柔らかな頬

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評判

柔らかな頬の評価:

3.79/5点 レビュー 154件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全170件 121〜140 7/9ページ
No.50
(5pt)

美は醜、醜は美

主人公の女の思考が、怪物の内面を覗いているようでゾッとした。男が女に感じる「不可思議な神秘性や自由奔放な魅力」は、この怪物性(=視野が狭く利己的で即物的な思考)なのかもしれない。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.49
(4pt)

最後まで一気に読みました

「犯人は誰なの?」と最後まで一気に読んでしまいました。登場人物は比較的多いのですが、ひとりひとりの個性が強いので、読んでいて混乱することはありませんでした。好き嫌いが分かれる結末かとは思いますが、ほかの本とはひと味違う終わり方で、なかなか強烈な一冊でした。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.48
(5pt)

深い愛情と果てしない絶望

不倫相手が夫の知り合いでもあったため、二組の家族旅行という名の不倫旅行を企てた主人公、カスミ。その旅行先で愛娘が突然、行方不明になり、一時は不倫相手のために家族を捨ててもいいとまで思ったカスミは、激しい後悔と自責の念に打ちのめされます。主人公カスミを丁寧に描く一方で、他の登場人物達の心の動きも細かく描かれ、同じ出来事でもカスミの眼を通した事実や思いと、夫や不倫相手の感じる事実や思いが異なる点を浮かび上がらせていきます。同じ時を体験していても、理解する現実や感じる心は人それぞれなのだという当たり前の現実、いわゆる事実の多面性を、緻密な描写で丁寧に描きます。読み進むうち、カスミの深い絶望と母親としての溢れる愛情に、ぐいぐいと引き込まれていきます。カスミの絶望と愛情の深さにどっぷり浸かった頃に、より深い愛情と果てしない絶望が静かに頭をもたげる・・・そんなラストが待っています。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.47
(2pt)

何?

この作家の小説を初めて読みました。上巻はまだしも、下巻はストーリーが展開しないので、かなりつらい思いをしました。話の結論も良く分らないまま終ってしまい、全くワクワク、ドキドキ感がない話です。ミステリーなのに哲学書でもあるまいに、人生にそんなに迫らなくても良いのに。これって本当に直木賞?
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.46
(1pt)

なんだったの?

登場人物の描写が薄く「石山」とか「和泉」とか 苗字だけで書き進められても一瞬「これ 誰だっけ?」と 思ってしまう。最後は「・・・・は?」って感じです。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.45
(5pt)

私は満足しました。

主人公カスミの心にポッカリ空いた穴を埋めに行く物語だと思いました。決して、謎解きの物語ではないですね。生きるということは、何かを探しながら生きる事であり、全て解決と言うわけにはいかない。自分の中の満たされないものを抱えながら、悩みながら生きていく。そんな物語です。彼女の話はちょっとサービス過剰ではないか?と思うくらい細かく描写してくれるので、いつも読み終わったあとにイライラすると言う事はありません。ラストも賛否両論あるようですが、これで良かったように思います。ただ、自分が母親になってから読んでみるとまた違った感想を得られるように思います。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.44
(4pt)

ミステリとはいえないが面白い

桐野 夏生さんは「OUT」という主婦グループによる死体解体遺棄業の話(こう書くと殺伐としてるな~)でミステリ作家としてブレイクした作家で、この「柔らかな頬」はOUTの後発表され、直木賞を受賞した作品ということでミステリとして期待してしまいますが、はっきりいうと「これはミステリではありません」。なぜミステリではないかということを書くとネタバレっぽくなって面白さが半減するので(私の場合がそうでした)書きませんが、ミステリではないからといって「面白くない」かというと、それは違って「とても面白いです」。桐野さんの文章が非常に平明で読みやすくイメージを喚起するので、物語世界に没入しやすいのです。そしてその物語世界のいくつかのエピソードがとても面白いです。(わたしは、風俗嬢のヒモになる男の話が好きです。)発表されたときにミステリ読者の間で物議をかもしましたが、ジャンルにこだわらなければ面白い小説です。ただやはりわたしとしては正直言って「OUT」のほうがずっと面白いと思いました。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.43
(4pt)

闇と光

初めて読んだ桐野作品。このレビューを書いている今は他に四作読み終えています。この本を最初に選んだのは作者本人が「一番好きな作品」だと目にしたからです。作者を知るには最良であろうという安易な考えでした。「これはただのミステリーではない。読み終えるには魂を込めて読まなくては・・・」読み始めて程なく気づいた時には流れに巻き込まれていました。現実には思いもかけないようなことが重く重く圧し掛かって、日常が息も絶え絶えに乱されることが起こります。災害や家族の波乱の中、またこうして穏やかな光を浴びる時間がつかの間でも訪れることに驚きさえ感じます。「カスミ」が浮き沈みしながら人生を漂う様を私自身に添わせながら、最後にそれでもすっくと立っている彼女に感動し共鳴しました。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.42
(5pt)

子どもがいなくなってからどうやって生きていったらいいか。

幼い子どもを持つ身としては、始め感情移入してしまって、読むのが辛かったです。なので、最初に結末までのあらすじを読んでしまってから、テーマに沿ってゆっくり読みました。消えた子どもを捜す母親の内面は、桐野さんも子どもがいるのかどうかとても気になったほど、ものすごく書き込まれてると思いました。5歳の娘がいなくなるなんてことが起きたら、カスミのように一見つじつまの合わない人間になってしまうでしょう。あんなに筋の通った強い女性だったのが、ああやって変わってしまう。何かに頼ったり、失踪した日にこだわったり。桐野さんの本は他にOUTしか読んだことはありませんが、OUTの主人公が確固たる自分に向かって突っ走っていったのとは逆に、カスミは元々自分らしく生きていたのが壊れてしまい、今度は自分の外界というかこの世の常みたいなものも取り込んで(死んでないんだからやってかなきゃならない)人生のやり方を探し、結局自分自身・自我?なんてものは重要じゃない、不変の自我なんかないみたいなことを見つけていく話だと思いました。カスミは道弘さんのところに戻って、現実の時間を重ねている梨紗ちゃんのそばにいてあげてほしいなと切に切に願います。札幌に行くみたいでしたが。桐野さんは書き方が容赦ないので、弱気な私は暗い余韻ひきずりまくりで、私こそ救われたい!という感じです。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.41
(5pt)

最高!

桐野夏生さんの本は全て読んできましたが、これは特に好きな作品です!あえてラストをあのようにしたことで、「犯人探し」の小説ではないことに好感がもてます。桐野さんが描く登場人物って素敵だなぁ。ハラハラするけど、不思議な空気が漂った作品です。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.40
(3pt)

中盤は面白かったけどね・・・

直木賞受賞作が、文庫本になったというので買いました。中盤までは、ラストが気になって一気に読めますが、終盤になるにつれて、登場人物たちがうなされる「結末の夢」が気になり(これも著者の意図かもしれませんが、)イライラしてきました。しかし、全体としては直木賞の貫禄を漂わせる作品だったと思います。最終章は「衝撃的」「恐怖」といった感想があるようですが、私は少女がそう「思っていた」ということが、唯一のカスミへの「救い」だったのではないか、と思います。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.39
(3pt)

ほっぺ

故郷と両親を捨てた、ミダラな年増女の苦悩。と言う感じでだらだらと進んでいきますが、ラストは、鳥肌が立ちました。しかし、読み終わって、これ、直木賞ですか。という感じです。あまり感慨は残らないかな。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.38
(3pt)

桃のようなほっぺ

さくさくと読めました。次の展開はどうなるんだろう。と思いながら読み進めるとあっと言う間です。下が楽しみになります。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.37
(4pt)

作品としては極上

主人公は町工場で夫婦共働きのカスミ。不倫相手の別荘に家族で旅行に行った際に長女が行方不明になってしまう…。この事件をきっかけに、登場人物の人生が一変してしまうのですが、各登場人物の心の変化を、内面までえぐり出すように詳細に描かれています。作者の才能と、この本に対する情熱が感じられました。暗いストーリですが、読んで良かったと思えた作品です。この作品は極上だと思いますが、面白さという観点では、賛否両論があるかも知れません。何故ならラストがすっきりしないから。ただ、個人的には、このラストで良かったです。読者自身でラストを選べるからです。作者自身もそれを望んでたのかな?なんて思ってみました。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.36
(5pt)

人生の深い森の中へ

人生はさまざまな可能性に満ちている。多くのものを失いながら、幾つかのものを得ていくしかないのだろう。桐野夏生の描く女性は『OUT』にしても、なぜこうも孤独で強いのだろう。カスミの娘を探す旅は必然的に自分を探す旅になる。カスミは捨てたはずの故郷に帰っていく。捨てられた親はいったいどのような人生を送ったのだろうか。そのことを知ることは、おそらくカスミのこれからの人生を予言することにもなるのだろう。石山の人生は私には最も共感できるものであった。ヒモになるような才能は何一つ無い私なのではあるが。内海の最期に見る夢(真実?)が鮮烈である。『誰も私を救えない』文庫の帯を飾るこの叫びは、カスミのものであると同時に内海のものでもあるだろう。でも私は思う。内海は最後の最後で自分で自分を救ったのだ。いや、ごめんなさい。救ってはいない。救ってなどはいない。ただ内海は初めて『人生の意味』を見出したのだ。
柔らかな頬〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)より
4167602075
No.35
(5pt)

何を得て、何を失ったのか

北海道の故郷をカスミは捨てた。東京に出たきり、親には何一つ連絡していない。「右の頬には真っ暗な海が発する大量の水の気配、左の頬からはこれも暗い原野の大いなる荒涼が感じられた。カスミはその両方から逃げなくてはならない、と必死に走った。」カスミは何から逃げたのだろうか。果たして逃げおおせたのだろうか。カスミのデザイナーになる夢は奇妙に歪められ、版下工場の経営者と結婚し、二児を設け、生活に追われる。やがて愛人の北海道の別荘で娘が行方不明になる。事件は解決しない。娘の捜索がカスミの全てになる。カスミは東京で何を得て、何を失ったのか。愛人との逢瀬で何を得ようとしたのか。娘の捜索の中で何か得るものはあるのだろうか。並行してあと二人の男の人生が描かれる。カスミの愛人だった石川がヒモになっていく人生と、ガンで余命いくばくも無い元刑事の内海の人生である。物語はミステリーというよりか、『人生の意味』というひとつの暗い森の中に分け入って行っているように思える。森の出口は当然示されてはいない。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.34
(5pt)

凝縮された一級のミステリー

まるで磁石にひきつけられるように没頭してしまいました。わずかの時間でも先を読みたくなり、あっという間に読み終わります。失踪した女の子の結末がそのエネルギーになっているのは確かですが、それ以上に主人公の内面へ向かって深く深くえぐっていくような展開に、実は失踪して探し続けていたのは自分自身だったということに気づきます。前半は石山、後半は内海と”脇役”は変わりますが、一貫してカスミの中へ向かうという軸はぶれません。実に凝縮された一級のミステリーだと思います。ラストは意見が分かれるところではありますが、終章の前でこの物語は終わっています。しかしあえて”付け加えられた”この最後はインパクトが強すぎて、評価が分かれるのでしょう。私は最後の一行がこれ程強烈な小説はそうそうないと思います。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.33
(4pt)

共感

カスミに大変共感できる内容だった。こんなにも自分と似てる女がいるのかと嬉しく思った。そして、私も「自由」に生きたい・愛したいと感じた。ただ、夢の部分が多くなったところから混乱しラストは結局誰なのか分からない点が、登場人物や物語とは離れて採点すると ★4つ。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194
No.32
(2pt)

すっきりしないんだよねえ

とてつもなく暗く、救いのない読後感。ラストに賛否両論というのも納得。ただし登場人物はそれぞれ魅力的だった。途中で「容姿」が一転する重要人物、頭の中で石黒賢さんを描いていたもんで変身後の石黒賢を想像して笑った。
柔らかな頬〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)より
4167602067
No.31
(2pt)

どうかなあ……?

この作者は他作品にも共通しているがエロス描写が下手である。男と女が出てきて関係持つなら、村上春樹や村山由佳のようにエロシーンも描写しないとおもしろくない。純文学ではないのだから役割を考えた方がいいのでは?重苦しい文章です。難しい単語も頻発し辞書なしでは読めません。ただテンポが悪く途中から嫌になってきます。これを代表作にされるのが可哀想な気がします。
柔らかな頬 Amazon書評・レビュー: 柔らかな頬より
4062079194