『アリス・ミラー城』殺人事件

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評判

『アリス・ミラー城』殺人事件の評価:

3.10/5点 レビュー 59件。 B ランク

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平均点3.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(5pt)

騙される快感

密室 人間消失 館 そして誰もいなくなった 見立て バカミス(例のピタゴラ) ホラー もうすべてをつっこんでミステリファンを
楽しませ、だまそうという筆者の意欲に脱帽。私が嫌いなあの小説をディスるのも私的に気持ち良い。(ゴムボートが・・・の件)
 最後の大技が〇〇トリックだったというのも気づかなかった。気持ちよく騙されました。紙の本ならではの最後の修辞も類を見ない。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.27
(5pt)

騙される快感

密室 人間消失 館 そして誰もいなくなった 見立て バカミス(例のピタゴラ) ホラー もうすべてをつっこんでミステリファンを
楽しませ、だまそうという筆者の意欲に脱帽。私が嫌いなあの小説をディスるのも私的に気持ち良い。(ゴムボートが・・・の件)
 最後の大技が〇〇トリックだったというのも気づかなかった。気持ちよく騙されました。紙の本ならではの最後の修辞も類を見ない。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.26
(5pt)

雪の孤島、城。それだけで既に満足。

雪の孤島。城に集められた登場人物。これだけでもう、ワクワクします。
読みやすい文章なので、すいすいと読めました。
また、ありきたりなトリックじゃ、読者が納得しないことも登場人物の一人に言わせているあたり、そう!そう!ってなりますね。
次々に登場人物たちが殺されていくんですが、結構誰が犯人でもきっと本格ミステリ好きには納得いなかいんじゃないかなぁ、と広い心で読みました。
登場人物たちにはそれぞれ個性があって物語として喋っているだけでも面白いと思います。展開も密室の謎解きからのバトルロワイヤル的になったかと思うと…と、二転三転して面白かったですし、随所に散りばめられた雑学も大好物なので引き付けられました。
結果として、自分の読解力では犯人は当てられなかったわけなので、楽しく読めたんじゃないかな、と主観的には思います。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.25
(5pt)

雪の孤島、城。それだけで既に満足。

雪の孤島。城に集められた登場人物。これだけでもう、ワクワクします。
読みやすい文章なので、すいすいと読めました。
また、ありきたりなトリックじゃ、読者が納得しないことも登場人物の一人に言わせているあたり、そう!そう!ってなりますね。
次々に登場人物たちが殺されていくんですが、結構誰が犯人でもきっと本格ミステリ好きには納得いなかいんじゃないかなぁ、と広い心で読みました。
登場人物たちにはそれぞれ個性があって物語として喋っているだけでも面白いと思います。展開も密室の謎解きからのバトルロワイヤル的になったかと思うと…と、二転三転して面白かったですし、随所に散りばめられた雑学も大好物なので引き付けられました。
結果として、自分の読解力では犯人は当てられなかったわけなので、楽しく読めたんじゃないかな、と主観的には思います。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.24
(5pt)

雪の孤島、城。それだけで既に満足。

雪の孤島。城に集められた登場人物。これだけでもう、ワクワクします。
読みやすい文章なので、すいすいと読めました。
また、ありきたりなトリックじゃ、読者が納得しないことも登場人物の一人に言わせているあたり、そう!そう!ってなりますね。
次々に登場人物たちが殺されていくんですが、結構誰が犯人でもきっと本格ミステリ好きには納得いなかいんじゃないかなぁ、と広い心で読みました。
登場人物たちにはそれぞれ個性があって物語として喋っているだけでも面白いと思います。展開も密室の謎解きからのバトルロワイヤル的になったかと思うとと、二転三転して面白かったですし、随所に散りばめられた雑学も大好物なので引き付けられました。
結果として、自分の読解力では犯人は当てられなかったわけなので、楽しく読めたんじゃないかな、と主観的には思います。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.23
(5pt)

雪の孤島、城。それだけで既に満足。

雪の孤島。城に集められた登場人物。これだけでもう、ワクワクします。
読みやすい文章なので、すいすいと読めました。
また、ありきたりなトリックじゃ、読者が納得しないことも登場人物の一人に言わせているあたり、そう!そう!ってなりますね。
次々に登場人物たちが殺されていくんですが、結構誰が犯人でもきっと本格ミステリ好きには納得いなかいんじゃないかなぁ、と広い心で読みました。
登場人物たちにはそれぞれ個性があって物語として喋っているだけでも面白いと思います。展開も密室の謎解きからのバトルロワイヤル的になったかと思うとと、二転三転して面白かったですし、随所に散りばめられた雑学も大好物なので引き付けられました。
結果として、自分の読解力では犯人は当てられなかったわけなので、楽しく読めたんじゃないかな、と主観的には思います。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.22
(4pt)

まさに新感覚ミステリ

著者がメフィスト出身ということもあってか、登場人物たちは皆個性豊かであり、所謂萌え要素のようなものも多く楽しい。 ただ、惜しいのがラストのオチだ。 ミステリに読み慣れた人間なら、そこにどんなトリックが生じたのかはわかるが、いかんせん分かりづらいのだ。 改めて読み直すにも、時間を取られるので私は解説サイトを見させてもらった。 それでようやく内容を理解した。 私はどちらかといえばミステリに寛容なので、こういった方法でも小説を楽しめたが、きっちり本の中だけで解決して欲しいという人にはいささか骨の折れる小説かもしれない。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.21
(4pt)

まさに新感覚ミステリ

著者がメフィスト出身ということもあってか、登場人物たちは皆個性豊かであり、所謂萌え要素のようなものも多く楽しい。 ただ、惜しいのがラストのオチだ。 ミステリに読み慣れた人間なら、そこにどんなトリックが生じたのかはわかるが、いかんせん分かりづらいのだ。 改めて読み直すにも、時間を取られるので私は解説サイトを見させてもらった。 それでようやく内容を理解した。 私はどちらかといえばミステリに寛容なので、こういった方法でも小説を楽しめたが、きっちり本の中だけで解決して欲しいという人にはいささか骨の折れる小説かもしれない。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.20
(4pt)

読者のミステリ通レベルで、評価がわかれる。

ミステリ通レベルで評価が分かれる作品だと思います。

初心者が読めば、大絶賛でしょう。
全体を覆うトリックに始まり、恐怖をためてためて、
驚きを重ねる中盤~後半の畳みかけは秀逸だと思うはず。
ある程度かじった人は、他作品をあげ、
独創性を批判し、また、序盤のほったらかし密室が
あっけらかんと解かれたことにも難をつけ、低評価かと。

私的には、密室トリック等にあたりをつけても、
犯人特定の手がかりにならない点が、興冷めでしたが、
ちりばめられた大きな謎への伏線は秀逸でした。
また、古典作品を意識し話題にあげ、2度3度とお約束を
覆す話し運びに驚かされ、好印象でした。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.19
(4pt)

読者のミステリ通レベルで、評価がわかれる。

ミステリ通レベルで評価が分かれる作品だと思います。

初心者が読めば、大絶賛でしょう。
全体を覆うトリックに始まり、恐怖をためてためて、
驚きを重ねる中盤~後半の畳みかけは秀逸だと思うはず。
ある程度かじった人は、他作品をあげ、
独創性を批判し、また、序盤のほったらかし密室が
あっけらかんと解かれたことにも難をつけ、低評価かと。

私的には、密室トリック等にあたりをつけても、
犯人特定の手がかりにならない点が、興冷めでしたが、
ちりばめられた大きな謎への伏線は秀逸でした。
また、古典作品を意識し話題にあげ、2度3度とお約束を
覆す話し運びに驚かされ、好印象でした。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.18
(5pt)

伏線に気づいていない人が意外に多い

かくいう私もその一人でした。

「探偵たちが犯人に目星をつけていないのはおかしい」という意見もあるみたいですが、これは大きな間違い。思いっきり疑っています。もろにです。
ただし意図的に隠されている部分もある。しかし、用意されている多くの伏線を考慮すれば、フェアなミステリだと判断していいかと。いや、中には伏線どころか……っとこれ以上はネタバレになるかもしれないので自重します。

わかりやすい伏線とわかりにくい伏線があり、読了後に首を傾げた方はタイトルでGoogle検索をしてみてください。かなり詳しく解説しているサイトがあります。
それらすべてを把握して初めて傑作と呼べる作品になるミステリだと思います。

※『鏡の国のアリス』が重要な役目を担っている。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.17
(5pt)

伏線に気づいていない人が意外に多い

かくいう私もその一人でした。

「探偵たちが犯人に目星をつけていないのはおかしい」という意見もあるみたいですが、これは大きな間違い。思いっきり疑っています。もろにです。
ただし意図的に隠されている部分もある。しかし、用意されている多くの伏線を考慮すれば、フェアなミステリだと判断していいかと。いや、中には伏線どころか……っとこれ以上はネタバレになるかもしれないので自重します。

わかりやすい伏線とわかりにくい伏線があり、読了後に首を傾げた方はタイトルでGoogle検索をしてみてください。かなり詳しく解説しているサイトがあります。
それらすべてを把握して初めて傑作と呼べる作品になるミステリだと思います。

※『鏡の国のアリス』が重要な役目を担っている。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.16
(4pt)

ボーと読んでいたら気が付きません

北山氏の著作は本作が初めてであったが、城を舞台にした物理トリックという触れ込み通りの作品だなあと思いながら、そこそこ最後までそして誰もいなくなった調で楽しんで読んでいたが、ラストで突然犯人が明かされた瞬間、衝撃というより正直、誰これ?・・・状態でした・・・・(笑)。改めてサイトとかで検索して、叙述トリック作品だったと分かりました。そう言えば読み返すと確かに出てきています。
こういう叙述トリック系の作品は予備知識なしで読んだ方がいいですが、本作に関しては叙述トリックが仕掛けられていると意識してから読む方が面白いと思います。
内容的には次々殺人が起こる割にはあまり緊迫感がないのと、無理やりな物理トリックだなあという印象で軽く読んでいたのが災いして、ラストのオチが気付けないという最悪パターンの読み方になってしまい反省です。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.15
(4pt)

ボーと読んでいたら気が付きません

北山氏の著作は本作が初めてであったが、城を舞台にした物理トリックという触れ込み通りの作品だなあと思いながら、そこそこ最後までそして誰もいなくなった調で楽しんで読んでいたが、ラストで突然犯人が明かされた瞬間、衝撃というより正直、誰これ?・・・状態でした・・・・(笑)。改めてサイトとかで検索して、叙述トリック作品だったと分かりました。そう言えば読み返すと確かに出てきています。
こういう叙述トリック系の作品は予備知識なしで読んだ方がいいですが、本作に関しては叙述トリックが仕掛けられていると意識してから読む方が面白いと思います。
内容的には次々殺人が起こる割にはあまり緊迫感がないのと、無理やりな物理トリックだなあという印象で軽く読んでいたのが災いして、ラストのオチが気付けないという最悪パターンの読み方になってしまい反省です。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.14
(4pt)

化けた化けた

化けた化けた
あらすじ
ルイス・キャロルの作品にちなんだ孤島の城。
その城に呼び寄せられた登場人物は、探偵たち。
彼らの推理も虚しく、
アリスの世界に見立てられた殺人は延々と続き・・・
感想
『うんな、馬鹿な。そんな見落としがあってたまるか』
それが、読み終わって、三分後の感想です。
ですが、その三分に至るまでは、
『凄い。これは傑作だ』そう思いこまされました。
三分の思考停止。それを生み出すために作者は、
悲哀感漂う物理トリック講義を始めたり、
壮大な捨てネタを用意したりと相当の攻撃を仕掛けてきます。
これ一冊だけで本が数冊書けてしまうような情報量。
作者の意気込みが伝わってくる怪作です。
読んでからの一言
たとえそれが三分でも作者の圧勝と言わざるをえません
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.13
(4pt)

化けた化けた

化けた化けた
あらすじ
ルイス・キャロルの作品にちなんだ孤島の城。
その城に呼び寄せられた登場人物は、探偵たち。
彼らの推理も虚しく、
アリスの世界に見立てられた殺人は延々と続き・・・
感想
『うんな、馬鹿な。そんな見落としがあってたまるか』
それが、読み終わって、三分後の感想です。
ですが、その三分に至るまでは、
『凄い。これは傑作だ』そう思いこまされました。
三分の思考停止。それを生み出すために作者は、
悲哀感漂う物理トリック講義を始めたり、
壮大な捨てネタを用意したりと相当の攻撃を仕掛けてきます。
これ一冊だけで本が数冊書けてしまうような情報量。
作者の意気込みが伝わってくる怪作です。
読んでからの一言
たとえそれが三分でも作者の圧勝と言わざるをえません
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.12
(5pt)

「物理の北山」が『そして誰もいなくなった』に挑戦

ルイス・キャロルゆかりの鏡の捜索を依頼され、北陸の
孤島にある『アリス・ミラー城』にやって来た8人の探偵。
やがて凄惨な連続殺人劇の幕が上がり、不可能状況のもと、探偵が一人、また
一人と殺され、そのたびに、館内のチェス盤からは駒が一つずつなくなっていく。
果たして、犯人は誰なのか?
物理トリックの雄・北山猛邦が、『そして誰もいなくなった』に挑戦――。
そうした趣向自体が、読者に先入観を抱かせる、
強烈無比なミスディレクションとなっています。
作中では、密室殺人、顔のない死体やバラバラ死体、そして人間消失といった、
本格ミステリのガジェットが満載で、それらに対峙する探偵たちも「物理トリック
談義」といったメタ的な議論を交えながら、あくまで古典的な物理トリックの解法
に基づいて事件の謎を解明しようとします。
しかし、本作のメイントリックは、そこにはないのです。
とにかく、叙述の細部にまで作者の精緻な技巧が、凝らされていて、
ぼんやり読んでいると、重要ポイントを読み飛ばす恐れがあるため、
絶えず注意深く、読み進めていかなければなりません。
本作は『そして誰もいなくなった』を本歌取りした作品ですが、新本格の
『十角館の殺人』以後の作品だということも、忘れてはならないでしょう。
リアリティや犯行動機などはどうでもよく、ミステリによる
言葉のマジックを堪能したいという方は、ぜひご一読を。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.11
(5pt)

《城》シリーズの第3弾

ルイス・キャロルゆかりの鏡の捜索を依頼され、北陸の
孤島にある『アリス・ミラー城』にやって来た8人の探偵。
やがて凄惨な連続殺人劇の幕が上がり、不可能状況のもと、探偵が一人、また
一人と殺され、そのたびに、館内のチェス盤からは駒が一つずつなくなっていく。
果たして、犯人は誰なのか?
物理トリックの雄・北山猛邦が、『そして誰もいなくなった』に挑戦――。
そうした趣向自体が、読者に先入観を抱かせる、
強烈無比なミスディレクションとなっています。
作中では、密室殺人、顔のない死体やバラバラ死体、そして人間消失といった、
本格ミステリのガジェットが満載で、それらに対峙する探偵たちも「物理トリック
談義」といったメタ的な議論を交えながら、あくまで古典的な物理トリックの解法
に基づいて事件の謎を解明しようとします。
しかし、本作のメイントリックは、そこにはないのです。
とにかく、叙述の細部にまで作者の精緻な技巧が、凝らされていて、
ぼんやり読んでいると、重要ポイントを読み飛ばす恐れがあるため、
絶えず注意深く、読み進めていかなければなりません。
本作は『そして誰もいなくなった』を本歌取りした作品ですが、新本格の
『十角館の殺人』以後の作品だということも、忘れてはならないでしょう。
リアリティや犯行動機などはどうでもよく、ミステリによる
言葉のマジックを堪能したいという方は、ぜひご一読を。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061823094
No.10
(5pt)

「物理の北山」が『そして誰もいなくなった』に挑戦

ルイス・キャロルゆかりの鏡の捜索を依頼され、北陸の
孤島にある『アリス・ミラー城』にやって来た8人の探偵。
やがて凄惨な連続殺人劇の幕が上がり、不可能状況のもと、探偵が一人、また
一人と殺され、そのたびに、館内のチェス盤からは駒が一つずつなくなっていく。
果たして、犯人は誰なのか?
物理トリックの雄・北山猛邦が、『そして誰もいなくなった』に挑戦――。
そうした趣向自体が、読者に先入観を抱かせる、
強烈無比なミスディレクションとなっています。
作中では、密室殺人、顔のない死体やバラバラ死体、そして人間消失といった、
本格ミステリのガジェットが満載で、それらに対峙する探偵たちも「物理トリック
談義」といったメタ的な議論を交えながら、あくまで古典的な物理トリックの解法
に基づいて事件の謎を解明しようとします。
しかし、本作のメイントリックは、そこにはないのです。
とにかく、叙述の細部にまで作者の精緻な技巧が、凝らされていて、
ぼんやり読んでいると、重要ポイントを読み飛ばす恐れがあるため、
絶えず注意深く、読み進めていかなければなりません。
本作は『そして誰もいなくなった』を本歌取りした作品ですが、新本格の
『十角館の殺人』以後の作品だということも、忘れてはならないでしょう。
リアリティや犯行動機などはどうでもよく、ミステリによる
言葉のマジックを堪能したいという方は、ぜひご一読を。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467
No.9
(4pt)

2回読む楽しみ

読み始めた当初、正直テンションが上がらず読みづらかった。というのも、「登場人物一覧」のようなものがなく、変わった名前の登場人物が多くて非常に覚えにくかったから。
密室に関しても「ま、どうにかしてやったんだろう」といまいち関心がわかなかった。
しかし途中から「えっ、そんな展開!?」と驚きつつもストーリーはテンポアップし、いつの間にか引き込まれていた。
前半で気になったキャラの曖昧さはストーリーの進行とともに解消されるし、後半はこの手の作品特有の緊張感があり、映像が浮かぶようだった。
突っ込みどころは多々あるが、それもコミで楽しんだほうが良い。
リアルさを追求するよりも、素直に物語の世界にハマることをお勧めする。
私の場合、途中まで適当に読んでいたせいか推理はぜんぜん当たらなかった。
ぜひもう1度最初から、今度は真剣に、伏線に注意して読みたい作品である。
なお、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』を未読の方は、そちらを先に読んだ方がより楽しめるだろう。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)より
4062761467