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【横山秀夫】
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顔の評価:
7.00/10点 レビュー 7件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
顔の感想
男社会である警察組織を舞台に、似顔絵捜査官・平野瑞穂の闘いと自己確立を描いた傑作ミステリです。本作の要点は以下の通りです。・組織と個人の相克: 警察の「体面」や「女性という記号」として彼女を消費しようとする巨大なシステムと、真実を求める個人の尊厳との激しい対立。・内面的な葛藤: 自身の顔への激しい劣等感(赤面症)を防衛しつつ、他者の顔を描き対象を断罪してしまう「才能の暴力性」への深い苦悩。・真実への矜持: 組織にとって不都合な「犯人の顔」を描き出した瑞穂が、隠蔽や改竄の圧力に屈することなく、己の仮面を脱ぎ捨てて職務を全うする覚悟。本作は警察小説の枠を超え、匿名社会を生きる私たちが「己の真実の顔」といかに向き合うべきかを鋭く問いかける、普遍的で美しい人間ドラマとなっています。
「動機」にも登場したD県警『似顔絵婦警』平野瑞穂を主人公としたスピンオフストーリーです。半日で一気読みできます。男性社会で生き抜くために苦闘苦戦する女性たちの心模様が、描かれています。警察組織って本当にこんななの~⁉とか、ちょっと出来すぎじゃない?感は有りますが、楽しめる作品でした。
プライド
仕事にプライドを持って取り組む。着実に誠実に。そういう気持ちを共有できた、作品でした。
当方仲間由紀恵の(元)ファンであり、この「顔」のドラマDVDを所有しており何回も見ている。嫌いじゃなから何回も見ている訳だが、この平野瑞穂という主人公は好きではなかった。正直「めんどくせー女」という印象だった。「だから女は使えねえ!」「疑惑の似顔絵」を書かされた似顔絵婦警の心理状態については正直理解不能ですし、そんな感情を持ち込んで良い職場ではない気がする。はっきり浮いている。頑張っているのは分かるので、応援はしたくなるとはいえ・・・どちらかというと「そういうスタンスじゃダメだよ」ってアドバイスしたくなる。当然ですが男だって社会生活において傷は持っています。その数は女性の比じゃないでしょう。でもそんなもの物語になりゃしないし誰も読まない。「甘ったれてんじゃねーよ」でおしまい。男の職場で「男尊女卑と戦い成長する女性の話」というレビューも見られますが、私は逆な気がします。こういう描かれ方をする事自体が、女性蔑視といえば大袈裟ですが、対等に評価されていないという感じがしてならないのですが・・・まぁ中には女性特有の視点で解決できた事件もありましたけどね。作者の他の警察小説とは明らかに異なった視点からの物語であるし、ひょっとしたらそれが狙いなのかとも考えますが、やっぱり面白味という意味ではイマイチですかね。
D県警シリーズ。「陰の季節」の1編「黒い線」で登場した婦警さんが主人公です。横山さんの抜群の安定感は健在です。珍しく女性が主人公なので他の作品より柔らかい印象を受けました。男性社会に生きる女性の葛藤がものすごく心に響いてきます。
ちょっと頼りない婦人警官が主人公の作品ですが、横山先生らしく面白いミステリー小説です。女性の気持ちは、未だに理解できない私ですが、上手く主人公の心境も書いてあるなあと思いました。
横山作品では女性主人公は珍しいが、理由が分かる気がする。本作は残念ながら他の作品と比べると少し落ちる。男性社会で奮闘する婦人警官の成長、と言うテーマに興味が無いからかも知れない。と言っても、それぞれそれなりには面白い。多作な方では無いので、他全部読んでしまったらその後にでもどうですか?
男社会である警察組織を舞台に、似顔絵捜査官・平野瑞穂の闘いと自己確立を描いた傑作ミステリです。本作の要点は以下の通りです。
・組織と個人の相克: 警察の「体面」や「女性という記号」として彼女を消費しようとする巨大なシステムと、真実を求める個人の尊厳との激しい対立。
・内面的な葛藤: 自身の顔への激しい劣等感(赤面症)を防衛しつつ、他者の顔を描き対象を断罪してしまう「才能の暴力性」への深い苦悩。
・真実への矜持: 組織にとって不都合な「犯人の顔」を描き出した瑞穂が、隠蔽や改竄の圧力に屈することなく、己の仮面を脱ぎ捨てて職務を全うする覚悟。
本作は警察小説の枠を超え、匿名社会を生きる私たちが「己の真実の顔」といかに向き合うべきかを鋭く問いかける、普遍的で美しい人間ドラマとなっています。