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アイアムハウス
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アイアムハウスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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数々の事件を解決してきた敏腕刑事 だがその姿は生気無きやつれた長身男 相棒となった刑事は次々に亡くなる 付いたアダ名が死神 イメージは俳優渋川清彦さん ぶち当たる猟奇殺人事件 部外者拒絶の高級住宅地 絵に描いたような幸せ家族が 殺害宅と会話する死神 嘘付きばかりで見えない真実 たぶんシリーズ化されるであろうと次作切望させるミステリー | ||||
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某SNSで有名な読書ブロガーとamazon評価を信じて購入したら微妙で残念だった。閑静な高級住宅街で一家三人が犠牲になる猟奇殺人事件が起きる冒頭や死神と呼ばれる不気味な刑事の登場には引き込まれたが……。 そもそも地の文に違和感。言い回しがちょいちょい引っ掛かる。こなれてない感じがする。セリフもやけに説明調というか…。 深瀬が「家」と対話するシーンが不自然なのは仕方ないにせよ、それ以外にも「一人の時にこんな長々状況説明する?」みたいな独白が多く素に戻る。 肝心の話の方も期待したほど面白くない。住民全員秘密を抱えた住宅街・十燈荘や神秘的な伝説が語り継がれる架空の湖・藤湖が舞台なのだが、長年の地縁が纏わるテーマに対し容疑者5・6人は少なすぎ。 これで住民のドロドロ複雑な人間模様描き切りました!と言われても納得できない。阿部和重「シンセミア」や小野不由美「屍鬼」に何十人出てきたと思っとんねん。年齢も40代に偏りすぎ。群像劇ですらない。 数十年、数百年に亘る十燈荘の秘密を暴くって言うなら中高年とか老人とか出てくるんじゃないの?それに該当するのは堀田ゆうこ位で拍子抜け。 真犯人の「一石二鳥」発言には「うわぁ……」とドン引きしたものの、彼女のキャラからして最近流行りのサイコパス洗脳犯のテンプレでとてもチープ。 ラスト近く深瀬と対話中にやたら余裕ぶってるとことか、サイコパスキャラがやりがちな振る舞いだなあ……と思ってしまった。 花瓶に仕掛けられた危険物が爆発・炎上するシーンはやりすぎで笑ってしまった。いや普通気付かんかオリジナル花瓶やぞ??仕掛けてバレない場所としたら中か底だけど、住民たちは花生けたり運ぶ時に覗かんのか? 数十・数百の家庭に配ってたっぽいのに、今の今まで誰一人として花瓶の仕掛けに気付かず放置はさすがに無理ありすぎでは。それも「私が洗脳したから大丈夫でした」で済ませるの? 本作を読んでいて感じたのは「洗脳」のキーワードを便利に使いすぎなこと。真犯人(とその母親)が殺人教唆の天才なのはいいとして、それを動機に組み込むとぶっちゃけ何でもありになってしまい、「あ、そうなんすね……今度もまた洗脳で……へー……」と興ざめ。 死神・深瀬やオカルトマニアの野沢のキャラは好きなのだが、ミステリーとして読むと整合性の破綻の方が気になって素直に楽しめない。 最後に神の道だの十燈荘は呪われた土地などオカルティックな背景がほのめかされるものの、別に掘り下げられず匂わせで終わってしまったのも消化不良。いや超常現象のせいにしたらもー何でもアリじゃん……。 最後の最後、ハウスの正体にはちょっとほろりとした。 | ||||
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