扉は閉ざされたまま

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評判

扉は閉ざされたままの評価:

3.24/5点 レビュー 89件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全140件 61〜80 4/7ページ
No.80
(5pt)

犯人の魅力があればこそ

殺人シーンから始まり、その主人公の視点から描かれる倒叙ミステリ。 主人公である犯人の状況やどんな人物なのかが小出しに出てくるので、とっても先が気になりどんどん読めます。 最後に動機がわかり、それが結構突拍子もないものなのでしょうが、犯人の魅力や一貫した美学がちゃんと伝わってきているので、妙に納得させられてしまいました。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.79
(5pt)

犯人の魅力があればこそ

殺人シーンから始まり、その主人公の視点から描かれる倒叙ミステリ。 主人公である犯人の状況やどんな人物なのかが小出しに出てくるので、とっても先が気になりどんどん読めます。 最後に動機がわかり、それが結構突拍子もないものなのでしょうが、犯人の魅力や一貫した美学がちゃんと伝わってきているので、妙に納得させられてしまいました。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.78
(4pt)

ユニークな作品

■読書感想文
最後まで一気に読めた。途中、多少の違和感はあったが瑣末なこと。読書に没頭できたという意味でこの本の価値はあったと思う。ミステリーの世界では、この形式を「倒叙」というらしいが、つまりは刑事コロンボや古畑任三郎の展開のしかたである。
この作品のキモは、なぜ犯人は密室の扉が開かれる時間を気にしているか、に尽きる。それが密室の実現方法と殺人の動機に繋がっているわけだが、読者には最後まで明かされない。
今までにないアイデアだとは思う。また、登場人物も舞台も限られているので、情景を想像するのがたやすく、物語にのめり込みやすい。下手に登場人物一覧や図面が示されてないのもいい。小説は文字の世界で、そこからイメージを膨らませる作業が読書の醍醐味であるからだ。
ただ、本格ミステリー小説と言うより、舞台芝居向けの脚本のような内容だったように感じた。サクサクっと読めるが、強い印象を残すような作品では(例えば泣ける様なものでは)なかった。
■余談
アマゾンのレビューは、一般的な商品の場合は購入前に見て買うか否かの判断の参考にするが、本などのクリエイティブな商品に関しては、決して参考にはならない。そればかりか、ミステリー作品に関していえば、ネタバレ平気なレビューも多く、購入者の楽しみをスポイルしてしまっている傾向がある。
私が思うに、本や映画などのレビューは、購入前に見るのではなく、購入後に見て楽しむものではないかと。
この作品の解説(文庫版)も、アマゾンのレビューと同じレベルのもので、一般的な解説よりシロウトっぽい。でも、その点が逆に楽しみを増すもので、読後に見るといわゆる「一粒で二度美味しい」状態となる。
そんな視点で考えると、この作品の様にアマゾンの評価が分かれているほうが、レビューの内容がバラエティーに富み、一層楽しむことが出来る。あくまで読後に読むことが前提だが。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.77
(4pt)

ユニークな作品

■読書感想文
最後まで一気に読めた。途中、多少の違和感はあったが瑣末なこと。読書に没頭できたという意味でこの本の価値はあったと思う。ミステリーの世界では、この形式を「倒叙」というらしいが、つまりは刑事コロンボや古畑任三郎の展開のしかたである。
この作品のキモは、なぜ犯人は密室の扉が開かれる時間を気にしているか、に尽きる。それが密室の実現方法と殺人の動機に繋がっているわけだが、読者には最後まで明かされない。
今までにないアイデアだとは思う。また、登場人物も舞台も限られているので、情景を想像するのがたやすく、物語にのめり込みやすい。下手に登場人物一覧や図面が示されてないのもいい。小説は文字の世界で、そこからイメージを膨らませる作業が読書の醍醐味であるからだ。
ただ、本格ミステリー小説と言うより、舞台芝居向けの脚本のような内容だったように感じた。サクサクっと読めるが、強い印象を残すような作品では(例えば泣ける様なものでは)なかった。
■余談
アマゾンのレビューは、一般的な商品の場合は購入前に見て買うか否かの判断の参考にするが、本などのクリエイティブな商品に関しては、決して参考にはならない。そればかりか、ミステリー作品に関していえば、ネタバレ平気なレビューも多く、購入者の楽しみをスポイルしてしまっている傾向がある。
私が思うに、本や映画などのレビューは、購入前に見るのではなく、購入後に見て楽しむものではないかと。
この作品の解説(文庫版)も、アマゾンのレビューと同じレベルのもので、一般的な解説よりシロウトっぽい。でも、その点が逆に楽しみを増すもので、読後に見るといわゆる「一粒で二度美味しい」状態となる。
そんな視点で考えると、この作品の様にアマゾンの評価が分かれているほうが、レビューの内容がバラエティーに富み、一層楽しむことが出来る。あくまで読後に読むことが前提だが。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.76
(2pt)

これで2位???

動機が不自然。たとえ許せないとしても、殺害するほどの理由になるだろうか?彼によって主人公の身内が被害を受けたとかならわかるが。
周囲の人間たちの行動も不自然。あんなに悠長にしていられるか?壊すのが勿体ないほどの扉って…。
ヒロインも不自然。頭の良い、論理展開の上手い人はいるだろうけど、あそこまでなにもかも見通せるものだろうか。
コンセプトは面白いのに、全体を通して不自然過ぎた。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.75
(2pt)

これで2位???

動機が不自然。たとえ許せないとしても、殺害するほどの理由になるだろうか?彼によって主人公の身内が被害を受けたとかならわかるが。
周囲の人間たちの行動も不自然。あんなに悠長にしていられるか?壊すのが勿体ないほどの扉って…。
ヒロインも不自然。頭の良い、論理展開の上手い人はいるだろうけど、あそこまでなにもかも見通せるものだろうか。
コンセプトは面白いのに、全体を通して不自然過ぎた。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.74
(2pt)

割りと薄味ですね・・・

所謂、倒叙ものです。
犯人が分かってて、追い詰めていく古畑形式ですね。

内容が薄い感じですかね。
短編を引き伸ばしたような感じ。この内容なら短編のほうがスピード感出て良かったような。

主人公と探偵役がクールすぎて人間味が薄いです。
そのため、焦りとか迷いが伝わってこなかった。
頭脳戦というより、超有能な探偵が一方的に追い詰めていく感じ。
もっと駆け引きがあれば、起伏が出来て面白かったと思う。
あと、舞台や背景描写が非常に少ないです。ほとんど会話で話が進みます。
淡々と進んで盛り上がらなかったので、厳し目の点数です。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.73
(2pt)

割りと薄味ですね・・・

所謂、倒叙ものです。
犯人が分かってて、追い詰めていく古畑形式ですね。

内容が薄い感じですかね。
短編を引き伸ばしたような感じ。この内容なら短編のほうがスピード感出て良かったような。

主人公と探偵役がクールすぎて人間味が薄いです。
そのため、焦りとか迷いが伝わってこなかった。
頭脳戦というより、超有能な探偵が一方的に追い詰めていく感じ。
もっと駆け引きがあれば、起伏が出来て面白かったと思う。
あと、舞台や背景描写が非常に少ないです。ほとんど会話で話が進みます。
淡々と進んで盛り上がらなかったので、厳し目の点数です。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.72
(4pt)

心理戦メインな作品 それ以外は個人の感じ方が大きく影響するような…

犯人が誰かを突き止めるのではなく、犯人と探偵役との心理戦がメインです。

綺麗なミステリだと思いました。
読者と探偵は対等であり、与えられる情報はむしろ犯人が分かっている読者に偏っているといえます。論理的な飛躍はほとんどなかった(一か所気になりました)と思いますし文中に出てきた材料はちゃんと処理していたと思います。

結末だとか、探偵の人間性だとか、犯人の動機だとかは他のレビュアーが言っているほど気にはなりませんでした。ミステリにおいて後出しや、あまりに飛躍した推理、ご都合主義的な展開には辟易しますが、先に開示されてる情報の処理の仕方に個人の解釈の差はあれどミスはなかったと思います。

動機などは先にそうだと言っているのだから、共感できなかろうが犯人にとっては殺人に足る理由なんですし

この作品は自分の都合のよいようにしたい犯人と現状わかる情報から推理をする探偵の心理戦です。それに尽きます。理詰めというのを久しぶりに見れた作品だったと思います。

まっとうな常識や道徳観念だとかはこの際おいといて、ただ道理の僕となりちりばめられたピースが綺麗にハマる過程を楽しめれば”合う”作品だと思いました
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.71
(4pt)

心理戦メインな作品 それ以外は個人の感じ方が大きく影響するような…

犯人が誰かを突き止めるのではなく、犯人と探偵役との心理戦がメインです。

綺麗なミステリだと思いました。
読者と探偵は対等であり、与えられる情報はむしろ犯人が分かっている読者に偏っているといえます。論理的な飛躍はほとんどなかった(一か所気になりました)と思いますし文中に出てきた材料はちゃんと処理していたと思います。

結末だとか、探偵の人間性だとか、犯人の動機だとかは他のレビュアーが言っているほど気にはなりませんでした。ミステリにおいて後出しや、あまりに飛躍した推理、ご都合主義的な展開には辟易しますが、先に開示されてる情報の処理の仕方に個人の解釈の差はあれどミスはなかったと思います。

動機などは先にそうだと言っているのだから、共感できなかろうが犯人にとっては殺人に足る理由なんですし

この作品は自分の都合のよいようにしたい犯人と現状わかる情報から推理をする探偵の心理戦です。それに尽きます。理詰めというのを久しぶりに見れた作品だったと思います。

まっとうな常識や道徳観念だとかはこの際おいといて、ただ道理の僕となりちりばめられたピースが綺麗にハマる過程を楽しめれば”合う”作品だと思いました
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.70
(5pt)

こわいよ!笑

よけいなものが無くて、気持ちいいミステリー。
あっというまに読み終わっちゃいます。
しかし、あんな鋭い女の子、怖い。。
というか、石持さん、鋭さ表現するの上手だなあ!
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.69
(5pt)

こわいよ!笑

よけいなものが無くて、気持ちいいミステリー。
あっというまに読み終わっちゃいます。
しかし、あんな鋭い女の子、怖い。。
というか、石持さん、鋭さ表現するの上手だなあ!
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.68
(2pt)

マニアにはうけるのだろうけれど……

本格推理の傑作ということだったが、既に新しきもの無しと言われるこの分野で工夫を凝らしているのは分かるものの、現実にはまず成立しないアニメかラノベの世界のお話ではなかろうか。

 まず肝心の殺人の実行行為において、乳幼児でもあるまいし、アレではまず目が覚める。それから意匠を凝らした部屋の封印の仕方も、現実世界には摩擦というものがあるからアレではかなりの確率で失敗するだろう。生身の人間の反応とか、モノの物性とかを棚上げした世界でのお話と思えてしまうのだ。
 そんな固いことを言うと、そうでなくてもネタが尽きてるこの分野で面白い作品はできないということなら、ルール違反をやっているわけではないのでよしとしよう。倒叙ものの、肝心の出だしのところで、そりゃ無いよと思ってしまうとその後が全く楽しめないから呑み込んでしまえば、その後のお話は大変良くできている。だが、最後に明かされる殺人の動機のところで、残念ながらまた激しくコケる。他人に迷惑が及ばないのは、犯人が自らの経験に基づいて保障しているのだから、殺さなきゃならなかったのは要するに行いが気に入らないからであって、いくらなんでも虫けらじゃないんだから殺さずにちゃんと話しあえよと、……これは本格推理ファンでもそう思うんじゃないだろうか。アイコンタクトだけでお互いの、自分ですらなかなか気づけないような魂の本質まで分かりあえる犯人と探偵役の関係も、超能力者どうしの恋愛もののようで激しく引いた。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.67
(2pt)

マニアにはうけるのだろうけれど……

本格推理の傑作ということだったが、既に新しきもの無しと言われるこの分野で工夫を凝らしているのは分かるものの、現実にはまず成立しないアニメかラノベの世界のお話ではなかろうか。

 まず肝心の殺人の実行行為において、乳幼児でもあるまいし、アレではまず目が覚める。それから意匠を凝らした部屋の封印の仕方も、現実世界には摩擦というものがあるからアレではかなりの確率で失敗するだろう。生身の人間の反応とか、モノの物性とかを棚上げした世界でのお話と思えてしまうのだ。
 そんな固いことを言うと、そうでなくてもネタが尽きてるこの分野で面白い作品はできないということなら、ルール違反をやっているわけではないのでよしとしよう。倒叙ものの、肝心の出だしのところで、そりゃ無いよと思ってしまうとその後が全く楽しめないから呑み込んでしまえば、その後のお話は大変良くできている。だが、最後に明かされる殺人の動機のところで、残念ながらまた激しくコケる。他人に迷惑が及ばないのは、犯人が自らの経験に基づいて保障しているのだから、殺さなきゃならなかったのは要するに行いが気に入らないからであって、いくらなんでも虫けらじゃないんだから殺さずにちゃんと話しあえよと、……これは本格推理ファンでもそう思うんじゃないだろうか。アイコンタクトだけでお互いの、自分ですらなかなか気づけないような魂の本質まで分かりあえる犯人と探偵役の関係も、超能力者どうしの恋愛もののようで激しく引いた。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.66
(3pt)

犯人の心理の密室

タイトルからよくある密室ものだろうと推測していたのだが実際は全く違った。本書は密室が出てくるが通常の密室とは違いトリックに大きな焦点は当てられていない。ドアストッパーを外からかける方法は倒叙の性質から冒頭で明かされるし、謎解きの段階に至っては探偵役が些末なことと一言で切り捨てている。本書の密室はむしろ閉ざされた扉よりも扉を閉ざした犯人の心理だ。つまりなぜ犯人は密室にしたか?というところにあり、それは動機にも繋がっている。動機に関してかなりの批判があるようだが私はそこまで気にならなかったそもそも本格ミステリの犯人の動機で常人の思考では理解し難いものなんて珍しくはない(それを如何に読者に受け入れさせるかが作家の腕の見せ所なのだが)。それよりも気になったのは犯人の動機にたどり着く探偵役の優佳の推理に些か飛躍があるところだ。それ以外の推理は理詰めという言葉が相応しいくらいに論理的なのだが(ベッドとTシャツの位置関係やウイスキーのロジックは秀逸)肝心の動機の段階になると想像一辺倒で腑に落ちなかった。できれば探偵役に仮説を二転三転させた上であの崇高な動機に到達させて欲しかった。
以上のような不満点もあるが倒叙ミステリーとしてそこそこ楽しめた。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.65
(3pt)

犯人の心理の密室

タイトルからよくある密室ものだろうと推測していたのだが実際は全く違った。本書は密室が出てくるが通常の密室とは違いトリックに大きな焦点は当てられていない。ドアストッパーを外からかける方法は倒叙の性質から冒頭で明かされるし、謎解きの段階に至っては探偵役が些末なことと一言で切り捨てている。本書の密室はむしろ閉ざされた扉よりも扉を閉ざした犯人の心理だ。つまりなぜ犯人は密室にしたか?というところにあり、それは動機にも繋がっている。動機に関してかなりの批判があるようだが私はそこまで気にならなかったそもそも本格ミステリの犯人の動機で常人の思考では理解し難いものなんて珍しくはない(それを如何に読者に受け入れさせるかが作家の腕の見せ所なのだが)。それよりも気になったのは犯人の動機にたどり着く探偵役の優佳の推理に些か飛躍があるところだ。それ以外の推理は理詰めという言葉が相応しいくらいに論理的なのだが(ベッドとTシャツの位置関係やウイスキーのロジックは秀逸)肝心の動機の段階になると想像一辺倒で腑に落ちなかった。できれば探偵役に仮説を二転三転させた上であの崇高な動機に到達させて欲しかった。
以上のような不満点もあるが倒叙ミステリーとしてそこそこ楽しめた。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.64
(3pt)

セオリーから外す事を追い過ぎてお話としては…

とあるペンション内で開かれた同窓会で、完全犯罪を目論む犯人と探偵による駆け引きが行われるタイプのお話です。
倒述形式で書かれており、警察などの科学捜査は行われない、いわゆるクローズド・サークルものです。

結論から言うと、いまいちでした。
この著者の方は「よくある話を組み合わせて以外な形に見せる」「よくある話をちょっとずらして茶目っ気を見せる」といったお話が多く、それが良い所でもあり、悪い所でもあるのですが、この本に関しては悪い方に出ちゃったかなあ、という印象です。
しかもそれほど長くないとはいえ長編であり、ちょっとズレた所が何回も出てきてしまいます。

アイデアとして考えると面白いのですが、それが長編の中ですこしずつ「ないわー」という点が蓄積され、終盤はしらけてしまいました。
探偵役の推理も「え?それって論理的?何言ってんの?」という物が多く、そのせいかクライマックスも「またおかしなこと言うとる」と、いまいち乗れませんでした。
面白い数学の問題を説明するのに、変なたとえ話持ち出されて醒めてしまうような感覚でした。

やっぱり石持さんは長編向いてないんじゃないかなあ。このお話も短編にまとめれば、キレも出て、クイズの延長みたいなお話でも十分楽しめたと思います。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.63
(3pt)

セオリーから外す事を追い過ぎてお話としては…

とあるペンション内で開かれた同窓会で、完全犯罪を目論む犯人と探偵による駆け引きが行われるタイプのお話です。
倒述形式で書かれており、警察などの科学捜査は行われない、いわゆるクローズド・サークルものです。

結論から言うと、いまいちでした。
この著者の方は「よくある話を組み合わせて以外な形に見せる」「よくある話をちょっとずらして茶目っ気を見せる」といったお話が多く、それが良い所でもあり、悪い所でもあるのですが、この本に関しては悪い方に出ちゃったかなあ、という印象です。
しかもそれほど長くないとはいえ長編であり、ちょっとズレた所が何回も出てきてしまいます。

アイデアとして考えると面白いのですが、それが長編の中ですこしずつ「ないわー」という点が蓄積され、終盤はしらけてしまいました。
探偵役の推理も「え?それって論理的?何言ってんの?」という物が多く、そのせいかクライマックスも「またおかしなこと言うとる」と、いまいち乗れませんでした。
面白い数学の問題を説明するのに、変なたとえ話持ち出されて醒めてしまうような感覚でした。

やっぱり石持さんは長編向いてないんじゃないかなあ。このお話も短編にまとめれば、キレも出て、クイズの延長みたいなお話でも十分楽しめたと思います。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972
No.62
(2pt)

動機の問題もさることながら

今さら言うことではないのだけれども、いわゆる倒叙モノである以上、主人公が完全犯罪を目指すというのは必定であるべきだが、そもそも犯罪計画に穴がありすぎる。
この作品が最初に世に出た当時から感じていたのだが、この作家、理系の割に毒物や薬物の取り扱いが杜撰というにも程がありこの傾向は未だに変わっていない。

この作品での例をわかりやすくかつ極端にいえば、これから開腹手術を受けなければいけない患者に向かって「麻酔医が急用で来れなくなったので、代わりにこれ呑んでおいて」といって睡眠導入剤を渡すようなものである。なにより自然死に見せかけなければいけないのだから、なんの拘束もされていない被害者が苦しさで目を覚まし、激しく抵抗してきたら何らかの形でその形跡は残るわけで、その時点で犯人の目論見は水泡に帰す。
こんなでたらめな犯罪計画があったものだろうか?
もちろん麻酔薬なんぞ使ったら解剖で検出されるのは確実なので、結局こんな簡単に人は殺せない、ということを言いたいわけであるが、こういうことは通常、まず最初の計画段階で考えなくてはいけないことであると思う。

ついでにいうと、文庫版で後付けの言い訳だらだらもこの作品にとっては「改悪」としか言いようがない。
せっかくの、ある意味作者としてもこれがやりたかったんだろうな、とでもいうべき画期的なエンディングが台無しである。

とか言っておいて、なんだかんだで作者の作品はこれまで全部読んできてしまった。
最近でもあきれて口あんぐりというような作品を高頻度で世に送っている作家だが、最近ではそれが癖になってやめられなくなってきている。
石持依存症の宿痾は根深い。
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)より
4396334060
No.61
(2pt)

動機の問題もさることながら

今さら言うことではないのだけれども、いわゆる倒叙モノである以上、主人公が完全犯罪を目指すというのは必定であるべきだが、そもそも犯罪計画に穴がありすぎる。
この作品が最初に世に出た当時から感じていたのだが、この作家、理系の割に毒物や薬物の取り扱いが杜撰というにも程がありこの傾向は未だに変わっていない。

この作品での例をわかりやすくかつ極端にいえば、これから開腹手術を受けなければいけない患者に向かって「麻酔医が急用で来れなくなったので、代わりにこれ呑んでおいて」といって睡眠導入剤を渡すようなものである。なにより自然死に見せかけなければいけないのだから、なんの拘束もされていない被害者が苦しさで目を覚まし、激しく抵抗してきたら何らかの形でその形跡は残るわけで、その時点で犯人の目論見は水泡に帰す。
こんなでたらめな犯罪計画があったものだろうか?
もちろん麻酔薬なんぞ使ったら解剖で検出されるのは確実なので、結局こんな簡単に人は殺せない、ということを言いたいわけであるが、こういうことは通常、まず最初の計画段階で考えなくてはいけないことであると思う。

ついでにいうと、文庫版で後付けの言い訳だらだらもこの作品にとっては「改悪」としか言いようがない。
せっかくの、ある意味作者としてもこれがやりたかったんだろうな、とでもいうべき画期的なエンディングが台無しである。

とか言っておいて、なんだかんだで作者の作品はこれまで全部読んできてしまった。
最近でもあきれて口あんぐりというような作品を高頻度で世に送っている作家だが、最近ではそれが癖になってやめられなくなってきている。
石持依存症の宿痾は根深い。
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル) Amazon書評・レビュー: 扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)より
4396207972