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ゴッド・ブレイス物語
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ゴッド・ブレイス物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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花村萬月さんの作品は、性や暴力に垣間見える不器用な男女の愛が印象的である。『ゴッド・ブレイス物語』は著者のデビュー作で、過激さはまだまだなりを潜めているものの、もどかしいぐらいの愛が漂っている。 ライブバンド”ゴッド・ブレイス”を率いるシンガー 朝子は、芸能プロダクションの社長の依頼を受け、メンバーのヨシタケ、タツミ、カワサキ(そしてカワサキの息子健)とともに京都へ向かう。超高級クラブでのライブ。ギャラは最高で長期の仕事だ。ところが、現地について見ると欲しいのはバンドだけだという。しかもギャラは既に前払いされていた。騙された朝子は契約期間中、ホステスとして働き、バンド・メンバーはクラブのシンガーのバック・バンドとして演奏をするはめに ・・・ 芸能プロダクション社長の原田のやさぐれ感、クラブのオーナ タカクラの粗暴な優しさ等、その後の著者の作品の男性キャラクターに通低するものがある。 ただ働きも同然で自分たちの音楽すら演奏できない”ゴッド・ブレイス”。トラブル続きで、メンバー間に軋轢が生じ始める。様々な問題を乗り越えてバンドとして成長していく姿が描かれている。音楽ものの王道ではあるのだが、個性豊かな男女(と男男!)の恋愛がストーリーを盛り上げてくれる。クライマックスの雨の中のライブシーンは鳥肌ものだ。著者の音楽に対するアツイ思いが伝わってくる。 なんといっても、主役の朝子が魅力的なんだよなぁ。 同時収録の「タチカワベース・ドラッグスター」は、米軍の立川基地でドラック・レースに情熱を傾ける青年を描いた作品。日本の中の異国感が新鮮な短編である。 | ||||
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最後のライブ部分は確かにものすごくいきいきとかけてるし、主人公の女の魅力も十分伝わってくる。まぁ、退廃的で暴力描写の作家のデビュー作なんで、こんなもんかな、と。僕の愛せるタイプの小説ではない、と。 | ||||
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花村萬月のデビュー作ですが、のちの作品に登場するいろいろな断片が覗けます。作者得意のロードノベルで、展開も小気味よくスラスラ読めます。ただ、良くも悪くもデビュー作であり消化不良な感は否めません。でもこの人の文章は本当に音楽を聴いてるような気持ちになりますね。萬月ファンなら読んで損はないでしょう。 | ||||
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