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無間地獄
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無間地獄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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最初から最後まで全く救いが無いただただ金、暴力、汚物が飛び交う話。 キモになる鬼塚の最後のくだりは正直パンチがもう一つ足りなかったかな。 自分は九州出身なんで桐生の幼年期の話はホント鳥肌がたった。 人間の欲望が剥き出しで異常に引き込まれます | ||||
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アンダーグラウンドにはびこる闇金融の世界を描ききった長篇小説。10日で3割、数日で9割などとんでもない利子でお金を貸し付ける人々。そしてそこに群がらざるを得ない多重債務者の人々。そして彼らに巻き込まれる市井の人々。そこにはまさしく本文中にも何度も出てきて、題名にもなっている無間地獄が広がっている。これだけでも充分読ませるのだが、さらに激しいトラウマを背負った(あまりにも現実離れしている設定ではあるけれど)男たちの暗く哀しく切ない葛藤のドラマもすごい。最後にそういうオチで来たかぁとびっくりすること請け合いである。お金の持つ魔力、それに魅せられてしまう性(さが)を持った人間・・・。腕組みをしてううんと唸りながら考え込んでしまう。 | ||||
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新堂冬樹作品の中では「炎と氷」と同じ位の面白さ。正に読んだら止まらない。食事は進まない。夜は練れない。仕事は行けない。完全なひきこもり状態になってしまいます。内容は一人の美男子がどんどん落ちていく経過を軸に貪欲な人間達の考え方や行動を書きなぐっています。まずは読んでみて下さい。もっとも、新堂作品はほとんどが当本のような展開・内容なので好きな人はとことんはまるでしょう。 | ||||
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闇金融を営む暴力団の若頭である主人公・桐生保の冷酷非情さ、彼の少年時代の家庭環境の凄まじさ、闇金融業者のえげつなさなどが、オブラートにくるむことしない筆致で描かれている。この描写に嫌悪感を覚える人も多いと思うが、私はこれこそがこの著者の魅力であると思う。 ストーリー自体も理不尽さの連続で、世の中には神も仏もないと言うような展開を見せる。上巻を読んだだけでも、金を借りることの恐ろしさが身に染みてくる。多重債務者救援組織が、この作品を推薦図書に指定するのも良いのではないかと思うような内容である。 (下巻のレビューに続く) | ||||
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極悪最強!喧嘩上等!などとよく落書きされていたりするが、この本はまさにそのもの。無間地獄は無限の地獄、この上巻ではその地獄への入り口までを案内しているようだ。ここでは蜘蛛の巣にひっかかるまでの様をことこまかく書いている。まあ、でもこの新堂冬樹の体言どめのうまさはすごいです。登場人物の表情、極悪は狂犬のように、ブスはさらに不細工に、いい男、いい女はまるでギリシャの彫刻のように、すべてがきっと作者の意図する以上に想像してしまう、この文章の作り方ははまるでパティシエのよう。それはともかく「金がないものは首がないのと同じ」という意味を思い知らされる巻だ。主役の桐生はヒーローではないが、闇を背負った強力キャラクター、それ以上の脇役にも注目です。下巻ではジェットコースターは下りにはいっていきます。 | ||||
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ある評論家が作者を絶賛していたため、カリスマと無間地獄を一緒に購入した。最初にカリスマを読み始めたが、余りの描写の稚拙さ、リアリティの無さに上巻途中で古本屋へ売却した。そんなわけで全く期待せずに、他に読む物がなかったので手にとった「無間地獄」であったが、その圧倒的な描写力、プロットの展開力で一気に読み上げてしまった。カリスマと同じ劇画チックな人物設定何に関わらず、読者をしらけさせないのは、やはり筆者が自分の目で見た物を書き込んだからであろうか。劇画チックなブラックユーモアや台詞もこの業界ではありそうな気持ちにさせられる。また解説文も非常に面白かったので、是非一読をお薦めしたい。 | ||||
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単行本編にも投稿しているため敢えて着目点を変えるが主人公、桐生に追い込み取り立てられる側は怖すぎる、正に冷血漢。2枚目でお金も女性も何不自由ない玉城が桐生のターゲットになり落ちていく様が前編の内容だが「他人事でよかった」これが本音だ。(格好悪いけど)。 | ||||
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誰にも恐れられる主人公桐生の心に残るあの過去、今まさにひどい立場にいる 玉城、 桐生をねらう者ども、玉城の周りの女達、作品中には恐怖がゴロゴロ転がっている。あなたはどの恐怖が1番いやですか? でも私は桐生の過去の場面は泣きながら読みました。 怖くて切なくて弱くて痛くて恥ずかしくて悪くて言えなくて・・・。 この作品は私にとって忘れられない名作です。 | ||||
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金銭貸借は世の中の常だ。しかし、金額の多寡でなく金の世界は妄執の世界だ。借り手も貸し手も、結局は相互に確執を永遠に残すバリアを張る。その目に見えないバリアを、なんの躊躇もなくぶち破る連中がいる。しかし、そいつらこそ真っ当な連中だ。普段であれば、なあなあで済ましてしまうことを正面からぶち当たる。「借りたものは死んでも返せと」銀行は、毒にも薬にもならない司法の場に逃げ込む。何の解決にもならない。問題の先送りだ。まさに、そこに生死を委ねている連中こそが金銭貸借の本質を知っている。これは地獄の世界なのだと。助けてくれるものは己しかいない。 | ||||
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凄まじい絶望と底なしの地獄。主人公と彼を取り巻く人物の生きる世界は、あまりにも冷酷で救いがない。資本主義社会とはこんなに薄情なものだったかと、考え込む。その一方で、主人公の冷たい表情と非情な行動の後ろに、熱い行き場のない激情が感じられて、その「ひとでなし」な生き様に気持ちが引き寄せられる。心がきしむようなため息とともに読み終わった。 | ||||
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