天使に見捨てられた夜

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天使に見捨てられた夜の評価:

3.94/5点 レビュー 34件。 B ランク

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平均点3.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 41〜60 3/4ページ
No.34
(5pt)

ヒューマニティ溢れるサスペンス

意外な展開が最後まで続くサスペンスフルでトリッキーな作品。
色々なキャラクターが随所に散りばめられて賑やかに展開しながらも捜査依頼の真相の核心に近づいているようで近づいていないスリルが刺激的で最後まで一気に読みました。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.33
(5pt)

ヒューマニティ溢れるサスペンス

意外な展開が最後まで続くサスペンスフルでトリッキーな作品。
色々なキャラクターが随所に散りばめられて賑やかに展開しながらも捜査依頼の真相の核心に近づいているようで近づいていないスリルが刺激的で最後まで一気に読みました。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.32
(4pt)

ストーリー、人物描写ともにプロの仕事でした。

私立探偵村野ミロシリーズの第二作。桐野夏生の初期の作品ですが第一作同様、作者が随所でプロの仕事をしている事の伺われる作品です。先読みさせず、さりとて二転三転のストーリーにありがちな唐突さも感じられず、途中で何度も予想を裏切られました。ストーリーテリングだけで十分面白い探偵小説に仕上がっています。
しかし秀逸なのは主人公村野ミロをはじめとした人物描写。登場人物の苦悩を丁寧にストーリーの中に浸みこませています。その描き方、登場人物の多彩さなどのハードボイルドテイストは多くの優れた日本の女性作家でも随一でしょう。またそのテイストは決してストーリー展開の邪魔をせず、むしろ厚みを持たせています。よくこの長さ(文庫本413ページ)にこれだけの物を盛り込んだと思いました。ディテールを気にすれば展開が緩慢になり、全体も長くなってしまいます。かといってストーリー展開を重視すれば、テンポはよくなりますが文章の密度が薄くなってしまいます。このバランスの妙を持つ日本人作家は本当に少ない。作者はかなり海外ミステリーを読み込んでいると思いました。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.31
(4pt)

ストーリー、人物描写ともにプロの仕事でした。

私立探偵村野ミロシリーズの第二作。桐野夏生の初期の作品ですが第一作同様、作者が随所でプロの仕事をしている事の伺われる作品です。先読みさせず、さりとて二転三転のストーリーにありがちな唐突さも感じられず、途中で何度も予想を裏切られました。ストーリーテリングだけで十分面白い探偵小説に仕上がっています。
しかし秀逸なのは主人公村野ミロをはじめとした人物描写。登場人物の苦悩を丁寧にストーリーの中に浸みこませています。その描き方、登場人物の多彩さなどのハードボイルドテイストは多くの優れた日本の女性作家でも随一でしょう。またそのテイストは決してストーリー展開の邪魔をせず、むしろ厚みを持たせています。よくこの長さ(文庫本413ページ)にこれだけの物を盛り込んだと思いました。ディテールを気にすれば展開が緩慢になり、全体も長くなってしまいます。かといってストーリー展開を重視すれば、テンポはよくなりますが文章の密度が薄くなってしまいます。このバランスの妙を持つ日本人作家は本当に少ない。作者はかなり海外ミステリーを読み込んでいると思いました。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.30
(4pt)

ミロもただの女だった

今回は失踪したAV女優を探すということから始まり、事件に巻き込まれていくというものです。
北海道に移り住んだ父親も出てきます。
そしてまたもや危ない男女の物語もあったり・・・。
あとがきにも書かれているのですが、その事件の黒幕と思われる男とミロは関係を持ちます。
危険だから近づいてはいけない!と思いながらも惹かれてしまうのです。
しかし、その間に殺人事件が起こり、その男と一緒だったミロはその事を知られたくなくて刑事にも隠すのです。
しかし、あっけなくバレてしまい、それはそれはみっともないです。
読んでる自分も恥ずかしくなるくらい。
でも、こういう事って人生には何度もありますよね。
男女間の事だけに、恥ずかしいけど分かるな〜って思いました。
そして、ミロと隣人のトモさんとの関係。
トモさんはホモなんで愛しても友達以上にはなれない、そんなミロの恋心みたいなのも切なかったです。
八田牧子は最初からすごく妖しかったけど、リナの姿をして現れるところが怖かったです。
すでに、どこかおかしくなってるんだけど、実に冷静だったのが余計に怖かったです。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.29
(4pt)

ミロもただの女だった

今回は失踪したAV女優を探すということから始まり、事件に巻き込まれていくというものです。
北海道に移り住んだ父親も出てきます。
そしてまたもや危ない男女の物語もあったり・・・。
あとがきにも書かれているのですが、その事件の黒幕と思われる男とミロは関係を持ちます。
危険だから近づいてはいけない!と思いながらも惹かれてしまうのです。
しかし、その間に殺人事件が起こり、その男と一緒だったミロはその事を知られたくなくて刑事にも隠すのです。
しかし、あっけなくバレてしまい、それはそれはみっともないです。
読んでる自分も恥ずかしくなるくらい。
でも、こういう事って人生には何度もありますよね。
男女間の事だけに、恥ずかしいけど分かるな〜って思いました。
そして、ミロと隣人のトモさんとの関係。
トモさんはホモなんで愛しても友達以上にはなれない、そんなミロの恋心みたいなのも切なかったです。
八田牧子は最初からすごく妖しかったけど、リナの姿をして現れるところが怖かったです。
すでに、どこかおかしくなってるんだけど、実に冷静だったのが余計に怖かったです。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.28
(3pt)

再読して思ったこと

探偵村野ミロシリーズの第二弾。第一弾よりおもしろく読んだ。ミロが事件の核心に近づくにつれてひたひたと押し寄せる恐怖、何ともいえない不気味さ、謎に迫る過程に前作よりひきつけられた。
しかし、ミロの行動やストーリーに時折不自然さを感じるのは前作どおり。でも考えてみるに、女流ハードボイルドを確立し、ミロを女探偵として一本立ちさせるために敢えて無理をした(ハードボイルド的振る舞いをさせたり、状況設定を行ったり)ということもあったのかもしれない。事実、「Wikipedia」のハードボイルドの項目に本シリーズが挙がっており、その試みは成功したと言えるのだろうから、あまりケチをつけてもいられないのかも。
とは言え、ミロが仕事で手痛い失敗を犯し無様をさらしながらも逃げずに闘う、という過程を描くのに、その「失敗」=敵の男の甘言を真に受けあっさり寝てしまう・・・という設定はいかにも短絡的な印象。確かに女にとって最大の屈辱のひとつは、寝るべきでない男と寝ることと言えようが、前作同様、「なんでこの男と寝るの?」とその時点で興ざめしてしまうのだ。こういう部分こそが桐野氏的なところなのかもしれないし、解説の松浦理英子氏も評価しているが・・・
ところで、本書ではある謎の化石がキーになっており、それが何たるかを追う過程に少なくない時間が割かれ、読んでいて興味をそそられもしたが、今やその化石、ネットで検索すれば難なく出てくる。ある意味時代遅れが身上のハードボイルドも進化せざるをえない世の中になってきているのだなあ・・・本作の単行本は94年刊行。ふと翌年刊行の藤原伊織著『テロリストのパラソル』を見てみたら、もうネットで新聞記事検索を行っていた。ミロも翌年ならネットで探していたか?
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.27
(3pt)

再読して思ったこと

探偵村野ミロシリーズの第二弾。第一弾よりおもしろく読んだ。ミロが事件の核心に近づくにつれてひたひたと押し寄せる恐怖、何ともいえない不気味さ、謎に迫る過程に前作よりひきつけられた。
しかし、ミロの行動やストーリーに時折不自然さを感じるのは前作どおり。でも考えてみるに、女流ハードボイルドを確立し、ミロを女探偵として一本立ちさせるために敢えて無理をした(ハードボイルド的振る舞いをさせたり、状況設定を行ったり)ということもあったのかもしれない。事実、「Wikipedia」のハードボイルドの項目に本シリーズが挙がっており、その試みは成功したと言えるのだろうから、あまりケチをつけてもいられないのかも。
とは言え、ミロが仕事で手痛い失敗を犯し無様をさらしながらも逃げずに闘う、という過程を描くのに、その「失敗」=敵の男の甘言を真に受けあっさり寝てしまう・・・という設定はいかにも短絡的な印象。確かに女にとって最大の屈辱のひとつは、寝るべきでない男と寝ることと言えようが、前作同様、「なんでこの男と寝るの?」とその時点で興ざめしてしまうのだ。こういう部分こそが桐野氏的なところなのかもしれないし、解説の松浦理英子氏も評価しているが・・・
ところで、本書ではある謎の化石がキーになっており、それが何たるかを追う過程に少なくない時間が割かれ、読んでいて興味をそそられもしたが、今やその化石、ネットで検索すれば難なく出てくる。ある意味時代遅れが身上のハードボイルドも進化せざるをえない世の中になってきているのだなあ・・・本作の単行本は94年刊行。ふと翌年刊行の藤原伊織著『テロリストのパラソル』を見てみたら、もうネットで新聞記事検索を行っていた。ミロも翌年ならネットで探していたか?
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.26
(3pt)

前作よりおもろい

「顔のない雨」よりも、話もミロのキャラも良くできてたのでおもろかったです。AV女優の失踪を、彼女がビデオ内で人権蹂躙されてるようなので訴えようととする人権を考える会のばあさんが、モロに相談を持ちかけて一緒に捜索する。そかし、真相にいろいろ合ったりするのでうまくいかん・・し、おまけに殺人まで絡んでるし、実際に殺されるでてんやわんや!ミロが前作に続いて男に引っかかってベッドをともにするが、なんか惹かれるタイプってのが固定化してますね。ここらは作者のばあさんの好みが反映されてるんでしょうか?みごとに探偵として失敗して土つぼにはまってる様に笑ったし、人間味があるな。こうクールでタフな私立探偵は、終始済ましててやたらかっこつけてばっかりいるので、こういうミロのキャラは良かったです。けど、やっぱおばさんっぽいから性的に魅力は感じませんえーー。扉の後ろ向いてEVに乗ってた人ってのは、僕も実際に見たことあるんでうsけど、あれ、マジで怖いです。なんかどっかの諜報員カと思いました
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.25
(3pt)

前作よりおもろい

「顔のない雨」よりも、話もミロのキャラも良くできてたのでおもろかったです。AV女優の失踪を、彼女がビデオ内で人権蹂躙されてるようなので訴えようととする人権を考える会のばあさんが、モロに相談を持ちかけて一緒に捜索する。そかし、真相にいろいろ合ったりするのでうまくいかん・・し、おまけに殺人まで絡んでるし、実際に殺されるでてんやわんや!ミロが前作に続いて男に引っかかってベッドをともにするが、なんか惹かれるタイプってのが固定化してますね。ここらは作者のばあさんの好みが反映されてるんでしょうか?みごとに探偵として失敗して土つぼにはまってる様に笑ったし、人間味があるな。こうクールでタフな私立探偵は、終始済ましててやたらかっこつけてばっかりいるので、こういうミロのキャラは良かったです。けど、やっぱおばさんっぽいから性的に魅力は感じませんえーー。扉の後ろ向いてEVに乗ってた人ってのは、僕も実際に見たことあるんでうsけど、あれ、マジで怖いです。なんかどっかの諜報員カと思いました
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.24
(4pt)

人間味のある推理小説

ミロシリーズは、初めて読んだのですけれど、ミロが情に流されてセックスしてしまう弱さなどもあり、普通の推理小説のよくできたクールな探偵とはまた違って、人間味が感じられ、新鮮で面白かった。
女性から見た「性」を書いているところが興味深く読めたし、物語自体も、まあまあだし、読書に熱中できた。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.23
(4pt)

人間味のある推理小説

ミロシリーズは、初めて読んだのですけれど、ミロが情に流されてセックスしてしまう弱さなどもあり、普通の推理小説のよくできたクールな探偵とはまた違って、人間味が感じられ、新鮮で面白かった。
女性から見た「性」を書いているところが興味深く読めたし、物語自体も、まあまあだし、読書に熱中できた。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.22
(5pt)

面白い!

ミロのダメさ加減が最高にいい味を出している。
次の展開が楽しみでスグ読んでしまった。
本当に面白いけど、小説(証明シリーズ)や事件(AVの)からのネタ元って読んでいる人はみんな知ってますよね? 別にモチーフとしているだけなんで全然いいし関係ないんですけど、AVの事件の方は、自分と解釈が違うから何か違和感が。。。
ミロの魅力はダメなところと再認識。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.21
(5pt)

面白い!

ミロのダメさ加減が最高にいい味を出している。
次の展開が楽しみでスグ読んでしまった。
本当に面白いけど、小説(証明シリーズ)や事件(AVの)からのネタ元って読んでいる人はみんな知ってますよね? 別にモチーフとしているだけなんで全然いいし関係ないんですけど、AVの事件の方は、自分と解釈が違うから何か違和感が。。。
ミロの魅力はダメなところと再認識。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.20
(4pt)

やっぱ過渡期か

僕自身としては、前作「顔に振るかかる雨」よりもこっちのほうが面白かったような気がする。確かに他のレビュアーの方も書かれているように、AV女優であることと物語の展開との関係性が、前半と後半ではかなり違ってしまっている。ちょっとちぐはぐな感じがする。
それでもAV女優である必要があったのは、「強制的な撮影」問題があるから。AVやフェミニズムに対する桐野氏のスタンスが、とても興味深い。これと八代との関係を含めて、文庫本あとがきで松浦英理子氏が論じているように、桐野氏が「オンナのどうしようもなさ」みたいなものに寄り添いつつも、それでも立ち上がろうとしているところが心から共感できる。なるほど、松浦氏の解説をよんで、後作「OUT」などで引っかかっていた描写の意味がよくわかったようにおもう。解説は必読。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.19
(4pt)

やっぱ過渡期か

僕自身としては、前作「顔に振るかかる雨」よりもこっちのほうが面白かったような気がする。確かに他のレビュアーの方も書かれているように、AV女優であることと物語の展開との関係性が、前半と後半ではかなり違ってしまっている。ちょっとちぐはぐな感じがする。
それでもAV女優である必要があったのは、「強制的な撮影」問題があるから。AVやフェミニズムに対する桐野氏のスタンスが、とても興味深い。これと八代との関係を含めて、文庫本あとがきで松浦英理子氏が論じているように、桐野氏が「オンナのどうしようもなさ」みたいなものに寄り添いつつも、それでも立ち上がろうとしているところが心から共感できる。なるほど、松浦氏の解説をよんで、後作「OUT」などで引っかかっていた描写の意味がよくわかったようにおもう。解説は必読。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.18
(3pt)

村口ミロの成長は??

「顔に降りかかる雨」で桐野夏生の,いや女探偵「村口ミロ」のファンになってから,早く次回作が読みたい,村口ミロがどれだけ探偵として成長しているか,前回謎だった父善三の過去も明らかになるのかと期待していたけど,少し期待はずれだった。前作同様,社会の闇で生きる人間の欲望や暴力を描いており,やや目を背けたくなるような中で,隣人でありホモの「トモさん」との肉体のない心と心の交流だけが唯一心を癒してくれ,作品に色を付けている。ただ長すぎる前半部分に比べ,事件解決のラストはあまりにも急ぎすぎたという感じがする。前半部分で大きなポイントである八代との関係も後半では全く活かされていないし,八代との関係を知った父親としての善三の心理描写も全くない。AV女優の失踪という紹介だけど,ラストまで読むとあまりAVと騒ぐ必要もないのかとも思える。ただし,推理小説として一つの形を作っているし,読んでみて素直におもしろい作品であることは確かである。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.17
(3pt)

村口ミロの成長は??

「顔に降りかかる雨」で桐野夏生の,いや女探偵「村口ミロ」のファンになってから,早く次回作が読みたい,村口ミロがどれだけ探偵として成長しているか,前回謎だった父善三の過去も明らかになるのかと期待していたけど,少し期待はずれだった。前作同様,社会の闇で生きる人間の欲望や暴力を描いており,やや目を背けたくなるような中で,隣人でありホモの「トモさん」との肉体のない心と心の交流だけが唯一心を癒してくれ,作品に色を付けている。ただ長すぎる前半部分に比べ,事件解決のラストはあまりにも急ぎすぎたという感じがする。前半部分で大きなポイントである八代との関係も後半では全く活かされていないし,八代との関係を知った父親としての善三の心理描写も全くない。AV女優の失踪という紹介だけど,ラストまで読むとあまりAVと騒ぐ必要もないのかとも思える。ただし,推理小説として一つの形を作っているし,読んでみて素直におもしろい作品であることは確かである。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232
No.16
(4pt)

桐野夏生の過渡期の作品

新宿に事務所を構える私立探偵『ミロ』の活躍を描いた2作目。文章は、すべて『私(ミロ)』としての一人称で描かれる。そのためか、ストーリーが淡白で、特に記憶に残るシーンもなく進んでいく。しかし、そうした客観的な文章が、ドライな新宿の街や人を象徴しており、ハードボイルドとして成り立っているとも言える。ストーリーは、先ほど述べたように地道な探偵作業が淡々とつづくのだが、矢継ぎ早に起こる疑問とその解決によって、読み手を飽きさせずに最後まで連れて行ってくれる。このストーリー展開の作為は、著者のこれ以降の作品にも見られる構成の巧みさを予感させるに十分だ。シリーズものなのに、わたしは間違えていきなり2作目を読んでしまった。少し後悔しているが、1作目の『顔に降りかかる雨』も是非読んでみたいと思った。
天使に見捨てられた夜 Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜より
4062069520
No.15
(4pt)

桐野夏生の過渡期の作品

新宿に事務所を構える私立探偵『ミロ』の活躍を描いた2作目。文章は、すべて『私(ミロ)』としての一人称で描かれる。そのためか、ストーリーが淡白で、特に記憶に残るシーンもなく進んでいく。しかし、そうした客観的な文章が、ドライな新宿の街や人を象徴しており、ハードボイルドとして成り立っているとも言える。ストーリーは、先ほど述べたように地道な探偵作業が淡々とつづくのだが、矢継ぎ早に起こる疑問とその解決によって、読み手を飽きさせずに最後まで連れて行ってくれる。このストーリー展開の作為は、著者のこれ以降の作品にも見られる構成の巧みさを予感させるに十分だ。シリーズものなのに、わたしは間違えていきなり2作目を読んでしまった。少し後悔しているが、1作目の『顔に降りかかる雨』も是非読んでみたいと思った。
天使に見捨てられた夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)より
4062635232