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(短編集)
カラット探偵事務所の事件簿1
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カラット探偵事務所の事件簿1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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綺麗だった | ||||
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作者の作戦に、まんまと乗せられた。 「イニシエーションラブ」の作者だということを忘れていた。 さくさくと読める軽快な推理物として楽しく読んでいたのだが、最後の最後で見事にやられた。 | ||||
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この本は基本的に所謂日常ミステリーに分類される。『古典部』シリーズのような有名どころと比較すると、少し劣るが、いずれも見事な謎ばかりである。 そして、最後の最後、おそらく多くの読者はこう思うのではないだろうか。即ち「まんまとやられた」、と。 つまり、この本はよく出来たミステリーなのである。 | ||||
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ラストは、目が点になりました。 いやいや、なんだか唖然? 楽しく読めましたよ(^-^)v 謎解きものは苦手でしたが、一つひとつが小気味良く 一気に読めちゃいました。 恋愛に発展しないでこのまま続くのなら2も読もうかと思うのだけどね。 | ||||
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推理としては、かなり高度なものと、割と気軽に考えられるものがあります。 私の読解力もあると思いますが、高度なものはとても難しく、「えっ!そうなの?」となるものもあります。 作者の構成力と想像力には驚かされますが、もう少し読者に寄り添って!もらうと謎解きも面白いのかなと、思う面が あります。 | ||||
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イニシエーション・ラブといい 本作といい、いつも彼には騙されます。 まずは筆者の性別。 本作の助手の性別。 最後いつも、えぇ~ となります。それがなければ★3つ | ||||
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面白いが、この手の小説はよく見かける。 でも、 他と違うところは、作者のイニシエーションラブと同じように、 最後の最後、残り2ページ(kindle)紙の本では1ページ?でどんでん返しが起きる。 本編に大きく影響がある内容ではないが、 大きく裏切られる最後の2ページに「あ!やられた!!」とわたしは小さく つぶやいていたかもしれない。 ここで、それを言いたいが、我慢します・・・。 作者の小説の面白いところです。 | ||||
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なかなか面白かったです。 それぞれの謎は中の上位の面白さだったけど、ラストに思わず 「騙された…」と感嘆を漏らしてしまいました。 有りがちな設定でミステリーによくある助手目線の文章は、思わず引き込まれる程でした(だからこそ最後のショックはデカかった(笑)) | ||||
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乾くるみ氏の売れ線の変則ミステリーの作品群とは別にあまりこちらの方は注目もされてないが、殺人事件の起こらない日常の謎系のミステリーも結構書いており、林真紅郎と五つの謎や北乃杜高校探偵部などがあるが、それらの系統のシリーズの1作目である。 日常の謎系ミステリーはあまり突出した出来にはならないのが定番だが、本作は非常に読みやすく、謎と解決が分かりやすいこともあり、乾氏の日常の謎系作品では林真紅郎と五つの謎などと比べても面白さという観点からは最もお勧めできる作品である。 最後の最後で定番とも言える○○トリックによる落ちまで付いている。まあこれはあくまで余興ということであろう。 | ||||
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「最後に会ったときはまだ二十世紀だったと思う。」 この表現は、気が利いていると思います。 また、自分でも使ってみたかったです。 本作品は軽妙で自在。よかったと思いました。 | ||||
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対応が早く商品は良品でした。また、次回利用したいと思います。 | ||||
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大きな謎はなく、探偵が理詰めで事件を解決していきます。何に特化したミステリというわけではないので、面白いな、と思いながら読んでいたら、ラスト1ページで衝撃が待っていました。これはすごい…!!ということは…?すごいミステリ物語だったんじゃないか!?イカしてるぅ!ハッピーだぜ! 井上君が本当に大好きです。 | ||||
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「乾くるみ」という可憐なペンネームに惹かれて読み始めましたが、文章力は言うに及ばず謎の仕掛けもなかなか堂に入ったもので、一日かけて一気に読んでしまいました。 うかつにも作者が男性で、それも著名な人気推理作家である事を知ったのは読了後のことでした。 しばらく推理小説から遠ざかっていた私ですが、本書がキッカケでまたミステリー文学にどっぷり嵌まってしまいそうです。 本書は6篇からなる推理短編集ですが、探偵補佐である主人公の「おれ」と同級生かつ上司の探偵事務所長の二人が、人の生死に拘るほど深刻ではない難問や珍事件を依頼者の求めに応じて鮮やかに解明していきます。 なかには話の途中でほぼ真相がバレてしまうような事件もありますが、総じて読者の推理をうまく裏切る著者のテクニックは、映画「シックスセンス」に通じるものを感じてしまいます。 他の評者も述べているように最終エピソードのサプライズは大変小気味良いものですが、それまですっかり主人公になりきっていたオッサン読者としては妙に気恥ずかしく、その点でマイナス1ポイントです! | ||||
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乾くるみさんの作品と言うと、映像作品には出来ない小説ならではの 手法で驚かされた「イニシエーション・ラブ」と、記憶を持ったまま 過去に戻れる力を手に入れ、人生のやり直しを計る「リピート」と いった長編の印象が強いですが、本作は探偵物の連作短篇です。 探偵事務所とは言っても、所長・古谷の道楽で開いているような 事務所であり、専門分野は”謎解き”です。変わった依頼に対し、 主人公・井上の視点で古谷が謎を解いていく過程が記されています。 全6話のうち、どれも最初は「説明や雑談が冗長だな〜」と思って 読み進めるのですが、雑談すら伏線になっており、謎のトリックも 手の込んだ内容になっています。 ”謎解き”と言っても警察沙汰になるような話ではなく、 依頼者が困っていることを助けてあげるといったストーリーであり、 どのお話も読後感が良いです。 上述の通り、読後感の良い探偵物として読み終えそうになった瞬間、 「そうきたか・・・」というサプライズが待っています。ただし、 このサプライズは決して嫌味なものではなく、読後感を更に 良くする”読者へのご褒美”といった内容です。 本作は現在、続編が作成されているとのこと。一冊の本になる日を 楽しみにしています。 | ||||
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非常に遊び心にあふれた作品です。 何じゃこりゃ、とか、冗長だなと思う描写が、ちゃんと複線として機能している。 あからさますぎると言えばそうなのですが、 多分そういう趣向なのでしょう。 ある意味で全編読者への挑戦というか、頭の体操的な小説なのだと思います。 カーステレオからはバービーボーイズが流れなければいけないのです。 | ||||
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「イニシエーション・ラブ」で衝撃のどんでん返しがあったが、これもなかなか。思わずよみかえしてしまった。ただしイニラブのとはちがい、それ自体がニヤリとするレベル。 このラスト以外もなかなか楽しめる。謎解きもなるほどといえる。軽くって楽しめて最後にニヤリとできる楽しい本だった。けどあのラストがあるから続編がですかどうか。 | ||||
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体調を崩していた新聞記者の「俺」は、高校の同級生だった古谷 に誘われ、記者を辞め、古谷が開く探偵事務所で働くことになる。 広告は出さず、謎解き専門――という浮世離れした 古谷の方針に当然、最初は依頼などなかったのだが……。 読みやすく、オーソドックスな作品がそろったパズラー集。連作短編 ならではの仕掛けがもたらすサプライズも、ベタながらいい感じです (あと、タイトルの「1」が、じつに心憎いですw)。 ◆File 1「卵消失事件」 作家の妻が、夫の浮気調査を依頼してきた。 何でも彼女の夫は、ファンの女の子とメールのやり取りをしていて、 その子の影響で、鉄道ファンでもないのに《電車でGO!》という ゲームをやり始め、それを話題にメールで盛り上がっているらしい。 そんな夫がある日、烏骨鶏の卵のパックを買ってきたのだが、帰宅して 見てみると、未開封のパックから、なかの卵が忽然と消えていたという。 その日のメールには《烏骨鶏、横にずれ消えた!》という謎の一文があり……。 なんとも黒いというか、えげつない《暗号解読》。 暗号自体は単純なのですが、卵消失まで 演出するあたり、念の入ったおちょくりですw ◆File 2「三本の矢」 フジタカチェーンの社長・藤村隼人氏の家に、矢が二本、射ち込まれた。 その矢は、藤村家のものであったため、内部犯の可能性が 高いと考えられたが、藤村家には弓が存在しないのだ……。 隼人氏には、三人の息子がおり、それぞれの適性に合わせ、ゴルフ、釣り、ラジコンといった 趣味を持たされているのですが、それらの特性を巧みに活かす物理トリックが読みどころです。 ◆File 3「兎の暗号」 十六年前に亡くなった石原卯吉が、三人の子どもに遺した暗号歌。 どうやら、宝の隠し場所が、読み込まれているようなのだが……。 三首の暗号歌には「兎」という言葉が読み込まれていること、そして 石原家の敷地が漢字の「田」に見立てられることから、古谷は漢文 の『株を守る』を連想し、それを糸口に暗号の解読を進めていきます。 九星方陣や文字列変換などが駆使された、真っ向勝負の《暗号解読》 なのですが、この依頼をやり遂げたことにより、それまで閑古鳥が鳴い ていたカラット探偵事務所の知名度が、全国区のものとなりました。 ◆File 4「別荘写真事件」 依頼人のもとに届けられた差出人不明の手紙には、 十年前に失踪した父が生きていると書かれていた。 その手紙には、二枚の写真が同封されており、一枚目は 二階建てのコテージ風の建物と、依頼人の父とおぼしき 人物が写っているもの、もう一枚は、一枚目と同じ人物が、 あたかも満月に齧りつこうとしているように演出して撮った 写真だった。 この写真が写された場所に、依頼人の父がいると思われるが……。 依頼人の父の居場所は、満月の写真が決定的な手がかり となり、特定されますが、本作の主眼はじつは他にあります。 真相究明の過程で出てきた言葉が、文字通りパズルの1ピースとなり、 結末において、オリジナルのクロスワード・パズルが完成されるのです。 《最後の一撃(ダジャレ?)》から逆算して作られたパズル、 そして、その際に集められた言葉でドラマ創りをするといった 趣向は、結構珍しいのではないかと思いました。 ◆File 5「怪文書事件」 物利根団地の住人の不倫を告発する怪文書が、団地内の複数の家に郵送される。 怪文書は時期をあけて三種類出回り、三軒の家の奥さんが標的にされたのだが……。 古谷は、今回の犯行が《ABCパターン》(=目的のものを、多数の関係ないもの の中に紛れ込ませて動機をわからなくする作戦)と早々に見抜き、あっさり犯人 にたどり着きます。しかし、じつはここからが本番。 犯人の過剰な猜疑心は、的外れだったものの、結果的に真相 の裏側に的中したような、なんともオフビートな様相を呈します。 特に、犯人の好物である温泉卵と、妊婦をターゲットにした某雑誌名を 引っ掛けて、夫婦の融和が描かれるくだりは、ハートウォーミングという より、どうしても黒さを感じてしまいますねw ◆File 6「三つの時計」 古谷と井上の旧友の結婚式で語られる《日常の謎》。 新郎新婦は、どんな交通手段を使っても約束の時間に目的地に到着するのは 不可能な場所にいたにもかかわらず、なぜか時間通りに到着できたという……。 前述の謎は、機械的なトリックを用いたものに過ぎませんが、 本作の結末では連作を通じての大仕掛けが発動しています。 まあ、ある意味ベタなトリックなので、先鋭性を求める向きには不満かもしれませんが、 作者からすればそのトリックで、すれっからしの読者まで驚かせようとしたのではなく、 むしろ積極的に、予定調和な〈物語〉を志向した結果、選ばれたものだと思われます。 販売戦略といえばそれまでですが、作者もたまには、 愛らしいエンディングが書きたいのかもしれませんねw | ||||
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カラット探偵事務所の売り文句は、 「あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします」。 謎とき専門の探偵事務所です。 事務所を構成するのは、謎とき担当の所長・古谷と 調査を担当する元新聞記者の井上。 高校時代の同級生でもある、当年30歳のコンビです。 この小説は、古谷が見事に解き明かした謎を 井上が記録するという形式で書かれており、 短編が六作収められています。 お話に登場する謎は、小説家の浮気疑惑や、宝の地図の暗号解読、 団地にまかれた怪文書の謎をさぐることなどで、血なまぐさい事件はおこりません。 事件に関わる登場人物たちも極悪人などはおらず、ごく普通の人々ばかりで たんたんとした軽い筆致で描かれていますが、温かさを感じる人物像でした。 ラストにはサプライズもあり、楽しさ2倍。 読後もすっきりしたお話でした。 | ||||
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途中までギミック重視の、頭の体操系連作短編推理小説で リアルな舞台設定と非現実的な事件設定とのアンバランスさ そしてキャラクターが弱いなあと感じながら読んでいた。 しかし書き下ろしの最終章のどんでん返しは見事! 雑誌連載の短編ではそんなことはおくびにも出さず しっかりと伏線だけは張りながら単行本でオチをつけるとは・・・ ・・・脱帽です。 | ||||
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すっきりした印象のタイトル、表紙。 書店で手に取り、初めて知った作者名。 軽い読み物という感じ。頭の体操のような謎解き。 解けそうで解けない。推理を読んで納得。 決して重たい事件ではない。血なまぐさくもなく、本当に明るく読める。 ホームズとか古典的な推理小説が好きな人は気に入るはず。 と、そこまでは思ったとおりだったのです。 基本的に想定の範囲内で、安心して読み終わるだろうと。 しかし、最後の最後で意外な展開がふいにやってきました。 警戒も防備も何もなかったので、簡単にやられてしまいました。作者に完敗です。 最後の1ページを読んでいてもまったくわかりませんでした。そういえば伏線はいっぱいあったのに……。 こんなふうにやられたのは、レイモンド・チャンドラーの『湖中の女』、『長いお別れ』以来です。読んでよかった。 | ||||
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