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臓器農場
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臓器農場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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2度目の中古本購入でしたが良かったですね | ||||
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多くの問題を含み物語が進んでゆくそのうねりの中で帚木が「希望」という妙薬の希望を記す。 医療従事者がどんな困難な状況でも与えられる妙薬とは何か? 「それは希望です」 希望という薬には禁忌がない 全ての病気のあらゆる経過中に処方できる 薬の効力を増すと共に患者の自然治癒力を強める 過剰投与の危険性もない それどころか患者の持つ希望はたいていの場合 治療者の抱く希望よりも大きいのです。 そんな時に治療者はどんなに大量の希望を投与してもしすぎることはありません。 「その希望に副作用はないのですか?」 「例えば癌の末期で望みのない患者さんに気休めのような希望は罪作りのような気がしますが」 確かにそうです偽の希望には副作用があります 偽の希望とは患者を喜ばせたり自分の権威を保つために信じもしない希望を意図的に与えることです。 そうすると患者は現実を正しく認知できなくなり無益なあがきをし感情の処理を先送りにしてしまいます。 本当の希望は心の底の真の希望を持った治療者から出てきます。 私自身50年患者を診てきましたが100%の絶望をした例はありません。 癌末期の患者だって一ヶ月は持つまいと思っていたのが一年間生存したなんてざらです。 治療者は針の穴のような小さな希望も見逃してはなりません。 希望という薬にはお金も手間も掛からないのですよ 医療従事者は希望を捨てる最後の人となるべきです。 現在コロナと日々戦うこ医療従事者にも大きく輝く「希望」をと心から願う | ||||
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看護師の目的が少しただ若者の熱情だけということを感じました。でも以外のこと、例えば緊張感とか展開方について言うなら完璧ました。 | ||||
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はじめから、この本のタイトルに引けてしまったのですが、帚木さんの愛読者の方たちの高評価レビューを見て読みました すごい!!この本はおそらく、帚木さんの私の中での「ベスト3」に入るのでは!!著者の鋭い倫理観、そして、人間描写の細やかさや優しさなど、本当に感動しました。スリリングな展開にロマンも絡んで、最後まで一気に読み終えました。いつもながら、深みを感じさせる作品です。「これでいいのか・・」と言うメッセージも感じ取られ、ただのサスペンスものでは決してありません。また、女性の描き方も相変わらず繊細で素敵だった・・と一言付け足しておきましょう | ||||
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私の故郷が舞台だったのですごく読みやすかった。内容も想像もつかないものだった。無脳小児を移植用に人為的に作るのは。。。 | ||||
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命の尊厳がテーマですが、読後は何とも言えない爽やかな気持ちになりました。 ヒロインの真面目で誠実な新人ナースの日々の奮闘、淡い恋心、親友の死、友情・・・。サスペンスよりもっと奥が深く多くの場面で感動します。最後の場面、ヒロインに思いを寄せながらも殉死していった医師からの手紙には涙が止まりませんでした。現実では、病院ならば、あらゆるところに防犯カメラが設置してあるので、この物語のような展開にはならないわけですが、その辺りはあまり深く考えずに、ドラマチックな展開に興奮を抑えることができないままに読みきりました。今頃、ヒロインのノリコはどうしているだろう、ケーブルカーの車掌も活躍しているだろうか、とその後も気になる作品でした。 | ||||
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「無脳症児」を飼育する病院の物語です。 倫理的、感情的、尊厳的・・・に判断が試されます。 医学の進歩が思いもよらぬ問題を引き起こすかもしれないと思う一冊です。 | ||||
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現実にあってもおかしくないような・・・あったら凄いな!! 一気に読めました! | ||||
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この物語は、大変語るのが難しい。 「無脳症児」というのを御存知だろうか? 2000件に一件くらいの割合で生まれてくる、畸形とでもいうか、脳がない子供の事で、母親の体内で死産してしまうか、生まれてきても1週間ほどで死んでしまう子供?の事だ。(そもそも無脳症とわかった段階で堕胎するのが普通なそうだ) ここまで書くだけでも相当勇気がいるのだが、この物語は、内臓移植の問題と、その無脳症の子供?の内臓を移植に使う事が倫理的にいかがなものか? という話になり、さらに一歩進んで偶然に生まれてくるのを待つのではなく、人為的に作ってしまう…という分野まで踏み込んでしまう。 これが完全にフィクションなのか、実際にはこれに近いような事が行われているのか? この本の描写があまりにリアルすぎて、自分でも判断がつかなくなる。 主人公の看護婦は専門学校を卒業し、最初の病院でこのようなトラブルに巻き込まれてしまう、自分の好きだった先生も組織に殺されてしまい、その調査中に同期の一番仲の良かった子も殺されてしまう。 障害を持って生まれてきて、生きるには移植しかないという子供と親、その子を救おうとする医者、それを利用する病院と業者、医者も倫理より自分の名声を優先しようとする人、金だけの人…と色々な登場人物が出て、この結論は自分の中でしか解決できない。 これを読んでどう思うか、色んな人と話してみたくなる本だ。 いずれにしても、読み終わった後の「違和感」は過去最大かもしれない。 | ||||
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臓器が必要な人はいる。臓器移植が可能な時代に入った。臓器だけ育てる農場は必要だ。では、だれがその臓器を作るのか。人工的には作れず。障害が重い人の子を集め育てるのだ。必要なのはその臓器だけ。 ハハキギ氏のこの作品は、現在の状況を予見しているがごとし。かような状況下に日本もあるという警告の書。作者の怒りがキチッとでている。医療界を再度点検するために、必読書。 | ||||
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帚木 蓬生さんの作品はどれも面白いのですが、中でもこの「臓器農場」と 「安楽病棟」、「閉鎖病棟」は本当にオススメです。 扱っている題材(臓器移植など)が重いのであまり軽々しいことも言えないけれど、 フィクションのエンターティメント作品としても私は楽しめました。 看護婦さんが教会に忍び込んで、秘密の研究所みたいなところを発見するシーンは ドキドキハラハラしたし、病院で働くことの大変さ・充実感なども少し垣間見えました。 正義感の強いお医者様と看護婦さんのロマンスも胸が痛くなるほど切なくて、羨ましい。 この作品は恋愛小説ではないけれど、恋の要素も素敵に挿入されていますよ。 臓器移植が話題になっている今、一読して損はありません。 私はまだまだ若輩者ですが、安楽死や中絶、命のあり方について 考え直すきっかけになりました。 | ||||
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無脳症とはその名のとおり脳を欠いた状態で生まれることを言います。 無脳症で生まれた乳児は当然生きていくことができず早晩死んでしまいます。生命倫理学や医療現場ではこの無脳症児の臓器を、移植を必要とする乳児、幼児のための医療資源として用いてはどうかという議論が行われたりしています。特に心臓の場合はドナー乳児が死亡した後では使い物にならないので、無脳症児が死ぬ前にこれを取り出してレシピエントに移植しなければなりません。ここに倫理的問題点が浮かび上がります。 肯定派の一般的な論拠は、無脳症は意識や理性といったおよそ「人間」として必要不可欠な資質を完全に欠いているのだから、その生存を必ずしも保護する必要はない。移植によって助かる子供がいる以上、無脳症児がその生物学的生命を終える前に臓器を取り出すことは倫理的にも容認されるというものです。 一方、反対派はたとえ無脳症とはいえ「人間」であることにはかわりない、したがっていかにほかの子供を助けるためとはいえその命を道具のように扱うことは許されないと訴えます。 『臓器農場』はこうした事柄を小説の舞台に移したものと見ていいでしょう。賛成派の医師たちは上の主張から一歩進んで「人為的に無脳症児を作り出す」ということまで行っています。とはいえその理由は私益のためなのですが。 生命倫理は空虚な問題ではなくすべての人間にとって非常に重要なものだと思うのですが、どうも関心が薄かったり、感情的なだけの議論が横行していたりします。この作品はこうした問題に読者の意識をひきつける啓蒙的な側面も持っていると思います。 もっとも、とっつきにくい哲学小説と言うわけではありません。展開はスリリングだしヒロインの看護士と彼女に協力する医師との美しい恋愛も心を揺さぶるものがあります。 深いテーマと小説的な魅力の調和した良い作品だと思います。 | ||||
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臓器移植に関わる病院の内情・・・。 現実にも起こっているのかと思うような内容でした。 分厚ッ!って思ったのも数ページ読むごとにどんどん引き込まれていく・・・ ミステリー(ホラー?)を初めて読んだ私でも凄くはまって読みました。 ミステリー初心者の方にもおススメなお話デス。 | ||||
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無脳症児の臓器利用をテーマにしています。サスペンスやミステリーの類として楽しむことも出来ますが、「命の尊厳」という重大な問題提起もなされており、かなり密度の濃い読み応えのある作品です。 | ||||
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無脳症児をどのようにあつかえばいいのか脳のないものは人間という定義は当てはまるのか不完全な脳と完全な体その完全な部分を他人に使う胎児の許可を得ることはもちろん無い脳死患者の移植にまだまだ疑問などが残る現在無脳症児にかかわらず中絶により取り出された胎児を使った実験などもあるこの小説を読むことによりそれらのことを深く考えるきっかけになった。とはいえ少々横道にそれた時、その時間を長く感じるのとこの厚さでも詰め込み過ぎた感があるそれと読むのに時間がかかるのと読んだ後に食欲がなくなるので読む前に軽い食事をおすすめします。あくまで軽く、吐くと困りますから | ||||
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タイトル・表紙ともに、何かおどろおどろしい雰囲気でしたが、実際はそうではありませんでした。確かに、著者が現役のドクターということもあり、所々にある詳細な描写に気が遠くなりそうなときもありましたが、この本を通じて感じられるのは、著者の主人公である看護婦に対する励まし、障害をもつ車掌と主人公の触れ合いなど弱きものに対する慈しみのようなものでした。こうした気持ちを無くしたとき、人は狂気の研究にのめり込んでいってしまうのではないか。フィクションでありながら、真に迫る迫力があり、読み終わった後も、考えさせられることの多い作品でした。 | ||||
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ラストは泣いてしまいました…。こんなことって…(T_T)せつなすぎます!!ミステリーというか、フィクションなのに、すごくリアリティーがあってゾッとする問題提起だと思います。この作品で帚木 蓬生さんを知りました。タイトルが「臓器農場」なので、グロい内容なのかと思っていましたが、なんとなんと!!ふかーく考えさせられる名著でした( ̄へ ̄;)ウーン…買おうか迷ってるアナタ!!ぜひご一読をおすすめしますよ! | ||||
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私が初めて読んだ帚木蓬生作品です。結末がちょっと肩透かしでしたが、読み始めたら途中で本を閉じることができず、最後まで一気に読んでしまいました。ご本人が現役意志であるだけに、病院内の描写にリアルさがあり、それが物語りに深みを与えているように思います。文句なしに面白いけれど、妊娠中の方にはお奨めできません(^^; | ||||
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