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銀行篭城
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銀行篭城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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新堂冬樹の描く銀行篭城劇!新堂ファンは銀行篭城と聞くだけで 胸が躍らずにはいられないだろう。それぐらい彼が描く題材としては ビッタシである。だけれどもこの作品、ちょっとファンにはつらい。 この作品の一番の弱点、それはボリュームである。 新堂濃度が他の作品に比べて圧倒的に薄いのである。気分は関東から関西に転校して、うどんの汁の薄さに味気なさを 感じる小学生である。なぜか。 彼の小説の醍醐味の執拗な醜い内面描写が全然爆発しないのだ。 いや、爆発はしているんだけど新堂汁をすすってきた僕には 花火程度にしか感じられないのだ。 この爆発がないため消化不良を起こしたファンは 僕だけじゃないはずだ。次に銀行篭城に向かうまでの過程がすべてカットされていること。 銀行篭城のための下準備、主人公のそこに至るまでの心情は絶対に 描くべきだったと思う。 でも新堂冬樹初心者には入門書としておすすめしたい。 前菜ぐらいの感じで軽く読んでみてほしい。 多分もう新堂冬樹はもういいやーとはならないと思う。この作品は新堂濃度20パーセントぐらいしかないけれど、 それでも20パーセントは入っているのだ。 麻薬のように体にこびり付き次の作品を読みたくなる。 そんな罪な作品だと思います。 | ||||
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犯人が犯行に至る動機づけが弱い気がする。その程度の理由でそこまで酷いことが出来るのかという意味では興味深くもあるが・・・。ともかく新堂作品の中では比較的リラックスして読める作品です。 | ||||
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新堂冬樹の作品はどれも比較的重量級の長編が多いのだが、これは長編は長編でも軽量級。そして他の作品はどれもこれでもかとばかり人間の醜悪さをどぎついタッチで描かれているのに対し、この作品はどぎつさも薄い。 平成の名刑事と呼ばれ、順調に出世を重ねてきた刑事はしかし最初に彼の名を世に知らしめた事件で犯人を射殺してしまったことをずっと心に病んでいた。そしてある目的を果たすためだけに行員と客を人質にとって銀行にたてこもった男。男は端から生きてそこを出ようとは思っていなかった。緻密に計算しつくして犯行に臨んだ男は人質の扱いにも容赦はなかった。 男の目的を果たすべく刑事が奔走した挙句明かされた真実とは・・・!? 新堂ワールドの新境地か?と思わせる部分もないことはないが、なんとなく2時間もののサスペンスドラマチックな感も否めない。さらりと読めます。 | ||||
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装幀からして昭和54年の三菱銀行北畠支店 「梅川紹美籠城事件」を彷彿させる。 本作にしろ梅川事件にしろ、なぜ犯人は犯行に 及んだのか?誰に対し、何を望み、どうしてほしいのか。密室と化した銀行内で女子行員を裸にし凶悪の限りを 尽くす単独犯人「五十嵐」はまさに「梅川」と同化する。 その凶悪犯に立ち向かう刑事、警察。取り巻くマスコミ。当時全国民をテレビに釘付けにした、あの事件の中に 読者(あなた)を誘う問題作。 いっきに読了可能です、が、読後は梅川事件のドキュメント 「破滅」(幻冬舎アウトロー文庫)をお薦めします。 | ||||
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新堂冬樹作品が「炎と氷」からかなりはやい間隔ででたのでびっくり、あまりに内容があっさりしていたものの新堂節はあいかわらずで、主人公の心に宿った暗い闇を描いている。籠城した五十嵐とヒーローの呼び名のついた刑事、鷲尾。登場人物が少ないだけに緊張感がびしびし伝わってくる。タイムも犯行のはじまる15:00から25:00までの約10時間、たっぷりと味あわせてくれるので堪能したい。登場するキャラクター、「小川」や「スズノスケ」などは新堂作品ファンならどこかの作品でみかけたはずだ。サイドストーリーもとくになくあっさり。ちょっと濃さが足りないとお嘆きのファンもいるハズだがまあそこは仕方ないかなと。この作品では残忍さというより、人間の生への執着、警察の派閥主義をしっかり読んでおきたい。大沢在昌とはまたちがった読み方ができる。かなり薄味だがダシはでています。 | ||||
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特に感想はありません。 幻冬舎の10周年記念作品・・・。 期待したんだけどなぁ。 とりあえず、熱くなれなかったです。 新堂冬樹さんは大当たりか大外れかって感じが僕は多いのですが、 今回は何かダメでした。下らなかったです。 | ||||
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「梅川事件」を題材に取り、全く別の物語を紡ぎ上げた。社会的弱者の暴走だが、中盤までは、登場人物の誰にもあまり感情移入できなかった。特に、人質の名前と簡単な特徴が羅列される部分は、やや冗漫な感じがした。猟奇的犯罪のようなショッキングな事件の様相を呈しながら、作中の犯罪は徹底的に計画的な確信的犯罪なのである。前半でそのへんがよくつかめなかったせいかもしれない。 ただ、極限の中だからこそ美しく結晶する感情がある。すべての道具立てと設定が、そのラストシーンのために準備されたものと考えれば、十分に納得できる。ある程度予想でき、比較的淡々としたラストシーンだが、私はとても美しいと思った。 | ||||
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世の中を震撼とさせた「梅川事件」を彷彿させる銀行篭城をテーマにした作品。作中にも梅川事件の記述が出てくるが、あくまでもストーリーそのものはオリジナルである。闇金世界を描かせたら随一の書き手である作者が、今回は銀行篭城犯を主人公にしている。相変わらずその作品の雰囲気はどっぷりと暗く、人間性の真の闇を描き出している。作者の最近の恋愛ものに慣れている読者に慣れている人にはおすすめしないが、新堂ワールド好きにはたまらない一冊。最後の事件解決の仕方にはちょっと疑問が残るが、ノンストップで読める一冊ではある。 | ||||
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銀行に立てこもった犯人。 何一つ要求も出さずに、一人一人と人質を殺していく無情さ。 その裏に隠された一つの情。 事件の発生から集結までも一気に読ませてしまう新堂さんの筆力はさすがです。 ただ、連載ものをそのまま纏めるのではなく、補筆してもうちょっと全体的に肉付けしてボリュームを持たせてほしかった。。。 | ||||
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今回も「あッ!」という間に読み終えてしまいました。 凶悪犯が、ある目的をもって銀行に籠城するのですが…とにもかくにも、この犯人は残虐非道であります。 想像を絶する人質への仕打ちの数々。 この辺りの描写は新堂氏冬樹! という感じです。 このまま、いつもの新堂ワールドに突入か? と思うと もう一人の主人公といってもよい、刑事が登場します。ここから物語は、予想外の展開へと…… 結末には、新堂ワールドの中では珍しく「切ない」終わり方を しているように感じるのは、僕だけでしょうか?ずいぶんと前の話しになりますが、1979年に起きた 大阪・三菱銀行北畠支店での事件をモデルにしていると思われます。 今回、この本を読んでみて、大きな事件の裏側では虚々実々の人間模様があるのだということを実感させられました。 被害者と加害者の関係というか、心の動きというか… そういうものを感じるのにも、この一冊はおすすめです。 | ||||
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内容については触れないように書きます。私は小説など積極的に読まないのですが、表紙帯の導入文を見て買いました。 タイトルからして堅苦しい雰囲気はしますが、冒頭から息もつかせぬ展開でどんどん読み進めていけました。この手の犯罪を想定しながら読み進めている時に、「こうしたら良いのでは?」と自分で思ったりするのですが、様々な状況を踏まえた内容となっているので、きちんと答えが出でてきます。中盤まで堅く閉ざされた物語の核心が、様々な経緯によって徐々に剥がれていく様は読んでいて快感を覚えるほどでした。物語の解決に向けて自分なりに結末を予想したりするのですが、 しっかりと作られた様々な話が、伏線とも言える作りになっているので予想は覆され、読み終わった後に疑問は一切残らず、清々しい気分になりました。 | ||||
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新堂冬樹さんの作品にしては一気に読める ボリュームだと思います。 内容は・・・・・、警察内部(機構?) についての解説を入れたりして内容 がさらに薄っぺらくなっている感じが しました。 ちょっと期待はずれです。 | ||||
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