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白昼堂々
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【この小説が収録されている参考書籍】
白昼堂々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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dvdはあまり面白くなかった | ||||
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この「白昼堂々」は,つい先日(9/19)に記した、映画評「白昼堂々」の原作者たる結城昌治氏(1927/2/5-1996/1/24:69才没)のオリジナル小説だ。 私は、本が先か映画が先か、感心を傾ける物語は、いずれにせよ原作に当たることを良しとしている。そして、多くの場合、原作を読んで、映画化されたものを見ると、随分駄作に仕上げたものだと低評価になる場合が多い。これは、小説を読み、頭の中で広がる画面と、映像として監督(もしくは脚本家)の思考の中での解釈の差異だとか、映像収録時間という制限の中で、物語を適当にアレンジせざるを得ないことから宿命的な問題とも云えのだろう。 さて、この結城昌治氏の本は初めて読んだが、非常に読み易く、ストーリー構成も巧みで、非常に理知的な文章力のある作家だと思える。ただ、私の関心は、九州某所に存在したという「泥棒」に関することが出発点だったので、そのことを中心に書き留めてみたい。 作者のあとがき(文末3ページ)によれば、本小説はS40年6月から12月にかけて「週刊朝日」に連載されたそうだ。ところが、その連載後間もなく、九州から上京した本物の万引き集団13名が検挙される事件が起こった。ここで、本物と記したのは、本小説の発想の起点となる事件を、彼ら泥棒集団の、日本橋「三越」での一斉検挙を知ったのは、S34年の新聞紙上だったのだと記している。 そして、作者はこうも記している。本書執筆前に九州筑豊の某所を訪ねたが、彼ら泥棒を取材することはなく、寂れゆく炭鉱の不況と、泥棒団の発生とを関連付けた小説構想を練るためだったと述会している。 しかし、日本橋三越事件(S34年)から6年を経て再び泥棒団の一斉検挙が繰り返されたのを知り、唖然としたと記している。とすると、件の泥棒団は、少なくても6年間、その前後2年づつを摘発を逃れて活動したであろうことを考慮すれば、10年という期間(想定S32-S42年)に存在していたと伺われるのだ。 | ||||
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犯罪者… 共感する場合もあります。 しかし、この作品の犯罪者たちには、共感出来ませんでした。 なんか、人生をさぼって、安直な道を選んでいるような… ましてや、それを正すべき家族が、疑問を持たずに、同じ道に入っていく。 いいの? それで? と感じました。 | ||||
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結城昌治にすっかりハマりました。 もっと作品を読んでみたいです。 | ||||
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例えば五木寛之が「青春の門・筑豊編」で描いた男らしいきっぷに満ちた任侠道に生きる者たちと比べると、この小説の登場人物たちはどうしようもない連中であるが、むしろこっちの方が本当の筑豊に近いのではないか。ずるがしこく、抜け目なく、虚勢をはるが人はよく、見栄っぱり 親切・・・任侠に対するあこがれは今でも満々とある。 この「白昼堂々」が書かれたころは石炭から石油にエネルギーがとってかわられ、高度成長経済の始まりが予感され、筑豊は炭鉱の閉山があいつぎどん底の時代ではあったが、意識するしないはそれぞれではあったが、明るい兆しがあったのは事実である。この小説の作家はすりを「職人芸」として礼賛したい意思がやまやまである。現代の禍々しい事件と比べるとなんとのどかで牧歌的雰囲気に満ちていることか。大変面白かった。 | ||||
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その昔、NHKでドラマ化されたのに、舞台と見なされた村(作中では実名は出てこない)の抗議があって放送中止になったもの。まあ当時の中間小説としては普通の出来。1965年6月から12月『週刊朝日』に連載。1959年の日本橋三越での集団万引き事件にヒントを得たものだが、連載中にまたこの窃盗団が三越で捕まるということがあった。コン・ゲームでもなし、ちょっとしたタネはあるがさしたるものではない。窃盗団の面々の群像劇としていくらかユーモラスに描いていて、暇つぶしにはいい。まあ、昭和40年代の雰囲気に懐かしさは感じる。いってみれば結城昌治らしい上品な作風である。 | ||||
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どこにも売っていなくて(近隣地区)、アマゾンで見つかり、親も喜んでおりました。 | ||||
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もし、スリたちが危険を回避するために 割の高いものを効率よく入手する 万引きに集団でいそしんだら… そんな作品がこの作品です。 とにかく、割といい仕事のために 頭を全力投球です。 と、いうかそんな素晴らしい頭があるのならば 他のほうに、とはいいたくなりますが 彼らにとっては生活がかかっていたのですから… 彼らの行動の中心は「悪」であります。 そのためこのような悪は露見し、 やがてそのデパートにも大きな影響を及ぼすこととなるので そのままにはなりません、 栄光を重ねていた彼らにも やがて落日の日がやってきます。 でもそれでも彼らは最後の賭けに出るのです。 ですが… こっけいな、とは思いますが これってある意味私たちの欲を 象徴しているように思えます。 普通の人は「抑制」が聞くからそうしないだけ。 もし人間に抑制がなければ… いろいろと面白い作品ではありました。 | ||||
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痛快なテンポでとても楽しめました。 ただ、最後がちょっと残念。映画The Sting張りの気持ちの良いラストを期待してたのですが、そう持ってはいけない時代だったのでしょうか? 後書きによると、泥棒村を組織化するって、似たようなケースが丁度あって、それを新聞で読んでヒントを得たけれど、中身は完全創作ということですが、実施の泥棒軍団が再犯で捕まったとき、自分たちは「白昼堂々」のモデルと取り調べて言ったとか・・面白いですね。 当時はとても有名な小説だったのでしょう。 | ||||
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伊坂幸太郎の『3652』というエッセイに出てきました。良い本です! | ||||
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この白昼堂々は、nhkの水曜ドラマで予告編を見て、来週を楽しみにしていたら突然延期になってそれっきり見逃してしまったのだ。 山城新伍が主演で、面白そうだったのだけれど、モデルとなった地域(福岡県の筑豊のとある町)がnhkに抗議したのだ。 「まったく、あの村は」とぼやいたものだ。フィクションなのだからと思うのだが、当事者としては我慢ならないのだろう。 その小説、読んでみたのだが、実にあっけらかんとしているのだ。 筑豊の人間は「罪悪感がなく、謝ればすむと思っているし、謝ったら許すのが人情」という風潮があるのだが、まさしくその通りの登場人物達だ。 実に魅力的な人たちばかりだ。 やっていることはスリであり万引きであり、犯罪。 当然、現実にはやっていけないことなのだが。 「悪いこと、してみたい」という人間の潜在意識を後ろめたくなく発散させてくれる小説だ。 | ||||
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この白昼堂々は、nhkの水曜ドラマで予告編を見て、来週を楽しみにしていたら突然延期になってそれっきり見逃してしまったのだ。 山城新伍が主演で、面白そうだったのだけれど、モデルとなった地域(福岡県の筑豊のとある町)がnhkに抗議したのだ。 「まったく、あの村は」とぼやいたものだ。フィクションなのだからと思うのだが、当事者としては我慢ならないのだろう。 その小説、読んでみたのだが、実にあっけらかんとしているのだ。 筑豊の人間は「罪悪感がなく、謝ればすむと思っているし、謝ったら許すのが人情」という風潮があるのだが、まさしくその通りの登場人物達だ。 実に魅力的な人たちばかりだ。 やっていることはスリであり万引きであり、犯罪。 当然、現実にはやっていけないことなのだが。 「悪いこと、してみたい」という人間の潜在意識を後ろめたくなく発散させてくれる小説だ。 | ||||
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デパートの屋上には必ず小さな遊園地があって子供たちが楽しみにしていた時代の話。 昔は有名なスリ、今はデパートの保安係をしている男が故郷の筑豊に帰り、くすぶっていた仲間たちを組織して、デパートの集団万引きを始める。やがて、警察の手が迫り最後の大博打に打ってでるが…。犯罪者が主人公だが、作者ならではのユーモア溢れる筆致のおかげで嫌味はなく、ラスト近くでは「うまくゆけ」と応援していたりする。 本作、2度映画化されており、併せて楽しんでいただきたい。タイトルそのままの「白昼堂々」(68、松竹)は野村芳太郎監督、渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、有島一郎、フランキー堺など出演。内容もずいぶん変えた「女咲かせます」(87、これも松竹)は、森崎東監督、松坂慶子、役所広司、名古屋章、川谷拓三など。田中邦衛は両方に出演! | ||||
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デパートの屋上には必ず小さな遊園地があって子供たちが楽しみにしていた時代の話。 昔は有名なスリ、今はデパートの保安係をしている男が故郷の筑豊に帰り、くすぶっていた仲間たちを組織して、デパートの集団万引きを始める。やがて、警察の手が迫り最後の大博打に打ってでるが…。犯罪者が主人公だが、作者ならではのユーモア溢れる筆致のおかげで嫌味はなく、ラスト近くでは「うまくゆけ」と応援していたりする。 本作、2度映画化されており、併せて楽しんでいただきたい。タイトルそのままの「白昼堂々」(68、松竹)は野村芳太郎監督、渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、有島一郎、フランキー堺など出演。内容もずいぶん変えた「女咲かせます」(87、これも松竹)は、森崎東監督、松坂慶子、役所広司、名古屋章、川谷拓三など。田中邦衛は両方に出演! | ||||
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犯罪小説でありながら、暗さを微塵も感じさせない個性的なキャラが続々登場する。 彼らと対峙する刑事たちもまた、クセがあっていい。 彼らが繰り広げる追いつ追われつの展開に、見事に引きずりこまれてしまった。 愉快痛快きわまりない作品である。 | ||||
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犯罪小説でありながら、暗さを微塵も感じさせない個性的なキャラが続々登場する。 彼らと対峙する刑事たちもまた、クセがあっていい。 彼らが繰り広げる追いつ追われつの展開に、見事に引きずりこまれてしまった。 愉快痛快きわまりない作品である。 | ||||
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