柔らかな頬

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評判

柔らかな頬の評価:

3.79/5点 レビュー 154件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全170件 101〜120 6/9ページ
No.70
(5pt)

ドラマもすばらしかった!

天海祐希主演でドラマ化されたものを見た後にこれを読んだが、ドラマ、本ともにすばらしかった!ドラマを先に見てる人でも十二分にたのしめると思う。桐野夏生は自分にとって、あまり立て続けに読みたい作家ではないが、気力、体力ともに下降してグタグタ腐ってる最中に読むと、主人公の女性のサバイバル精神に触発され、身の内にふつふつと力が湧いてくるので好きだ。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.69
(4pt)

買う前に

ハッキリ言います。最後まで読んでスッキリできるような小説ではありません。読めば分かると思いますが、結局読者個人個人に判断してくださいって事なのか?
とりあえず、本当にスッキリできませんでした。なのになぜこんなに星4なのかと言うと、それだけ文章が上手く、読めるからです。
個人的に好きってのもあるかもしれませんがね。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.68
(4pt)

人間の本質

人間臭さの表現が上手いと思った。
人は誰しも何かを背負い、嘘をつき、自分をごまかして生きている。
主人公の生い立ちから現在に至るまでの人生が細かく描写され
その中で主人公は素直に気持ちのまま生きようとしていた。
そして、情事のときに娘がいなくなり、後ろめたさの中で娘を探しながら自分の生きたかった人生を感じてゆく。
中盤まではスピード感があった。
後半部分がやや失速した感じに思えたのが残念だ。
エンディング部分は納得のような一味足りないような感じに思えた。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.67
(3pt)

もう1回読んでみようかな。

不倫旅行中に幼い娘がいなくなってしまい、主人公(女)は自己嫌悪に陥る。
疑わしい人物は、あの人もあの人もあの人も・・
という具合に、登場人物のほぼ全員に娘を誘拐する動機があるような書き方をしており
とにかく次の展開が気になって仕方なかった。
ラストについては賛否両論があるようだが、
結末でドギモを抜かれたい人にはおすすめできない。
読み物としての広さ深さを求めたい人はどうぞ。
ちなみに私の場合、前者の感覚で読んでいったので
読み終わったときには正直がっかりした。
ただ、今これを書きながら再度読んでみようかと思っている。
隠された真実を読み落としているような、そんな気がしてきた。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.66
(4pt)

面白いです

 登場人物の心理や場面の情景には、臨場感があふれていてドキドキするものがありました。
 ミステリーとしてはどうなのでしょうか?賛否両論あるみたいですが、ちょっと物足りない気がします。
 しかし、主人公と同じ北海道出身者として自分に重なるようなものがあって全体的には自信を持ってお薦めできる一作です。
 桐野氏の他の作品も読みたくなりました。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.65
(3pt)

この女、嫌い・・・なのに

主人公がどうしても好きになれない、
桐野作品のヒロインはたいてい心惹かれるのに。
救われようと思うなよって言いたい。
桐野作「グロテスク」の人物以上に
グロテスクに思える。
最後があのようにすっきりせず終わったのは、
これからも続く彼女への天罰だと思いたい。
とまで思ってしまうのは、私が母親という立場でのみ
読んでいるからなのだろうか?わからん・・
男性諸君は、この女に惹かれるのだろうか?
今まで読んだ桐野作品の中で唯一嫌いな一冊なのに・・・
主人公の女も男も気に入らんのに・・なぜだか
あとをひかれる読後感でもう1度読み返している自分がいる。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.64
(1pt)

合わない・・・

終始自分だけを哀れみ、自分を埋める存在を求めるため
失踪した娘を探す主人公に、娘への悔恨を見出すことはできない。
彼女が感じているのは、唯一自らへの同情なのだ。
作品としては一貫して主人公に寄り添う形で描かれているため、
主人公の魂の放浪とやらがまったく心に染みず、
やりきれない気持ちと腹立たしさだけが残った。
筆力はあるのだと思う。しかし、それで描かれた心象は
おぞましいの一言に尽きた。そうとしか感じ取れなかった。
世界に絶望して、孤独を埋める術を探すほどに賢しくもなく、
物語の裏側で潰えていったであろう存在が不憫でならない。
あんな風にしか扱えないなら、生まなきゃいいのに。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.63
(3pt)

作者の責任

桐野夏生は好きな作家。
ヤクザとけんかしたこともないだろうおぼっちゃま教授が
薦めなくてもOUTはすごいし
『テロリストのパラソル』の2年も前に
『顔に降りかかる雨』を書いていたのもすごい。
でも
やっぱりこれはいただけない。
作者には作品のラストを語る責任があると思う。
もちろん手法の一つとして余韻を残したり
読者の想像に任せるというのはありだとしても。
子供を失った夫婦いや家族が崩れていく様
本来は何の関係もなくても
自分が咎められる行動をとっていたときに
不幸を受けたときに感じる罪の意識
死んでいくもののせつないような無力さ
それらすべて見事に描いていると承知したうえで
あえてこの作品は評価できない。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.62
(3pt)

作者の責任

桐野夏生は好きな作家。
ヤクザとけんかしたこともないだろうおぼっちゃま教授が
薦めなくてもOUTはすごいし
『テロリストのパラソル』の2年も前に
『顔に降りかかる雨』を書いていたのもすごい。
でも
やっぱりこれはいただけない。
作者には作品のラストを語る責任があると思う。
もちろん手法の一つとして余韻を残したり
読者の想像に任せるというのはありだとしても。
子供を失った夫婦いや家族が崩れていく様
本来は何の関係もなくても
自分が咎められる行動をとっていたときに
不幸を受けたときに感じる罪の意識
死んでいくもののせつないような無力さ
それらすべて見事に描いていると承知したうえで
あえてこの作品は評価できない。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.61
(5pt)

腹の底に響く圧倒的な存在感

私は、物語の奥底に流れ続ける重低音を、読中ずっと感じていた。
それは主人公カスミが幼い頃に、毎日聞いていた北海道の暗い海の海鳴りなのだろうか?
高校を卒業したカスミは、その海から、鬱屈した平凡な毎日から逃れようと東京に出た。そして都会での生活という海の中で再び漂流し、不倫に溺れようとする。「子供を失ってもいい」とさえ考えるカスミの前から、自分に良く似た幼い娘が失踪する。我が子を探し続けるカスミが、本当に求めていたのは、北海道に捨ててきた自分自身の真実なのか。人生に流れる奇妙な縁で、20年ぶりに留萌の村に帰ったカスミ。娘の捜索には何の進展も無いが、カスミの夢や、死にゆく内海の白昼夢として、数々の可能性が作者によって示される。悲しいほどの救いの無さ。何が現実で何が夢なのか?何が事実で何が想像なのか?読者さえ、作者の術中に嵌まり、文章の中を漂い続け、小説の終わりに呆然と立ち尽くす他は無い。しかし、本を閉じた瞬間から、耳について離れない海鳴りと、作者の圧倒的な筆力とに、いつまでも浸っていたいと強く希望する自分がいる。
文句なしの五つ星、作者の文句なしの代表作。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.60
(5pt)

因果は巡る

故郷・北海道から家出して飛び出し、東京で結婚したカスミ。不倫相手・石山との情事を目的に、2人の家族を伴って北海道の別荘を訪れたカスミを待っていたのは長女・有香の失踪事件だった。カスミの漂泊はここから始まったのだった。
人里離れた別荘地での失踪事件をテーマにしているが、謎解きがメインではなく、登場人物たちのほの昏い心理描写が読みどころ。この点、著者の「OUT」と共通している。
親を捨て、不倫の末に夫と子供を捨てようとしたカスミ。同じくエリートの地位と家族を捨てようとした石山。念願の刑事になったとたんに若くして死病に冒された内海。有香の失踪をきっかけに、彼らが自らの犯した「罪」に苛まれ、苦悩する様子が克明に描かれている。ぞくぞくするほど読み応えがある。
本書のこのような結末には賛否あろうと思うが、個人的には非常に満足のいく読後感であった。著者の「OUT」を超える作品と評価したい。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.59
(3pt)

再生か?開き直りか?

「捨てたはずの北海道なのに・・・。」カスミは石山に誘われて、支笏湖畔の
別荘にやってきた。そして、お互いの家族の目を盗み、石山との逢引を重ねる。
そんな中、カスミの娘有香が行方不明に!何年も有香を探し続けるカスミの前に、
ガンで余命いくばくもない元警察官の内海が現れた。
カスミの探しているものはいったい何だったのだろう?本当に娘の有香だったのか?
本当に捜し求めているものは、案外自分の心の内にあるのかもしれない。
あれほど嫌っていた北海道。そして両親。だが、最後にカスミがたどり着いたのは
嫌っていた場所だった。母の生きざまや内海の命が消えゆくさまは、カスミの
生き方を変えようとする。開き直りなのか?再生なのか?それはカスミ自身にも
分からないような気がした。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.58
(5pt)

「OUT」とならぶ桐野氏の代表作

第121回直木賞受賞作
2000年版 このミス5位
2000年文春ベスト10 4位
「OUT」とならぶ桐野氏の代表作。
直木賞というと作者の旬をすぎたころの作品が候補作路なるケースがままみうけられるが、この作品にかぎっては、とるべくしてとったという印象である。
北海道の小さな町での未来を悲観し18歳で親を捨てて上京した主人公カスミ。十数年ぶりに不倫相手の家族と自分の家族を伴い、北海道の別荘を訪れることになるが、そこで自分の長女が神隠しにあったように失踪してしまう。
この作品は、この長女の失踪事件をベースに進行するのであるが、数通りの解釈が作品中で提示されるものの、結局最後まで真実は明らかにされない。このことをミステリーとしてアンフェアととらえる向きもあるかもしれないが、あくまでも真相を幾通りかに絞った上で、読者によっていかようにも解決させることができ、安易な?真相を提示されるより、作品の質が高まっているように感じた。むしろ、この作品はミステリーの形態はとりながらも、謎解きではなく、事件を通した登場人物達の心情の変化、魂の漂流に重きをおいた作品であり、そういった意味で優れた作品にしあがっているように思う。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.57
(5pt)

謎解きではなく、事件を通した登場人物達の心情の変化、魂の漂流に重きをおいた作品

第121回直木賞受賞作2000年版 このミス5位2000年文春ベスト10 4位「OUT」とならぶ桐野氏の代表作。直木賞というと作者の旬をすぎたころの作品が候補作路なるケースがままみうけられるが、この作品にかぎっては、とるべくしてとったという印象である。北海道の小さな町での未来を悲観し18歳で親を捨てて上京した主人公カスミ。十数年ぶりに不倫相手の家族と自分の家族を伴い、北海道の別荘を訪れることになるが、そこで自分の長女が神隠しにあったように失踪してしまう。この作品は、この長女の失踪事件をベースに進行するのであるが、数通りの解釈が作品中で提示されるものの、結局最後まで真実は明らかにされない。このことをミステリーとしてアンフェアととらえる向きもあるかもしれないが、あくまでも真相を幾通りかに絞った上で、読者によっていかようにも解決させることができ、安易な?真相を提示されるより、作品の質が高まっているように感じた。むしろ、この作品はミステリーの形態はとりながらも、謎解きではなく、事件を通した登場人物達の心情の変化、魂の漂流に重きをおいた作品であり、そういった意味で優れた作品にしあがっているように思う。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.56
(5pt)

代表作

第121回直木賞受賞作2000年版 このミス5位2000年文春ベスト10 4位「OUT」とならぶ桐野氏の代表作。直木賞というと作者の旬をすぎたころの作品が候補作路なるケースがままみうけられるが、この作品にかぎっては、とるべくしてとったという印象である。北海道の小さな町での未来を悲観し18歳で親を捨てて上京した主人公カスミ。十数年ぶりに不倫相手の家族と自分の家族を伴い、北海道の別荘を訪れることになるが、そこで自分の長女が神隠しにあったように失踪してしまう。この作品は、この長女の失踪事件をベースに進行するのであるが、数通りの解釈が作品中で提示されるものの、結局最後まで真実は明らかにされない。このことをミステリーとしてアンフェアととらえる向きもあるかもしれないが、あくまでも真相を幾通りかに絞った上で、読者によっていかようにも解決させることができ、安易な?真相を提示されるより、作品の質が高まっているように感じた。むしろ、この作品はミステリーの形態はとりながらも、謎解きではなく、事件を通した登場人物達の心情の変化、魂の漂流に重きをおいた作品であり、そういった意味で優れた作品にしあがっているように思う。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.55
(3pt)

ミステリーなのかな・・・

ミステリーと思って読見始めたので、この終わり方には大不満でした。しかしミステリではなく普通の(?)小説だとしたら、後半の夢と現実が交錯させた表現も含め「色々な解釈の仕方があるのだ」ということで、不自然ではないです。女性独特(と思われる)の心理・・・カスミの典子に対する羨望の混じった嫉妬や、サチコがカスミに両親の消息について嘘をつく箇所等等・・・を描き方が巧みで一人一人を違和感なく受け入れることができると感じました。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.54
(4pt)

漂流と邂逅

「理不尽」あるいは受容不可能な状況に押し出され、流浪に漕ぎ出す主人公二人の、複合幻想と邂逅の物語。桐野夏生の物語の多くは、周辺、辺境、下層へ「回帰」あるいは「堕ちていく」ことへの、妥協なきカタルシスを描く。「人の『文学的』解放」というものをこんにち彼女ほど描けている作家はいないだろう。いささかの強引さと、結末が蛇足でありその無意味さは気にかかったがそれ以上に著者の「人(女性)の解放」への首尾一貫したこだわりがある。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.53
(4pt)

ラストがね・・・

 不倫相手との家族ぐるみの旅行の最中、突然失踪した幼い長女。それを機にピンと張った糸の様にぎりぎりの所で保てれていた幸せな家庭生活は脆くも崩れ去ってしまう。主人公は失踪した娘を、死の臭い漂う末期癌患者の元刑事と共に探しに行くのだが・・・という流れのお話。 話の流れは面白かったし、一気に読ませてくれるだけの文章力ではあった。しかし終盤に近づくにつれ夢と現実、嘘と真実が入り乱れるような混沌とした描写を用いて著者自ら話を崩壊させてしまったような気がする。結局自分で創り出した少女失踪の原因を、自分で解くことが出来なくなってしまったそんな印象がぬぐえない終わり方だった。 最終章は・・・どこか映画の「セブン」に似た後味の悪さを覚えた。不要な気もするが、これがあるからこの話は他の普通の話と一線を画するものになった気もする。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.52
(3pt)

ミステリー?ヒューマンドラマ?

主人公・カスミの娘が行方不明になると言うことからミステリーだと思って読み進めていました。しかし死を宣告された元刑事・内海が登場する辺りから物語はヒューマンドラマの色を濃くしていきます。人間描写・心理描写が多く、「生きるとは何か」「死ぬとは何か」という人間の究極のテーマについて深く考えさせられます。内海やカスミが娘の失踪に関する夢を見るのですが、読み手は夢想と現実の区別がつかなくなります。あらゆる解釈が可能な物語だと思われます。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.51
(5pt)

美は醜、醜は美

主人公の女の思考が、怪物の内面を覗いているようでゾッとした。男が女に感じる「不可思議な神秘性や自由奔放な魅力」は、この怪物性(=視野が狭く利己的で即物的な思考)なのかもしれない。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075