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スティームタイガーの死走
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スティームタイガーの死走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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薄いボリューム、テンポよく進むストーリーの中、列車消失に殺人事件にイベント満載であります。 トリックは凡庸、もしくはバカバカしいもので、あやうく壁に叩きつけそうになるのですが、そうした「ありえねーよ」感をも呑み込んでしまった最後の大仕掛けには素直に脱帽。これは凄い。 | ||||
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動物テーマの霞ミステリ、本作は虎ですが、虎づくし、という感じは『デッド・ロブスター』等に比べればそれほどしません。(解説を読んで初めて気づいたのですが)三人称文体によることが大きいかも…。動物色やギャグ度はそれほど高くないものの(ギャグ度に関しては決して低くはありませんので念のため)、そのぶんミステリ度は高くなっています。『オリエント急行』をはじめとするミステリのパロディは『シベリア超特急』にまで及んでいますし、大技トリックも炸裂しています。消える列車も、もはや使い古された設定ですが、本作ではギャグミスであること、さまざまな要素・伏線を多層的に配することで、かなりうまく読者への衝撃を増すことに成功していると思います。ただ、走る密室の謎についてはもうひとつ。作者自身が鉄道マニアだったので、実体験に基づくものかも知れませんが…。アカムケになったこと自体はなかなか凄い…! | ||||
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動物テーマの霞ミステリ、本作は虎ですが、 虎づくし、という感じは『デッド・ロブスター』等に比べればそれほどしません。 (解説を読んで初めて気づいたのですが)三人称文体によることが大きいかも…。 動物色やギャグ度はそれほど高くないものの (ギャグ度に関しては決して低くはありませんので念のため)、 そのぶんミステリ度は高くなっています。 『オリエント急行』をはじめとするミステリのパロディは 『シベリア超特急』にまで及んでいますし、大技トリックも炸裂しています。 消える列車も、もはや使い古された設定ですが、 本作ではギャグミスであること、さまざまな要素・伏線を多層的に配することで、 かなりうまく読者への衝撃を増すことに成功していると思います。 ただ、走る密室の謎についてはもうひとつ。 作者自身が鉄道マニアだったので、実体験に基づくものかも知れませんが…。 アカムケになったこと自体はなかなか凄い…! | ||||
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霞流一は不思議な作家で、あまり笑えないギャグの多用(ただし、稀にキレイに炸裂する)と特異な人物配置、クネクネ複雑なストーリー、饒舌なペダントリーを追って読み終えると、論理的な本格ミステリであったことに気がつく。そしてなぜか間をおいて何回も読み返したくなるという特性を持っており、私はこの人を現代のギャグ版小栗虫太郎だと思っている。この作品は中ではもっとも読みやすい。列車消失をテーマにしているせいかテンポと疾走感があり、珍しくギャグもピタピタ決まっている。しかも、一般受けと引き換えに、いつもの偏執的なこだわりを寸毫たりとも犠牲にしていないところが凄い。ペダントリーもトリックも満載。終盤のドンデン返しのつるべ打ちには茫然とする人のではないだろうか。 | ||||
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この伏線がこのギャグに着地するのか...というようなところで実によく作り込まれている。読み返しに耐える、本格マインドあふれる傑作。ただ、作中の「事件」や「トリック」だけに着目するならあまりにおバカ。読者を選ぶ怪作というべきでしょう。 | ||||
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