■スポンサードリンク


死のマッチング・アプリ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
死のマッチング・アプリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

死のマッチング・アプリの評価: 3.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

英国風「巻き込まれ型」スリラーの骨子の中、マッチング・アプリを全面に押し立て、それなりにスラプスティックな展開が待っています

舞台は、英国、リゾート地・イーストボーン。主人公は、キッチン・カーのコーヒーショップを経営する29歳の女性、グウェン・ターナー。彼女は或る理由から婚約者と別れ、その寂しさを埋めるようにマッチング・アプリ「コネクター」を使って男たちとマッチし、デートを繰り返していました。或る日、グウェンの親友のサラのパーティー中、パーカーと名乗る男とマッチします。グウェンはパーティーを抜け出そうとしますが、結局そのデートはキャンセルされてしまい、尚且つパーカーから送られてきたニュース記事には、以前「コネクター」を使ってデートしたことがある男、ロブの死体が発見されたことが載っていました。
 やがて、グウェンのもとへ警察が捜査に乗り込んできます。そこから始まる連続殺人事件。グウェンとデートした男ばかりが次々と殺害されていきます。その手口は?犯人の目的はいったい?犯人は誰?グウェンは警察からの疑いを晴らすべく、自力で捜査に乗り出します。そのアクチュアルで、キュートで、少し下品な顛末については、総じて笑って見ていられますが・・・。英国風「巻き込まれ型」スリラーの骨子の中、現代性の高いマッチング・アプリを全面に押し立て、それなりにスラプスティックな展開が繰り広げられ飽きさせません。
 スリラーとしてのロジックも丁寧に組み立てられていますが、<動機>はどうなのか?私は、どうしても信じることができませんでした。そんなことは瑣末なことだと言うこともできますが、そのようなものに振り回された経験のない私には、只呆然とする以外にありません(笑)。
 まあ、現代のSNSを使ったコミュニケーション・ツールには厳然としたアルゴリズムが存在するわけですが、人と人はそんなアルゴリズムによって必ずしも結びつくわけではありません。そんなことを少し思わせてくれたスリラーでした。さあ、気分を変えて、次の読書に向かいましょう。
 ◻︎「死のマッチング・アプリ "Don't Swipe Right"」(L・M・チルトン 早川書房) 2025/6/24。
死のマッチング・アプリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死のマッチング・アプリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151866019

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!