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逃亡
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逃亡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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旧日本軍の憲兵というのは単なるmilitary policeというわけでなく、何やら特殊な任務を持ち、 軍人よりは民間人にとって畏怖の対象として見られていたというくらいの認識しかなかった。 しかしこの本には、日本軍占領下の香港での憲兵の仕事ぶりが活写されており、これが憲兵の仕事かと合点がいった。 読みごたえ十分、戦後の人間が創作できるような内容ではなく、当時の良質の記録を参考に書かれたのだろう。 敗戦直後の食うや食わずの国民生活もリアルに書かれていて、なかなか読ませる。 先を知りたくて、なかなか途中で本を置けなかった。 しかし、全体を通じて冗長な印象は否めない。 いろんな場面が時間と空間を超えて出てくるのと、登場人物が多いのでストーリーを追いにくい。 読み進めれば進めるほどに、さっきの場面、さっきの人は無くても話の筋は変わらないというのが判ってくる。 著者はディテールにこだわりたかったのだろうが、もう少しコンパクトにまとめる方が読みやすくて印象も鮮やかになるだろう。 佳作であり読んで面白いが、同じく戦犯の逃亡を扱った吉村昭氏の作品「遠い日の戦争」には遠く及ばないと思う。 | ||||
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主に日本にたどり着いてからの逃亡生活が描かれているが、 敗戦国側は任務に忠実であればあったほど犯罪者として扱われ、 且つ 戦勝国側の残虐行為は一切問われないこと。 いろいろな責任を 負わせ易い下級憲兵に押しつけていること。 日本の警察が戦勝国の代理として国内で何年も戦犯候補を追っていたこと 。 一憲兵を通して天皇の戦争責任を問うていること。 いろいろ考えさせられる事柄が含まれているが最後の結末はいかにもあっさりしすぎ。 作者のひとのよさ 優しさが出過ぎてしまって 余韻が残らない。 | ||||
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