その魅力は色褪せていませんでした。 | ||||
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将棋を詳しくは知らないけど、興味がある人、というのはつまりは私のことでもあるのですが、そんな人に最適の本です。一応、ミステリーに分類されると思いますが、ミステリーの部分よりも、将棋の面白さを教えてくれる部分の方が大きいように思います。将棋の門外漢にも、将棋の面白さが、垣間見えるという本はありそうでなかなかないんです。将棋関連の本というのは、大体棋譜が載っていて、それが読めないと面白くない。ところが、この本は、そんな将棋の予備知識は全く必要ありません。それでいて、将棋って、なんだかすごく面白そうで、かつ奥も深そうだな、というのが伝わってきます。 | ||||
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大道将棋(道端等で詰将棋を解かせる)を生業とする父を持った美人女流棋士が、新幹線の車内で一通の封筒を預かってしまった事から事件に巻き込まれる。その父だが、兵庫の山奥から出てきたという青年に難問の詰将棋を解かれ唖然とする。実は青年、戦前にプロ棋士であったという父の消息を知るため上京したと言い、その父娘にも手掛かりを探してもらう依頼をする。引退が囁かれる将棋界の重鎮・柾田九段が長期休場していた名人戦予選に出場を宣言、また尋常ではない青年の棋力に目を付けた新聞記者が、現在進行中の将棋のプロアマ戦に彼を招聘、見事プロを撃破する。青年が父を探していたある日、青年は前述の大道将棋の親父が「師匠」と仰ぐ人に会い、将棋を一局指して別れるが、帰り際に貰った駒袋に書いてある字を見て、彼が自分の父と青年は確信する。柾田九段は見事名人戦挑戦権を獲得、中宮真人名人に挑む…。昭和五十年代の将棋界を舞台にしていると思われ、棋士の名前が実名に近く、雰囲気がかなり伝わってくる。殺人事件としては大したことはなく、むしろ昭和後半の将棋界を知ると言う感覚で読んでいく小説である。青年と父との再会の場面や、青年が詰将棋と格闘する場面は、将棋の持つ独特の雰囲気が味わえる。将棋に不案内な人でも一気に読めるよう丁寧に書いてあり、著者の棋力がかなりな事が窺える。なぜか、羽生善治だけは実名で登場する。 | ||||
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大道将棋(道端等で詰将棋を解かせる)を生業とする父を持った美人女流棋士が、新幹線の車内で一通の封筒を預かってしまった事から事件に巻き込まれる。その父だが、兵庫の山奥から出てきたという青年に難問の詰将棋を解かれ唖然とする。実は青年、戦前にプロ棋士であったという父の消息を知るため上京したと言い、その父娘にも手掛かりを探してもらう依頼をする。引退が囁かれる将棋界の重鎮・柾田九段が長期休場していた名人戦予選に出場を宣言、また尋常ではない青年の棋力に目を付けた新聞記者が、現在進行中の将棋のプロアマ戦に彼を招聘、見事プロを撃破する。青年が父を探していたある日、青年は前述の大道将棋の親父が「師匠」と仰ぐ人に会い、将棋を一局指して別れるが、帰り際に貰った駒袋に書いてある字を見て、彼が自分の父と青年は確信する。柾田九段は見事名人戦挑戦権を獲得、中宮真人名人に挑む…。昭和五十年代の将棋界を舞台にしていると思われ、棋士の名前が実名に近く、雰囲気がかなり伝わってくる。殺人事件としては大したことはなく、むしろ昭和後半の将棋界を知ると言う感覚で読んでいく小説である。青年と父との再会の場面や、青年が詰将棋と格闘する場面は、将棋の持つ独特の雰囲気が味わえる。将棋に不案内な人でも一気に読めるよう丁寧に書いてあり、著者の棋力がかなりな事が窺える。なぜか、羽生善治だけは実名で登場する。 | ||||
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内田康夫は、すごいとあらためて思わされた一冊だった。ここまで将棋のことをこと細かく調べそして、登場人物の絡み合いや背景などとてもリアリティーのある表現で書かれていた。わざわざミステリーにしなくてもこのような力作をこれからもどんどん書いていってほしい。 | ||||
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