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(短編集)
顔
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顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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横山さんはやはり短編が実に美味い。一気に読ませるし、この作品は一人の婦警が主人公で進んでいきます。ただ、うーん?何かちょっとしっくりこない!なぜかといえば、この女性主人公が、なんだか主人公として、弱い。やっぱり、横山作品の短編ものは男性が主人公の方が面白い。女性が主人公になると、なんだか、優しく書き過ぎと言うか、やっぱりしっくりこない。 | ||||
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私が現存の作家で誰が好きかと問われれば東野圭吾。その中でもっとも好きなのは新参者である。 いわゆる刑事物の、短編集と思いきや、一つ一つの作品が伏線を交えながら見事に繋がっていく。その筆の力は見事としか言いようがない。 横山秀夫の2003年の「影踏み」は、横山版新参者と言えるような、短編集でありながら、その一つ一つが綺麗につながった作品で、主人公は司法試験を受ける程度までの学力のあったエリートであったにもかかわらず、転落してノビとなる。彼の周囲で起こる問題を見事に解決していくという異色の作品で面白かった。 この作品は2002年のもので、主人公は似顔絵婦警。5つの短編がつながっているという点では、前述の2作品に共通するところが多い。 女性目線で書かれており、警察という圧倒的に男性が支配している国家権力集団における女性の働き方という点では興味深いと感じました。ただし、伏線が少なく、一つ一つの作品の力は弱いので星は3つとします。 影踏み、もしくは東野圭吾の新参者の方がオススメできます。 女性もしくは婦警さんは一度読まれたらいいと思います。 | ||||
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警察ものとしては異例なかんじの話ですが、ロクヨンほどのスリルもなく、普通の作品ですね | ||||
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警察小説はこういうものかもしれないけれど、推理ものと違って主人公の内面的な描写が中心で、物語が淡々と流れていく。ひとつの事件とその後のつながりを自分で見つけていく流れなのか。 | ||||
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D県警シリーズ第一作である『陰の季節 』にちょっと顔を出した似顔絵婦警がヒロインとして活躍する連作集。 さすが横山秀夫と言うか、全編一気に読ませるが、かと言って氏の代表作かと言えばそうでもない。 氏の作風から言えばちょっと異色というか箸休め的小品。 作品の背景に『陰の季節 』収録の「黒い線」があるので、できれば時系列に読むのをお勧めする。 D県警シリーズ全体の象徴とも言うべき、二渡調査官が脇役ででも登場するかと期待したが、最期まで出て来なかった。 このシリーズ、次は話題の大作『64』まで飛んじゃうのがちょっと残念。 | ||||
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星は超辛口で3つとした。 やはり、横山秀夫ならではの緊張感が希薄であるのがその理由。 本書は、男性が女性を書くという難しさがよく出ていると思う。 横山秀夫をもってしてもいかんともしがたかったのだろう。 女性モノは、乃南アサや桐野夏生に任せて、 男の小説を書いてもらいたい。 ヒリヒリするようなやつを。 | ||||
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めちゃくちゃ面白いというわけではありませんでしたが、まぁまぁ面白かったです。 よくある小説のような伏線ががばっちり謎解きにはまっているというのではなく、伏線かなと思わせたものが実は関係ないことでただの失敗だったとか。人間は失敗して成長していくというようなことが書かれていたと思います。 | ||||
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主人公は、婦警に憧れ、実際に夢を実現した女性。 しかし、夢と現実とのギャップや、 典型的な男社会の警察という組織の中で 求められる女性の役割は、 マスコット的な存在としてだったり、 正義感あふれる彼女にとっては、 とても許せないような警察の中に潜む、 汚い悪の部分に押しつぶされそうになったり。 主人公は、元は似顔絵婦警として活躍していたが、 ある事件をきっかけに、その担当を外され、 希望と反する業務に配属されている。 短編のストーリーの中で、色々な事件を解決しながら 彼女が色々な形で絡んでいくのが面白い。 あまりに正義感が強く、融通がきかなく、 若干、頭が固すぎる印象の主人公だったけど、 とても温かい人間性がよく描かれている。 | ||||
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甘すぎる…横山作品の中では、 現実離れしてる感じが。 不祥事、ましてや甘えたような勤務をし続ける主人公が、 警察組織にずるずると居続けられる訳、ないんですが。 今までの作品からして、堅い、静かだけど熱い物語 を期待していたのですが、そういう点からも、 人物の描き方と現実がかけ離れている点も、 この本は肩すかし感が否めません。 まぁ、読み進めてしまう展開は相変わらず巧いので 2つ…。で、恐らくは作風(タッチ)の転換を 計ろうとした意欲に1つ。 | ||||
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『陰の季節』にも登場していた女性警官:平野瑞穂が主人公となった作品集。 前作で、節を曲げることを強いられていた彼女が、 今回も組織の暗部にめげそうになりながら、警官であろうとしています。 どの作品にも、男社会で生きる女性の無理しなきゃならない姿が描かれていて、 そこに、組織の非合理的な非情さが滲み出ているよう。 だが瑞穂は、その視線に納得のいかなさを感じつつも、 「女だから」という視線に対して肩肘張るわけではなく、 (女であることにさほどこだわらずに)自分に何ができるか、 自分は何をしたいのか、ということだけを体当たりで実行している。 そのひたむきさが眩しくて、けれどよわっちいところに引き込まれる。 ただ、横山さんの作品にしては、 「男社会の中の女」とか「組織」の描き方がステレオタイプのように感じたので星3つ。 それが社会の実情なのかもしれませんが。 | ||||
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この文庫本には、少し違和感を感じました。 物語全体は面白いと思うのですが、私は平野婦警に甘さを感じます。 もちろん同じ女性として、女性が警察の中で働いていくのは大変なことだと思います(一般企業もそうですが) でも、権力に屈せず真っ直ぐに貫くというのもひとつの方法ですが、現実的ではないように思いました。 この中に出てくる女性記者のほうに、私はより親しみを感じます。 | ||||
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ある事件がきっかけとなり、鑑識課機動鑑識班から秘書課広報公聴係に配属された平野瑞穂。得意技は似顔絵描きだったのだが・・・。彼女の周りで起こるさまざまな事件に、その能力を発揮することが出来るのか?自分の精神がズタズタになるような事件の後、瑞穂は似顔絵描きの腕を振るう機会を奪われた。「女は使えない!」そんな言葉も浴びせられる。「婦警」という立場に耐え切れず辞めていく友人もいた。今もあるのだろうか?女性蔑視の風潮が。だが、女性にしか出来ないこと、女性だからこそ気づくということもあるはずだ。彼女は必死に自分に出来ることを見つけようとする。まさに孤軍奮闘。そんな彼女の努力が報われるときがあった。読んでいて思わずほっとする。作者得意の警察物だが、女性を主人公にしたものはあまりないのではないだろうか?異色ともいえる作品だった。 | ||||
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横山秀夫のD県警シリーズに属するらしい、鑑識で似顔絵を描く婦人警官を主人公にした連作短編集。 この著者の作品にしては、登場人物の魅力がやや薄く、凡庸な印象を受けました。 ただし、作者への期待が大きすぎるからで、他の作家の標準は充分クリアしていますから、横山ファンのみならずどなたでも読みやすいライトな作品に仕上げっていました。安心してご一読を・・・ | ||||
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第5回松本清張賞受賞作である「陰の季節」の作品中に登場した、平野瑞穂を主人公とした短編集である。2003年春、フジテレビ系列で、ドラマ化された。作者の他の作品と同様、警察を舞台とした作品であるが、一人の婦警を主人公に据えた短編集は、初めての試みである。他の横山作品を読んでこの作品を手にされる場合は、同レベルを期待しない方がよいと思う。平野巡査の成長を描く作品と割り切って読んだ方がよい。2編目以降はままあなので、1編目「魔女狩り」で挫折しないで読み通して頂きたい。個人的な意見としては、ミステリーとしては今ひとつである。とはいえ、作者のレベルからすれば今ひとつということで、一般的にいえば星4つでもよいかもしれない。ドラマをきっかけに本作で初めて横山作品に触れる方は、是非、他の横山作品もお試しください。 | ||||
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