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青の炎
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青の炎の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 21~40 2/14ページ
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| ミステリー小説でしたが、まさか最後に泣くとは思いませんでした。 クラスメイトの紀子が主人公である秀一に対して好意を抱いているのは明白であり、秀一はそれを様々な場面で利用します。 しかし最後には、紀子に対して絶対的な信頼を置き、重要な証拠である鍵を託すほどに。紀子は鍵を受け取り、秀一を庇うことを決意します。 そのお互いの様子に心を打たれました。 もちろん2人の殺人を犯している秀一は裁かれるべきですが、家族のためを思って実行したことであるため、「早く制裁を加えてくれ!」という気持ちには一切ならず。 どうにか罪を免れて、幸せに暮らして欲しいと強く思いました。 そして最後には、これまた家族を世間からのバッシングや今後の人生を守るために、愛車であるロードレーサーに乗ったままトラックに突っ込むという選択をする事に。 こんなにも家族思いの高校生が、どうしてここまで苦しまなければならないのかと、読んでい自分も同じ様に苦しい気持ちになりました。 最終的には主人公自身で自ら始めた物語を終える形になりますが、トリックなどもよく作り込まれていて読み応えのある作品だったと感じました。 | ||||
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| 突然転がり込んできて傍若無人の振る舞いを続ける母の元再婚相手。母と妹を守るため、高校生の主人公は、義理の父であった男を亡きものにすべく殺人を企てる…という倒叙ミステリ。 完全犯罪を目論みるまさに秀才の、試行錯誤のプロセスが面白い。完璧なアリバイの抜け穴を、持てる知識でリカバリーしていく。読み進めながら主人公に肩入れしていることに気づくのだった。 自然死に見せかけることに成功した主人公。ホッとしたのも束の間、事件の真相を察知した同級生から脅しを受けて…と続く。 一人の高校生が犯罪をエスカレートしていく様に、切なさがつのる。刑事に解き明かされていく、犯行の全容に、ページを繰る手が止まりがち。決着のつけ方に、どんよりである。 | ||||
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| 家族を守るため、苦渋の選択をして実行した殺人。そして、やはり家族を守るためにそれは完全犯罪でなければならなかった。 用意周到に綿密に計画をしつつ、良心との葛藤に、苦しむ男子高校生。 その心の葛藤を繊細に描いており、自身があたかも男子高校生になったかのような焦りと不安をリアルに感じた。 序盤から最後まで、ずっと自分自身の拍動が感じられるほどの緊迫感で満たされていた秀作。 | ||||
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| これまでの貴志さんの作品と言えば、ホラーであり、ミステリーだが、今回は青春小説である。もともと、カテゴリーはホラーやミステリーではあったが、本質的には人間や展開の描写が上手いのが貴志さん。若者の、衝動性、ピュアな思い、優しさ、思い込み、そういったものが詰まった青春小説である。 レビューで、アリバイやトリックの有効性を議論しているものもあるが、この作品の魅力はそこではないよなーと感じる。主人公、その家族、恋人の気持ちを考えると、せつなくなる作品である。 | ||||
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| だった気がします。 ここからネタバレ含みます。 とにかく最後の取り調べの重苦しさからラストのお別れまでの友情と家族愛が痛い。 こんなに引き込まれるとは思いませんでした。 読み終わってから放心状態で、胸の奥が萎んでしまったような感じ。 ラストは今まで心の中で応援してたはずの主人公が許せなかった。 落ちが良くないとかではなく飽くまで主人公の清算の仕方が気に食わなかった。 残された人の気持ちを考えられる人間なのに何故。 楽になりたいという感情が偽りにしか思えず、機微を読み取ろうにも教室に残された彼女の姿が浮かんでしまいます。 | ||||
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| 主人公は殺人者だけど、応援したくなるような、家族愛のある、素直な努力家な少年です。このような悲しい事件が、現実に起きてしまわないよう、願いたくなる本でした。 スピード感ありサクッと読み終える一冊。 | ||||
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| 倒叙推理小説とされる本作品では、秀才とされる主人公を軸にした感情の動きが緻密に表現されている。 完全犯罪を目論むまでの経緯は共感できる物であったし、それから少しずつズレていく日常の描写も実にドラマチックである。 それにしても、女の勘は恐ろしい。 | ||||
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| 主人公がカッコいい。氏の他の作品と比べて読みやすい。学生さんの読書感想文用の本として読むのに丁度いい | ||||
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| とにかく緊張感がすごい。ヒリヒリする。主人公の心情が分かってしまうが故になおさら。気持ちのいい読書をしたいときには全くお勧めしないが、とにかく何か現実世界を忘れて没頭したいのであれば、圧倒的に引き込まれること請け合い。 | ||||
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| 犯罪者である主人公視点であるため、臨場感がひしひし伝わってくる。犯行が同級生にバレて強請られるあたりから、続きが気になってページを捲る手が止まらない。グロさはないが、人が堕ちていく様子の描写は貴志さんの作風というか雰囲気を感じた。 | ||||
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| 妹との穏やかな生活を守るため、父親殺しに手を染める青年の物語。 とてもおもしろかった。それなりに分厚いのだけど、文章が巧みなのですいすい読めてしまう。 完全犯罪計画を練り、実行に移すその手際や、その後の刑事とのやりとりなど、ひたすらハラハラしっぱなしだった。 何より殺人を犯してしまったがゆえに、この先誰とも交われないのでは、と怯える孤独な青年の心の慟哭が抑制のきいた筆致からびしびし伝わってきて、素晴らしかった。 余談だけど、北朝鮮ジョークの部分はポン・ジュノ監督の「半地下の家族」を思い出しました(笑) | ||||
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| 作者の文章は評判通りすっきりまとまっていて読みやすかったです。3時間くらいで一気に読めました。ラストが少し予想できるというか、あっけないかも? | ||||
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| 秀一は大人びていて完全犯罪犯罪に向かって用意周到、綿密に準備を積み上げていきます。その内容は犯罪ながら関心。秀一の頭脳に美しさも感じてしまいます。そしてその完全犯罪の実行へ。スリリングな展開で心を掴まれます。 そして、後半。大きく物語は動き、クラスメートとの恋愛、友情と絡まり、秀一の心情に締め付けられます。本作、私はこの後半部分の葛藤を追体験したくて何度も読んでしまいます。切ない。是非最後まで読んでください。 オススメの方 1.ミステリー好きの方。 2.現役高校生の方。 3.高校生活を追体験方。 | ||||
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| 私は二宮さんのデビュー前からのファンなので、二宮さんが出ると聞いて本を先に読みました。皆さんもご存知なように、この本が映画になった事で、何故人を殺してはいけないのか?と言う社会現象まで起こりました。17さいの殺人事件も増えた頃の事です。私は殺伐とした、秀一を演じる二宮さんを見ていました。彼の演技の高さは、デビュー前から知ってたから、楽しみでした。出来上がった映画は、高校で上映されて、監督、作家、二宮さんを入れた、高校生との殺人に対する討論会になった時、まだこの国は大丈夫かもと、思ったものです。元々秀一は母と妹を守る為に殺人を犯し、2人の迷惑に為らないようにと、死を選びました。ただの本ですが、今この世界で、秀一みたいな人がいるかなぁと思ってしまいます! | ||||
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| 家族思いな少年が堕ちていく様子を読むのが苦しかったです。 秀一は頭脳明晰。でもまだ17歳。どこか思考は稚拙。その表現がうますぎて、誰か大人が気づいて助けてあげてよ〜とヤキモキしてしまいました。 大門くんのセリフ「悪いヤツらにいいようにされるだけ。それでもいいよ。自分の瞋りで自滅するよりは、ずっとましな人生だって思ってるから」これが作者が伝えたいことなのかなと思いました。 最終的に友人がみなかばってくれてたことが判明するシーン。泣けました。 哀しい結末に、呆然としてしまいましたが こんな哀しい話が実話にならないように 子どもたちを守っていきたいと思いました。 | ||||
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| とても面白い。友達にも薦めています!是非購入してみてください。 | ||||
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| 本当は優しく人を守りたいのにまだ高校生で守りたい人が守れない。 懸命に考え抜く主人公に共感でき、ストーリーとして面白かった。 | ||||
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| これから「曾根」という名前を見るたび罪もない曾根さんを嫌な目で見てしまいそう。「曽根」さんならなんかちょっと許せちゃうかも(ギャル的に) もしこの物語の曾根の名前が例えば綾瀬とか白石ならこんな腹が立たなかったのではないのか。名前の響きって凄い。 それはそうと主人公の秀一君に特別共感もしてないし、自業自得だと思うところも少しあったけど応援してしまう。そうさせてる物語と人物造形が凄いと思います。 | ||||
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| 愛する人々を守るために、殺人を犯すしかなくなった主人公が哀れです。 第一の殺人は成功したように見えたが、それは完全犯罪ではなく、ほころびがあり、追い詰められて第二の殺人を誘発してしまい、2件の殺人とも、警察によって暴かれてしまい、最後はああなってしまう。 本文中で「しんいは三毒のひとつ」と書かれているが、本当にその通りのことが起きます。 主人公のロードレーサーの軽やかな疾走が強く印象に残る、青春の輝きと哀しさを描いた佳作です。 | ||||
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| うーん、かわいそうな主人公です。 砂に埋めずに、海に流してしまえば万事うまくいったかも知れません。 読み応えはあると思います。 | ||||
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