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月白



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【この小説が収録されている参考書籍】
月白

月白の評価: 4.17/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

戦争の物語ではないと思う

終戦直後の混乱期を舞台にしているため、戦争について描いた小説と受け止めるむきも多いようだが、これは別に反戦とか平和とかの物語ではないと思う。戦争を知らない世代に向けて書かれた作品と感じる人もいるかもしれないが、もはや戦後ではないと言われたのが 1956年、その翌年に生まれた著者とて戦争を知らないわけで、終戦後の悲惨な時代の経験を次代に受け継いでいこうなどというモチベーションも特にないはずだ。殺人犯がすぐに逮捕されることもなく、残忍な犯行が繰り返されるという設定が不自然とならないように戦後混乱期を選んだだけであり、描かれているのは、人としての尊厳を傷つけられたときの怒り。時代に関係なく、現代でも同様のシチュエーションであれば感じるであろうシンプルな激怒だと思う。我が子を一方的に殴打されたとき、自分や知人がレイプされかけたとき、知人の財産がすべてうばわれたとき、親族が死においやられたとき、そんなときにわきあがる怒りは時代を問うものではないだろう。この小説を読んで、「戦後は荒廃していたんだね~」なんて感想を持つ人は呑気すぎると思う。現代でも、子どもがリンチを受けたり、レイプされたり、全財産を奪われたりする事案は 戦後期と同じように起きている。そんな被害を受けたとき、激情にかられて相手を殺したいと思う人は少なくないだろう。その怒りを悪と決めつけることができるのだろうか。
これは戦後の物語ではない、北川フサは現代人の心のなかにいる。
月白Amazon書評・レビュー:月白より
4022520663
No.1:
(3pt)

どうだろう?

宇佐美氏の新作を発売前から期待していたが、どうも残酷残忍な内容ではなかろうかと思い買うのを敬遠していた。
皆様のレビューが強烈ではなさそうなので、読んでみた。
自分は年なので、戦後の混乱期の話はよく聞いていたほうだと思う。混乱期の話はやはり「はだしのゲン」を思い出してしまう。
主人公の目線、戦中戦後現代を生きてきた老人の目線での文章はさすがに読ませる内容だった。ただどうだろう?危ういところでヒーローのような登場の仕方をする殺人者になぜか違和感をおぼえた、その部分が作品全体の「色」を明るくしていると自分は思った。この作は最初から「月白」の色のように冷たく辛い話で通したほうが良かったのではと思う。
月白Amazon書評・レビュー:月白より
4022520663

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