復讐の岐路
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引き返し不能的な意味の本作。 警察の中の警察、内務監査部では優秀で知られた男、マクニール。 妻が不審な死を遂げたことをきっかけに、政治の深い闇に踏み込んでいく、というストーリー。 まずは、本作はアクションシーンはほぼ皆無です。 表紙が銃口っぽいですし、作者は300万部も売り上げる暗殺者の小説を書いているらしいので、アクション小説かと思いますが、基本的には刑事ものです。 しかし、ストーリーがかなり単調、協力者が強力過ぎてドンドン問題が解決しちゃう、ウィットに富んだ会話などもなく、総じてつまらない。なぜ、暗殺者シリーズではなく、こっちを刊行したのか疑問に思うほどです。 最近、早川書房は、ややこしいスパイものなどが、分かりやすいスカッとするアクション小説が減った気がしますね。 値段も税込みで3000円以上します。 新潮文庫や扶桑社文庫などに比べて突出して高額だし。 もう少し面白い本を安価に出してほしいもんです。 頼むからエイドリアン・マッキンティのショーン・ダフィーシリーズを出してほしい。 | ||||
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主人公は、ニューヨーク市警(NYPD)、内部捜査局のスクウェアな刑事、ジャック・マクニール。彼は5年前、精神錯乱をきたした相棒の凶弾により6歳の息子を失っていました。彼はそのことをきっかけに警察内部の不正、腐敗を根絶すべく悪徳警官の取り調べに没頭していました。 或る日、マクニールはホワイトハウス周辺でも著名なジャーナリストでもあり、別居していた妻・キャロラインが行方不明になっていることを知らされます。息子の死によって二人の結婚生活は破綻していました。そして翌日、ポトマック川で彼女の水死体が発見されます。検死の結果は自殺でしたが、果たして? その後、キャロラインからの宅急便を受け取ったマクニールは妻の死の原因を知ることになります。彼女は亡くなった社交界のセレブ、ソフィー・マイヤーを調査していましたが、その二人の女性の死の状況が酷似していることに気づきます。マクニールは警官でもあり弟のピーターと共に真相を明らかにすべく捜査を開始します。 これ以上スリラーの中身を晒すわけには行きませんが、バックグラウンドに横たわる<謀略>は少し小ぶりでミニ・シリーズのそれと大差ないと思えたりもしました(特にどうということもない(笑))。読ませどころは中盤を過ぎて、スクウェアだったはずのマクニールが "No Way Back"を決意して、法執行機関からドロップ・アウトしていくその心の動きが丹念に描写されている点にあるのだと思います。 よって、出だしは<警察小説>に見えたスリラーは、純粋で羨ましいほどの<私闘>へと発展と遂げていきます。 米国には、(建国の昔へと遡りながら)ブライアン・ガーフィールドによる「狼よさらば」(1972年)の時代から、そのことが認められる下地が出来上がっています。その爽快感がたまらなく魅力的でした。 既に次作がリリースされているようですが、或る人物に纏わる解決が残されたままエンディングを迎えています。それが次作で発展するのかどうか?興味が尽きない。 ◻︎「復讐の岐路 "No Way Back"」(J.B.ターナー 早川書房) 2025/7/05。 | ||||
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