ダイナー
評判
ダイナーの評価:
4.23/5点 レビュー 137件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全245件 161〜180 9/13ページ
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4.23/5点 レビュー 137件。 B ランク
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一応舞台は日本で登場人物(の大半)は日本人のはずだが、そう思わせない虚構を組み上げる非日常感がある。
主人公オオバカナコは安い命と引き換えに殺し屋専門のダイナー(定食屋)でこき使われる事になったウェイトレス。店を取り仕切るボンベロは元殺し屋の天才料理人。ダイナーを訪れるのは一癖も二癖もある強烈な殺し屋たち。
縫い痕と傷だらけの皮膚をもつフェミニストな爆破屋スキン、愛犬のドーベルマンに自分と同じ名前をつけて可愛がるブロウ、見た目は十歳前後の無邪気な子供だが実は……なキッド、ボンベロの元恋人にして超美人な炎眉。
いずれも負けず劣らず強烈にキャラが立った殺し屋たちが次々登場してはあっさり退場していくのがもったいない。人物造形や道具立てはラノベっぽいが、カナコのコミカルでライトな一人称や憎まれっ子世に憚る軽口が、ともすると陰惨に傾きがちな物語に救いをもたらす。
グリルで肉汁滴らせ焼き上がるパテの横、涎沸く料理の横で容赦なく行われる殺人拷問解体の酸鼻を極めた一連の描写。でもページをめくる手がとまらない。
ダイナーに訪れる殺し屋は世間に疎まれ普通の人間に忌み嫌われる。
だがダイナーではボンベロのルールに従う限りにおいて、どんな異常者でも客として遇される。ルールの外で産み落とされ、殺す事と生きる事を同義としてきた彼らが、ダイナーのルールに守られて皆どこかリラックスした様子で客として振る舞う。
生きる事は食べる事、生きる事は殺す事。
その大前提にのっとって救われない過去と罪を背負った、救われない者たちのチープで壮絶な生き様と死に様。
実在の猟奇殺人犯をモデルにした殺し屋たちの生い立ちはとんでもなく過酷で極めつけに悲惨だが、そこから極めつけの晩餐が生まれる。
ボンベロの寡黙で不器用な優しさと一般人上がりの甘さがぬけないカナコのおばかさ、そんな二人が次第に息の合った師弟としてコンビとして店を切り回していくのが痛快。コントのようなコミカルでテンポよい掛け合いと映画のようにオシャレな台詞回しも秀逸。
個人的には三池監督に実写映画化してほしいと思いました。