柔らかな頬

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評判

柔らかな頬の評価:

3.79/5点 レビュー 154件。 B ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全170件 141〜160 8/9ページ
No.30
(5pt)

心の漂流

誰しも自分の愛する娘が行方不明になったらどうなるだろう。それも家族の目を盗み愛人と愛し合いながら,一瞬でも子どもを捨ててもいいと思ったその翌朝に。行方不明の娘を捜すためだけの果てしない心の漂流の旅。何処まで行ってもたどり着けない暗く冷たい夜の海を漂う主人公。彼女を取り巻く人たちの,それぞれの心の内側から事件を見つめる構成は意外性があり新鮮だ。元刑事の存在がこの作品のキーポイントだと思う。彼もまた死という場所へ流れていく同じ漂流者だからだ。彼の最後の場面の切なさはこの作品全体の切なさを象徴しているように思える。最後の結末が必要かどうかは疑問だが,こいう終わり方もありかな。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.29
(5pt)

誰も読書を止められない

この作品は、とにかく構成がうまい。お題を先に出しておいて、そして中盤まで手の内を見せずに引っ張る。その後は、じっくりと事件に関わる人たちの心の内奥を写し取りながら物語を進めていく。事件によって崩れる家庭を描き、その後は個々に焦点を絞って徹底的に描き上げる。まるで、主人公を本流とするとそれに関わる人々は支流のようで、次第に川幅はどんどんと広がりやがて最後は大海原へ出る。偶然かもしれないが、主人公に関わる最初の男の名は「石山」で、最後に関わる男の名は「内海」で、まさに山から海へ流れる川のようだ。上下巻に分かれる長編だが、力作なのでおすすめしたい。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.28
(3pt)

う~ん。

全体的に(特に下巻)、ダラダラと話が進んでいく感じがしたけど、ときどき、テンポが変わってよかったと思う。しかし、最後の終わり方はもうちょっとうまくしてほしかったな。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.27
(2pt)

主人公に共感できなかった

文章力は素晴らしい。が、野性味、ワイルドさと自己中心的、利己的な幼稚さ、勝手さをはき違えた勘違い中年女の物語…という感じがして、最後まで主人公の気持ちに同調することができなかった。自意識過剰なところにも閉口。また、内海の「こんな奴いない」と恥ずかしくなるほどハードボイルドな設定にも退いてしまった。不倫の果てに長女が消えた、という設定は面白いと思うのだが…。OUTのようにラストに向けての失速が激しくなく、総じて面白かったとは思うので、時間の無駄とは思わないが。主人公の性格が、もう少し正常に内省的な部分を持っていればなあ…。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.26
(1pt)

買って損した

~心理描写が良いというレビューを読んで買ってみたが、ヒロインの感情にも行動にもまったく共感できなかったし、感銘も受けなかった。作者の都合によって動かされているという印象しかなく、生の人間性が見えてこない。登場人物を突き放した描写というレビューもあったが、全く突き放していない、むしろヒロインは作者の愛情を一身に受けている感じがした。ミ~~ステリーはほとんど読まないので他のミステリー作品とは比較できないが、文学としてはレベルが低い気がした。~
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.25
(5pt)

素晴らしいとしか言いようがない

天下一品の傑作。謎と愛のミステリー。どこでどう人生がひっくり返るか全く分からないことを実感させてくれる小説。子持ちでありながら、他人と愛人関係も継続させている女性が主人公。不倫相手との情事の最中にふと漏らしたある言葉がこの小説の鍵を握ります。その後、主人公の娘が突然失踪。懸命の捜索(刑事が出てきたり、テレビに出演したり)にも関わらず見つけることが出来ず、主人公は追い詰められます。そして結局・・・。私が一番気に入ったのはラストシーンです。どうなるんだどうなるんだと考えを巡らしながら読み進んだので、このラストにはくっ!!と思いましたが、それはそれで実に良い余韻を残してくれました。直木賞受賞作も最近は面白くないものが増え、権威もがた落ちだなあと思ってますが、この作品は正に取るべくして取ったという感じがします。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.24
(4pt)

しみじみ・・・

謎なまま最後まで行ってしまうのでずっと怖かった。娘は殺されたのか、まだ生きているのか・・・。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.23
(5pt)

桐野夏生の凄さを受け止める

桐野作品はほとんど読んでいるが『柔らかな頬』はその中でもダントツである。この作品をジャンルで読もうとする読者にとってはミステリーとしての結末がないことが大きな意味を持つだろうが、子どもを失った主人公の孤独感・脆弱さ・荒涼さを桐野はこれでもか、というほど執拗に描きだす。不倫相手との姦通との引き換えとしての子どもの失踪という事件は、この事件に遭遇した主人公も含めた周囲の人間の人生をも奇妙で哀しいものへと変容させる。子どもを失うということは、現実に子どもが目の前からいなくなることを意味するのではない。子どもと過ごした自分自身の過去をも失うこと、全く異なる時間軸の中で新たな希望の道を模索することでもある。本当に愛する人に出会った主人公がその不倫の代償として失ったもの、あまりに残酷な結末に哀しさを覚える。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.22
(4pt)

救われない。。。

久々に本屋に立ち寄ってパっと目に付いた本でした。表紙なども凝っていていい感じです。子供が行方不明になった母親と末期ガン患者の元刑事の心の深いところにグっとくる作品でした。できれば 最後にスッキリしたかったかなぁー
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.21
(2pt)

それはないでしょう・・・

最近の話題ということで読んでみました。読み終えた直後の感想は『はぁ?』という感じで言葉もありません。上下巻を通じて話の流れが遅く、中だるみしている印象。主人公カスミの思いもイマイチ伝わらず、同じ話を何度も繰り返している感じがします。そして終わり方があまりに期待はずれ。個人的には怒りすら覚えました。上下巻でこれだけ引きずってこの結末はないだろう…と。本は趣味嗜好ですので何とも言えませんが、私は「がっかりの1冊」です。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.20
(4pt)

中盤までは秀逸。後半やや失速か。

石山との不倫に夢中になり、子ども達を「捨てても構わない」とまで思ったカスミ。そんな中、石山との逢瀬を作るために企画した北海道への旅行中に、現実に長女が失踪してしまった。本作品で最も優れているのは、この複雑な状況下で、複合的な罪の意識に苛まれるカスミの描写。カスミ自身が二十年前に親を捨てて北海道の実家を家出しており、不倫のために訪れた北海道で長女を失うという設定も、何か因果応報のようで作品に深みを加えている。また、末期癌に犯されて死を目前とした元刑事内海との邂逅も面白い。カスミの女としての強さに、逞しさにグイグイと惹きこまれていく。ただ、終盤の謎解きは本当に必要だっただろうか。中盤までが、単なるミステリーにとどまらない深みがあっただけに、後半がややありきたりに感じた。特に、種明かし的な最終章は不要だったとすら思う。尤も、全体として優れた作品であることには変わりなく、一読の価値はある。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.19
(4pt)

誰しもひとり。

~文庫版のダイナミックなデザインのカバーに目を惹かれ購入しました。果たしてこの柔らかな桃をこんな無惨な姿にしたのは誰なのか、想像力を駆り立てられます。ゆったりと、じっくりと主人公や周りの人々の内面を綴っていく物語。薄く薄く塗り重ねるかのような情念の表現。ここまでの枚数を割くほどのものなのかと苦痛に感じたりしましたが~~読み終えた今、その緻密さが結末をより印象深くしているのではないかと思えます。~
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.18
(4pt)

間違いなく代表作

桐野作品はほとんど読んでいたつもりだったが、この作品だけは今回初めて読んだ。言わずと知れた直木賞受賞作だが、幼児失踪事件を単なる謎解きのミステリーという素材で切り取らず、周囲の人間心理を巧みに描いた野心作といえる。女探偵ミロシリーズにおいても、著者の登場人物に対する徹底した覚めたまなざし、これでもかと突き放す潔さにいつも心痺れる。ただ、近著『グロテスク』にもあてはまるが、あまりにも多くの事件関係者の心の内側に分け入った描写が多く、少々散漫で冗長なきらいがある。その点で評価は星一つマイナスとなった。だが、間違いなく著者の代表作であるとともに、私自身がもっとも好きな作品である。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.17
(3pt)

救いの無さ健在

夫以外の男と大胆に繰り広げた情事の翌朝、忽然と愛娘が消えた。基本的には相関関係の無い「不倫」と「娘の失踪」、しかし当事者は失踪に「意味」を求める。「意味」とは天罰であり、地獄への道標となる。それぞれの大人の事情がいわば自分勝手に反映された「意味」。だから「意味」は何通りにもなってそれぞれの大人を責め苛む。贖罪への旅も、結局は大人のエゴに過ぎないという作者の冷酷な視点が、そこにはある。事件に巻き込まれた者がその後多くを失い人生を狂わせる中、主人公の娘探しは続く。登場人物に全く救いの手を差し伸べない作者の冷徹な筆致は健在。個人的には「OUT」の方がまだカタルシス、というか生きる力みたいなのが得られて後味が良かったが、この話の結末は……議論が分かれるところではないだろうか。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.16
(4pt)

おかげで強くなれたよ!

残酷な話だと思います。でも人間の本質を巧く描けてるのでは?実は私も主人公と同じ状況にありました。少し前までですが…子供を捨ててもいいと思った事もあります。結局はできなかったけれど。主人公が抱える閉塞感や孤独感、痛いほどわかりました。読んでいて辛かったけれど、最後は不思議と癒されました。おかげで少しだけ強くなれたような気がします。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.15
(5pt)

誰も救えない世界

 文庫版の帯にはユニークな作りがある。表紙も、だが。普通は一冊タイトルも何も表示されるが本作は違う。まあ、単純に分かる仕組みなのだが、帯だけじゃないということに。 タイトルは「柔らかな頬」なのだがこれに込められた意味とはいったい何なんだろう、それを巡る旅じゃないのかと思う。 これは小説なのかと読み終えたとき思ったんだが。正直でポジティヴな意味で。内容は「OUT」のように凄惨でもなんでもないし、人間関係と言う面では「光源」に近い感じもするが、本作に至っては起承転結の幅が殆どない。途切れ途切れのストーリー。 前半は手が止まらないだろう。石山との関係。自分勝手なのは昔から。どうなってもいいと思った過去。全てを捨て去って繋がってきた現在。カスミにとって何を意味したんだろうか。そして別れは、最大の悲しみである娘を失ったことに関しては。 加害者という加害者でなく全てと言っていいくらい被害者だらけである。全ては失踪事件から繋がってくるわけだが、カスミが最大の被害者であることに変わりなく、カスミのせいでそれは広がる。隠せなかった不倫。寧ろ、それはカスミの意思だった。しかし、被害は自分だけじゃなかった。 本作に魅力的なキャラは誰もいないと思う。誰にも感情移入なんて出来るはずがない。元々そういうのが桐野夏生小説なんだろう。何にしても、マイナスな人間を書きつづって話を作るのが彼女の主体であるから、わざわざ意識しないのだ。キャラ作りは、重要。ストーリー立ても重要。彼女のオリジナリティの生きる世界で存分に浸かれる。下巻も是非買って欲しい。いいストーリーじゃないが、刻み込まれるストーリー。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.14
(5pt)

「下」を買わない人がいるとは思えないですが。。。

まだ読んでない方、文庫化を期に是非どうぞ!!ラストに賛否両論だと聞きましたが、どちらにしても名作だと思います。本当にこんなミステリーもありなんだ!!という「目から鱗」感ばりばりです。特に各女性の内面に重厚感、リアリティがあると思います。普段言葉に出来ない「違和感」や「もやもやした感じ」とか女性特有の醒めた物の見方とか愚かしさとか・・・とてもうまく表現されていてすごく納得しながら読めました。しかも途中何度も「えーっ?」と思わず前のめりになるような仕掛けもあり・・・。とにかく買いです。充分に時間を確保してから読んで下さい。絶対途中で止められません
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.13
(5pt)

このラストだからこそよかったと思う

まだ読んでない方、文庫化を期に是非どうぞ!!ラストに賛否両論だと聞きましたが、どちらにしても名作だと思います。本当にこんなミステリーもありなんだ!!という「目から鱗」感ばりばりです。特に各女性の内面に重厚感、リアリティがあると思います。普段言葉に出来ない「違和感」や「もやもやした感じ」とか女性特有の醒めた物の見方とか愚かしさとか・・・とてもうまく表現されていてすごく納得しながら読めました。しかも途中何度も「えーっ?」と思わず前のめりになるような仕掛けもあり・・・。とにかく買いです。充分に時間を確保してから読んで下さい。絶対途中で止められません。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.12
(4pt)

その土地の

空気というか風土を感じることができます。苫小牧に一度旅行に行ったことがあるせいかもしれませんが・・・。行き場のない思いをこのまま私も背負っていくのかと思いきや最後に選択肢を与えて頂いたので少し安心・・・いや なんだろう 
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.11
(3pt)

長かった・・・

ウーンおもしろかったけど、個人的には『グロテスク』の方がよかった!もし自分が母親だったら、主人公の気持がよりわかりやすいのかな?最後の部分(どういう所かはネタバレになるので書かない)はいらなかったと思う・・・ずっとミステリアスなままで終わった方がヨカッタと。だってこのお話は、主に主人公と愛人と元刑事の感情を語ることがメインでしょ?だったら無理に「答え」を書く必要はなかったのでは(アレが本当に「答え」になってるかどうかは疑問だけど)。「答え」を書いたことで、作品のクオリティーが下がった気がするのは私だけでしょうか??抽象的なことばかり書いて、わかりにくくてすみません。でも読んだ方なら私が何を言いたいのかわかってくださるのでは?と思います。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194