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冷えきった街
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冷えきった街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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富裕層の家族を舞台にいくつかの不審な事件が起こり、それをきっかけに一家の悲劇が幕を開ける。 私立探偵の三影潤が多くの関係者を訪ねて回るのが主なストーリ展開なので、起伏に欠けるところはあるが、人物描写が巧みなので退屈はしない。 様々な謎はありつつも、その謎の核心が曖昧なままで物語は進んでいくが、結末では一貫した筋に収束されるところは見事な構成。 また、少年の冬樹とのエピソードや三影の暗い過去など人間ドラマも重厚で、犯人像も強く印象に残る。 全体として、ミステリと人間ドラマの面白さのバランスのとれた良作だと思います。 | ||||
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「冷え切った街」「青じろい季節」を 収録しています。 「冷え切った街」 名探偵・御影潤登場。 学校経営者宅に誘拐予告が…。 そして、次々と殺人事件が起きる。 主人公が探偵になったことで ストーリーの無理はなくなりました。 ただその分、暗い。 推理小説は難しい。 必ず人が死ぬし、 背景に必ずトラブルがある。(だから事件が起きるのだ)。 読後感の暗さとファンの獲得の両立は 永遠の課題です。 「青じろい季節」 砂村朝人、33歳。翻訳事務所経営。 時々翻訳を頼んでいた大学生矢竹が、 行方不明になったと 矢竹の母親が砂村の元に訪ねてきた。 東京に下宿しているが、 連絡が取れず本人もいない。 何のトラブルもない品行方正な大学生が。 やがて、 彼は死体となって発見された。 名探偵御影氏は なぜか一回きりの登場。 また素人に逆戻り。 これもテレビドラマ風ですね。 最初に無理があります。 矢竹が砂村の助手とかだったら 事件解決に乗り出す意味がわかる。 「ときどき翻訳を頼んでいた」 程度であちこち調べまわって 犯人を探し出す必要性が見いだせない。 見いだせないのが この10作品の中で、 一番心に残りました。 事件の背景にあるのは 戦前の、そして終戦直後の日本の暗部でもあります。 (家庭の問題と言えなくもないが)。 「推理小説は、遊びの文学だと言われています」 巻末の作者仁木悦子氏の言葉です。 | ||||
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江戸川乱歩賞作家の仁木氏の長編8作目となる作品。 密室殺人とかも出てくるが、本格志向ではなく、ハードボイルドテイストの家族内連続殺人を扱ったミステリーだ。 軽いタッチで描きながらもハードボイルドならではの非情な幕切れが印象的である。 | ||||
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訳ありな探偵が主人公です。一癖もふた癖もありそうな、大家族。果たして犯人はだれか?ということよりも、私は次男の冬樹君がとっても気になっていました。大金持ちの子として何不自由ないけれど父親からは愛されず、実の母には死に別れ(しかも殺された!)継母からは無視される。まあ、見事なまでにステレオタイプな不良でございます。でもって、彼女が貧乏な家の子。幸せになってほしいな、とおもっていたからこそラストでは悲しくなりました。乾いた冷たい感じのお話です。同じ家族殺しを描いていても、「家族狩り」とは違い、小説、といった突き放した感じがします。 | ||||
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訳ありな探偵が主人公です。 一癖もふた癖もありそうな、大家族。 果たして犯人はだれか? ということよりも、私は次男の冬樹君がとっても気になっていました。 大金持ちの子として何不自由ないけれど 父親からは愛されず、実の母には死に別れ(しかも殺された!) 継母からは無視される。 まあ、見事なまでにステレオタイプな不良でございます。 でもって、彼女が貧乏な家の子。 幸せになってほしいな、とおもっていたからこそラストでは悲しくなりました。 乾いた冷たい感じのお話です。 同じ家族殺しを描いていても、「家族狩り」とは違い、小説、といった突き放した感じがします。 | ||||
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