熟柿

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評判

熟柿の評価:

4.20/5点 レビュー 81件。 B ランク

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平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全81件 61〜80 4/5ページ
No.21
(5pt)

時が熟せば救われることもある

誰しも主人公と同じ事故に遭遇する可能性があり、その後の境遇の変化を漠然と想像するが、主人公の辿る人生の歩みは現実的で感情移入せずにはいられないものがある。読了時、時が熟し救済されることへの期待で救われる思いがした。とても良い小説との出会いでした。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.20
(5pt)

(2025-108冊目)縁によって彩りを加えていく人生を歩むということ

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 2008年、妊娠中の市木かおりは遠縁の伯母・晴子の葬儀に出る。その帰り道、酔って寝てしまった夫を助手席に乗せて夜道を運転しているうちに、その後の人生を大きく左右する事態に遭遇する……。
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 2017年に直木賞受賞作『月の満ち欠け』が出てから、次作の『冬に子供が生まれる』が昨2024年に出るまで7年の歳月を要しました。ですからさらに次回作が出るまであと7年くらい待たされることを覚悟していましたが、驚いたことに、なんと1年でこの『熟柿』を手にすることができました。なぜこんなに早く新作を手にすることができたのか。その謎は奥付を見て解けました。『熟柿』は小説・野生時代に2016年から2024年にかけて連載されていたのです。

 さてこの新作も佐藤正午ワールドが全開です。主人公かおりの人生はある日を境に大きく様変わりし、本人の制御が全く効かない形で右へ左へと大きく揺れ動いていきます。その詳細はここでは記しません。ある種の謎解き物語として、そして人生のままならなさを、これからこの書を手にする読者に思う存分楽しんでもらうためにも、野暮な種明かしはしないでおきたいと思います。

 ただ、一言すると、作家・佐藤正午氏が紡ぐのは常に、機縁と奇縁の物語だということ。
「ひとには向き不向きもあれば、個人の思惑を超えたところでつながる不思議な縁というものもあります」(212頁)
「いつまでも続いていくもの、不変なものなど一つもない。たった一日で人生は変わる」(223頁)
 昨日までの自分には想像もできない人や出来事との遭遇が、今日と明日の自分を一変させてしまう。そんな人生の定理を、無理なく提示する佐藤文学がわたしはたまらなく好きです。

 リンゴが表紙にあしらわれた『ジャンプ』を2000年に読んだとき、あまりにも魅力的な物語に驚き、徹夜で一気に読んだことを鮮明に覚えています。今回の物語の表紙には柿が描かれていて、もしわたしがいまよりも25歳若ければ、きっとこの『熟柿』も徹夜で読み切ったことでしょう。
 残念なことに、「熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つ」時間はもうわたしの年齢にはありません。だからこそ、物語の中で機が熟すのを待つことを疑似体験する歓びは手放したくないものです。

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熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.19
(5pt)

涙無しには…。

個人的に、家族と別居しており、4年間会えていない子どもたちがいるので、そのことを思いながら読みました。切なかった。
機が熟するの、信じて待ちたいと思いました。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.18
(5pt)

美しい装幀

装幀が気に入り心に染み入るような物語を読みたかったので購入。

帯の推薦コメントは信用して大丈夫。
読後、パタっと本を閉じて心地よい余韻に浸ると同時に結末に問いかけ、自らの考察にもじっくりと時間をかけたくなる内容。

感動ともまた違うリアルがそこにあって、決してハッピーエンドとかバッドエンドとか安い言葉では片付けられないリアル。本が終わってもかおりの人生も子供の人生もこれから始まって行く、また間違えた選択ばかりするかもしれないけれどきっとそれが人生。そんな想像を掻き立てられる素晴らしい小説で、リアルでした
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.17
(5pt)

女性、必読!
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.16
(5pt)

静かな感動を呼ぶ名著

人生はいくつからでもやり直せるのかもしれない、と思わせるラストに喝采を送りたくなった。
春子伯母さんのお葬式から思いがけない展開、しかも庭の柿の木や実がラストにつながる伏線だったとは。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.15
(5pt)

夢中で完読

とてもよかったです。休まず2日くらいで読み終えました。母性をテーマにしているので夫は読まないかなと思ったのですが今読んでいます。
主人公の思い通りになったのだと思います。今まで辛い人生だったけど子供との繋がりは出来たし未来も考えられる。またいい人と巡り会えて先が見えて来た。ハッピーエンドと思います。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.14
(5pt)

母の気持ち

内容のすばらしさももとより、作家の筆力がすごい。テンポよく進む展開の中に
子供と離れ離れになった母の気持ちが痛いように伝わってくる。
どんなに離れていても、顔さえ知らなくても母は母、子は子なのだ。
どんなに孤独でも、子の存在だけが母を支える。
ちょっと見一世代前の母子物のようだが、ちゃんと現代しているところ、
そしてラストの展開、どこをとってもさすが一流作家だと安堵のため息で読み終わった。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.13
(3pt)

勝手に期待値が高過ぎたのかもしれません

読み始めてしばらくすると、最後まで読み進めることができるか不安になりました。好みの問題になりますが、登場人物や思考等にモヤモヤして、読書選択を誤ったと何度も後悔しました。半分を過ぎた辺りから何とか気を紛らわせて最後まで完走しましたが、やはり主要な登場人物たちを好きになれるか、なれないかで、満足度が違うと思いました。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.12
(5pt)

おすすめ

じっくりよんだ大切
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.11
(5pt)

読後感が清々しい☆

熟成したワインを味わうような読書時間でした
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.10
(5pt)

流石の佐藤正午

読み始めてしばらくつらい展開もあり読むのをやめようかと思いました。しかし筆者特有の臨場感があって心情もありありと浮かぶ描写に引き込まれ、何度か中断しながらも読了しました。結果、最後まで読んで本当に良かった。読後感はとても良いです。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.9
(5pt)

ただただ、良かった

久しぶりに本当に久しぶりに、
感情がわーっと高ぶって、心を揺さぶられる本でした。読了後、ぼーっとしてしまう。
本当に良かった。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.8
(5pt)

佐藤正午だった

丁寧な言葉選びと機微の表現の仕方と幸せと不幸せの表裏一体を感じる俯瞰した現実の捉え方と、全てを包み込む優しさとユーモアと。佐藤正午に惹かれる理由を再認識しました。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.7
(5pt)

心にしみる文章

人のいろんな感情が書いてあるシリアスな話なのにさらさら読めます。これは飲みもの?
とにかく文章がかっこ良い。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.6
(4pt)

アマゾンで予約購入しました

他の方もすでにレビューで書かれていますが、
今回の新作はここ最近の凝った構成とは異なり、
シンプルな一人称形式で読みやすく自然とストーリーに引き込まれました。
主人公の心情や葛藤に関する細かい描写はもちろん、
少しクセのある脇役のキャラクターが個性的で存在感がありました。
展開の一部に「身の上話」と似ている部分も少しあるかなと感じましたが、
最後まで飽きることなく楽しめました。予約購入して良かったです。
ラストの場面はさすがにぐっときたなぁ。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.5
(5pt)

価値ある一冊

さすがです、正午。
また一つ代表作が加わったと思います。
書くべきことはこれでもかというくらい徹底的に書く、読者に任せるところは必要な分だけ書く。今回も巧みな筆致で引きつけられます。文章のうまさはこれまでどおりです。
内容、構成は「鳩撃」「満欠」とは異なり、「ジャンプ」「身の上話」に近いと感じました。私はこちらの方が好みです。
一読あれ、楽しめます。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.4
(5pt)

会えない我が子に語りかけ、そして罪を背負って生きて。

贖罪の旅路なのか。
当然の報いなのか。
それにしても惨い。
心の声は「我が子に会いたい」と、心苦しく悲しみの物語が続く。
27歳だったあの晩の事件で人の道を踏み外した。
会うことも叶わぬ息子のことを思いつつ仕事に精を出す日々、”熟柿”に至る十数年。
読者の感情が高ぶる時。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.3
(5pt)

「熟柿」という言葉そのものの小説

主人公の「かおり」は、大雨の中、泥酔した夫を助手席に乗せて運転し、ふらりと道路に飛び出した老女をはねてしまい、そのまま逃げてしまう。結果、罪を償うこととなり、獄中で夫との子供を出産する。自分の知らないところで大きくなっていく子供の成長をひとめ見たいと思う主人公の、長い流転の物語。
圧倒的で、筆力すごく、うまくいかない不幸のときも、少しばかりの幸運を得るときも、共感満載で読み進めました。
そしてラストの映画のような細かい描写で進む、やりとりがまたすごくて。ここで号泣。
いい作品です。むつかしいストリーの技巧もなく、直球でどんどん読み進められます。
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593
No.2
(3pt)

小説として読むと少しイライラする

この人の独特な構成(時系列を前後させたり、人称を複層化させたり)好きだったけど、この本はひねったところはなくちょっと前のパターン(心情描写+各地点々)に戻った感じ

実際に起きたなら悲惨な出来事で同情するけど、小説として読むと少しイライラする
熟柿 Amazon書評・レビュー: 熟柿より
4041146593