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鼓動: P分署捜査班



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【この小説が収録されている参考書籍】
鼓動: P分署捜査班 (創元推理文庫)

鼓動: P分署捜査班の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ろくでなし刑事たちが繰り広げるイタリアの<艶歌>

シリーズの前作「寒波 P分署捜査班」を読んだのは、2023/2月。
 今回は、"ハルク"ことロマーノ巡査長が出勤途中にゴミ集積所の大型コンテナに生きた赤ん坊が放置されていることに気づきます。病院に急行したロマーノによってその子の命は取り留めたものの余談を許さない状況に変わりありません。誰が赤ん坊を放置したのか?ピッツォファルコーネ署の面々が捜索を開始します。一方、ピザネリッリ副署長が神父さんから或る女性から奇妙な告解を受けたことを知らされます。もう一方、アラゴーナ刑事は移民の少年からいなくなった犬を探して欲しいと依頼され、嫌々探し始めますが・・・・。スリラーのストーリーを語るのはこのぐらいにしておきましょう。

 「この街は女だ。疑問の余地はない」で始まる第三十一章を読むや、嫌でも<八十七分署>シリーズのマクベイン節を想起させますが、今回はしっかりと伏線を回収しながらもミステリ的興趣が薄い仕上がりになっているように私には思えます。勿論、そのことを殊更強調したいわけではありません。<八十七分署>シリーズにしても50作を超える中、それぞれが毎回「傑作」だったわけではありません。(私のベストは、「警官(FUZZ)」)
 いつものキャラクター、パルマ署長、キャレラの生まれ変わり・ロヤコーノを含む"ピッツォファルコーネ署のろくでなし刑事たち"が繰り広げるイタリアの<艶歌>に溺れることができればそれで充分なのです。
 何故なら、幾つになっても「日曜の夜がどんなものか知っている」から(笑)。
 ◻︎「鼓動 P分署捜査班」(マウリツィオ・デ・ジョバンニ 東京創元社) 2024/6/17。
鼓動: P分署捜査班 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:鼓動: P分署捜査班 (創元推理文庫)より
4488296076

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