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ビッグ・バウンス
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ビッグ・バウンスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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| 一、あれこれ ◯1969年のリー・テイラー・ヤング、ライアン・オニール主演映画『悪女のたわむれ』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)、及び2004年のサラ・フォスター、オーウェン・ウィルソン主演映画『ビッグ・バウンス』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)の原作である1969年エルモア・レナードの『ビッグ・バウンズ』(原題『ザ・ビッグ・バウンス』)の本邦初訳新潮文庫である。 ◯素晴らしい出版企画で、上記の2本の映画の原作がどのようなものか知ることができて、たいへんうれしい。 ◯それで、上記の2本の映画を原作である本書と比較してみよう。 二、映画『悪女のたわむれ』について。 ◯ナンシー役のリー・テイラー・ヤングは実年齢24歳。青春映画の最高傑作『きんぽうげ』で、奔放な(?)アメリカ娘を演じる3年前だが、本映画でも、脱ぎっぷりよく頑張っている。リー・テイラー・ヤングの全裸が映る場面は、プール、墓場、海の三回あり、サラ・フォスターの海、ベッドの二回より多く、時間も長い。 ◯本書を読んで、『悪女のたわむれ』がかなり原作に忠実に作られた映画であることがわかった。ナンシーが自分をからかった不良二人の車に自分の車をガンガンぶつけ、車を不良ごと突き落とすエピソードや、ジャックにパーティー会場の窓ガラスを石で割らせてナンシーが酒を盗むエピソードや、ベッドに入ってくるジャックに服を全部脱ぐことを要求しながら、ナンシーは着衣のままというエピソードもちゃんと原作に存在した。 ◯暴行事件で農園を首になった流れ者のジャックは、治安判事の経営するビーチハウスの雑用係になるが、農場主リッチーの秘書兼愛人のナンシーと出会い、スリル好きのナンシーにけしかけられて、二人で泥棒ごっこと恋人ごっこを楽しんでいた。ジャックに抱かれたナンシーは、リッチーが農園労働者に支払う予定の給料5万ドルを、支払いの前日にロッジから盗み出すという大金稼ぎを二人でやろうと誘ってくる。 ◯この先は ☆本映画では、 ジャックはこの大金泥棒計画に乗り気だったが、ナンシーの無軌道性、残酷性を眼の前で見せられてしまい、翌日、計画から降りようとする。説得、懇願、脅迫に失敗したナンシーは別の衝撃的な計画を立て、実行するが・・ というダイナミックで、予想のつかない展開となっている。 ☆原作では ジャックに抱かれて、その野性的な肉体に満足したナンシーは、泥棒ごっこよりも、大金稼ぎよりも、さらにスリリングな計画を思いつき、それを実行するが・・。 ☆で、クライマックスの激烈な銃撃と、その後の破壊は、本映画も、原作も同じである。 ◯個人的には、リー・テイラー・ヤング・ナンシーがたいへん魅力的で、その魅力を楽しんだ映画であった。 三、映画『ビッグ・バウンス』について ◯ナンシーを演じるのは、サラ・フォスター実年齢23歳。テレビドラマによく出ているようだが、日本で公開された劇場映画は、本映画と『恋のミニスカウェポン』の2本だけのよう。本映画のナンシーは熱演と思う。 ◯ナンシーとジャックが恋人ごっこ、泥棒ごっこで結びついていく過程は、映画『恋のたわむれ』、原作と、大きくは違わない。 しかし・・。 ◯舞台がはハワイに変えられて、サーフィンが取り入れられ、住民による開発反対運動も取り入れられている。 ◯原作と『恋のたわむれ』では、ちょっと出てくるだけだった、リッチーの妻が、本映画では、アリソン・リッチーという役名で登場して、後半で重要な役割を演じる。 ◯それで、後半は原作とかなり異なる展開となり、衝撃的犯罪の当事者も原作とは異なる。 そのため、ナンシーの悪女性がちょっと薄れてしまうが、複雑な犯罪構成となって、これはこれで面白い。 四、原作について ◯結局、ナンシーの悪女性は原作が一番高く、そのシンプルで、とんでもない欲望は、妙に説得力があり、納得させられてしまう。 五、私的結論 ◯原作も2本の映画も面白い。 六、蛇足 ◯ドラマの中で、ジャックが性的な関わりを持つ(持とうとする、持ってしまう)ビーチハウスの女性は原作、『恋のたわむれ』、『ビッグ・バウンス』のどれに登場するが、それぞれ性格等が異なるのが面白い。 ☆原作では、5号棟の性的潔癖症の女性。誘っているとジャックが勘違いしてしまい・・。 ☆『恋のたわむれ』では、12号室の子連れの情緒不安定な女性。ジャックがさらに情緒不安定にさせてしまい・・。 ☆『ビッグ・バウンス』では、9号室の明るく好色そうな女性。ジャックを狙っていたようで、最後は・・・。 | ||||
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| いったいいつ以来なのか記憶がないぐらいのご無沙汰です。エルモア・レナードと高見浩の黄金コンビがまさかの復活です。いっさい罪悪感を持たずに、その時々の自分の快楽だけを追求する能天気な人々の犯罪小説なのですが、なぜか登場人物を憎むことができず、大昔はいつも読んでいました。 大量の小説群にまだ未訳があったこと自体驚きですが、あいかわらずの「レナード・タッチ」を堪能させていただきました。続けてくれることを期待しています。 | ||||
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| 元野球選手で、渡り労働者の主人公が、曰くのありそうな男女に出会い・・・というお話。 訳者あとがきに、レナードの創作の仕方が書いてありますが、先にキャラクターを作ってから、それがどういう風に展開していくか、という感じで書くそうで、結末もレナード自体が判らないそうです。なので、キャラクターが人間味あふれ(情緒的で曖昧な部分が多い)、中での盛り上げ場もいいですが、人物同士の絡み合いが読みどころになっている様に思えました。 昔、ミステリのベストテンを決める媒体のアンケートにジョージ・V・ヒギンズの「エディ・コイルの友人たち」を挙げていたそうで、それに触発される感じで、西部小説から現代が舞台のクライム・ノベルに鞍替えしたらしいですが、本書を読むと、クライム・ノベルやパルプ・ノワールの要諦はしっかりと把握していた様な気がします。 クライム・ノベルの殆どの作品が翻訳されていると思っていたので、まだ未訳があったとは寡聞にして仄聞、というか得した気になります。海外名作発掘枠には感謝です。 個人的には「グリッツ」や「スティック」が最高に面白かったですが、本書もまだ未完ではありますが、十分に面白かったです。 巨匠のターニングポイントになったというクライム・ノベル。是非ご一読を。 | ||||
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