イン・ザ・メガチャーチ

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イン・ザ・メガチャーチの評価:

3.90/5点 レビュー 304件。 C ランク

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全304件 241〜260 13/16ページ
No.64
(5pt)

推し活時代の過去の自分の弔いに

かつて、とある舞台俳優にハマったことがある。
初めて知る推し活の興奮にも、その活動を通じてできた友達とのコミュニティにも夢中になったが、結局「推しのために」と数字重視で貢ぐ姿勢、推しのことを全肯定しないといけない雰囲気に馴染めずに、疲れて1年少しで辞めてしまうことに。

そのあと数年間は、どこかに「求められるようなファン像
で居続けられなかった自分」という挫折感があり、ずっと後ろめたさを引きずった。

とはいえ何年も経ち、自分の落ち着ける生活を手にした今、遠征に配信にと飛び回って観劇友達と大盛り上がりした記憶は「あれはあれでよかったな」と思える。
20代のうちでまだやり直しが効く歳でもあったし、幸い手をつけてはいけないお金に手をつけたり非常識な行動には出なかったし。その頃のSNSアカウントがまだ残っていたら、痛すぎてとても直視は出来ないと思うけれど……。

まさに推し活という言葉に踊っていた短いあの時期を思い出すと、強烈な失敗でもあり成功体験でもあったあの頃の自分にたいして甘苦いような独特の感覚を抱くのだが、この小説を読む時間は、いわばそんな過去の自分を昇華して弔う時間になった。

毎日がキラキラとしていたけれど、明らかに熱量を向ける先をコントロールされているうっすらとした違和感。このままでいい筈ないけど、それをファン仲間の前で口に出したら「敵」になる緊張感。みんなそれでいいの? と思いながら、折角出来たコミュニティの中で立ち位置を失いたくないから、もうあまり興味もなくなったに舞台にお金を出す。

そんな過去の自分は、物語マーケシステムの中で自分の気質が当然そのように反応していただけなのだ、という一種の諦観が読み進めるたびに産まれ、かえってズバズバとこちらの未練や自己陶酔を断ち切ってくれたので、いっそ気持ち良い読後感だった。

私独自の物語だと思っていたあの熱狂と焦燥は、今もありとあらゆるファンコミュニティで繰り返されている、ありふれた反応だったのね、と。


結局のところ、宗教を含む物語に熱狂したいというパワーは、落ち着いて自分自身と語り合えない、というところから来るんじゃないかなと思う。

自分自身と二人きりになる時間を思いきってとってみると、案外いいものだったりする。
それからいろいろな物語にかぶれては覚めたりする経験を重ねていくと、段々ひとつの物語に没頭するのではなく、それぞれの物語の味をほどよく楽しめるようになってくる。何をどの程度摂取して楽しむか、取捨選択が出来るようになってくる。

本当は小さい頃から大量の物語を浴びて育つ今の世代こそ、推し活マーケで「特攻隊」にさせられることへの抵抗力はある筈。
孤独と向き合う勇気(きっかけ)さえあれば。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.63
(5pt)

突きつけられる一冊

朝井リョウが得意としてきた「集団の中の個人」が、推し活とファンダム経済を通して徹底的に描かれていると感じました。アイドルや舞台俳優をめぐる三人の視点が交差し、人が物語や共同体に寄りかかりたくなる瞬間の怖さと救いが浮かび上がります。説教臭くならず、現代の痛さがそのまま突きつけられる一冊でした。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.62
(5pt)

怖くなるくらい現代社会を描いた作品!

読んていて怖くなるくらい、現代を生きる人の頭のつぶやきを拾っていると思った。それもいろんな年代の、性別も異なる人たちの奥にある本音を。改めて朝井リョウという作家は若くしてすごい作家だなと思った。頭の中をのぞいてみたい。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.61
(5pt)

全ての人に読んでほしい

有り余るエネルギーはどこに向かうのか。人は皆んな何かの推しを持ち縋って生きている。
意識するしないに関わらず。考えさせられる一冊だった
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.60
(4pt)

推し活と陰謀論と仲間意識

三つの物語が連続的に進んでいきます。

それぞれが思わぬきっかけで、物語にハマっていく様が解像度高く描かれています。

最後の展開は見事です。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.59
(5pt)

すごすぎ

マーケターと名乗っててスミマセンでした。
精進します
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.58
(4pt)

現代を抉った作品

踊る阿呆か見る阿呆か?推し活を中心テーマにしつつ、物語にのめり込むのか、のめり込ませるのか?双方の立場が交錯する、なかなかスリリングな展開。結構一気に読んでしまった。
ただ、細かいところを言うと、とある人物が方向性を180度変えた際に、その人物の中で何が起きたのかなどの描写が薄く、唐突な印象を受けた箇所もある。
あと、物語を作って操る側の描写だが、これも漫画的というかステレオタイプというか、本当にちゃんと取材したらそうはならないのではないかと思わせる所もあった。
ただ、大きな物語なき世界で主人公の中年男性が抱える悩み、変動などはかなりリアリティがあり色々考えさせられた。総じておすすめの作品です
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.57
(5pt)

誰もが何かの教会に通っている

仕事、お金、名誉、恋愛、容姿、家族、友人、趣味、推し。

人は現実を忘れるために、自分を使い切るために、何かを信じ、その教会に通う。

筆者は、小説を書く教会に通っていると自認している。

狂いたくない。でも狂わないと幸せにもなれない。

自分はどの教会で、どれくらい狂えば「幸せ」なのか。

それをえぐみのある鋭利さで問う作品。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.56
(4pt)

推し活の勉強ができます

本書の久保田慶彦より一回り上なので、今、SNS内で起こっている事や推し活のお勉強をさせてもらいました。
推し活自体は昔からあったと思いますが、ネット上で交流できることでより先鋭化しやすくなったのかと感じました。
前々からネット上は「事実かどうかより、自分の信じたいことを信じている」「自分のその時の気分にあった物語を消費している」と感じることが多かったので、やはりそうなんだと思いました。また、推し活させる側も消耗が激しいので、かなり厳しい仕事ですね。
今は人生が長いので、自分を使い切ってしまった後の人生をどう生きていくのかが気になりました。
他人と暮らすのは煩わしいけど孤独は癒やしてほしい人たちには、推し活はハマるんでしょうね。
元々、家族とか他人との関係は煩わしいもので、そこで我慢したりうまく遣り過すことを学んでいくけど、
今は煩わしさを避けるために一人暮らしの人が増えていって、人間関係の耐性が低くなってきていると思う。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.55
(5pt)

ハンパない没入感

こ、こわいよー
ジャンル、ホラーじゃないよね?
いやー、ヤバい。背中がスースーしました。
めっちゃおもしろかった。
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4296121049
No.54
(1pt)

47歳男性は全くリアルに描けていない

私は、3人の主人公のうち、47歳男性の視点に一番感情移入しやすい年齢だが、まったく感情移入できなかった。寂しくて人との繋がりがほしいとか、思うことはあるかもしれないが、日々の生活はそれなりに大変で、そんなうじうじしてる暇はないはず。なんか、会社員生活がないまま作家になった人が想像で書いた大人ってかんじ。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.53
(4pt)

何かを得れば別の何かを失うのが推し活

実際にKポの推し活をする人です。
自分は世界的Kポアーティストを推していますが、ファンダムの熱気がもはや宗教的だな…と感じる事が多々あり、そんな時に車内広告でこのタイトルを見てすぐに購入しました。
SNSマスター達の分析がリアルすぎて笑いました。
この界隈人生そのものが推し活に飲み込まれている人を本当によく見ます。握手会の為に2桁積むのは当たり前、3桁積む人も。
そして、その人達が居なければ成り立たない運営という歪な構造にウンザリしつつも、推し活でしか得られない充足があるのも事実なのですよね。

本当によく分析されていてリアルで色々と考えさせられましたし、今後も推し活は続けますが良い指針ができました。悔いのない推し活人生を送れるように。

一つ残念なのは、コンサートでの圧倒的な陶酔感、何万人が経典(歌詞)を唱えながら涙を流して光の海(ペンライト)の中でスローガン(ボード)を掲げるあの光景を描写してほしかったなぁというところです。あの光景に推し活の醍醐味の全てが詰まっていますから…。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.52
(2pt)

ぼちぼち

個人的には響かなかった...
ほぼ会話調だけど説明過多で読み疲れた。。
ずっと「どこに着地するんだろ?」と読み進めたけど、分かりやすいフィナーレはなくやや物足りなさが残った。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.51
(5pt)

私はこれを読んで推し活卒業しました

痛快!もう、自分の話すぎて耳が痛いのを通り越して痛快でした笑
まさにこの小説のオタクのような生活をしていた私。
初動やオフイベのためにCDを積み、見たくもない広告を回す。
サボると罪悪感で自分が嫌になる。

SNSでは常に同担のマウントやお気持ち表明。
考える間もなく次々と来るグッズの「期間限定」販売。
お金と時間と運と大喜利センスを持っている人には何もかなわない。

この本に書かれていることはわかっていたけど、気づかないふりをしてた。
オタクを辞めたら居場所がなくなるから。
自分の投稿がバズると何者かになれたような気がしたから。

でもこの本のおかげで本当に罪悪感無く離脱できました。
今は解放感でいっぱいです!!

幸せではない推し活をしている人はぜひ読んでください。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.50
(4pt)

推し活がよく分かる

推すより推されたい方なので、推し活している人々の心理には興味があった。また売っている方(搾取している側)にも興味があったので非常に勉強になった。しかし推し活から陰謀論者への流れは気になる。コロナワクチンを打たなかったところ陰謀論者扱いされたことがあるためだ。単に必要ないと思って打たなかっただけなのだが、頭の弱い人のように見られた。「陰謀論者」という言葉にはマイナスイメージがついてしまった。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.49
(5pt)

とにかくハマる

無我夢中で読みました。
推しといういまの社会に特有な現象を鋭く突いている
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.48
(5pt)

推しのある生活は最高!!なのか…?

「自分はミーハーだから、1つのことに夢中になって推し活できる人羨ましいな〜」ってずっと思ってたけど…これ読んで、私はもう一生ミーハーでいいです…ってなりました(笑)

本作の推し活は怖すぎる…
朝井さんの本はやっぱり面白い!!
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.47
(4pt)

面白いけど鵜呑みにしないほうが良いです

推し活がテーマで男性の孤独を描いているので共感しやすく、惹きつけられました。
ただ、ここから何か学びがあるかというと、推し活にお金を使いすぎるな、推し活以外の人間関係を大事にしろ、といった当たり前のことぐらいです。中心人物たちは幸せそうに見えず、救いがありません。入れ込みすぎると気分が悪くなるので、あまり寄り添い過ぎずにエンタメとして楽しむのが良いでしょう。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.46
(3pt)

大変楽しく読みました

いかにもありそうな極まり方なんだけど
乖離してしまう人と地に足つけたままで楽しめる人を
分ける境目って何なんだろうと
どんな「仲間」でも見つけやすくなってるから拍車掛けるのかなぁ
「繋がり」っていい事ばかりじゃないなと思ってみたりして

アルゴリズムってホント過去をいつまでも捨ててくれないよねと膝を打ってみた
大変楽しくよみました
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.45
(5pt)

どこにもない正義 誰もが持つ正義

推し活が1つのテーマにはなっているため、推し活をネガティブに捉えさせるようなレビューも散見されますが、個々人が持つ「正しさ」を物語で語る(ナラティブに語る)ことの強さ・没入感の深さが主テーマのように感じました。
「正しさ・正義」は誰もが持っていて、誰もが自分のものは世界の常識(もしくはより卓越した良識)だと思っているものです。世の中に人の数だけある「正しさ・正義」、それで結局どこにもない「正しさ・正義」。でも自分の「正しさ・正義」こそが世界の矜持であるべきだと信じ、共感するもの・信じる者を増やすことで得られる安心感・確信、そんな人間の弱さがもたらす「正しさ・正義」をかけた無駄な争い。争いが行き着く末路までが丁寧に描かれていると思います。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049