■スポンサードリンク
銀行篭城
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
銀行篭城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1979年の梅川事件(三菱銀行人質事件)に影響されて書かれたものであろう。 その事件の犯人だった梅川氏よろしく、まさに冷徹な男そのもの、そう『悪魔』とすら呼べるような男が主人公である。梅川氏の名前や事件のことも作中に過去の事件として出てくる。 まぁ、こういうダークなものだからこそ、興奮してしまいスイスイ読み進められたのだが、そんな私の中にもまた人間の『原罪』的なものが宿っているのではと感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「銀行籠城」のアマゾンの読者レビューはあまりに低い。確かに新藤冬樹の名作ブラック小説「黒い太陽」三部作や「無間地獄」に比べればやや薄っぺらい感はある。しかし実際に起きた三菱銀行人質事件を考えれば、籠城状態の銀行の中がどんな地獄だったのかを想起させるには十分な小説であった。三菱銀行事件の犯人・梅川昭美は単なる残酷なだけの男だったが、本作品の犯人は警察より優れた知能の持ち主な所が小説を面白くしていた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後に殺されてよかったと思いますが、内容はいまいちかなー。 うーん。 変な感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
銀行に凶器を持った犯人が押し入り、籠城するというストーリー。 銀行内で行われる理不尽な暴力の連続。そういった描写が苦手な自分は途中で読むのを止めてしまおうかと思ったほどです。 でも、最後まで読み切った理由は『ここまで計画的にやりたい放題やっている犯人の目的は何なんだ?』と思ったから。 ただ、読み終えた感想としては『はぁ??』です。 射殺された父親の復讐?? いや、その父親は3人も人を殺して4人目に手をかける寸前での射殺でしょ?それの復讐て。 自分をバッシングしてきた世間への復讐?? 気持ちはわかる。でも、復讐するなら自分をバッシングしてきた人たちへの復讐では?まったく関係ない銀行員や一般人を殺しまくって復讐て。 自分を捨てた母親への復讐?? 自分から離れておいて?当時の心の葛藤から親と距離ができてしまうのはしょうがないと思う。でも、ここまで冷静に警察相手に立ち回れるくらい気持ちの整理がついているなら、犯罪を考え付く前に母親に会いに行って話し合えば終わった話でしょ。 など納得できない点が多々あります。 また、最後に犯人は母親からの愛を確認して満足げに一人死んでいきますが、残された母親や現在の母親の家族は結局『加害者の家族』という事でバッシングされるのでは? そこまで含めて「母親への復讐」という事なのか。その割には母の愛に満足して少し感動的な感じで一人死んでいくけど。自分と母親が受けてきた仕打ちを今度は母親にだけ押し付けるという最悪の結果。 旦那が殺人を犯しバッシングされ、今度は息子が無差別殺人を行いバッシングされる。 母親が一番かわいそう。。。 結局の所、事件を起こすには目的は弱いし本当にただの一人よがりに世間は巻き込まれ殺された人が多数いたという感動するポイントも無い話でした。 読書から遠ざかっていた自分でも一気読みできる面白さはありましたが、読み終えた今の心境としては再読はないだろうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新堂作品の中では異色作。毎回スタンガンを駆使し、ひたすら殺しを楽しむかのような殺戮劇に目を覆いたくなるが、今回はスタンガン登場は一回だけ、動機を最後まで明かさず、最後の最後で一気に物語を締めくくるストーリーはハラハラ感が伝わり良かった。新堂作品は恋愛物と殺戮物の両極端だが、私は後者の方が、人間らしさがあり嫌気を感じながらもつい手に取ってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人質を真っ裸にして、マジックで名前を書かせる凄み。 テンポよく進む、軽快なB級小説の決定版。 容赦なく、バンバン殺しちゃうのがいい。 ノンストップクライムの疾走感の中で、ふと籠城犯五十嵐の真意が見えて来る。ラストは感慨深い。 「血塗られた神話」同様、バイオレンスサスペンスの形を更新した作品である。 実際の事件を下敷きにしてるのは確実だが、それも最近の「時事ネタベース警察小説」の先駆け的な作品ということだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの実際の事件が 緊迫感あり 引き寄せる魅力があるのであって この小説そのものには あまり魅力無いように思います 単に死体の数を多くしただけで 現実の事件より 面白味 激減アレンジですね。 もし 僕が この籠城犯人だったら 人質1人分の命を天秤して、新堂氏を呼び出して 小説家廃業を要求します | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容がなさすぎ。全くつまらない。読む価値がない。時間の無駄です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説が非現実的な世界を醸し出すとしたらこんな作品もあるのか。一切の妥協を許さない冷徹に徹する銀行籠城を主題にしているが、最終的には語りつくされた親との面会、あっけない幕切れには期待を裏切られた。なぜここまで徹底して犯人を持ち上げて起きながら尻つぼみになってしまったのか。単に人質を祭り上げただけなのか?。一般文学通算469作品目の感想。2012/11/06 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男が銀行に籠城。 行内の人質を恐怖により支配します。 警察の動き方は過去の事件を参考に熟知した上の犯行。 金を要求する訳でもなく、政治的目的を持つ訳ではない。 逃亡を計画するどころか、名前を明かし、メディアに顔を出す始末… 男の目的は一体何なのか。 前半は、男の残虐さをこれでもかと見せつけます。 気にくわない者は射殺。 人質を全裸で従え、自分への忠誠を強要します。 極限状態、銀行支店内という狭い企業社会に表れる、人の本性を暴きます。 刑事との交渉も想定の範囲内。 何ら要求を出してこない犯人に対しては、警察も打つ手に困るところ… 次々と人質が殺される状況に、捜査本部も苛立ちを隠せない。 そこにも出てくる、組織社会の醜い一面。 キャリア・ノンキャリといった構造の歪みを描きます。 後半、ついに犯人からの要求が明かされる。 そこから一気にクライマックスへと持ち込みますが、そこでは、さらに大きな人間社会の歪みを浮き彫りにします。 何が男の行動を起こさせたのか。 きっかけは何だったのか… 冒頭に出てくる男の想いを引用します。 《それは単なる引き金に過ぎない。それを眼にしなくても、おそかれはやかれ決断していた。ただ、決断がはやまっただけの話だ。》 社会の歪みから目を逸らした結果、負の感情が溜まっている所は随所にありそうです… どんな「言葉」がその引き金になるのかは、想像もつきません。 しかし、高ぶった感情を沈めるために必要なのが、また「言葉」であるところに因縁を感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の汚さを描かせたら日本一の作家、新堂冬樹のクライム・サスペンス。 銀行に籠城する犯人とそれを追う刑事の話、といってしまえばそれまでですが、さすが新堂冬樹。すごいことになっています。 人質を全裸にさせて胸にマジックで名前を書かせ、命令を聞かなければ即座に射殺する。こんな徹底した恐怖で人質を動かしていく犯人は(心理描写は別ですが)新堂冬樹にしか書けません。 ただ、昔の黒の新堂作品と違い、とにかく狂ってる、汚い、醜いではこの作品は終わりません。救いというか人間味というかそういうものがちゃんとあります。 僕は真っ黒な新堂作品が好きなのでこの部分はちょっと好きではありませんでしたが、ここら辺は好みの分かれるところではないでしょうか。 新堂冬樹らしさうんぬんを除けば、とてもよくできたエンターテインメント小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
銀行に籠城し、残虐な限りを繰り返す。 その目的が・・・あまりにも強引過ぎます。 どう考えても、結びつかないように思えます。 今まで読んだ新堂さんの作品では一番良くなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
銀行に籠城する犯人の鬼畜ともいえる所業はさすが新堂氏。 後半は犯人の動機が焦点となる中、B級ドラマのような結果で残念。 全体的に盛り上がらない作品であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
04年03月刊行の単行本を文庫化した作品です. 銀行籠城の臨場感を出すためか,章ごとに日時が添えられており, 犯人側と刑事側,それぞれをこまかく切り替えながら進むのですが, どうも効果的とは思えず,時間に追われる緊張感が伝わってきません. また,必要とは思えない説明的な文章や回想の多さはかなり退屈で, 物語に絡むものもあるのですが,ほかの多くに埋もれてしまっていて, それらが終盤になり繋がったときの印象がほとんどないように思います. ほかにも,現場の刑事とお偉いさんとのやり取りも型どおり過ぎるようで. 終盤も,物語の真相が見えだしてからちょっとあっさりと急ぎ足の印象で, いくつかの重いテーマを投げかけておきながら,あまりに物足らない締め方. 関わった人たちの思いなども,もう少し掘りさげてもらいたかったところです. いろいろとあった割にはどれも中途半端で,伝わってきませんでした. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて、この作品で新堂作品と出会いました。 通常の立て篭もり犯は、自分の「生」を守る為に立て篭もる。 けれど、この犯人は「あること」の為に立て篭もる。命なんて その「あること」の前では、何の価値も持たない。 銀行内での冷静沈着な悪魔のような犯人が人質からひきだして いく、人間誰しも持っているドロドロした部分に自問自答しながら 読み進めていきました。そして読み終わった後、そのドロドロした 気分だけが残りました。結末に消化不良を覚えた結果のことだと 思います。 他の作品も読んでみようと思いつつ、少し時間をおいてしまうかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずはじめに、一言。これは、今までの新堂氏の作品とはかなり違います。この作品がいまいちだった人は、他の作品も読んでほしいです。さて、なぜ私はこの作品を評価しないか。それは、1動機の薄弱さ2重い問題を提示したのにも関わらす、新堂氏なりの解答もないまま尻切れトンボで終わってしまう、この二点です。1について。あまり書きすぎるとネタバレになってしまうので、詳しく書けませんが、なぜ、全員の服を犯人は脱がせたのか?プロットを組み立てる上で、明らかに作者の都合としか思えません。 そもそも、銀行に籠城するという行為に走った理由は?これもよくわかりません。2について。そのままです。犯罪は誰も幸せにしない、というのはよくわかります。だから何?という感じです。重いテーマと二時間ドラマのような軽いタッチ、少なくともわたしには受け入れられませんでした。軽い作品を読みたい人向けの本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある男が周到な計画のもと、閉店直前の銀行に押し入り、20人以上の行員や客を人質に立てこもってしまいます。 1分以内に行内の全員を集めろ、と無茶を言い、1秒遅れただけで人質を射殺してしまうような、残酷な犯人です。彼を説得に当たる刑事は、過去にも似たような大事件を解決し、栄光に包まれた刑事でした。 そんな刑事が、彼の説得に当たるのですが、どうも犯人は、お金も何も要求していないようなのです。なぜ彼はそのような犯行をするに至ったのか・・・というような話でした。 が、新堂冬樹の作品としては、やや小粒です。とても読みやすいのですが、なおかつ彼の作品の中で、 はじめて読むのを3週間以上、中断できた唯一の作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2時間ほどかけてわりと丁寧に一気読みした。ちょうど映画一本観た感じ。結末には心底説得されないが、物語の収束としては十分納得できる。感動の予感が微かによぎる。犯人の人間像を掘り下げ、人質たちと警察幹部の人間模様をもっと描写すれば、よりコクのある忘れ難い作品になったろう。アル・パチーノあたりが刑事(鷲尾)役で主演する映画で観てみたいと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新堂冬樹を読んだことない初心者には、夢中で読める。 人間としての尊厳を人質に失わす展開に、恐怖心を掻き立てられる。 量的にも薄いので、程ほどに恐怖心を堪能出来る。 反対に新堂ファンになると、拍子抜けする。 「新堂作品はこんな程度じゃない」と、力説してしまいそう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、犯行の動機はわかるようなわからないような。 しかし、逃走を前提としない篭城は、かくも強固なものなのか。 計算し尽くされた人質の扱い方は、作者は本気で篭城を計画した ことがあるのではないかと疑うほど合理的で、まるで将棋でも 指しているかのような計算の上に行われる殺人が絶望感を生み、 それが読者にも伝染していきます。人質の偽善の皮が剥ぎ取られ、徐々に人間の持つ醜くさが露出して くるにつれて、だんだんと人間が嫌になり、犯行を正当化したく なってくるあたり、私は作者の思うつぼにはまったようです。 新堂氏にしては、珍しく目をそむけたくなるような描写がありま せんが、自分だけは助かりたいという醜い感情の描写が、替わりに用意されています。自分ならどうだろうかと考えたとき、結果 直視しがたい自分の心に気付かされるかもしれません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!